第10回(2011年)「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。
 やたら気障なセリフが気になってしょうがない作品。
 こういうのはミステリーとは言いませんよねえ。
 ミステリーの定型は,まず祭文がたりが必要だ。
 それは読み手に匹敵するミーハーでなければならない。
 そして優秀な探偵役。
 常人では考えられない見事なトリック。
 最後に読み手が,おみごと!,と絶賛して終える。
 読み手はそういうのを期待しているわけだ。
 派手なアクションなど何ら必要はない。
 意味のない空虚なセリフもいらない。
 練れたトリックをサラッと取り巻く人間模様もあればなおいい。
 なおミステリーのルールとして,探偵,執事,は犯人であってはならない。
 などなどの定型性を考える時,本賞にしてはちょっと規格外の,なにゆえ本作が選ばれたのかと思わざるをえない空虚な作品だった。