Happy Days

お尻叩きのお仕置きがメインの小説です。

2010年11月

舞のプライド 7 8

翌2日、午前9時。

正人は自宅の二階、自分の部屋で爆睡していた。

彼は昨日の元旦、家に帰って仮眠をとると、親戚廻りや家の行事で一日を過ごした。

舞の事が気になっていたのでメール送ると、彼女らしい元気な返信が届く。

試合に負けた事や、お仕置きのショックは感じられない。

正人は、ホッとした。

やり取りをしていると、舞から、2日空いているか訊ねて来た。

空いている、と返信すると、嬉しそうな文章で、初詣の誘いがきた。

正人は、即OKの返事を返し、会う時間は舞に任せた。

で、約束は午前9時。

正人の母「正人~、可愛い彼女が迎えに来てるわよ~。」

その一言で目が覚めるのは、さすがと言うべきか。
「やべっ、寝過ごしたっ!」

彼は、慌てて着替えると、部屋を飛び出した。
その勢いのまま、転がるように階段を駆け降りて来た。

舞「まーちゃん、改めてあけおめ~。」
彼女の元気な声が響く。

「ご、ごめんっ、ごめんっ、明けましておめで…」
言いかけて、正人は息をのんだ。

『舞…綺麗だ…』
彼の目の前には、晴れ着を着た舞が微笑んでいる。

ふと正人は、帯を引っ張り、舞を回して晴れ着をはだけさせたい衝動にかられた。
が、正月早々の己の馬鹿さ加減に、自分で自分の頬をはたき、何とか自制する。

舞「あははっ、何やってんのっ、まーちゃんっ。


それよりどう?似合うかなー?」

正人「似合う、似合うっ、ハッキリ言って、凄く綺麗で可愛いよっ!」

彼は普段、この類の誉め言葉を使わない。

舞は、真っ赤に照れながら、
「もうっ、まーちゃんは上手いんだからー。
でも、ありがとっ!

じゃ、行こっ!」
そう言うと、自分の腕を、正人の腕に絡めた。

神社まで、談笑しながら歩いていく。

正人「なあ舞、俺に言いたかった事って、何だった?」

すると舞は、ちょっと慌てて、
「あっ、それは女王さんに勝ってからっ!
それまで待ってて。」

正人は、首を傾げた。
告白かと思っていたが、現在既に付き合っているようなものだ。
『女王さんに勝って、改めて言いたいのかな?
舞らしいと言えば、舞らしいけど。』



初詣で賑わう神社。

正人「よっしゃ、大吉だ!」
舞「私もよっしゃ!」
正人「おっ、舞も大吉?」
舞「ううん、凶っ。」
正人「何で凶で、よっしゃ、なんだよ。

引き直す?」
舞「ううん、いらない。
だって凶ってなかなか出ないでしょ?
ある意味、確率の低いのが当たったから運がいいかもっ。」
正人「じゃあ、大吉だったら?」
舞「それはそれで嬉しいよ。
私は、何がきても良い方にしか考えないからっ。」

正人は思う。
舞のポジティブな性格が、彼女の一番の魅力だという事を。

その後も、二人楽しく過ごす。
この間、舞に気付いたファンから、至る所で激励を受けた。
舞は、一人一人に感謝の言葉を述べていたが、余りにも人が増えてきたので、逃げるように神社を後にした。


舞「ふう、驚いたっ。

あ、そうだっ。
5日の昼に、バーベキューやるから二人でおいでって、女王さんからメールあったよっ。

まーちゃん、空いてる?」

正人は、舞が行くなら俺も行く、と返した。

舞「じゃ、十一時頃迎えにくるねっ。

わーいっ、まーちゃんと一緒っ!」


そして人気のない所まで来ると、舞は周囲を窺いだした。
そして何を見つけたのか、
「ねぇ、まーちゃん、ちょっと来てっ。」
と言って、正人を塀で囲われた工事現場へ誘う。

