夕顔絵夢二郎の江戸ハブ日記

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カテゴリ: ノンフィクション

臨死体験 上 (文春文庫)
立花 隆
文藝春秋
2000-03-10


臨死体験 下 (文春文庫)
立花 隆
文藝春秋
2000-03-10

 

 上巻、下巻の大作。
 この本を書くためにどれだけの資料を集めどれだけ読んでまとめたか伺い知れるページ数である。
 しかしながらなんの結論が示されていないのが残念でならない。
 現実にこの本は図書館では他の霊感者と同じ本棚に陳列してあった。
 すなわち臨死体験とは霊的なものか否か。
 そのナイーブな命題にこの本は答えていないのだ。
 ただただ臨死体験の羅列。
 そこから読み手が勝手に判断せよ、俺はここまで読み込んだのだから俺のレベルまで来てみな的な、そんな感もするのである。
 そしてこれらの羅列の中にはどうも臨死体験ではないと思われるもの、明らかに夢にしか過ぎないものもあった。
 臨死体験が脳の作用によるものと決めつけるのは簡単である。
 現在の脳科学ではどうもそのように決めつけつつあるのではないか。
 反面たとえば恐山に行って懐かしい人の霊を呼び出してもらい話を聞いて安心している人たちも沢山いる。
 臨死体験や霊現象が科学的に明らかになったらこの人たちの大きなバックボーンになるはずだ。
 その意味でこの本はそのような立ち位置に立つはずだった。
 結論がないのが返す返すも残念でならない。



 さて本件事件の被告人であるが,

 織原誠二は在日韓国人夫妻の二男として生まれている。
 両親は大阪帝塚山の超高級住宅地に居を構えていた。


と,かなり裕福な家庭に生まれたらしい。
 そしてルーシー・ブラックマンさんを

 被告人が7月5日夜にリゾートマンション居室内に入室して以降同居室内でルーシーの頭部を包んだセメント塊に関連する何らかの作業を行い被告人が同居室内を離れた7日ころまでの間に損壊されたルーシーの死体を本件洞窟に遺棄したことは正に認められる。

という罪で有罪判決を受けたということだ。
 この事件は世の中を震撼させたものだが,捜査の過程は,この本を読めばわかるということになろう。
 なにより異国で殺された被害者の無念はいかばかりであったろうか。
 犯人を捜してもそれが有罪にならなければなんの意味もないわけで,本件捜査の苦労がしのばれる。 
 ときあたかもゴーン事件が話題になっているが,警察と検察の違いはあるものの根底にあるのは,捜査し,犯人を突き止めた以上有罪に仕上げなければならないということだ。
 そのための証拠収拾は半端なものではない。
 しかし証拠のない事件では有罪にならない。
 昼夜を問わぬ捜査官の頑張りが正義を貫くということだろうか。




 果たしてこの宅間守の事件は防げなかったのだろうか。
 2001年6月8日大阪教育大学付属池田小学校において発生した児童殺傷事件。
 まず高校2年というから16,7歳の強姦事件。
 

 高校2年の夏○○子を強姦した。
 宅間守の最初の性交渉の体験。
 この時クロロホルムの代わりにメチルアルコールを染み込ませた布で口を塞いだが失神しなかった。


 高校2年の秋映画館の女子便所の扉を乗り越えてメチルアルコールを染み込ませたハンカチで女子高生を失神させ強姦しようとした。
 騒がれて警察に連れて行かれたが、相手の父親が後々裁判沙汰になったら困るから訴えませんと言ったので釈放された。

 これでよかったのか捜査機関も司法も行政も。
 ここでは事件と言うより少年の保護事案だろう。
 被害者側の訴え云々の問題ではなくこのような大きな事件を起こした少年を保護すべき案件であったと言えないか。
 釈放ではなくしかるべき措置を施せば少なくとも池田小の事件は防げたのではなかったのか。
 さて事件の前日電話をした人がいるらしい。 

 パーティで知り合った〇〇子(スナック経営者)は「6月7日、私から宅ちゃんに電話。「2,3日前に自分で首吊ってんねん。けど苦しくて自分で紐をほどいた。体調が悪くて食べられへんねん」と言っていた」

