全日本女子バレーボールの今日、そして明日 〜東京オリンピック編〜

装い新たに東京オリンピックに向けて歩む全日本女子バレーボールチーム。当ブログでは全日本女子バレーボールチームに関する情報を、全日本女子バレーボールチーム活動時期、並びに関連情報を筆者の独断と偏見で掲載いたします。

思い出の全日本・ショートストーリー 2012年ロンドンオリンピック準々決勝 中国戦

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バレーボールファンなら、誰もが胸を焦がしたあの試合。
今や伝説として語り継がれている、この試合。

ロンドンオリンピック準々決勝・中国戦。

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それまでオリンピックで一度もセットすら奪えていない中国との一戦。

第1セット序盤から、長いラリーが続く一進一退の攻防。しかし中国に3連続得点を許し13-16。
粘る日本は大友愛選手のブロック等で再び追い上げ、終盤22-24から3連続得点し、25-24と逆転に成功。
最後は木村沙織選手のアタックで28-26でこのセットを先取。

第2セット、中盤までは一進一退の攻防。14-14からミスも含め、中国に連続得点を奪われ15-19。終盤2枚替えで入った中道、狩野選手が流れを引き寄せ21-22と迫るも、中国が粘り切り23-25でタイスコア。

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第3セット、日本が12-11とリードするも、ケイ・ジャクキ選手のアタックで4連続得点を奪われ12-15。しかし、荒木選手のサービスエースが決まり20-20の同点。更に江畑選手のスパイクなどで得点を重ね、最後は木村沙織選手のアタックで25-23とセットを奪い返し、王手へ。
第4セット、日本は中国を追う展開。9-14から4連続得点を奪った日本は13-14に詰め寄ると、そのまま終盤にもつれ23-23。しかし、中国のアタックと木村選手のスパイクがブロックされ、23-25で奪われ、ついにフルセットへ。

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最終セット、日本は、江畑、木村選手を中心に得点し、中国も一歩も譲らない。14-15、15-16とマッチポイントを先に奪われたが、大友選手に代わり入った中道選手のサーブで崩して、荒木選手がダイレクト。更に最後はサービスエースを決めて18-16、セットカウント3-2で中国を破りベスト4進出。

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この結果日本は、1988年ソウルオリンピック(4位)以来となる準決勝進出が確定した。

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日本国内全てのバレーボーラー、バレーボールファンが熱狂したこの試合。
まだ、日本のお家芸の復活への道は、まだ続いている。


※Women's Volleyball Quarter Finals - JPN v CHN | London 2012 Olympics

〜不撓不屈〜 2017選手名鑑⑦- 佐藤美弥選手

今季の全日本シニアに招集されたセッターは4名。

特に期待されるのは早かった。

嘉悦大学生だった2010年当時、既に全日本シニアに選ばれている。

期待の長身セッターも、今季ではや6年目。
今年は長身セッター見直しの年。

高速コンビの申し子と言えば、日立リヴァーレの躍進を担った佐藤美弥選手。

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今季で2年連続の全日本シニア招集となった。

まさに機は熟した。

そんな佐藤美弥選手と言えば、聖霊女子短大付属高校時代、江畑幸子選手らとともに春高やインターハイで活躍。

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高校卒業後、嘉悦大学に進学した佐藤選手は2010年全日本シニアに初選出。江畑選手はチャレンジリーグ時代の日立リヴァーレへ入団。

二人が再びチームメイトとなるのは2011年。チームは2012/13シーズンにプレミア昇格を果たし、佐藤選手は翌年2013/14シーズンよりレギュラーセッターとして活躍する。

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2014/15シーズンから松田明彦監督体制に変更すると、チームは超高速コンビバレーを標榜。初年度こそ苦戦傾向にあるも二年目となる2015/16シーズンで開花。ルーキー渡邊久恵選手や、遠井、内瀬戸選手のレセプションアタッカー陣も固まり、ファイナルまで駒を進める快進撃。勿論、司令塔は佐藤選手。

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惜しくも準優勝に終わるも、日立はプレミアの上位陣に初めて名を連ね、優勝候補の一角に躍り出る。

それまでチームを支え続けたパオリニ選手に代わり、CJことカースティ・ジャクソン選手を迎えた2016/17シーズン。

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日立は開幕戦の久光戦こそストレートで落とすも、ジャクソン選手とのコンビが合い始めるに連れ快進撃。


