全日本女子バレーボールの今日、そして明日 〜東京オリンピック編〜

装い新たに東京オリンピックに向けて歩む全日本女子バレーボールチーム。当ブログでは全日本女子バレーボールチームに関する情報を、全日本女子バレーボールチーム活動時期、並びに関連情報を筆者の独断と偏見で掲載いたします。

FIVBの発表によると、2022年の世界選手権はオランダ開催を規範にスタートするとしている。

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2022年の世界選手権はオランダとポーランドがホストと公表されている。この2022年、オランダが始めてFIVBバレーボール世界選手権大会を主催する。

FIVBプレジデントのコメント

「オランダは知能と革新の全部というイニシアチブを取る国である。それはまた、毎日の間私達がFIVBに向けているものと一致する。2015年のビーチバレーボール世界選手権大会は並みはずれたプロジェクトであり首尾よく実現された。そして今、ポーランドのそばでこの大いに名誉あるバレーボールイベントを共催出来ることを非常に誇りに思う 」

次開催は日本が外れることとなるが、24の世界的な国家が、全体の州がバレーボールの真実のお祝いになることを保証して主催される。

(FIVB HPより翻訳・部分抜粋)

世界選手権は長期間の開催となる上に参加チームの宿泊代、移動費まで主催国負担となるため、莫大な散財となる。これでテレビ視聴率が稼げないと日本バレーボール協会の経営は圧迫されるばかり。

現状、2回に一回の割合で世界選手権が日本開催となっているが、東京オリンピック後は、グラチャンとワールドカップが日本開催。世界選手権とオリンピックOQTも加わり、従来通りに戻る。

東京オリンピックまで2年を切った今、2020年以降の日本のバレーボールのありかたにも、そろそろ明確なビジョンと舵取りが必要となる。

V-leagueも含めた協会の指針と手腕が問われることとなる。


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全日本シニアの始動が、あと二ヶ月を切った中、一足先にアンダーカテゴリーが動き始めた。

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U20(ジュニア)とU18(ユース)の代表候補選手たちが2月11日(月・祝)から味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)で合同強化合宿を開始している。

ともに新学期、学年がひとつ上となる直前。各高校の新体制作りが始まるこの時期に代表選考も兼ねての稼働となる。  

U18と、U20の高校2年生メンバーは15日(金)に合宿終了。その多くが16日(土)からのジュニアオールスタードリームマッチに出場予定。

U20の高校3年生メンバーは18日(月)まで合宿を継続。なお両チームとも3月後半に、次の合宿を予定しているとのこと。     


 【合宿参加メンバー】

 U20女子(2/11~18)       

2吉田あゆみ選手(OH)古川学園3年176㎝
3鴫原ひなた選手(OH)古川学園3年175㎝
4石川真佑選手(OH)下北沢成徳3年173㎝
5西川有喜選手(OH)金蘭会3年180㎝
6宮部愛芽世選手(OH)金蘭会2年173㎝
7北林桃佳選手(OH)延岡学園2年177㎝
9西堀楓花選手(OH)近江兄弟社3年176㎝
10山下晴奈選手(OP) 福井工大学福井 3年171㎝
11曽我啓菜選手(OP)金蘭会3年172㎝
12合屋咲希選手(OP)東九州龍谷3年168㎝
13中澤 恵選手(OP金蘭会3年171㎝
15平山詩嫣選手(MB)東九州龍谷3年180㎝
16荒木彩花選手(MB)東九州龍谷2年184㎝
17伊藤麻緒選手(MB)静岡県富士見3年178㎝
18大﨑琴未選手(MB)下北沢成徳3年180㎝
19神田さくら選手(MB)就実3年181㎝
20安田美南選手(S)岡崎学園 2年  178㎝ 
21中川つかさ選手(S)金蘭会3年159㎝
22園田風音選手(S)東九州龍谷3年161㎝
24 大工園彩夏選手( L)鹿児島南3年163㎝   


