かつて、日本のお家芸と言われたバレーボール。
一時期、低迷を続けた時期もあったが、眞鍋政義監督が就任2年目の2010年、世界選手権で実に32年ぶりのメダルを獲得し、一躍、大きなスポットライトを浴びる。
日本にバレーボールの熱狂が帰って来たのだ。
そして、ワールドカップ4位を経て、ロンドンオリンピックではロサンゼルスオリンピック以来、実に28年ぶりの銅メダルを獲得。
これが日本のバレーボールの復活に向けての第一歩となった。
第一期眞鍋ジャパン。
前任の柳本監督からの遺産と
新戦力の融合によってもたらされた快進撃。
竹下佳江選手、佐野優子選手
大友愛選手、栗原恵選手、
荒木絵里香選手
そして、木村沙織選手らは
柳本監督時代、不完全燃焼で終わった選手たち。
そして、
江畑幸子選手、迫田さおり選手、狩野舞子選手、井上香織選手、山口舞選手、石田瑞穂選手、座安琴希選手、新鍋理沙選手、岩坂名奈選手たちなど、
眞鍋監督の抜擢により活躍した選手たち。
特に当時チャレンジリーグだった
日立リヴァーレから抜擢された
江畑幸子選手は異例の出世。
当時、エースとして一皮剥けようとしていた木村沙織選手と並び、エースとして期待され、持てる能力を遺憾なく発揮した。
眞鍋政義監督はポジティブで、華やかさがあった。
堂々と自分たちの目指すバレーを公言した。
「サーブ」
「サーブレシーブ」
「ディグ」
「ミスを少なく」
4つの世界一で、世界を目指した。
世界バレーで32年ぶりの銅メダルを獲得した眞鍋ジャパンは
次なる目標を、ロンドンオリンピックへと移した。
今年ブラジルに連勝したことが話題になったが、2011年ワールドカップではアメリカとブラジルをストレートで破り、その気運は最高潮となる。
苦戦続きのOQT、全勝通過を意識した日本は韓国戦の敗戦で雲行きが怪しくなる。
幸い、セルビア戦で所定のセットを執り、かろうじてロンドンの切符を掴む。
そして、最大級のハイライトが訪れる。
今でも、どうしても忘れることが出来ない
ロンドンオリンピック・準々決勝。
今や伝説となった中国戦。
日本中のバレーボーラーとバレーファンの運命を変えたこの試合が、歴史を動かした。
日本
3-2
(28-26 23-25 25-23 23-25 18-16)
中国
ここまで競った試合は見たことがない。
それも舞台はオリンピック。
息つく暇もない試合とはまさにこの試合。
胸の高鳴り、最高潮になる。
木村選手が、江畑選手が要所でアタックを決め、試合はもつれにもつれる。
そして、終幕は突然訪れる。
16-16で大友愛選手に代わり、ピンチサーバーに中道選手が起用される。
中道選手のサーブで崩して、荒木選手がダイレクト。
マッチポイントを奪う。
そして…。
中道選手の放ったサーブがサービスエースとなり、日本は土壇場で勝利。
準決勝へ駒を進めた。
準決勝はブラジルの高い壁の前に敗れ、三位決定戦へ。
そして、韓国をストレートで破り、28年ぶりに銅メダルを獲得した瞬間、日本のバレーボールは再び世界一への挑戦へ動き始めた。
![[画像:8800473d.jpg]](https://livedoor.blogimg.jp/tighteenapple-jva/imgs/8/8/8800473d.jpg)
![[画像:5816521d-s.jpg]](https://livedoor.blogimg.jp/tighteenapple-jva/imgs/5/8/5816521d-s.jpg)
![[画像:5c08c3e1-s.jpg]](https://livedoor.blogimg.jp/tighteenapple-jva/imgs/5/c/5c08c3e1-s.jpg)
日本のお家芸の復活へ。
そして、時代は第二期眞鍋ジャパンへと受け継がれる。
そう、木村沙織キャプテン体制へ…。
エースがキャプテンになる時が訪れたのだ。
![[画像:37064e2f-s.jpg]](https://livedoor.blogimg.jp/tighteenapple-jva/imgs/3/7/37064e2f-s.jpg)
(続く)
※この記事の続きは「彼女はバレーボーラー」にて掲載されます。
※続編「リレーブログ・東京オリンピックへの今日、そして明日。〜過去編②〜」⇒http://volleyballplayer.blog.jp/archives/26830540.html
※続編「リレーブログ・東京オリンピックへの今日、そして明日。〜現在・未来編③〜」⇒http://blog.livedoor.jp/tighteenapple-volleyballjapan/archives/25878744.html#comments
尚、本編とは別に特別投稿も用意しています。お楽しみに。