いろいろ考えた末、やっぱり区切りをつけるために書くことにした。この2年間のこと、特に今年の6月から始まった62年間の人生でもっとも過酷だった3ヵ月のこと。消えていった希望や夢への門火として、少し長くなるけど淡々と記しておこうと思う。



まず、2017年8月に起業したUEIエデュケーションズという会社は、8月末付けで清算手続きに入りました。2年前、秋葉原プログラミング教室の運営を引き受け、その後、教室の拡充、フランチャイズ化、プログラミング教材の販売など、様々な試行錯誤をしてきましたが、数字という形の結果はついに出ませんでした。今年の春以降、キャッシュフローがキツくなり、資金調達のためにいくつもの提携候補先、金融機関をまわり交渉を重ねましたが、必要としている資金の目処は立ちませんでした。

経営の失敗です。経営者としてあまりに無能でした。

事業企画書や教材サンプルを抱えて、目先のキャッシュのために歩き回る様は、われながら無様だな、と。そう思うと妙なおかしさがこみ上げてきて、電車の中でひとりくすくす笑い出したこともありました。気持ち悪いですね、っていうかオレ、ヤバい。キャッシュがショートしそうという現実は、経営者のハートを高性能のカンナのように削っていきます。しゅっしゅ、という削り音が幻聴で聞こえてくるくらいです。しゅっしゅ。

週刊アスキーを立ち上げたとき、半年で3億くらいの赤字を掘っても全然へっちゃらだった自分が、100万円足りないだけで恐ろしいくらいに心折れていきます。電車に乗っていても、なぜか、消費者金融や葬儀屋の広告ばかりが目に入ってきたり、どこかで起こった人身事故に急にドキドキしたり。手のひらにじっとりと汗をかくことも多くなりました。自律神経が相当にまいっていたようです。

7月に入って、会社を清算するという判断がなされました。自己資金と金融機関からの借り入れで会社を存続させるという方法もあったのですが、結果的にこの清算という判断は極めて正しかったと思います。

秋葉原プログラミング教室の教室事業は、教材の取引先でもある静岡のライトハウスエデュケーション社で引き継いでいただけることになりました。教室に通う生徒さんたちにいささかの不便もかけないこと、これが大前提としてあったので、ライトハウスエデュケーションさんに教室運営を受けていただいことで、3000年分の安堵を得たような思いでした。本当にいくら感謝してもしきれません。一方、プログラミング教材の開発と販売については、自分で事業を継続することにしました。

7月中旬、合同会社スノウクラッシュという会社を設立しました。この会社で、引き続きプログラミング教材の開発を行ない、販売を続けていこう、と。自教室も含めてまだ30セットほどの販売実績しかありませんが、最近は引き合いも増えてきており、ブース出展した6月の教育ITソリューションEXPOでの反響もかなり大きいものでした。さらに大手の学習塾への納入も内定しており、年内を慎重にドライブできれば、年明けからは待ちに待った大きな「数字」が出せる見込みでした。シミュレーション上は。

そんな絶望と希望が高速で入れ替わり続ける中で、ひょんなことから鎌倉宮でのステージの演出を任されることになりました。「鎌倉宮奉納ライブ」です。

https://blog.piapro.net/2019/08/mo1908291.html

大阪、札幌、鎌倉と打ち合わせを重ねながら基本設計を終え、今はその仕込みに没頭しています。そうしながら、身体にたまった澱みたいなものが少しずつ排泄されるような、不思議な感覚になります。結局、また、コンテンツの世界に戻ってきた、そういうことなんだと思ってます。

こちらのほうも関わっています。

https://www.onvisiting.com/2019/08/29/tokyo-ikenohata-20190920-21/

「アーツアンドスナック運動ーー池之端仲町をひらく二日間」
東京文化資源会議のプロジェクトのひとつとして開催されるこのイベントで、Vtuberスナックというのを2日間実施します。詳細は来週の発表になりますが、こちらもまたまたコンテンツ系のお仕事(手弁当でやってますが)です。


さて、新会社の主力事業として位置づけているプログラミング教材の販売事業ですが、9月はいささかしょっぱい出足となりました。想定していた数字とは2桁違っていた、というのが正直なところです。が、どこかで覚悟はしていました。なので、それほど落胆も絶望もしていません。この事業のために、老後の蓄えをすべて投下しましたが、これを使い切ってザ終了となる悲しい未来も想定せざるを得なくなりました。でもまあ、あと2年もすれば年金が支給される年齢となるので・・・w

とまあ、いろいろありましたがとにかくまたまたの再出発です。ご心配もご迷惑もおかけしたことは重々承知しています。それでも生きていくほかありません。なので、もう少し足掻いてみようと思います。


ちなみに今回の教訓はこんな感じ
・起業は若いうちに。60歳過ぎて資金繰りに追われるの想像以上にキツい
・キャッシュフロー最強。資本主義社会のラスボスはキャッシュフローだと思う。マジで強えし誰も逆らえない。
・「失敗の本質」を読んでいても失敗するときは失敗する