 これが本当かどうかはわからない。
 もし本当ならここで死んでいたらと言うことになろうが、そうではなく、

 きょとんとしてこっち向いてこの人誰?というような感じで寄ってきた。
 女の子の胸か腹を刺した。
 ぶすうっと刺したら2回刺す必要もないくらいストレートに入った。
 次々と刺した。

 と言う惨劇に発展する。 
 以後全国の小学校では不審者侵入対応訓練が行われている。
 宅間でなかったら別の宅間が同様の事件を起こした可能性は否定できない。
 しかし池田小の11名の尊い命は救われたのかもしれない。
 そうしたら、少年時代の適正な保護処分が必要だったろうし、首を吊った人間の通報があれば、また新たな方向に動きがあったろうになと思わざるを得ない。
 そもそも女子便所の扉を超える行為は異常ではないのか。
 相手を失神させて強姦しようと企てる考えは犯罪としても異常ではないのか。
 最初から異常な人間を野に放っていた捜査司法行政機関は怠慢だったという結論になる。

夢の動物園 旭山動物園の明日
坂東 元
角川学芸出版
2008-12-25



 北海道の旭山動物園は一時期話題になったが、話題になる裏には語られない努力があるのである。

坂東元

 信用していないやつ(僕のこと)の前でぷっと吹き矢を吹かれて気絶する。
 考えてみたらこれほど怖いものはない。
 それでも僕はやり続けた。
  膀胱結石を治してやりたい一心だった。
 ところが1週間目吹矢が突き刺さった瞬間狼はショック死してしまった。
 恐怖のあまりにショック死したのだ。

 動物は実にデリケートなものだ。
 人も含めて動物は恐怖で死ぬことがあるのだ。 
 恐怖の感情というのは、人間が一番なのかどうかはわからない。
 昔飼っていた真っ白な十姉妹 鳥籠の中で死んでいたのを見たことがある。
 私は最初一緒に飼っていた普通の色の十姉妹からいじめられて死んだのではないかと憶測を立てたが、その後どうやら猛禽類がやってきてその恐怖のあまり死んだのではないかという推測に変えた。
 口から内臓まで飛び出ている状態だったからだ。
 恐怖というのは凄まじいものである。 

不倫のDNA―ヒトはなぜ浮気をするのか
デイヴィッド バラシュ
青土社
2001-11-15



 基本的に生物は自分の子孫を残したがるらしい。

デイビット・バラシュ

 合衆国東部の川岸に普通に見られるクロイトトンボのメスは一般に2匹以上のオスと交尾する。  
 ゃクロイトトンボの雄は側面に角と棘のついた特別製のペニス( 洗いたわしに似ていなくもない)をこれみよがしにぶら下げている。  
 交尾をする雄はこのペニスを用いて前の雄の残した精子の90から100パーセントを除去し、 然る後に自分自身のものを注入する。

 つまり世の中はそもそも競争社会なのだ。
 それを拒否している私は一体何者なのだろうか 。




 地球はダイナミックな生物とも言える。

葛西奈津子

 空から降ってきた鉄のうちどれくらいが植物に利用されるのかはまだわかっていない。
 それでも海の生産という観点で見る限り黄砂が鉄の供給源として役に立っているのは間違いない。
 サハラの砂も大西洋に対して同じように大事な役割を果たしていると言われている。
 ただし大西洋より太平洋の方が広いから地球全体としての影響は黄砂のほうがずっと大きいらしい。
 現に黄砂によって鉄がもたらせている海域はかなりあるようだ。

 と言うように鉄が海に供給され、生物が潤っている。
 ということだろうな。
 その中にヒトなどという生物が入ってきて、生態系を大きく変えているというのも事実だ。
 昨今の大雨現象なんてその極みだろう。 


性倒錯 [ ジェラール・ボネ ]

 ずっと勃起しっぱなしだったら一体どうなるのだろうか。
  それは男性の性倒錯、男性の色情症ということでサテュロスというそうだ。

ジェラール・ボネ

 サテュロス
 ギリシア神話に出てくる半身半獣の神である。
 常時勃起した陰茎を持つ。
 サテュロスは男性の色情症を表すのに使われる。
 ニンフォマニアと同じくサテュリアシス(男子色情症)は古代医学の用語に属する。
 しばしば色情症にとどまらず男性の倒錯一般を表すのに用いられることもある。

