夕顔絵夢二郎の江戸ハブ日記

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カテゴリ: 映画 か行




 医師と二人息子との葛藤。
 「greeeen」というグループが鍵になる。
 どこにでもあるような家庭内の葛藤だが,それが医師の家庭となるとすこし高級感があるということになるかなあ。
 音楽を取るか医学を取るかなんて話は一般的な家庭ではありえないことだ。
 それでもベクトルはいい方向に向かうわけでお利口さんの映画ということになる。
 音楽で飯を食べることはそう簡単ではない。
 当然簡単に両立などできるわけがない。
 二人息子の上は完全にドロップアウト下が,音楽関係から切れたくない。
 弟は父の言うとおり頑張るが,結局歯学の道に進むことになる。
 そして趣味の範囲で始めた弟の音楽が認められることになる。 
 そういう話だ。
 麻生祐未,が,オロオロする母親の姿を好演している。

監督:滝田洋二郎
出演者:吉永小百合、 堺雅人、 篠原涼子、 岸部一徳、 高島礼子、 永島敏行、 笑福亭鶴瓶、 中村雅俊、 安田顕、 野間口徹、 毎熊克哉、 土屋慶太、 阪本颯希、 菅原大吉、 螢雪次朗、 大出俊、 阿部寛、 佐藤浩市
収録時間:126分
レンタル開始日:2018-10-03

Story
『おくりびと』の滝田洋二郎監督、吉永小百合主演による感動ドラマ。1945年。ソ連軍が侵攻する樺太で暮らす江蓮てつは、息子ふたりを連れて網走へと逃れる。時は流れて1971年。樺太を離れる時に再会を約束した夫を、彼女はひとりで待ち続けていたが…。 (詳細はこちら
 

 北の三部作と言っても三者三様,吉永小百合がヒロインということ以外の共通点は見当たらない。
 ただ吉永小百合の演技が達者なだけ,気持ちが入ると言うか感情移入してしまうというか,彼女は偉大な女優だ。
 間もなく後期高齢者というのになんと若々しいこと,というのは月並みな言葉で,映画での医師は認知症でないなどと言っているが,ヒロインは間違いなく認知症の症状を呈しているわけで,その演技さえ,本物に見えるという,いよいよ吉永小百合という女優の集大成を迎えたか,そんな感じの作品であった。
 しかも劇中劇もあり,まあ,さまざまに楽しませてくれるのだが,ただねえ,桜がヒーローの本作,贋作っぽい桜はねえ,それから,ソメイヨシノは種がありませんから,ここの考証,この作品を台無しにしてしまいましたなあ。 
 桜はどう見ても大山桜ではない,染井吉野でしたものなあ。
 結局本作は,吉永小百合,であったということ。

監督:瀧本智行
出演者:岩田剛典、 山本美月、 斎藤工、 浅見れいな、 土村芳、 北村一輝
収録時間:118分
レンタル開始日:2018-07-18

Story
中村文則の原作小説を『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の岩田剛典主演で映画化したサスペンス。猟奇殺人事件の容疑者である天才カメラマン・木原坂を追い、真相に迫ろうとする記者・耶雲。だが、耶雲の婚約者・百合子が木原坂の罠にはまり…。 (詳細はこちら






 ということでまたまた観てから読んだシリーズ!
 こちらは映画の出来栄えが極めていい。
 映画監督が原作を的確にかつ緻密に読み込んだ感がある。
 その結果映画が原作を凌駕したと言う感じだ。
 でも私はこの映画も原作もどちらも好きだ。
 似て非なるものというのか,その表現が不適切であれば,全く別物の映画と小説,とでも表現すべきか。
 映画の二重三重のトリックにはびっくりさせられる。
 拍手ものだと思った。
 対して小説はまあそれなりの出来の推理小説,と言う感じかなあ。
 やはり今回は映画の勝ち!