U18女子(2/11~15)

1バルデス メリッサ選手( OH)古川学園 1年  183㎝ 
2佐藤吉野選手(OH)米沢中央1年183㎝
3麻野七奈未選手(OH)金蘭会1年182㎝ 
4舟根綾菜選手(OH)下北沢成徳1年180㎝
5西川吉野選手(OH)金蘭会1年178㎝
6吉武美佳選手(OH )大木町立大木中学3年178㎝
7小山愛実選手(OH)共栄学園1年176㎝
8和田由紀子選手(OH)京都橘2年175㎝
9川上良江選手(OH)金蘭会1年174㎝
10秋重若菜選手(OH)金蘭会1年171㎝
11亀井美子選手(OH)長井市立長井北中学3年171㎝
12髙橋蒼未選手(MB)米沢中央2年184㎝ 
13樫村まどか(MB/OH)水戸女子1年183㎝
14 平 ヴィヴィアンチディンマ選手(MB)都市大塩尻高校1年182㎝
15榊原菜那選手(MB)八王子実践2年180㎝
16大川愛海選手(S/OH)八王子実践1年173㎝
17加地春花選手(S)駿台学園1年172㎝
18近藤なつみ選手(S)氷上1年171㎝
19吉田奈都美選手(S)就実1年166㎝
20室岡莉乃(L)東九州龍谷1年161㎝
21西崎愛菜(L)金蘭会1年158㎝  

ポジション表記 S:セッター、OH:アウトサイドヒッター OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ


少し驚くのは、代表選考の段階でU-20のリベロが大工園彩夏選手ひとりだけというところ。

尚、U-20選手ジュニア選手権は7/12〜21、メキシコで開催。U-18世界ユース選手権は9/5〜14、エジプトにて開催されます。

時期を前後して全日本シニアはワールドカップの最終調整としてアジア女子選手権(8/17〜25 韓国)を選択。U-18世界ユース選手権の最終日である9/14よりワールドカップに参戦(9/14〜29)します。

尚、U-20選手ジュニア選手権は7/12〜21、U-18世界ユース選手権はともに「彼女はバレーボーラー」に掲載予定です。お楽しみに。

V-leagueのレギュラーラウンドがいよいよ佳境に入ってきた。

今年のリーグを俯瞰して思うことは一つ。
随分若返ったことだ。

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現在の全日本の主力は、いわゆる「円熟世代」
東京オリンピックのメダル獲得が最優先だが、世代的に古くなってきている。

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以後のことを含めると、今年はある程度抜擢をしないと全日本自体が旧態化し、世代交代が円滑に進まず、東京オリンピック以後がボロボロになる危険性を孕んでいる。

そこでこの記事では昨年の全日本選手と今年の候補生を比較し、今年の全日本候補生に関する忌憚のない意見と勝手な私見を述べてみる。



2018年型全日本
 
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・セッター
冨永 こよみ選手
佐藤 美弥選手
田代 佳奈美選手
宮下 遥選手

・ウイングスパイカー
新鍋 理沙選手
石井 優希選手
長岡 望悠選手
野本 梨佳選手
内瀬戸 真実選手
堀川 真理選手
高橋 沙織選手
鍋谷 友理枝選手
今村 優香選手
井上 愛里沙選手
古賀 紗理那選手
黒後 愛選手
荒谷 栞選手
中川 美柚選手


・ミドルブロッカー
荒木 絵里香選手
松本 亜弥華選手
岩坂 名奈選手
奥村 麻依選手
芥川 愛加選手
島村 春世選手

・リベロ
井上 琴絵選手
山岸 あかね選手
小幡 真子選手
中川 有美選手
戸江 真奈選手

※赤字は試合出場のなかった選手


全日本の人事は選手の進退も背負う。
全日本未招集で引退を余儀なくされた選手は数知れない。

また、昨年はボロボロのシーズンで、試運転のネーションズリーグは負け越し。そしてアジア競技大会ではアジアのライバル全てに敗れての4位。

勿論、背水の陣で臨んだ世界選手権ではディグ、サーブレシーブ、サーブ、ブロックの徹底的な強化で第三次ラウンドまで進出したが、それとて前回大会より一つ上の6位止まりとなった。

