栄養学も日々更新されているらしい。
 現在第一線の考え方は、ホリスティック栄養学、というもので、その概念は



 栄養とは常に適切に消化吸収される保証はなく体内環境(個々人の様々な体内要因)で大きく異なる。
 これが現代栄養学が見落としているところです。
 そしてここがホリスティック栄養学のスタートになります。
 ホリスティック栄養学はさらに突っ込んで考えます。
 そこに二つの要素が加わっていきます。
1 体質によって食物の消化や吸収が変わるかもしれない。
2 考え方によって体の状態が変わるかもしれない。 

というもの。
 生命に重要な栄養素が何だ、などという分析的な栄養学から、その先へと発展しているのだ。
 そのホリスティック栄養学の考えでは、酵素、が重要な役割を果たすという。

 
 
 ブロックとは 建築の時に使うブロックのことです。
 つまり材料を比喩的に表現しています。
 私たち人間を構成する材料とは、水分、たんぱく質、脂質、ミネラル、炭水化物などで、これらは生命のない物質の塊でしかありません。
 この材料を使って体(細胞)を作ったり生命を維持したり病気を回復させたりするには体内での触媒作用(化学反応)を担う酵素が絶対に必要です。
 あなたの体の中ではこの瞬間にも1000万個の細胞が死んでいる。
 驚かせたいわけではありませんがこれは真実です。
 そして新しい細胞もまた作られています。
 「人間の細胞を一つ作るためには13000の酵素が必要です。その細胞が機能するためには2万もの酵素が必要でそれらの酵素は栄養素と反応して150もの化学物質を製造します。細胞の中で瞬く間にです」
 これはフュラー博士の言葉です。
 栄養素が材料、酵素は職人さん。
 家の建築に例えると栄養素と酵素の関係はこうなります。

 そしてこれらの栄養素は間質液にまで届かなければならない。



 日本の栄養学では生物学テレイン(生物学的環境という意味で、血液やリンパ液も含まれる)などという考え方さえありません。
 しかしこれが生体内環境の最も根っこの部分です。
 ホリスティック栄養学もここを重視します。
 では生物学テレインを考えた場合何が重要なポイントになるでしょうか。
 間質液に細胞の中に取り入れて欲しいもの(良い栄養素)が来ているか。
 それとも本来は来て欲しくないもの(老廃物や毒素性物質)が来ているのか。
 ここがとても重要なポイントになります。
 その点から血液の状態を見ているだけでは不十分なことも分かります。

 栄養学が学術的になってきたとでも言うのだろうか。
 なかなか理解できない本であった。
 それでも今までの栄養学とは違うという感慨だけは持つことができた。