2014年08月14日
銀座が他所の国になった
お盆休みなんですね〜。
昨日は、私もレギュラーの仕事が休みになりましたが、それがまだわからないうちに、予約してしまったことがあり、銀座へ出かけました。
昼下がりの電車は、ゆりかごのよう。立っている人は一人もおらず、スヤスヤスヤスヤ。
銀座通りは、中国語はもちろん外国語で溢れていました。
大国屋の店頭では、5,400円均一のキャリーケースに外国人の輪!
来日したときのバッグはどうするのかなあ?と想像の翼が広がります。
初めて靴をオーダーしてみたり、ウインドショッピングを楽しんだり、銀座の端から端までブラブラスタスタ。
ワコーのショーウインドウのヴェネチアングラスが涼しそう・・・かつて訪れたヴェネチアのガラス食器屋さんを思い起こしていたら、イタリア語も聞こえてきて・・・通い慣れているはずの銀座が、いつもとは違う他所の国のように新鮮に思えた一日でした。
昨日は、私もレギュラーの仕事が休みになりましたが、それがまだわからないうちに、予約してしまったことがあり、銀座へ出かけました。
昼下がりの電車は、ゆりかごのよう。立っている人は一人もおらず、スヤスヤスヤスヤ。
銀座通りは、中国語はもちろん外国語で溢れていました。
大国屋の店頭では、5,400円均一のキャリーケースに外国人の輪!
来日したときのバッグはどうするのかなあ?と想像の翼が広がります。
初めて靴をオーダーしてみたり、ウインドショッピングを楽しんだり、銀座の端から端までブラブラスタスタ。
ワコーのショーウインドウのヴェネチアングラスが涼しそう・・・かつて訪れたヴェネチアのガラス食器屋さんを思い起こしていたら、イタリア語も聞こえてきて・・・通い慣れているはずの銀座が、いつもとは違う他所の国のように新鮮に思えた一日でした。
timesignal_117 at 22:33|Permalink│Comments(4)│
2014年08月07日
お茶の水って、どんな意味?
中央線で隣の席に座った親子。女の子は4〜5才でしょうか。
「ママ、西荻窪っでどんな意味?」ママはやさしく答えました。「荻窪の西のことよ」(偉い!)女の子は口ずさみはじめました。「ニシオミクボ、ニシオミクボ・・・ニシオギクボ」私は思わず「上手に言えたわね〜!」と声に出して褒めずにはいられませんでした。
電車は走る。と、「ママ、お茶の水ってどんな意味?」「ママ、わかんない」「お茶と水がいっぱいあるのかな?今度パパと2人で見に行きたい。車なら大丈夫でしょう?」そうか、車なら、お靴がビショビショにならずにすむわね。ウフフ。
昨日スタジオに置き忘れた携帯を取りに行くため、回り道をして仕事に向かう途中の出来事でした。
この暑さの中・・・と、ため息が出そうな私でしたが、回り道あってのこの出会い・・・。
人生に無駄なしですね!
(大変長らくブログを休んでしまいました。前回コメントをくださっていた方々、ご訪問くださっていた方々、申し訳けございませんでした。つい手軽なFacebookに投稿してしまうこの頃です)
「ママ、西荻窪っでどんな意味?」ママはやさしく答えました。「荻窪の西のことよ」(偉い!)女の子は口ずさみはじめました。「ニシオミクボ、ニシオミクボ・・・ニシオギクボ」私は思わず「上手に言えたわね〜!」と声に出して褒めずにはいられませんでした。
電車は走る。と、「ママ、お茶の水ってどんな意味?」「ママ、わかんない」「お茶と水がいっぱいあるのかな?今度パパと2人で見に行きたい。車なら大丈夫でしょう?」そうか、車なら、お靴がビショビショにならずにすむわね。ウフフ。
昨日スタジオに置き忘れた携帯を取りに行くため、回り道をして仕事に向かう途中の出来事でした。
この暑さの中・・・と、ため息が出そうな私でしたが、回り道あってのこの出会い・・・。
人生に無駄なしですね!