それらを踏まえ、今年は。

・昨年の強化型
・人事の刷新

そのいずれかとなることが予想されるが、これまでの歩みを見る限り、前者となる可能性が高い。

ただし、前述の通り全日本選手の高齢化が進む現状を踏まえると、以後のことを思えば、今年は

「新旧戦力の融合」が必要不可欠とみる。


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例えば、前年のハイブリッド6の失敗で雲行きが怪しかった2015年も、古賀、宮部選手など若手選手の台頭で様相が一転。

期待の持てるシーズンとなった。

若手選手の抜擢は全体に危機感を受け付け、チームが活性化する。

ここは東京に向けての大きな分岐点である。
昨年の結果を踏まえつつ、ある程度人事を刷新する必要がある。 

 
以下はあくまで筆者の独断と偏見である。



・セッター
冨永 こよみ選手
佐藤 美弥選手
田代 佳奈美選手
宮下 遥選手
田中美咲選手
関菜々己選手

一応、昨年型を踏まえるが、世界選手権で中心となった田代選手は固定すべきだろう。

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問題は二人目。

冨永選手は昨年、主に二枚換えとリリーフサーバーとして起用、佐藤選手はアジア競技大会のみ。 

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リーグでの活躍や全日本の方向性から言えば、宮下遥選手が最も適正が高い。
サーブ、ディグはピカイチ。ブロックもよい。
岡山の快進撃を支え、実績も申し分なし。

ここに課題のトスワークが加わり、もはや拒む理由がない。   

あとは使う側の裁量。

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若い関選手も白羽の矢が立つ。
東レの若きレギュラーとして活躍し、サイド一辺倒に近かった東レの絵図面を変えた実績は評価される。

黒後選手を始め、東レ勢が増えるなら、慣れている関選手は必要不可欠。
若手セッター一番手として抜擢したい。



・ウイングスパイカー
新鍋 理沙選手
石井 優希選手
野本 梨佳選手
内瀬戸 真実選手
堀川 真理選手
鍋谷 友理枝選手
今村 優香選手
井上 愛里沙選手
古賀 紗理那選手
黒後 愛選手
荒谷栞選手

田中瑞稀選手
廣瀬七海選手
長内美和子選手
金田修佳選手
林琴奈選手

今季は長岡選手が離脱。
ライトポジションが新鍋選手のみとなるため、ライトでの起用が鍵となりそう。

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まず、改めて点取り屋として堀川選手を押したい。
全日本でも結果はまずまず出ているが、持ち前のパワーをアピールしたい。 



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今村優香選手の決定力は捨てがたい。
世界を舞台にどこまでやれるか、今一度見てみたい。

課題はサーブレシーブ。
 


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田中瑞稀選手のパンチ力は言うまでもなく、バックアタックも目下日本人トップ。
パスヒッターで全日本経験者。資格は十分。
課題はサーブレシーブ。

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ミドルも出来る起用さからすれば荒谷選手。
ミドルでの起用はないかもしれないが、自在性と強打も加わり魅力ある。
やはり課題はサーブレシーブ。



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廣瀬選手は後半、試合に出ていないので故障かどうかは不明だが、打力は魅力的。最高到達点309cmの高さとジャンプサーブも魅力で、いずれは全日本の中心の一人として期待が膨らむ選手。
先々のことを思えば、出来るだけ早めに経験積ませたい選手。


