現在、『陸王』(池井戸潤・集英社)を読んでいます。老舗足袋業者の奮闘を描く物語で、興味深く読み進めています。
 文学に目を通すと、世の中にはいろいろな職業があり、それぞれの職業で必死に悩みながら生きていく人がいることを感じさせられます。たとえば、今年私が目を通した主な書籍でいえば、
鋼と羊の森』(宮下奈都・文藝春秋)   ピアノ調律師
ツバキ文具店』(小川糸・幻冬舎)     代筆業
コンビニ人間』(村田沙耶香・文藝春秋) コンビニ店員 
下町ロケット2』(池井戸潤・小学館)   町工場(ものづくり)
64』(横山秀夫・文芸春秋)         刑事
 ※昨年読んだかもしれません(苦笑)
がぱっと頭に浮かびます。
 また、「ワーキングプア」が問題になった時期に話題になった『蟹工船』(小林多喜二・新潮文庫)、『セメント樽の中の手紙』(葉山嘉樹・角川文庫)などプロレタリア文学を読むと、働くことの苛烈さを感じずにはいられません。これらの小説を読むと、なんと私は恵まれた職業に就いているのか、恵まれた境遇にいるのかと思います。
 素人投資家の私は、投資だけでは生活できません(苦笑)ので、労働で得た資金をもとでに投資で何とか収入を増やしていきたいと思います。ピケティの「r(リターン) > g(グロース)」ではありませんが、一度でいいので年間の投資リターンが労働収入を超える日を夢見ています(笑)