(大変長らくブログを休んでしまいました。前回コメントをくださっていた方々、ご訪問くださっていた方々、申し訳けございませんでした。つい手軽なFacebookに投稿してしまうこの頃です)
2014年04月24日
ハナちゃんのインタビュー
東京FMを聴きながら、久々のブログを書き始めたとたん「このあとのシンクロのシティーでは、留守番電話サービスセンターの声のあの人をたずねます。普段どんな話し方をするのか、聞いてみたい!」というコメントが流れて来ました。
この番組のボイス収集隊ハナちゃんが、ディレクターと一緒に収集(?)にいらしたのは、先週土曜日、レッスンが終わったばかりのナレータースクールOKEIKOのスタジオでした。
清潔感あるショートボブ、薄化粧のツヤツヤの肌、笑顔、やさしい声・・・ハナちゃんは、その名の通り、野の花のように清らかな乙女!
朝から一日がかりのレッスンにかなり疲れていた私でしたが、いつの間にか楽しく会話を弾ませていました。
これまた感じの良いディレクターとハナちゃんを見送ってから、カップを洗いながらマネージャーも「ピュアですよね〜」とすっかりハナちゃんファンに。
「上手だな〜」と思いながら受けていたインタビューでしたが、上手という言葉だけで済ませてはいけないような気がして来ました。
そうだ!良いインタビューとは、いかに相手に関心を持つかということでは?
思い出したのは、マザーテレサの言葉です。
『愛の反対は、憎しみではなく無関心です』
何事にも違いが出るのは、愛のあるなしなのですね。
あ、間もなく出番のようです。
この番組のボイス収集隊ハナちゃんが、ディレクターと一緒に収集(?)にいらしたのは、先週土曜日、レッスンが終わったばかりのナレータースクールOKEIKOのスタジオでした。
清潔感あるショートボブ、薄化粧のツヤツヤの肌、笑顔、やさしい声・・・ハナちゃんは、その名の通り、野の花のように清らかな乙女!
朝から一日がかりのレッスンにかなり疲れていた私でしたが、いつの間にか楽しく会話を弾ませていました。
これまた感じの良いディレクターとハナちゃんを見送ってから、カップを洗いながらマネージャーも「ピュアですよね〜」とすっかりハナちゃんファンに。
「上手だな〜」と思いながら受けていたインタビューでしたが、上手という言葉だけで済ませてはいけないような気がして来ました。
そうだ!良いインタビューとは、いかに相手に関心を持つかということでは?
思い出したのは、マザーテレサの言葉です。
『愛の反対は、憎しみではなく無関心です』
何事にも違いが出るのは、愛のあるなしなのですね。
あ、間もなく出番のようです。
2014年03月13日
確定申告と声の関係?
確定申告。今年は珍しく早めに書類を送ってとホッとしたのも束の間、税理士さんから電話。「すぐにに損保ジャパンに電話して証明書を再交付してもらってください」あ〜、また足りなかった。こんな時、私は自分にガッカリしてしまうのです。そして朝一で電話した損保のデスク。「承知致しました。最速でお送りするように致します」何という心地よい対応!笑顔が見えて来るようです。たちまち、今日はいい日だと言う気持ちに切り替わった私でした。
その昔、まだ時報というものがなかった頃、電話交換手だった私の祖母は、しばしば時刻を尋ねてきた巡査と声で恋に落ち、結婚しました。
ばあちゃんもきっと、電話の感じが良かったんだろうな〜。
現代の時報の声の人には、こんなロマンスはないな〜。
その昔、まだ時報というものがなかった頃、電話交換手だった私の祖母は、しばしば時刻を尋ねてきた巡査と声で恋に落ち、結婚しました。
ばあちゃんもきっと、電話の感じが良かったんだろうな〜。
現代の時報の声の人には、こんなロマンスはないな〜。
2014年02月27日
「塩狩峠」「道ありき」公演
もう2ヶ月もブログを書いていなかったのですね。
事あるごとに、ああ書きたい、こう書きたいと思いながら、つい手短なFacebook優先になってしまっていました。
さて、明日は「塩狩峠」メモリアルデイ(三浦綾子作塩狩峠のモデル長野政雄が、1909年2月28日,逆走する客車の下敷きになり、乗客を救った日)。
そこで、私が朗読講師をしています三浦綾子読書会朗読部門のメンバーとともに「塩狩峠朗読公演」を行います。朗読のあと、私と、読書会顧問の長谷川与志充牧師のお話も。
御茶の水クリスチャンセンター8階で、午後1時〜2時半まで。入場無料、ご予約不用です。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
