これから住宅を購入する場合、都心と郊外ではどちらがよいのでしょう? 今回はそれぞれのメリットだけにとどまらず、”都心マンションVS郊外戸建て”、”両方のメリットを併せ持つおいしいエリア”について、日本における個人向け不動産コンサルティングの創始者、長嶋修氏に伺いました。
都心と郊外、それぞれのメリットは?
都心の物件の一番のメリットは、何といっても「利便性」。ショッピングはもちろん、飲食店やカフェも充実し、交通の便もよい。ほかにも、おしゃれな外観や仕様にこだわった物件が多いという特徴もあるそうだ。
一方郊外では、同じ価格の物件でも、都心に比べると間取りがはるかに広い。戸建てなら、敷地内に庭や駐車場を設けることも可能。高額なローンを支払いつつ、駐車場代は別途という都心の状況を考えれば、気軽に駐車場を確保できることは、郊外の大きなメリットと言えるだろう。
都心のマンションと郊外の戸建て、どっちがお買い得?
数年前から続いているデフレのため、都心の新築マンションだと交渉しだいで値引きが可能となる物件もあるそうだ。また、戸建ての場合、その価値は築10年で半分、25年でほぼ0となるのに対し、マンションは築15?20年でも中古としてある程度の価値を保ちつつ売買が可能なので、物件を資産として考えるなら、都心でマンションを購入したほうがお買い得といえなくもない。
ただし、2009年6月に施行された長期優良住宅法において、これから新築する戸建てが長期優良住宅と認められれば、中古となっても価値が保たれやすくなるという。また、減税や融資の対象になるというメリットもあるそうだ。
どっちがお買い得かは難しいところだが、物件としての価値だけでなく、生活の場としてのメリットも含めて検討してみてはいかがだろうか。
注目! 両方のメリットを併せ持つエリア
都心が持つ利便性もある程度保ちつつ、郊外ならではのゆとりを感じられるようなエリアはないだろうか? 長嶋氏は、武蔵小杉駅付近を推薦する。その理由は、JR南武線、東急東横線・目黒線の3線が乗り入れているという利便性に加え、下町風の商店街を残しつつも開発に力を入れている点にあるという。このエリアは、数年前にタワーマンションが売りに出され、一気に注目を集めた。しかし、それは一過性のもので、現在行われている開発は、街全体の魅力や利便性について見直しつつ進められている、より大規模なものだそうだ。つまり、今後は長期的な意味でも人気が出る可能性が高い、要チェックエリアというわけだ。
都心と郊外、皆さんはどちらがより魅力的だと感じましたか? 物件を検討する前に、まずはぶらっと街並みを歩いてみるのもいいかもしれません。
文●高橋みか(群企画)
長嶋修氏プロフィール東京都出身。「人と不動産のより幸せな関係」の実現を追求すべく、株式会社さくら事務所を設立。マイホーム購入、不動産投資、不動産購入はもちろん、マスコミ掲載やテレビ出演、講演会の開催など、幅広い分野で活躍中。著書多数。
長嶋氏公式HP: http://www.nagashima.in/
株式会社さくら事務所HP: http://www.sakurajimusyo.com/
COBS的20代住まい選び特集:http://cobs.jp/lifestyle/
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一方郊外では、同じ価格の物件でも、都心に比べると間取りがはるかに広い。戸建てなら、敷地内に庭や駐車場を設けることも可能。高額なローンを支払いつつ、駐車場代は別途という都心の状況を考えれば、気軽に駐車場を確保できることは、郊外の大きなメリットと言えるだろう。
都心のマンションと郊外の戸建て、どっちがお買い得?
数年前から続いているデフレのため、都心の新築マンションだと交渉しだいで値引きが可能となる物件もあるそうだ。また、戸建ての場合、その価値は築10年で半分、25年でほぼ0となるのに対し、マンションは築15?20年でも中古としてある程度の価値を保ちつつ売買が可能なので、物件を資産として考えるなら、都心でマンションを購入したほうがお買い得といえなくもない。
ただし、2009年6月に施行された長期優良住宅法において、これから新築する戸建てが長期優良住宅と認められれば、中古となっても価値が保たれやすくなるという。また、減税や融資の対象になるというメリットもあるそうだ。
どっちがお買い得かは難しいところだが、物件としての価値だけでなく、生活の場としてのメリットも含めて検討してみてはいかがだろうか。
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都心と郊外、皆さんはどちらがより魅力的だと感じましたか? 物件を検討する前に、まずはぶらっと街並みを歩いてみるのもいいかもしれません。
文●高橋みか(群企画)
長嶋修氏プロフィール東京都出身。「人と不動産のより幸せな関係」の実現を追求すべく、株式会社さくら事務所を設立。マイホーム購入、不動産投資、不動産購入はもちろん、マスコミ掲載やテレビ出演、講演会の開催など、幅広い分野で活躍中。著書多数。
長嶋氏公式HP: http://www.nagashima.in/
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