ちあきなおみは不世出の大歌手の一人と言えるのではなかろうか。
急に出てすぐにいなくなった歌手ではなくたとえば、喝采、が大ヒットし、人々に記憶される歌手だったはずだ。
その音信については
とのこと。
2007年4月に吉田は作詞家としての功績が認められ紫綬褒章を受けた。
年に一度の周期でかかってくるちあきからの連絡はそれを祝うものだった。
「6月に久しぶりに電話がかかってきて羽足の紫綬褒章をものすごく喜んでくれたんです。(略)僕が、そろそろ歌う気にならない?って聞いてもいつものように、ええまあ、ってはぐらかすんですよね」
巷間言われていることそれに本書でも言われていることは愛する夫が亡くなりその後人目に出なくなったということ。
それでも名曲は多く
と、矢切の渡し、も彼女の歌だったのだ。
「矢切の渡し」はレコードの再発売もあって有線チャート1位を独走する。
ただし主役であるちあきは「前のレコード会社でのこと」と一切歌おうとしない。
そしてこの事実を知った私はすぐYouTubeで確認したのだった。
そうしたら、なんと上手なことよ、細川たかし、のとはまた別個の立派な、矢切の渡し、であった。
この不世出の歌手の歌声をもう一度聴きたいものだ。
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