夫婦のバランス学―それでも離婚しない二人―
著者: 池内 ひろ美
更に、熟年離婚がこれからじゃんじゃん増える予想であり、寂しい限りだ。
理解し合って結婚したのだと思うが、残念ながら理解し得なかったとのだろう。それは、バカと言うことだ。
逆に、高校時代に知り合ってそのまま結婚した14歳違いの夫婦がいて、今なお仲がよろしいとのこと。このカップルは、妻が先生つまり年上なのである。
さらには、年収で夫が三百万円妻が一千万円などというカップルもいるそうだが、こちらも円満だそうだ。仲がいいとか悪いとかは、年齢とか年収とか社会的地位によるものではないと言うことが分かる。
逆DVもある。妻からものを投げられ顔面にあたって網膜剥離になった夫の場合、本当に情けない姿だなと思った。その妻が、今度は、著者を訪ねてくる。そして言う。「夫は、虚言癖がある」と。
不仲の原因は、要するにお互いにコントロール不能になっていると言うことだろう。
お互いにすべてをさらけ出していない、つまり、お互いがアンフェアだということ。
それが原因だろうな。お互いに嘘を付き合っていれば、それが不信につながり、うまくいきっこないという図式だろう。
お互いがずるければ、そんなのは、そもそも崩壊しているというものであって、そういうのは、最初から成立していないと言うことだと思う。
男女関係をきちんとするには、最初から、自分をさらけ出すことが必要だろう。真実を見せ合うことが肝要である。
ここまでをまとめるとこうだ。
不仲の夫婦は、そもそも最初から崩壊していたと言うこと。なぜなら、すべてをさらけ出していない仮面夫婦だから。