http://ochanomizu.cc
そして、3月6日(木)11時〜14時 東京都日野市日野キリスト教会(私の所属教会)で、「道ありき」朗読公演を行います。バイオリン渡辺康子(元東京交響楽団)ナビゲート小出浩子。
お食事代1,000円。お申し込み締め切りは、3月3日です。
ご希望の方は、日野キリスト教会(042)583-3680へ。
「道ありき」は、三浦綾子さんの自伝です。絶望の淵から希望の道へと引き上げられた綾子さんの奇跡の人生を、朗読で辿っていただきたいと思います。どうぞお越しください。
今度は、PR以外のことも書きますから、またお訪ねくださいますようお待ちしています。
事あるごとに、ああ書きたい、こう書きたいと思いながら、つい手短なFacebook優先になってしまっていました。
さて、明日は「塩狩峠」メモリアルデイ(三浦綾子作塩狩峠のモデル長野政雄が、1909年2月28日,逆走する客車の下敷きになり、乗客を救った日)。
そこで、私が朗読講師をしています三浦綾子読書会朗読部門のメンバーとともに「塩狩峠朗読公演」を行います。朗読のあと、私と、読書会顧問の長谷川与志充牧師のお話も。
御茶の水クリスチャンセンター8階で、午後1時〜2時半まで。入場無料、ご予約不用です。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
http://ochanomizu.cc
そして、3月6日(木)11時〜14時 東京都日野市日野キリスト教会(私の所属教会)で、「道ありき」朗読公演を行います。バイオリン渡辺康子(元東京交響楽団)ナビゲート小出浩子。
お食事代1,000円。お申し込み締め切りは、3月3日です。
ご希望の方は、日野キリスト教会(042)583-3680へ。
「道ありき」は、三浦綾子さんの自伝です。絶望の淵から希望の道へと引き上げられた綾子さんの奇跡の人生を、朗読で辿っていただきたいと思います。どうぞお越しください。
今度は、PR以外のことも書きますから、またお訪ねくださいますようお待ちしています。
2013年12月17日
映画「旅する映写機」が教えてくれたこと
ポレポレ東中野で上映中のドキュメンタリー映画「旅する映写機」が、あと3日、12月20日で終了します。
http://www.eishaki.com/index.do;jsessionid=3CC7EBC54F9CE16476FEC20DB5D7776E?cmd=display
私が語りをつとめていることから、日曜日に観に行って来た妹が「高知の大心劇場へ行って見たい!」と
言いました。この言葉、聞き覚えがあります。
そう、私が観に行った日にお客様が森田恵子監督に同じことを言っていらしたのです。
大心劇場は、まさかこんなところに映画館が?と思わせる辺鄙な場所にぽつんと建っています。
その館主小松さんのキャラクターが、それはそれは温かく、楽天的でステキなのです。
とにかく映画と映写機を愛しているのです。いえ、小松さんだけではなく、この映画で紹介される全てのオーナーがステキです。
そして、もう一人素敵なのは、監督の森田恵子さん。旅する映写機を追って北海道から四国まで24館もの映画館を撮り歩きました。自主作品です。
愛する映画を上映し続けるオーナーたち。それを追いかける制作者・・・みんなが営利度外視です。
でも、幸せなんです。
この映画を見ながら、私は、心がすっきりするのを感じました。
たった一度の人生、やりたいことをやってみればいいじゃないかと。
今年、私はいくつかの大学でお話させていただきました。そして、行く先々でアナウンサーになりたい、ナレーターになりたいという学生さんに声をかけられました。
ナレーターという職業には、なんの保証も定収入も約束されません。特に男子の場合、行く先が心配でした。
でも、この映画を見ながら思いました。挑戦する前に安全のため諦めるより、挑戦してみれば良いのだ。
結果はどうであれ、その方が悔いはないのだ。だから私も躊躇しないで協力しようと。
思えば私だって、アナウンサー採用試験が全滅だったときも、ナレーターになってからもラ行の発音が上手く出来ず「舌が短いんだから、辞めて嫁に行け」と言われたときも、辞めようなんて思ってもみなかった。それは、とにかく好きだったから。
それでいいんじゃないかしら。がんばれ若者たち!夢がある、それだけであなたは幸せなのです!