監督:月川翔
出演者:浜辺美波、 北村匠海、 北川景子、 小栗旬、 大友花恋、 矢本悠馬、 桜田通、 森下大地、 上地雄輔
収録時間:115分
レンタル開始日:2018-01-10

Story
住野よるのベストセラー小説を元に、原作にはない12年後の物語を加えて映画化した感動作。高校時代のクラスメート・山内桜良の言葉をきっかけに、母校の教師となった「僕」。彼は教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヵ月を思い出していく。 (詳細はこちら
 読んでから観るか,観てから読むか。
 今回は観てから読む結果になりました。
 原作の勝ちです。
 どうか原作を読んでください。
 涙が止まりません。
 原作の通りの映画でよかったと思います。
 その後の男性主人公の存在など必要ありません。
 だって,それ以外,映画は原作の追認ですよ。
 それぞれの役者は原作に基づいて忠実に演技をしていたように思います。
 とすると,原作者に敗れた監督の存在が浮く,とでもなるのでしょうかねえ。
 映画で,たとえば膵臓の病気とはどんなものか,なんてことを説明するシーンがあったりしたら良かったんでしょうがねえ。
 原作者の文才が抜きん出ているということでしょうね。 

北のカナリアたち [DVD]
吉永小百合
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2013-05-21



 
監督:阪本順治
出演者:吉永小百合、 柴田恭兵、 仲村トオル、 里見浩太朗、 森山未來、 満島ひかり、 勝地涼、 宮崎あおい、 小池栄子、 松田龍平、 石橋連司、 菅田俊、 藤谷文子、 高橋かおり、 駿河太郎、 伊藤洋三郎、 福本清三、 塩見三省、 小笠原弘晃、 渡辺真帆、 相良飛鷹、 飯田汐音、 佐藤純美音、 菊池銀河
収録時間:122分
レンタル開始日:2013-05-10

Story
湊かなえ原案、吉永小百合主演によるヒューマンドラマ。20年前に北海道の離島にある生徒6人の小さな分校で起きた悲劇の真相と、それによって心に傷を抱えた女性教師と教え子たちとの再会を描く。柴田恭兵、森山未來、満島ひかりらが共演。 (詳細はこちら
観てから読むか,読んでから観るか,原作は湊かなえの,往復書簡,中,二十年後の宿題。
 読んでから観ました。
 全く違うものになっていました。
 でも芯は原作のとおりです。
 どっちがいいというわけではなく,全く別個のものと考えていいのではないか。
 脚本家の凄さをまじまじと感じました。
 それから,映画の凄みを感じました。
 でも,原作は原作でとてもすごい作品です。
 違うものになったというものの,どこかがつながっている。 
 そんな感じですか。
 そして本作,以上の月並みな感想ではなく,実は私は別の視点でこの映画を観ていました。
 後継者,というのがキーワードです。
 つまり,吉永小百合という大女優が身を挺して若い俳優たちにその芸を教え込んでいた,そんな感じがしてなりません。
 他の社会の先輩たちもこのような後輩の育て方を感じるべきだろうと思いました。
 かつてはこんな風な教え方があったはずです。
 お師匠様と弟子の関係です。
 今そんな関係が希薄になっているのではないか。
 だから本作では吉永小百合が,後輩たちに多大なメッセージを発信している,また自分の芸を通じてその芸を伝えようとしている。
 そんな感じたしてなりません。
 森山未來,勝地涼,松田龍平,小池栄子,満島ひかり,宮崎あおい,の6名は立派な吉永学校の弟子だと感じました。
 今後の伸びが期待される6名です。
 よく観て行きたいと思います。
 
 
 

 
 
 