まだ正月の2日だ。
当然誰も居る筈が無い。

正人「どうした?
何かあったのか?」

舞は、正人の問いに、現場の入り口を気にしながら、
「ちょっと、お尻どうなってるか見て欲しいの。」
と言って、晴れ着の裾を腰まで捲り上げた。

正人は驚いた。
何故なら、舞の裸の下半身が、目の前に晒されたからである。

正人「ま、舞っ、お前パンツはっ!?」

舞「ん?ああ、着物だから下着つけてないよ。

それより、お尻どうなってるの?」

正人は舞の言葉に、彼女のお尻を凝視した。

女王によるお仕置きの跡であろう。
痛々しく痣が残っていた。
彼は、舞にその事を告げた。

舞「そっか~、どおりで痛い筈だもん。
あ、痛いのは少しだけだけどね。」

正人は、舞のお尻に欲情が高まるのを感じた。

舞「まーちゃん、私も見たいから携帯で撮って。」

理性が消えかけている正人は、素直に舞の言葉に従う。
至近距離で、数カット携帯に収めた。
そして彼は、舞に声をかけると、お尻に手を伸ばしかけた。

舞は、晴れ着を直すと、振り返って正人の携帯を覗き込む。
「わっ、結構残ってるねっ。
女王さんは、数日で消えるって言ってたけど、大丈夫かなー!?」

舞の声に、正人が正気に戻る。
慌てて彼女の質問に答えた。
「大丈夫だよ。
すぐ消えるから心配ない。」
この発言は、昨年末に舞からお尻叩かれた体験からきている。
正直、彼女からのお仕置きは、泣きそうなほど痛かった。
翌日、かなり痣になってたが、4日程で消えたのを覚えている。

