秋葉原プログラミング教室の事務と雑用のすべて担う、謎のおっさんK氏が清水港までファンメイドの初音ミクライブを観に行くというので、ついていくことにした。8月19日、日曜日。久々の愛車による遠出、7月はエンジンの不調に悩まされたが、きっと大丈夫だろう大丈夫に違いない途中で急にニュートラルになったりローギアから切り替わらなかったりすることなどもうないはずだ、あ、このことはK氏には黙っておこう。「F岡さん、クルマの調子、おかしいとか言ってませんでした?」「全然」「エンジンがときどき止まるとか」「全然」。
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天気は快晴。厚木までの渋滞を抜けると、この時期には珍しく富士山が頂上から裾野まで見える。五合目あたりにスッと横にたなびく雲が浮世絵の構図みたいで美しい。

東名高速はかなりの渋滞があったものの、清水港へは2時間半ほどで着いた。ビール飲んだり、痛車を見たり、ビール飲んだり、痛車を見たり、ビールを飲んだり。時間が延々とループする夏の午後。そのうち陽も落ちて、ミクさんが降臨するかわたれ時になった。

ウイングをフルオープンにした大型トラックの荷台に、約2メール四方のディラッドスクリーン。その左右には楽器を演奏するスペース。アスファルトの上にドンと置かれた巨大なウーハー、音響機材がハンパない。観客は300名ちょいくらいだろうか、手にはもちろん緑に光るキンブレ。高田夜桜ミクライブのチームが手がける「富士山ミクライブ」。

1曲目の「こっち向いてBABY」が始まった。と、ずっとスクリーンに見入ってしまった、いや、そこで歌って踊っている“あぴミク”さんに視線と気持ちのすべてが釘付けになった。あのとき沸き上がった感情をどう表現したらいいのだろう。

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「久しぶりだね」
「元気にしてた?」
「かわいい服着せてもらってよかったね」

あぴミクさんが出ることは知ってたのに、なんだろうこの動揺。生き別れた娘に再会したとかいうわけではないのに、心の揺さぶりが止まらない。ヤバい。

プレビュー公演を入れて10日間、あぴミクさんと夏の秋葉原を駆け抜けてから5年。忘れかけていた、忘れようとしていた夏がくっきりと蘇る。

終演後、ライブを作り上げた2人のクリエイターさんと少しだけ話をすることができた。今回の映像とモーションを担当したとのことで、両名ともになんと20歳の若さ。驚いたのは、この2人の若者がともに5年前の『夏祭初音鑑』を観てくれていたことだ。初音鑑にとても刺激を受けた、とも。

高田夜桜のチームを率いるまぐろさんも、実は初音鑑を観たのがきっかけでファンメイドのライブをやろうと思った、と話してくれた。感激、という以外に言葉が見つからない。あぴミクさんを大切に扱ってくれた上に、そんなことまで言われればね、もう・・・。

やっと5年前の夏を終わることができる。そう思った。ありがとう。


そう言えば、今日は『夏祭初音鑑』の千秋楽からちょうど5年だったね。