http://www.eishaki.com/index.do;jsessionid=3CC7EBC54F9CE16476FEC20DB5D7776E?cmd=display
私が語りをつとめていることから、日曜日に観に行って来た妹が「高知の大心劇場へ行って見たい!」と
言いました。この言葉、聞き覚えがあります。
そう、私が観に行った日にお客様が森田恵子監督に同じことを言っていらしたのです。
大心劇場は、まさかこんなところに映画館が?と思わせる辺鄙な場所にぽつんと建っています。
その館主小松さんのキャラクターが、それはそれは温かく、楽天的でステキなのです。
とにかく映画と映写機を愛しているのです。いえ、小松さんだけではなく、この映画で紹介される全てのオーナーがステキです。
そして、もう一人素敵なのは、監督の森田恵子さん。旅する映写機を追って北海道から四国まで24館もの映画館を撮り歩きました。自主作品です。
愛する映画を上映し続けるオーナーたち。それを追いかける制作者・・・みんなが営利度外視です。
でも、幸せなんです。
この映画を見ながら、私は、心がすっきりするのを感じました。
たった一度の人生、やりたいことをやってみればいいじゃないかと。
今年、私はいくつかの大学でお話させていただきました。そして、行く先々でアナウンサーになりたい、ナレーターになりたいという学生さんに声をかけられました。
ナレーターという職業には、なんの保証も定収入も約束されません。特に男子の場合、行く先が心配でした。
でも、この映画を見ながら思いました。挑戦する前に安全のため諦めるより、挑戦してみれば良いのだ。
結果はどうであれ、その方が悔いはないのだ。だから私も躊躇しないで協力しようと。
思えば私だって、アナウンサー採用試験が全滅だったときも、ナレーターになってからもラ行の発音が上手く出来ず「舌が短いんだから、辞めて嫁に行け」と言われたときも、辞めようなんて思ってもみなかった。それは、とにかく好きだったから。
それでいいんじゃないかしら。がんばれ若者たち!夢がある、それだけであなたは幸せなのです!
2013年11月01日
ふるさと公演
-ふるさと富山でのコンサートで、朗読とインタビューをします-
☆ベアンテ・ボーマン チェロ コンサート☆
日時:11月4日(月・祝)14時開演(13:30開場)
会場:富山鹿島町教会
チケット‥前売り2,500円/当日3,000円
(チケット取り扱い)アスネットカウンター)☎076-445-5511
(ご予約・
お問い合わせ)グレイス・アーツ(松原)☎076-423-6787
東京交響楽団で31年間主席チェロ奏者を務め、
山岳写真家としての横顔も持つベアンテ・ボーマン氏。
無伴奏チェロの豊𩜙な響きと、大自然の美しい写真で織りなす
「創造のシンフォニー」
富山のみなさま、ぜひお越し下さいませ。
翌日は、母校県立雄山高校で、後輩たちに向けて講演をします。
朝日町社会福祉協議会での講演に続き、この秋二度目のふるさと。
実家もないのに、たびたびお招きいただけることに感謝です!