それが彼には、不思議と嬉しい記憶で残っている。

舞は微笑むと、
「うん、まーちゃんが言うんだったら、間違いないよねっ。

ゴメンね、変なもの見せて。
行こっ!」
正人の手を掴んで、そのまま通りに出る。


その帰り道、ふと、舞が改まる。
彼女は俯き加減で、
「まーちゃん、いつも我が儘聞いてもらって、ありがとうね。
そしてごめんね。」
と、申し訳無さそうに言った

正人は、舞がいきなり何を言い出すのかと、彼女の顔を覗きこんだ。

舞「私のせいで、まーちゃんが練習出来ないもんね。
本当にごめんねっ。」

正人「そんなの迷惑と思ってないよ。
舞、気にするなよ。」

舞もその言葉に、正人の目をジッと見つめた。
「まーちゃんって、優しいよね…。
でも、時々は…」

舞は頬を染めて、瞳を潤ませた。
「私の事、叱って、お尻叩いたりしていいからねっ。」

正人は、舞の発言に驚いた。
「舞…、何言って…」
男「おうおう、お二人さん、正月もお熱いね~。」

舞と正人は、驚いて声の主を見た。

通りがかったコンビニから、ひょいと松波が出てきたのだ。
相変わらず、ヘラヘラしながら近づいてくる。

舞は、露骨に嫌な顔をして、コンビニと松波を交互に見た。
「正月早々、不快な顔見せないでよ。

で何?今日は腰巾着一人?
クロとアカは?」

クロとアカとは、松波とツルんでる黒沢と赤木の事だ。

松波「ふん、あいつらも忙しいんだよ。」

舞「あんたに愛想尽かしたんじゃないの?
あんたから金を取ると、何一つ人が寄り付く要素が無いもんね。

しかもコンビニで待ち伏せなんて、よっぽど暇なのね。
友達いないのお気の毒っ!」

松波は苦笑いを浮かべ、
「相変わらず、言うね~。
少しは口の効き方に気をつけろよ。
お前こそ、暴力だけじゃねぇか。」

鬱陶しいと感じた舞は、無言で握り拳をつくった。

それを見て松波、
「おいおい、いきなり喧嘩腰か?
今日は、お前にわざわざお礼を言いに来たんだぜ。」

舞は怪訝そうに、
「お礼~!?」
と聞き返す。

松波「試合見たぜ。」

その言葉に、舞の表情が険しくなる。
正人も、松波を睨んだ。

松波「舞、子供みたいに無様に泣いてたな。
おかげで最高の気分だったよ。
なあ、シロ。」

シロと呼ばれた白井は、笑みを浮かべて頷いた。

舞「カス波、喧嘩売ってんの?」

正人「舞、よせよ。
こんな馬鹿ほっといて行こうぜ。」
卑下た笑いを浮かべる松波とシロを無視して、正人は舞を促した。

立ち去ろうとする舞と正人に、松波の言葉が追いかけてくる。
「舞、お前がお仕置きされるシーンで、ヌケちゃったよ。
へへへ…。」

舞に対する侮辱に、正人が思わず振り向いた。
が、その時には、舞のパンチが松波の顔面を捉えていた。

松波は、口から血を流し倒れる。
舞の一撃で失神したようだ。

その光景にシロは青ざめた。

正人は、咄嗟に舞を抱き止め、彼女による松波への更なる攻撃を止めさせようとする。

舞「まーちゃんっ、離してっ!
この卑怯者に思い知らせてやるんだからっ!」
正人「落ち着け、舞っ、落ち着いてくれっ!

おいシロっ、早くその馬鹿連れて向こう行けっ!」

シロは正人の言葉にハッとすると、松波を抱えて立ち去った。

松波達が姿を消すと、舞も大人しくなった。
正人がふと見ると、彼女は大粒の涙を流して、
「…ちくしょう…
卑怯者が…」
と悔しがっていた。

正人は、舞が泣いている事に驚き、抱きしめて優しく慰めた。
そして慰めながら、松波に対する舞の敵意の強さを、異常に思う。

『確かに松波はカスみたいな奴だが、どうして舞がこれほどムキになるのか…』

そして、それとは別に、このままでは済まないだろうと思った。


高橋道場。
舞を気遣いながら、正人が元春と唯に事情を話す。

正人「多分、あいつは歯の2、3本は折れてると思います。」

元春も唯も無言で聞いていた。
二人共、正人の言いたい事はよく分かっている。
挑発されたにせよ、相手を殴り怪我をさせた事が問題なのだ。
何より、舞は普通の高校生ではない。
プロの格闘家として、あまねく世間に知られているのだ。

そのプロ格闘家が素人を怪我させた。
となると、法的に見ても厳しいペナルティは免れない。

元春は、正人に向かって、
「まーちゃん、心配かけて済まなかったな。
だが気にしなくていい。
放っておこう。」
と事も無げに言った。

正人は驚いた。
放っておいて済む話では無いはずだ。
が、唯も平然と、気にすること無い、と笑っている。

正人は、手持ち無沙汰を覚えた。
両親もこんな調子だし、舞は不機嫌にふさぎ込んでいる。

彼は、舞に言葉をかけて、お暇することにした。

正人が帰ると、元春は舞に、
「じゃあ舞、先方さんへ謝りに行こうか。
先に電話入れるから、着替えてきなさい。」
と促した。

舞は、力無く頷いた。

彼女は、正人を心配させまいとする両親の気遣いに感謝すると共に、これから松波に謝罪しなければならない事に、気持ちが沈んでいく。


数時間後、松波邸。
応接間、松波親子の向かいに、元春、舞の姿がある。
舞と松波は、互いに無言で相手を見据えている。

松波父「高橋さん、これで二度目ですな。

…お宅のお嬢さんは、ウチの政雄に恨みでもあるんですか?」

元春は、それに皮肉で応える。
「そうですな…
以前、ウチの娘が其方のご子息に、抱きつかれた事がよっぽど不快だったのでしょう。」

松波父「あ、あれは、前にも言いましたが、スキンシップの一環で…」
元春「イジメられてる生徒を庇った娘に、男が大勢で抱きつくのがスキンシップというなら、痴漢もレイプもスキンシップでしょうな。」

松波父「な、何がレイプですか…
それにあれはイジメじゃなくて、息子が仲間内で遊んでいたのを、其方のお嬢さんが…」
松波父の言い訳を、元春が遮る。
「娘が普通の女生徒ならどうなっていたか…

また、その時娘にノサれた事を根に持って、事ある毎に挑発してきたお宅のご子息にも十分非があると思いますがね。」

本来、元春は謝罪に来たわけだが、松波父の愚にもつかない物の言い方に苛立ちを覚えていた。

険は険を打ち、火を放った。
松波父「高橋さん、あなた、謝罪に来たんじゃ無いんですか?
此方も事を荒立てたくないんですけどねぇ…」

元春は沈黙した。
彼も元より、そう望んではいる。

松波父は、その様子に重ねて言った。
「そちらも示談で収めるつもりなら、治療費慰謝料は当然として、この場でお嬢さんを躾て欲しいんですよ。」

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舞のプライド 5 6

女王は、彼女の囁くような声に、
「舞っ、声が小さい!