 数多くの性的犯罪が行われ。被害者は多数にのぼる。
 まだ犯人が見つからない事件もあれば、つい最近、ベトナム人の小学生の女子が保護者会の会長から殺害された事件もあった。
 この事件は明らかに倒錯ゆえのものだと思う。
 その他チリ人の男性に殺された日本人女性の事件がある。
 また過去に遡れば多くの幼い女の子達が性倒錯にかかった男の犠牲になっている。
 そのことを考えればこの性倒錯という問題から私たちは避けて通ることはできない。
 むしろその真実を探求することによりこれらの犯罪をいかに減らすかということに努力すべきであろう。

 かつては本書と逆のことが囁かれていたように思う。
 すなわち警察二課の凋落と検察特捜の躍進。
 今の検察は警察から見くびられているということか。
 そもそもターゲットは同じだと思うが。

 石塚健司

 「特捜部はもはや捜査のアマチュア集団なんだよ」
警視庁のある刑事は雑談の中で吐き捨てるように言った。
 「今の特捜部は持ち込まれた情報の裏側に何があるのかを見抜く眼をなくしている。
 最近のいくつかの事件はどれも 裏のある情報に飛びついて短絡的に筋書きを組み立てているように見える。
  2年ばかり特捜部にいて異動していく腰掛けの検事ばかりなんだから無理もない」
 特捜部と同じ知能犯罪を扱う警視庁捜査二課には 通算20年以上在籍する二課一筋の警部が1割近くいると言われ、扱う情報の量も密度もはるかに上だから捜査の職人がいなくなった現在の特捜部がアマチュアと見えるのも無理はないだろう。
 かつて特捜部には捜査ニ課と交流して情報交換する検事もいたが、今はそんなチャンネルもなくなったようだ。


 刑事司法の世界は大きく変わってきている。
 それと捜査手法も、欧米型に変わろうとしているというのだ。

村串栄一

 日本で汚い捜査手法と言われた欧米型捜査手法。
 効果も大きいだろうが、人権問題、逸脱捜査、安易な寄りかかりが生じかねない。
 無実の人間が釈放欲しさに認めることもありうる。
 精密司法の瓦解を引き起こしかねない危険性、毒素も含んでいる。
 法曹界には反対も根強い。
 中井提案がすんなり容認されるかどうかは不透明だ。
 しかし導入されれば日本の刑事司法が激変するのは間違いない。

 取調べというフィールドで、それは、今や密室捜査として大きな批判を受け、録音録画が導入され、取調べ官と被疑者の人間関係という捜査も否定されており、だとすれば、当然司法取引等の新たな捜査手法が肯定されなければ、悪い奴が有罪になることもない。
 時代が大きく変わっている。

暴走検察
上杉 隆
朝日新聞出版
2010-04-20




 あの村木厚子元厚生労働省局長の事件で、検察の暴走が明らかになった。
 その前からかなり暴走はしていたのだろうが、問題になることはなかった。
 当時の検察捜査の肝は、 村木さんの「自分が供述した通りに調書を作ってくれない。当時は毎日多くの人に会っていたので倉沢邦夫被告にあったかどうか記憶に無いと言っても会ったことはないにされる。検事は虚偽のストーリーを作り署名を求めてきた」 の言葉のとおり、ストーリー のでっち上げだったのだ。

上杉隆

 またも検察の暴走ぶりが明らかになった。
 厚生労働省から実体のない障害者団体に偽の証明書が発行された、郵便割引制度が悪用された郵便不正事件で証明書の発行を部下に指示したと虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた村木厚子元厚生労働省局長(54歳)は1月27日の初公判後の記者会見で検察の捜査に不満をあらわにした。
 「自分が供述した通りに調書を作ってくれない。当時は毎日多くの人に会っていたので倉沢邦夫被告にあったかどうか記憶に無いと言っても会ったことはないにされる。検事は虚偽のストーリーを作り署名を求めてきた」 
 初公判では完全無罪を主張し弁護人も冒頭陳述で検察の主張するストーリー をでっち上げだと批判するなど全面対決の様相を呈している。

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