2013年09月30日

秋晴れの茅野で

昨日の日曜日、茅野市で講演をさせていただきました。
タイトルは「朗読の楽しみ」
会場の公民館の開け放たれた窓辺では、澄んだ風がカーテンを揺らし、緑の山々と秋晴れの空がこの会を見守ってくれているようでした。
この美しい茅野市は、朗読熱が盛んとは聞いていましたが、その市をあげての取り組みは、想像を超えたものでした。
たとえば、全市の新生児に「ファーストブック」が贈られ、その後も、4ヶ月検診時、小学校の入学時と、そのつど、それも一人一人に手渡しで、記念の本が贈られるというのです。
今回の講演会の中心となってくださった「読(ど)りーむ in ちの」の願いは「聴く力を身につけた”こころ と ことば” の豊かな子どもたちの育ち」だといいます。
なんて素敵な願い・・・この言葉に感動したというところから、私のお話は、はじまりました。

事務所のナレーション研究会で、学びのためにとはじめた朗読。いえ、はじめさせられたと思っていた朗読は、私にとって苦しみだった。伝わっていない、伝わっていない・・・。客席の白白とした空気を肌で感じては、泣いてばかりいた。
その朗読が、楽しみに変わったのは、この作品にある愛を伝えたい!と思う作家との出会だった。それが、三浦綾子、星野富弘、水野源三だった。
高校生、大学生、そして、被災者や身体の不自由な方などから、多くの反響が届くようになった。
忘れられないエピソードの数々・・・。
苦しかったとき、私の心を占めていたのは「評価」だった。
楽しみに変わったのは、この作者の思いを伝えたいという意志で読み、集まってくださった方と心をひとつにして、その世界浸るという経験が出来るようになってから。
まさに心と言葉の豊かなハーモニー!

ざっとこんなお話しでしたが、会場に集まってくださった方々は、実によく笑ってくださいました。
最近、受けを狙っているつもりもないところでよく笑いが起こります。私って、ちょっと変?(笑)
終演後、みなさんから「楽しかった」「楽しかった」と声をかけられました。私もまた心から楽しかったと思いました。「今度中村さんが教会に来るときには、教会へいくわ」と、声をかけてくださった方も何人も。そう茅野キリスト教会へは、もう4年連続でお招きいただいているのです。また会いたいとおっしゃっていただけるのは、本当にうれしいものですね。初対面とは思えないほど心が通い合った人たちとの再会を誓って乗り込んだ「あずさ」。山の端にかかる夕焼け雲が、やさしく美しく窓を照らしてくれました。




timesignal_117 at 23:29│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by コーチャン   2013年10月04日 21:14
”聴く力を身につけ「こころ」と「ことば」の
豊かな子供たちの育ち”

すばらしいです! 感動しました
やっぱり「朗読」って素晴らしいと思いました

そして 評価を気にして悩んだ時期があった
のですね  なんか逆に安心しました

でも 私はいつも気になってばかりです
もう少し 「こころ」を豊かにしなければ
と思います
2. Posted by 中村啓子   2013年10月13日 21:41
コーチャンさま

いつも温かなお書き込みをありがとうございます。
気付くのが遅く、申し訳けありません。
朗読って、素晴らしい!今は心からそう思います。
そして、明日は立川市で「道ありき」朗読公演です。
お祈りください。

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