それに言葉使いがなってない!

そしてお仕置きを、ハッキリとお願いするっ!」
と、叱るように言い放った。

舞にとって敗けた上、言葉遣いまで叱咤されるなど屈辱以外何物でもないだろう。
それでも彼女は、固い表情で目を閉じると、
「女王さんっ!
お、お尻叩きのお仕置きっ、宜しくお願いしますっ!」
と叫ぶように言った。

その声が、聞こえる範囲の観客に新たな歓声を上げさせた。

女王は、莞爾と笑みを浮かべ、
「よしっ!

じゃあ、準備するからそのまま待ってなさい。」
彼女はそう言うと、スタッフにサインを出す。
その合図と共に、三枚のパーディションと一枚の板、スツール(背もたれや肘掛けのない椅子)のソファがリング上へと運ばれる。

観客は、舞のお尻を期待しつつ、何をするつもりか固唾を飲んでリングを見つめている。
また、舞の不安と緊張も察するに余りある。
彼女は、今にも泣き出さんばかりの表情だ。

スタッフは中央にパーディションをそれぞれ立てた。
一方向だけが開いた、上から見るとコの字型の空間を、隙間が無いようにつくる。
その空間の屋根を板で覆う。


そしてソファを、開いた側の左寄りに置く。

以上準備が整うと、女王は舞に優しく声を掛けた。
「舞、パーディションのスペースに下半身を入れれば、あなたのお尻は誰にも見られることがないわ。

そんなに辛そうな顔をしない!
このお仕置きは、あなたを晒し者にするつもりでやる訳じゃないのよ。

あなたが言葉を違えず、堂々とした態度でお仕置きを受ける事で、その矜持と潔さ、周囲の評価は何よりの財産になるから。」


舞は小難しい話が苦手だ。
彼女は女王の言う意味がよく理解っていない。

が、自分を貶め、辱めるつもりが無いのは、十分解る。
何より、パーディションの処置が、舞への気遣いを物語る。
それにより、彼女の女王に対しての警戒心が薄れていく。

女王はマイクを握ると、
「そしたら間もなく始めますが、観客の皆さん、
叩く数を唱和してください。

そして舞の生尻が見れると期待した奴ら…」

ここで女王は鼻で笑い、

「お前ら、
バァ~~~~~~カ!!」

女王のマイクパフォーマンスに、会場がどっと笑う。
それを期待していた連中も、思わず苦笑い。

考えてみれば、それはそうだろう。
いくら罰ゲームとは言え、女子高生の生尻を全国放送など出来る筈がない。


女王がソファに座り、舞を手招きする。
舞は少し安堵した表情で、お尻を空間へ向け、女王の膝へと体を預ける。

真横から見ても舞の腰から下は、パーディションで隠れる。
つまり、どの角度からでも舞のお尻が見えることがない。
が、公衆の面前で、それもお尻丸出しのお仕置きを受けるという現実に、舞は改めて屈辱と羞恥を感じずにはいられない。

元春、唯、正人がいるコーナーから、真正面に舞の切なそうな顔がある。
両親は辛そうに、舞を瞬きもせずに見守っている。
が、正人は舞の惨めな姿を直視出来ず、俯いていた。


女王「舞っ、お尻は隠してやったし、万が一にも大事なおけ毛が見えないように、この椅子にしたんだからねっ!
しっかり顔は上げとくのよっ。


いいわね?」

舞「…はい…」

女王「声が小さいっ!」

舞「はいっ!お願いしますっ!」

女王「よしっ!

それと、正人君っ!」

いきなり名前を呼ばれ、正人は驚いて顔を上げた。

女王「下向いてたらダメじゃないっ!