☆ベアンテ・ボーマン チェロ コンサート☆
日時:11月4日(月・祝)14時開演(13:30開場)
会場:富山鹿島町教会
チケット‥前売り2,500円/当日3,000円
(チケット取り扱い)アスネットカウンター)☎076-445-5511
(ご予約・
お問い合わせ)グレイス・アーツ(松原)☎076-423-6787
東京交響楽団で31年間主席チェロ奏者を務め、
山岳写真家としての横顔も持つベアンテ・ボーマン氏。
無伴奏チェロの豊𩜙な響きと、大自然の美しい写真で織りなす
「創造のシンフォニー」
富山のみなさま、ぜひお越し下さいませ。
翌日は、母校県立雄山高校で、後輩たちに向けて講演をします。
朝日町社会福祉協議会での講演に続き、この秋二度目のふるさと。
実家もないのに、たびたびお招きいただけることに感謝です!
2013年09月30日
秋晴れの茅野で
昨日の日曜日、茅野市で講演をさせていただきました。
タイトルは「朗読の楽しみ」
会場の公民館の開け放たれた窓辺では、澄んだ風がカーテンを揺らし、緑の山々と秋晴れの空がこの会を見守ってくれているようでした。
この美しい茅野市は、朗読熱が盛んとは聞いていましたが、その市をあげての取り組みは、想像を超えたものでした。
たとえば、全市の新生児に「ファーストブック」が贈られ、その後も、4ヶ月検診時、小学校の入学時と、そのつど、それも一人一人に手渡しで、記念の本が贈られるというのです。
今回の講演会の中心となってくださった「読(ど)りーむ in ちの」の願いは「聴く力を身につけた”こころ と ことば” の豊かな子どもたちの育ち」だといいます。
なんて素敵な願い・・・この言葉に感動したというところから、私のお話は、はじまりました。
事務所のナレーション研究会で、学びのためにとはじめた朗読。いえ、はじめさせられたと思っていた朗読は、私にとって苦しみだった。伝わっていない、伝わっていない・・・。客席の白白とした空気を肌で感じては、泣いてばかりいた。
その朗読が、楽しみに変わったのは、この作品にある愛を伝えたい!と思う作家との出会だった。それが、三浦綾子、星野富弘、水野源三だった。
高校生、大学生、そして、被災者や身体の不自由な方などから、多くの反響が届くようになった。
忘れられないエピソードの数々・・・。
苦しかったとき、私の心を占めていたのは「評価」だった。
楽しみに変わったのは、この作者の思いを伝えたいという意志で読み、集まってくださった方と心をひとつにして、その世界浸るという経験が出来るようになってから。
まさに心と言葉の豊かなハーモニー!
ざっとこんなお話しでしたが、会場に集まってくださった方々は、実によく笑ってくださいました。
最近、受けを狙っているつもりもないところでよく笑いが起こります。私って、ちょっと変?(笑)
終演後、みなさんから「楽しかった」「楽しかった」と声をかけられました。私もまた心から楽しかったと思いました。「今度中村さんが教会に来るときには、教会へいくわ」と、声をかけてくださった方も何人も。そう茅野キリスト教会へは、もう4年連続でお招きいただいているのです。また会いたいとおっしゃっていただけるのは、本当にうれしいものですね。初対面とは思えないほど心が通い合った人たちとの再会を誓って乗り込んだ「あずさ」。山の端にかかる夕焼け雲が、やさしく美しく窓を照らしてくれました。
タイトルは「朗読の楽しみ」
会場の公民館の開け放たれた窓辺では、澄んだ風がカーテンを揺らし、緑の山々と秋晴れの空がこの会を見守ってくれているようでした。
この美しい茅野市は、朗読熱が盛んとは聞いていましたが、その市をあげての取り組みは、想像を超えたものでした。
たとえば、全市の新生児に「ファーストブック」が贈られ、その後も、4ヶ月検診時、小学校の入学時と、そのつど、それも一人一人に手渡しで、記念の本が贈られるというのです。
今回の講演会の中心となってくださった「読(ど)りーむ in ちの」の願いは「聴く力を身につけた”こころ と ことば” の豊かな子どもたちの育ち」だといいます。
なんて素敵な願い・・・この言葉に感動したというところから、私のお話は、はじまりました。
事務所のナレーション研究会で、学びのためにとはじめた朗読。いえ、はじめさせられたと思っていた朗読は、私にとって苦しみだった。伝わっていない、伝わっていない・・・。客席の白白とした空気を肌で感じては、泣いてばかりいた。
その朗読が、楽しみに変わったのは、この作品にある愛を伝えたい!と思う作家との出会だった。それが、三浦綾子、星野富弘、水野源三だった。
高校生、大学生、そして、被災者や身体の不自由な方などから、多くの反響が届くようになった。
忘れられないエピソードの数々・・・。
苦しかったとき、私の心を占めていたのは「評価」だった。
楽しみに変わったのは、この作者の思いを伝えたいという意志で読み、集まってくださった方と心をひとつにして、その世界浸るという経験が出来るようになってから。
まさに心と言葉の豊かなハーモニー!
