2010年10月

2010年10月28日

最後だとわかっていたなら

敬愛する石原寛先生が天に召されたとの連絡に愕然としています。
弁護士であり、ルーテル学院大学理事長でいらした先生とは同郷で、お互いの生家が徒歩3分の距離でした。
度重なる試練の果てに東大を卒業なさり、今の要職に就かれた先生は、いつも穏やかなやさしい笑顔で包んでくださり、そのお名前の通り寛大そのものの方でした。

東京立山会という同郷の集いの会長を務められ、一昨年は、その会で私の「音の匠」をお祝いくださいました。
今年6月、その立山会でお会いしたのが最後となろうとは、思ってもみませんでした。
「お父さん、どう?」と、いつも父のことを気遣ってくださりながら、ご自分が先に逝ってしまわれるとは・・・。あれが最後とわかっていたなら、沢山の感謝を申し上げたかった。

夏には、イギリスへいらしたとの、お元気そうなお葉書をいただきました。
このところ、少し体調を崩され、お仕事をお休みになっているとうかがい、お見舞い状と、富山での「氷点」公演のご案内をお送りしようと思っていた矢先の訃報でした。
11月1日、日本福音ルーテル東京教会でのご葬儀で、心からの感謝のお祈りを捧げてきたいと思います。

つい先日、富山に残る最後の叔母も亡くなりました。
2月に見舞ったとき「今度は5月に来ますからね」と約束しながら、5月には立ち寄る時間がなくなり、空港へ直行して帰って来てしまった私・・・。なぜフライトを一機遅らせてでも、約束を守らなかったのか。もし最後とわかっていたなら、きっとそうしたのにと、悔やまれてなりません。

先日、日野教会での講演の最後にノーマ コーネット マレック原作の詩「最後だとかっていたなら」を読みました。
「今日と言う日が最後だとわかっていたら一言でいい『あなたを愛している』と私は伝えただろう」
いつも、そのことを思いつつ時を送って行けたなら、悔いは残らないことだろうと、今、つくづく思います。



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2010年10月17日

回復の原動力

日曜日は、教会のあとケアハウスにいる父を訪ねるのを常としていた私ですが、今月は、それがなかなか守れなくて、今日久々に面会に行くことが出来ました。
用心深くて、いつもしっかりドアの鍵をかけている父が、今日はかけずにいたのは、よほど待っていたからでしょうか。

私も、やさしい気持ちになって、爪切りを取り出し「切ってあげましょうか」というと、父は「自分で切ってるからいいよ」と、男性にしてはスッとしたきれいな指先を目の前に差し出すではありませんか!
「左手も切れるの?」「そうだよ」

4年前、突然脳梗塞に倒れ、右麻痺になった父は「一生車椅子」との宣告を知らず、懸命にリハビリに励み、杖は必要なものの歩けるようになりました。
入院10日後に母が急に亡くなって、臨終にも葬儀にも立ち会うことが出来なかったことも「入院してだんだん会えなくなって行ったからね、かえってよかったんだよ」と。
「ここはいいねえ、富士山が見えて」と、ケアハウスの自室にも大満足。

感謝のお祈りをして、「じゃあね」と握手をしたその右手の力強さと言ったら!

決して悲観しないこの性格こそが、回復の原動力なのだと、感動さえ覚えて帰路につきました。

帰宅したところへ弟から「今、お父さんのところにいるよ」と電話。
今夜、父は、いつもに増して大満足で眠りについたことでしょう。




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2010年10月11日

癒しの瀬戸内へ

P1000727 講演を午後に控えた朝、瀬戸内の海は、あくまでも青く、明るく、穏やかに私を迎えてくれました。
忙しなかった日々の先に、こんな美しい光景が用意されていたとは!
「神のなさることは、時にかなって美しい」と聖書にある通りでした。

今日のVIPクラブ高松での講演は、朗読セミナーにとの要望があり「氷点」を読みつつ、取材裏話を交え、何をどう伝えるかなどをお話ししました。

2時間という時間をいただいたときには、長すぎるのでは?と心配しましたが、疲れを感じた様子もなく聞き入ってくださるお客様に励まされ、あっという間に時間が過ぎて行きました。

終わったとたん、客席から「おもしろかった〜!」の声。心からホッとしました。
何度経験しても、講演前は緊張の日々なのです。

帰り道、打撲していた膝からも、長時間の録音で凝り固まっていた腰からも、すっか痛みが消えているのにビックリ!癒しの瀬戸内の旅でした。

写真は屋島から見た瀬戸内海です。

timesignal_117 at 22:27|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2010年10月02日

健康を祈って

「ブログを更新してないけど、元気なの?」
何人かの人たちから、そう声をかけられました。
ご心配をおかけしました。生きています!

暑い夏に取りかかった「氷点」朗読CDの録音は、嵐の秋分の日に録り終えました。
不思議なことに、それととスライドするように入った仕事が、10月末までほとんど毎日続きます。
まだ三分の一を終えたところ。夜更かし厳禁、緊張の日々が続いているのです。

その合間をぬって、今月は、講演もいろいろ。
11日高松、14日日野、30,31日茅野です。
お近くの方は、ぜひお越しくださいませ。
高松と茅野は、朗読セミナーになります。
詳しくは、右のニュース欄をごらんください。
健康が支えられますように。準備が整いますようにと祈るばかりです。

急激な気温の変化の中、みなさまのお身体も守られますように。

timesignal_117 at 23:50|PermalinkComments(4)TrackBack(0)