舞がしっかり受けるように、君が励まさないとっ!
舞は君を見てるんだよっ!」

正人は、女王の迫力に思わず、
「あ、…は、はいっ!」
と応える。

元春と唯は、女王の本心を知った。
舞がお仕置き受ける間、自分らが悲壮感漂わせ下を向いているのと、舞に力強くエールを贈るのとでは、舞の気持ちに雲泥の違いがあるだろう。

どうせお仕置きを見守るなら、俯くより堂々として舞を励ませ。
という事を、女王は言いたいに違いない。

正人も、女王に対して偏見があったが、意外な懐の深さに彼女への認識を改めた。

が、一つ疑問がある。
何故彼女は自分の名前を知っていたのか…


女王は、三人の様子に頷くと、膝の上の舞に注意を戻した。
「舞、良い両親とステキな彼ね。
じゃ、始めるね。」
そして、ゆっくりと舞のスパッツを下げていく。

舞は目を閉じて、
「んんっ!」
切なげに呟いた。

そこへ正人が、
「舞、そんな顔するなっ!
しっかりと、こっちを見ろっ!」

彼の言葉に、舞が蘇生する。
正人と両親が、自分に熱い視線を贈りながら、声を出して励ましている。
それは、舞の羞恥と屈辱を、受けとめる勇気に変えた。


女王は続いて舞のショーツも脱がして、白く瑞々しいお尻を露わにする。

下半身が晒された事に、舞は一瞬顔を歪めた。


女王『うっわ~、可愛いお尻…。

私の舞ちゃん、女王お姉様からの愛の鞭、しっかり堪能してね。』

バチィンッ!

舞「くうっ!」
鋭い痛みに、思わず声が出る。
それと同時に、
『いーち』
観客が一斉にカウントする。

女王は、厳しい表情をしているが、内心、嬉しくて堪らない。
『うわっ、お尻柔らか~い。
舞ちゃん、最高よ。
じゃあ、可愛い泣き声も聞かせてねっ。』

バチィンッ!

観客『にーい』
「んっ!」
声を出すのは見苦しいと感じたのだろう、舞は歯を食いしばって耐える。

バチィンッ!

観客『さーん』
舞「うっ!」

女王『なかなか頑張るわね。
でもまあ、始まったばかりだからね。
ね、まーいちゃん。』

女王の打擲は厳しい。
舞の白いお尻が見る見るうちに赤く染まっていく。
時には、右ばかり連続で叩く。
すると舞は痛みに耐えかね、左を上に腰をくねらせる。

声は上げないものの、舞のお尻は卑猥に踊る。

バチィンッ!

観客『さーんじゅう』
舞「ああっ!
…ひくっ…」

女王『んんっ?少し涙が混じってきたかな?
舞ちゃん、遠慮しないで泣いていいからね。
ふふっ。』

舞にとって、お尻の痛みもさることながら、観客の唱和も辛く感じていた。
まるで会場中からもお仕置きされてるような気持ちになる。

四十を過ぎる頃には、涙が止め処なく流れる。
リングサイドのカメラ、観客の声、女王の容赦ないお仕置きに、正人達の声も届かなくなっていた。

会場のスクリーンには、舞の泣き顔が映し出され、観客の一部は、美少女の羞恥に悶える涙を興奮しながら見ている。

バチィンッ!

観客『よーんじゅうにっ』
舞「くあぁっ!
…えぐっ、ひっく…」

バチィンッ!

観客『よーんじゅうさんっ』
舞「あいぃっ!
あっ…ああっ、…ひっく…」

お仕置きも半ばの五十四を過ぎる頃には、舞はしゃくりあげて泣いていた。
お尻は満遍なく真紅に染まり、痛々しい限りだ。

それでも女王は、尚も厳しく打ち据える。

バチィンッ!

観客『ごーじゅごっ』
舞「あぐうぅっ、…ひぐっ、ひぐっ…」

モニターには、顔をクシャクシャにして泣いている舞が映る。

すると

許しを乞わず、泣きながらもお仕置きを受ける舞に、観客から『舞コール』が起き、非情な女王へのブーイングが湧き上がった。

正人達も、涙ぐんで声をかける。

観客のブーイングが大きくなるが、女王には些かの動揺も見られない。
『舞ちゃん、あなたの頑張りに皆応援してるわよ。
だから、もっと可愛く泣いて踊ってね。』
と尚も、舞に恥辱の尻振りダンスを踊らせる。