ざっとこんなお話しでしたが、会場に集まってくださった方々は、実によく笑ってくださいました。
最近、受けを狙っているつもりもないところでよく笑いが起こります。私って、ちょっと変?(笑)
終演後、みなさんから「楽しかった」「楽しかった」と声をかけられました。私もまた心から楽しかったと思いました。「今度中村さんが教会に来るときには、教会へいくわ」と、声をかけてくださった方も何人も。そう茅野キリスト教会へは、もう4年連続でお招きいただいているのです。また会いたいとおっしゃっていただけるのは、本当にうれしいものですね。初対面とは思えないほど心が通い合った人たちとの再会を誓って乗り込んだ「あずさ」。山の端にかかる夕焼け雲が、やさしく美しく窓を照らしてくれました。
2013年09月20日
秋になったら〜「朗読」のご案内
友人から「ブログ、一ヶ月に一回くらいは更新した方がいいよ」とのメールが届きました。
なんと、2ヶ月もUPしていなかったのですね!
それでもご訪問くださっていた皆様、申し訳けございません。
ほとんど毎日のように更新しているFacebook。その分、ついブログがお留守になってしまっていました。
こう書いている窓の外から、さかんに虫の音が聞こえます。秋になったのですね〜。
その「秋になったら」と、延期していただいた講演活動が一気に押し寄せて来ました。
事務所のデスクから「茅野から帰ったら、すぐ富山ですからね。原稿早めに書いといてくださいね」と念を押され、ポイントをメモしつつ、でも、でも、ナレータースクールOKEIKOの学期末の方が先、評価表を作らねばと、昨日は、PCとにらめっこ。
やっと終わった深夜、ベランダに出て眺めた満月は、知恵の輪みたいに重なって見えました。
名月が瞑月だわ〜。8年後には、ちゃんと見よう!と、ベッドに潜り込み、たちまち爆睡なのでした。
そんな中、10月14日(月・祝)に、立川市玉川上水の「ホームギャラリー ステッチ」で、朗読公演「道ありき」を開催します。(詳しくは、右側News欄を)おなじみ三浦綾子さんの自伝です。
敗戦による価値観の激変から、自暴自棄になり、加えて結核に冒され、全く希望を失った綾子さんを変えた一人の男性・・・闇から光を見いだした綾子さんの変貌・・・その愛する恋人の死・・・瓜二つの男性の出現。「事実は小説より奇なり」といいますが、人生の先には人の思いを超えた道があることを痛感させられる自伝です。
今回は、初めての試みとして、OKEIKOの小出浩子さんにナビゲーター役であらすじナレーションを担当してもらいます。OKEIKO受講生たちが、目を見張る上達ぶりを見せてくれている今、こういった機会を増やして行きたいと願っている私です。
バイオリンは、今回も、元東京交響楽団の渡辺康子さんです。練習熱心で、優しい心の持ち主である彼女は、今回も安定した美しい音色を奏でてくれることでしょう。
会場は、玉川上水の木立の傍らに立つ、明るく瀟洒なギャラリー、秋の一日、きっとあなたを別世界に誘ってくれることと思います。
どうぞお誘い合わせの上、お越しくださいませ。お問い合わせは、私か渡辺までお願い致します。

なんと、2ヶ月もUPしていなかったのですね!
