亡国のイージス
福井 晴敏
講談社
1999-08-25



 第53回(2000年)日本推理作家協会賞受賞作。
 真田広之主演の映画は観たが原作は読んでいなかった。
 それが上記の賞を受賞していたことを知りこの度読んだ。
 ときの流れがゆっくりしてしまう。
 それほど描写が詳細だ。
 まさに相対性理論の世界だ。
 外の世界はどんどん進んでいくのにこの小説は外の1秒が1分に相当するためなかなか読み進むことができないのだ。
 それから海自にも詳しくなければならない。
 ある意味この小説は独りよがりもいいところだ。
 外事,公安の問題もはらむ。
 ある意味エスピオナージュ。
 艦長が自分の息子の死に対して国家転覆に至る行動を取るのだろうか。
 艦長であるからこそ自分の息子の思想であってもそれを否定し国に殉ずるべきではなかったか。
 それがプロの有り様ではないのか。
 それはともかく事案は動いていき,先任伍長と親殺しがそれぞれ活躍してこの国を護ったと言う話。
 映画のわかりやすさと比べるとこの本はなかなか容易には読み進めることができなかった。
 とにかく一気に読む心意気がないと完読できないと思う。
 わからないところはどんどん飛ばして完読してほしい。