泣き声も枯れてきた八十を数えるあたりで、
『ホント、可愛い尻振りダンスと泣き声ありがとう~。

それにしても舞ちゃん、よく頑張ったわね。
痛いのばっかじゃ可哀想だから、ご褒美もあげようね。』

女王は叩いた後、舞のお尻、肛門や秘所の近くを指で撫でる。

「ああんっ!」
舞は、突然の女王の指に、思わず嬌声をあげた。

女王は、カーでもあり、キーでもある。
体験上、どこを刺激すれば感じやすいか充分知っている。
そして打擲も、優しく表面を擦るように叩く。
こうなるとラブスパンキングに近い。

舞に著しい変化が訪れる。
必死に痛みを堪えていた泣き顔が、妖しく艶な表情へと変化した。

正人「?…女王、あんた何やってんだ…?」

会場中も、舞の異変に気づいたのだろう、唱和もコールもブーイングもなりを潜めた。

すると女王は会場の雰囲気で舞の様子を察したのだろう、彼女の耳元で囁いた。
「舞、あなたの表情を、会場中が興味深そうに見てるわ。
私が許す。
顔伏せていいわよ。」

この女王の言動は、やはり舞への労りから来ていた。
また、自身の悪戯を隠す目的もある。

舞にとっても、出来ることなら泣き顔を隠したい。
彼女は、女王の言葉に素直に応じた。

その様子が、女王には堪らなく可愛く映る。
「舞、厳しく遣りすぎたから、終わりまで優しくいくね。」
そう言うと、軽く叩いてはお尻を撫で回す。

一方で舞は、愛撫のような女王の指使いに、新たに戸惑いを覚えていた。
気持ちいいような、ゾクゾクするような快感に見まわれたからだ。

その反応を女王は見逃さない。
彼女は、舞が感じていると気付く。
『うっふふふぅ~っ!
舞ちゃん、やっぱり感じちゃってるわねっ!
悩ましげにお尻振っちゃってぇ~!

よしよし、女王お姉様がもっと気持ちよくしてあげる。』

段々と叩く間隔が長くなっていく。
言い換えれば、愛撫の時間が長くなってる事に他ならない。

会場の反応も、舞が顔を伏せた事で状況が分かり難い。
そしてそれは、厳しいお尻叩きのお仕置きにより、痛みで身体を震わしていると受け取った。

再び、カウントと『舞コール』が巻き起こる。

正人も、異に思ったものの、舞が感じているとは気づかない。
かすれた声で、絶えず舞を励ます。

女王は、会場の雰囲気に微笑を浮かべると、舞の秘所に触れる。

そこは、蜜で溢れんばかりに濡れていた。

舞は、
「ひゃあぁっ!」
と奇声を上げると、右手を背後に回し、女王の手を払おうとした。

女王は、その手を素早く捻りあげ、
「舞、抵抗するとパーディション外すよ?
そしてエッチな舞のお漏らしを皆に見てもらうよ?
それでもいいの?」
と囁いた。

舞は小さく、
「…ごめんなさい…て、抵抗しませんっ…。」
と、恥辱に震えながら返した。

「ふふっ、素直ないい娘。
じゃ、続けるね。」
女王は、舞の屈伏に自己の欲望を発散させる。
ありとあらゆる指技で、舞の下半身を責める。

そしてその責めに、舞は可憐な姿態で応えていく。

ぱちっ!

観客『ひゃーくごっ』
舞「あ…あふぅっ…
…あっ…ああんっ…」

叩くとすぐに、女王は舞の秘所の突起物を巧みに扱いていく。

すでに舞には、限界が近づいていた。
そこへ敏感なクリトリスへの刺激だ。

何で堪ろう、舞は下半身を大きく痙攣させながら、女王の膝の上で絶頂を迎えた。

女王『あっらぁ~、舞ちゃんっ!
膝の上でのお仕置きに、イッちゃったねっ!

ふふっ、悠に、何から何までそっくり~。』



ぱちっ!

観客『ひゃーくはちっ』
舞「あぁっ…」

漸く最後の一打が終わる。
女王は、半ば放心状態の舞を優しく労る。
「舞、よく頑張ったね。
もう、お仕置きは終わりだからね。
よしよし…。」
そう言ってスタッフが用意した冷えタオルを、舞のお尻にあてがう。

女王「締めのセレモニーまで十分くらいあるからね。
もう少しこのまま待っててね。」

すると舞は、しゃくりあげるように泣き出した。

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