それでもご訪問くださっていた皆様、申し訳けございません。
ほとんど毎日のように更新しているFacebook。その分、ついブログがお留守になってしまっていました。
こう書いている窓の外から、さかんに虫の音が聞こえます。秋になったのですね〜。
その「秋になったら」と、延期していただいた講演活動が一気に押し寄せて来ました。
事務所のデスクから「茅野から帰ったら、すぐ富山ですからね。原稿早めに書いといてくださいね」と念を押され、ポイントをメモしつつ、でも、でも、ナレータースクールOKEIKOの学期末の方が先、評価表を作らねばと、昨日は、PCとにらめっこ。
やっと終わった深夜、ベランダに出て眺めた満月は、知恵の輪みたいに重なって見えました。
名月が瞑月だわ〜。8年後には、ちゃんと見よう!と、ベッドに潜り込み、たちまち爆睡なのでした。
そんな中、10月14日(月・祝)に、立川市玉川上水の「ホームギャラリー ステッチ」で、朗読公演「道ありき」を開催します。(詳しくは、右側News欄を)おなじみ三浦綾子さんの自伝です。
敗戦による価値観の激変から、自暴自棄になり、加えて結核に冒され、全く希望を失った綾子さんを変えた一人の男性・・・闇から光を見いだした綾子さんの変貌・・・その愛する恋人の死・・・瓜二つの男性の出現。「事実は小説より奇なり」といいますが、人生の先には人の思いを超えた道があることを痛感させられる自伝です。
今回は、初めての試みとして、OKEIKOの小出浩子さんにナビゲーター役であらすじナレーションを担当してもらいます。OKEIKO受講生たちが、目を見張る上達ぶりを見せてくれている今、こういった機会を増やして行きたいと願っている私です。
バイオリンは、今回も、元東京交響楽団の渡辺康子さんです。練習熱心で、優しい心の持ち主である彼女は、今回も安定した美しい音色を奏でてくれることでしょう。
会場は、玉川上水の木立の傍らに立つ、明るく瀟洒なギャラリー、秋の一日、きっとあなたを別世界に誘ってくれることと思います。
どうぞお誘い合わせの上、お越しくださいませ。お問い合わせは、私か渡辺までお願い致します。

timesignal_117 at 19:14|Permalink│Comments(319)│
2013年07月15日
共同作業
久々に夜風が心地よく肌を撫でて行きます。
本当に何という猛暑が続いたことでしょう!
お障りなくお過ごしですか?
こんなに長くブログを休んでしまいましたのに、日々ご訪問くださっていた方々に心から感謝致します。
大分遅くなりましたが、今日は、先月の北海道朗読ツアーの報告をさせていただきます。
6月28日稚内、30日旭川へ三浦綾子作「天北原野」の朗読に行って来ました。
稚内に着いた日の最高気温は13℃、風の強さが一層寒さを増強しました。
セーターにヤッケ、念のため持っていった衣服を着込んでもまだ手袋が欲しいくらい。
日本は広い!と痛感したことでした。
風と、光の稚内は全てが色鮮やかで美しく一度に好きになってしまいました。
殊に「天北原野」のラストシーンの地、サロベツ原生花園には、そのシーンさながらにエゾカンゾウが咲き誇り、夏には珍しいという利尻岳もくっきりとその姿を表していました。
イメージを沢山たくわえて臨んだ稚内市立図書館のホールには、120名もの方がお集りくださり、渡辺康子さんのバイオリンと私の朗読を、それは熱心にお聴きくださいました。
聴き手の良さが、朗読会を良いものに導いてくださることを、今回も痛感したことです。
稚内市教育委員会、市立図書館、そして、天北原野ツアーを企画なさった三浦綾子記念文学館・・・この日のために準備を整えてくださった皆様にも感謝でいっぱいでした。
翌日は、宗谷本線で旭川までひとり旅・・・。名寄、和寒、「塩狩峠」の朗読で文字からしか想像出来なかった駅を、景色を、瞼に焼き付けるまたとない機会となりました。
30日は、毎年お招きいただいている三浦綾子記念文学館で朗読。富山から駆けつけてくださった松原葉子さんのオルガン(三浦家にあったもの)に合わせての朗読に、涙を流していらしゃる方も・・・。最前列で聴き入ってくださる三浦綾子さんのご主人光世さんのお姿にも、毎回励まされます。実に充実のひとときでした。
ハードなバスツアーにもかかわらず、稚内、旭川2会場で同じ演目をお聞きくださったツアー参加者に頭が下がりました・・・が、なんとツアーでなく、単独でこの500キロの距離を移動し、両方でお聞きくださった方もいらしたとか!また、苫小牧、札幌など、遠方からも駆けつけてくださった方など、お礼を申し上げればきりがありません。
45分の朗読・・・正直に申しますと、稽古のときには、途中で疲れて、集中力を保つことが出来ません。
それですのに、本番になると、身体ごとその世界に入って行き、登場人物の気持ちになりきって台詞を口にし、その人の目線で景色を見、心を動かし、一気にエンディングまで読み続けることが出来るのです。
朗読は、お客様と一緒に作り上げる、いわば共同作業なのだということを、今回再び痛感したことでした。
さ、秋は、9月16日の横浜青葉台を皮切りに朗読や講演がいっぱい。
またどこかでご一緒に舞台を作り上げさせていただきますことを楽しみに致しております。
本当に何という猛暑が続いたことでしょう!