そして佐藤選手のもうひとつの武器と言えば試合の流れを変える必殺サーブ。



メンバーも固まり、2016年最終戦で因縁の久光をストレートで破り、年内を首位で折り返す。

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ところが日進月歩のVリーグ。
サーブ、サーブレシーブの強化など各チームの強化に加え、高さのない弱点を突かれ始め、更にエース渡邊選手が故障。
年明けから調子を落とし、勝敗、ポイントともに久光と同点ながら僅差で3位に後退。
迎えたファイナル6もNEC、久光に連敗スタート。東レ、トヨタ車体に連勝して踏ん張りファイナル3進出を決めるも、最終戦のJT戦をフルセットの末落とし、暗雲が垂れ込める。

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長岡選手を欠く久光とのファイナル3は下馬評日立が有利。しかし、久光のライト新鍋選手、レフト野本選手の起用を始め、総力戦で来る久光の前に連敗を喫し、日立の2年連続ファイナル進出の夢は途絶えた。

松田監督の下、高速コンビの要として多くを得た佐藤選手に落ち込む暇はない。

佐藤選手には次なるステップが待っている。
それは勿論、全日本。

特に今季、中田監督は大型セッターの育成に力を入れると明言。

175cmの佐藤選手を含め4名が新生全日本で凌ぎを削る。特に今季は東京オリンピックへの再スタートへの大事な一年。

まずは当面、黒鷲旗。
そして、全日本。

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やるべきことは多いが、このチャンスどう活かすか?

日立をトップチームに押し上げた高速コンビの申し子が、本領発揮する日は近い。


思い出の全日本・ショートストーリー 2016年リオデジャネイロオリンピック・世界最終予選 イタリア戦

燃え盛る紅蓮の炎。

怪我も、苦難も
全て乗り越えて辿り着いた、リオへの切符。

リオデジャネイロオリンピック
世界最終予選・第6日目。
イタリア戦。

キャプテンという重責も
故障も
全てかなぐり捨てて
ヴェールを脱いだエース・木村沙織選手。

真の姿、覚醒。

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第一セット、先行する日本と、迫りくるイタリア。終盤もつれる混戦はイタリアのサーブアウトで日本先制。
第二セット、このセットもまた双方譲らぬ白熱の攻防。イタリアが4点リードで終盤戦へ。日本は終盤、デュースに持ち込むも、イタリアは古賀選手のアタックアウトからエゴヌ選手がバックアタックを決め、1-1のタイスコア。
第三セット、3ー3から荒木選手サービスエース。木村選手のアタックとブロックでブロック。日本8-5で中盤へ。日本は木村選手のアタックと石井選手サービスエース、さらに木村選手のブロックアウトで連続得点を奪いうなど5点リードで終盤戦へ。さらに日本は木村選手を中心に攻撃を展開するも前のセット同様、デュースとなる展開。最後は迫田選手のアタックがシャットされ、イタリアが王手。

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第四セット、鍋谷選手、長岡選手を投入。長岡選手のアタック、イタリアのアタックアウト、さらに木村選手のアタックで3連続得点を奪うと、更に島村選手のブロードから木村選手がサービスエースを奪い。日本5点リード。長いラリーを宮下選手のツーで制し、イタリアがタイムアウト。さらに鍋谷選手のアタックでブレイク。日本は長岡、木村選手が連続でブロックされ、日本タイムアウト。終盤、日本は木村、長岡選手の連続アタック。さらに木村選手のアタックから鍋谷選手サービスエースへつなぐと、長岡選手のブロックアウトで日本がセットポイント。イタリアはデルコーレ選手のアタック。長いラリーから長岡選手アタックアウト、木村選手のアタックをブロック、更に長いラリーの末、長岡選手をブロックするなど猛追するも、最後はラリーの末、木村選手が押し込んで、このセットを制し、ついにフルセットへ。

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この瞬間、日本のリオデジャネイロオリンピック出場決定した。

最終セット、権利獲得で気が緩んだか、イタリアは序盤から優位に攻め8-3と5点リード。最後はデルコーレ選手のアタックと鍋谷選手アタックアウト、長岡選手のアタックをシャットし、3連続得点を奪ったイタリアがフルセットの末、勝利を物にしました。

この試合は勝てなかったものの、近年見たことがなかった木村沙織選手の本領が発揮された試合となった。
故障を押し、闘志を全面に出す木村沙織選手。

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この試合に関しては笑顔があまり多くなく、何としてもこの試合で決めてやるという意地が全面に見られた。
全日本のエースとして、キャプテンとして、あまり闘志を見せない木村沙織選手の根性を垣間見た試合となった。
眞鍋監督曰く、「木村の背中から炎が見えた」試合。

31得点。

全力を振り絞って掴み取ったリオへの切符。



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※Japan v Italy - 2016 Women's World Olympic Qualification Tournament

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