2010年09月

2010年09月20日

生きる責任

NHKのETV特集「98歳、新藤兼人の遺言〜映画『1枚のハガキ』を撮る〜」を観ました。
制作に当たられた、ピクチャーズネットワークからお知らせをいただいたのです。

100人の戦友のうち、94人は戦死。生き残ったたった6人の中の一人である新藤監督は、国だけでなく、自分にも「原罪」があるといいます。

戦地への船に乗り込む前に戦友が見せてくれた妻からのハガキ。
そこから生まれた、戦争シーンなき戦争映画は、観るものの心に戦争とは何かを見せつけてくれます。       
ラストシーンでは、聖書の言葉がテロップで映し出されました。
「一粒の麦、地に落ちて多くの実を結ぶべし・・・」
この聖句が「生きることへの責任」という言葉と結びつき、胸に迫って来ました。

私たちは、とかく「自分は何をしたいか」だけを考えがちです。
その「何をしたいか」が「自分が生きていることへの責任」と結びついたとき、多くの実を結ぶ事が出来るのでしょう。

39歳で大病したとき、私は「このまま死んだらなんと薄っぺらな人生なんだろう」と思わされました。
いかにしたら満足して死ねるのか・・・。ラストシーンの新藤監督の涙に、それを見た気がしました。

映画「1枚のハガキ」は、2011年夏の上映だそうです。
ぜひ観に行きたい!番組をご覧になったほとんどの方は、そう思われたことでしょう。

timesignal_117 at 01:01|PermalinkComments(5)TrackBack(0)

2010年09月05日

電話派?メール派?

あなたは電話派ですか?メール派ですか?
私は、出来ることなら文字で・・・と思ってしまう方です。
まして初めての方への電話となると、かなり緊張します。

写真家のI さんにお願いしたいことが出来、知り合いから電話番号を訊いて、三日目にようやくダイヤルすることが出来ました。
話すべきことをメモに取って、正座して・・・。
「ナレーターをしております中村啓子と申しますが・・・」と、文字を目でなぞりながら話し出したとたん、受話器の向こうから「こんにちは!」と気さくな声が!
驚くやらホッとするやらの私に、Iさんの言葉は続きました。
「M先生から塩狩峠のCDをいただいてね、こないだ石狩で写真展をしたときに流させてもらったんですよ。よかったですよ!」
ググッ!胸に熱い固まりがこみ上げてきました。
「ありがとうございます!私の知らないところでそのように用いていただいているなんて・・・ああ・・すみません」さっきまでよそ行きだった私の声は、詰まってしまい、もう大変。

昨年出版した、三浦綾子作「塩狩峠」も「道ありき」も、朗読CDとしては画期的な売れ行きでした。
そのかげには、私の全く知らないところで、こうして伝えて行ってくださる方々があったのだということを、今更ながら痛感したことでした。
仕事も、様々な活動も、決して自分一人でしているわけではない。
そのかげにどれだけ多くの見えない力が働いていることか・・・。
そのことを決して忘れないようにしようと思いました。

すぐに反応があって、思いがけないお話を聞くことが出来る・・・電話って、いいですね(笑)



timesignal_117 at 19:50|PermalinkComments(8)TrackBack(0)