お障りなくお過ごしですか?
こんなに長くブログを休んでしまいましたのに、日々ご訪問くださっていた方々に心から感謝致します。
大分遅くなりましたが、今日は、先月の北海道朗読ツアーの報告をさせていただきます。
6月28日稚内、30日旭川へ三浦綾子作「天北原野」の朗読に行って来ました。
稚内に着いた日の最高気温は13℃、風の強さが一層寒さを増強しました。
セーターにヤッケ、念のため持っていった衣服を着込んでもまだ手袋が欲しいくらい。
日本は広い!と痛感したことでした。
風と、光の稚内は全てが色鮮やかで美しく一度に好きになってしまいました。
殊に「天北原野」のラストシーンの地、サロベツ原生花園には、そのシーンさながらにエゾカンゾウが咲き誇り、夏には珍しいという利尻岳もくっきりとその姿を表していました。
イメージを沢山たくわえて臨んだ稚内市立図書館のホールには、120名もの方がお集りくださり、渡辺康子さんのバイオリンと私の朗読を、それは熱心にお聴きくださいました。
聴き手の良さが、朗読会を良いものに導いてくださることを、今回も痛感したことです。
稚内市教育委員会、市立図書館、そして、天北原野ツアーを企画なさった三浦綾子記念文学館・・・この日のために準備を整えてくださった皆様にも感謝でいっぱいでした。
翌日は、宗谷本線で旭川までひとり旅・・・。名寄、和寒、「塩狩峠」の朗読で文字からしか想像出来なかった駅を、景色を、瞼に焼き付けるまたとない機会となりました。
30日は、毎年お招きいただいている三浦綾子記念文学館で朗読。富山から駆けつけてくださった松原葉子さんのオルガン(三浦家にあったもの)に合わせての朗読に、涙を流していらしゃる方も・・・。最前列で聴き入ってくださる三浦綾子さんのご主人光世さんのお姿にも、毎回励まされます。実に充実のひとときでした。
ハードなバスツアーにもかかわらず、稚内、旭川2会場で同じ演目をお聞きくださったツアー参加者に頭が下がりました・・・が、なんとツアーでなく、単独でこの500キロの距離を移動し、両方でお聞きくださった方もいらしたとか!また、苫小牧、札幌など、遠方からも駆けつけてくださった方など、お礼を申し上げればきりがありません。
45分の朗読・・・正直に申しますと、稽古のときには、途中で疲れて、集中力を保つことが出来ません。
それですのに、本番になると、身体ごとその世界に入って行き、登場人物の気持ちになりきって台詞を口にし、その人の目線で景色を見、心を動かし、一気にエンディングまで読み続けることが出来るのです。
朗読は、お客様と一緒に作り上げる、いわば共同作業なのだということを、今回再び痛感したことでした。
さ、秋は、9月16日の横浜青葉台を皮切りに朗読や講演がいっぱい。
またどこかでご一緒に舞台を作り上げさせていただきますことを楽しみに致しております。