八日目の蝉 (中公文庫)
角田光代
中央公論新社
2012-12-19


 泣ける小説だという書評を読んで早速読んでみた。
 これが泣けましたなあ。 
 泣きたいときにこの本を読みたくなったという、三浦しをん、の、本屋さんで待ち合わせ、の記事を読んで読んだのだった。
 あっという間に引き込まれてしまいましたな。
 巧みな小説とでも言うのでしょうか、乳児誘拐、に始まって、その乳児は幼児になり、警察の捜査が進んで被疑者逮捕、被害者確保、という図式なのですが、その登場人物の心のヒダヒダの表現がなんともいえない。 
 ラストシーンも、登場人物はそれぞれ事実を知ることはないのだが、読み手が、あーあ会って名乗りあってほしい、なんて思わず思いながら涙を流してしまうのであります。
 世の中にこんな秀逸な小説があったなんて信じられない。
 とにかくいい小説を読んだと感激しております。