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長内、金田、林選手のうち、ライトに慣れている林選手。大舞台の経験も豊富。勝負度胸もあり、パンチ力もある。
金田選手はパスヒッターだがディグもよくブロックアウトも得意。
長内選手もパスヒッター。打力は非凡で魅力的。



・ミドルブロッカー
荒木 絵里香選手
岩坂 名奈選手
奥村 麻依選手
芥川 愛加選手
島村 春世選手

大野果歩選手
入澤まい選手

今年は昨年メンバーに加えこの両名が有力だろう。

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大野果歩選手の決定力は関選手とのコンビありきといえ要所でのクイックが光る。ブロックでも活躍し、まさに充実期。
双子の姉妹・果奈選手ともども姉妹での全日本の可能性も。


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入澤選手はまだ荒削りだが、資質は超一流。
決定率、サーブ効果率、ブロック本数ともに上位で最高到達点309cmはまさに世界戦略に必要な逸材。
精度の向上が鍵だが、いずれは全日本で活躍する器。


・リベロ
井上 琴絵選手
山岸 あかね選手
小幡 真子選手
戸江 真奈選手

馬場ゆりか選手
榊原美沙都選手


リベロは基本、井上、小幡選手で異存のないところだが、今年のリーグを踏まえると馬場、榊原選手の両名が候補としてあげられる。


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馬場選手は言わずとしれたリーグ最高のサーブレシーブ成功率70%超えをシーズン通じて達成。

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榊原選手はサーブレシーブ成功率の上位常連にしてチームの躍進を支える。そろそろお声が掛かるべき。


現時点で思うところを綴ってみた。

昨年である程度体制は固まったものの、新味も欲しい全日本。

まだファイナル8がこれからなので、あとは各選手の頑張りに期待したい。





すでにご存じの方も多いとは思うが、今年2019年のバレーボール主要大会が発表されている。

本稿では全日本女子バレーボールチームと密接に関わる国際試合についてその内情を紐解く。

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全日本


まず、着目していただきたいのはアジアクラブ選手権の時期が4/27~5/5と早い。
こちらは全日本の活動とも多少なりとも関係がある。

何しろ、Vリーグオールスター戦が4月20日(土)、21日(日)なので、その翌週。
しかも、恒例の黒鷲旗大会が5/1~6とまるっきり時期がかぶっている。

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昨年のリーグ優勝は久光製薬スプリングス。
恐らく、アジアクラブ選手権に出場するものとみられるので、黒鷲旗大会は回避するものとみられる。

こうした背景を踏まえると全日本の始動時期は遅くなると見られる。

また、昨年は夏に執り行われていたモントルー・バレーマスターズ。
これまで主要国際大会以外への出場にはあまり積極的でなかった中田ジャパンだが、今年は同大会に初参戦。

始動が遅い分、モントルーは肩慣らし用のぶっつけ本番になりそうだ。
その直後からネーションズリーグへ参戦。
長い海外転戦がはじまる


更に全日本シニアは今年、ワールドカップの最終調整としてアジア女子選手権大会を選んだ。
昨年のアジア競技大会が不本意な4位で終わったこともあり、今年はこの大会を以てワールドカップに臨むこととなる。

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尚、今回のワールドカップは主催国である日本が東京オリンピックへの出場権を保持している関係上、その不公平さを鑑み、オリンピックへの出場権は付与されない。

純粋に三大大会のひとつとして扱われる。

尚、今季は世界ジュニア、ユニバ、ユースの三階級で大会がある。
例年、4月と8月は比較的バレーボールの閑散期だが、今年は退屈することはなさそうだ。

昨年までとは違い、年間で4つの国際大会への出場を行い、積極的に海外遠征を試みる中田ジャパン。
昨年の世界選手権で相応の手応えを摑み、今年は習うより慣れろの実戦形式で挑むようだ。

Vリーグも4月まで活動があり、例年にもまして活動開始が遅い全日本。
東京オリンピックに向けて手応えはどうか?
真価を問われる1年となりそうだ。


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