北の零年 通常版 [DVD]
吉永小百合
東映
2005-07-21



 こりゃあ泣けましたなあ。
 吉永小百合という大女優が一本芯に入っていて,渡辺謙,豊川悦司らがしっかり周りを支えている。  
 それぞれがその役割をきちんと演じていた。
 渡辺謙の憎々しさはすごい。
 香川照之の憎々しさは軽々しさの中に最後は彼はそれなりのポジションで実はいいことをしていたのではないかなどと思えてしまうような,実は重要な役割だった。
 石田ゆり子の決意,柳葉敏郎の情けなさ,石橋蓮司の最後の〆…などなど感動に向かってどーんと進んで行った。
 ただね,映画にはリアリティがないとねえ…。
 特に冬のシーン。
 雪。
 私はあれは北海道の冬,雪ではなかったように思うが…。
 あの雪は豪雪地帯の暖かな雪。
 北海道の雪はもっと峻烈なものではないのかと勝手に想像し,違和感を覚えたのだった。




 1回観て理解できず結局2回続けて観たがやはりわからなかった。 
 つまり未来を変えることができるのかと言う問題が解き明かされなかったからである。
 なぜこの映画が大ヒットしたのかもよくわからない。
つまりわからないことだらけなのだ。
 ポイントは彗星の1欠片ということになるのだろうか。
 私的にこの話をまとめるとこうだ。
 1回死んだ女が生き返り大学生になってすれ違い様記憶の片隅に残っていた彼に気づき呼びかけた。
 君の名は。
 




 いつもだとこの手の映画はこの頃眠くなって全部観きれないことが多くなったのだが、なぜか最後まで観切ってしまった。 
 この映画は阿部サダヲの怪演に尽きる。
 蒼井優との不協和音がとてもいい。
 心にグサグサきてずたずたな居心地の悪さとでも言うのだろうか。
 それにしてもこの頃こういう汚い感じの映画が多いと感じる。
 汚いというのは生理的にということで、本当に臭い臭気が漂っているような感じとでも言うのかな。
 それと食べるシーンがとても多い。
 映画は、普通の公式が当てはまらない、と言う公式があると私は思っている。
 だから、話が合理的でなくとも構わない。
 それでいいのだ。

コドモ警察 DVD-BOX
鈴木福
ポニーキャニオン
2012-10-03


 最初はかなり違和感があったが、見ているうちにそのバカバカさに慣れて最後はのめり込んでしまった。
 女子ーズよりは丁寧な作りだった。
 際立っていたのは上地春奈。
 この映画全体からぶっ飛んでいて面白い。
 太陽にほえろ!などのパクリで、それをコドモに押し付け、一部滑舌が悪いので何を言っているのか伝わらないところがあったが、そこがコドモ、またいい。
 最後まだ終わっていないことを彷彿とさせたが続編が出ないのは残念だ。
 しかし、鈴木福君も本田望結さんももうこの映画のような幼さがないのだから、無理か。
 そうなると結局徒花だなあとなる。
 そもそも大人がコドモになる発想はコナンの発想だから、このコドモ警察といい、女子ーズといい監督はパクってパクってパクりまくるパクリ魔ということだろうねえ。
 監督には、パクリと言え、丁寧な作品をお願いする。


完全なる報復 DVD
ジェラルド・バトラー
ポニーキャニオン
2016-03-16



 借りていたレンタルDVDがあまりにもつまらなくて、ふとひかりTVにしてみたらこの映画だった。
 こんなに骨太のサスペンス映画は久しぶりで、感動した。
 普通に考えればこんな話、荒唐無稽なのだが、司法取引等現代の米国の司法制度に警鐘を鳴らすテーマもあったと思う。
 最愛の妻と娘を殺されたら、こんなふうに報復したいと思う人もたくさんいるだろう。
 果たして司法取引が正しかったかどうか、司法が取引化、ゲーム化していないかという面で考えさせらるが、真犯人捜査には欠かせない面もあり、そしてそのような文化のない日本に住む我々が軽々に議論もできない。
 むしろ日本ではこの制度を取り入れるべきだとの議論もあり、その点でこの映画は日本のずっと先を言っているテーマを扱っていたとも言える。
 日本の周回遅れ、ガラパゴス化がまた一つ見つかってしまった。

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