July 30, 2006

ランド・オブ・プレンティ

豊かな土地、愛するアメリカ・・・LAND OF PLENTY



 

■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: ミシェル・ウィリアムズ
    ジョン・ディール
    ウェンデル・ピアース
    リチャード・エドソン
    バート・ヤング
    ショーン・トーブ
監督: ヴィム・ヴェンダース
2004年 アメリカ/ドイツ 124分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■


『ブロークバック・マウンテン』のアルマ役で
アカデミー助演女優賞にノミネートされた、
ミシェル・ウィリアムズ主演の作品。

あれだけ凄い演技ができる女優さんだと思ったのに、
彼女の出演作は、以前偶然に観た、
『16歳の合衆国』だけしか知らなかった。
せっかくレンタルになっているので、
観てみることに・・・

 

物語は。


アメリカに生まれ、
アフリカとイスラエルで育ったラナは
亡き母から伯父宛ての手紙を届けるため、
10年ぶりに生まれ故郷のアメリカへ帰国。
ロサンゼルスの伝道所に暮らし始める。

豊かな国アメリカの一角、
救い難い貧困に喘ぐ町で
ホームレスたちの救済活動をしながら、
彼女はまだ見ぬ伯父を捜していた。

一方、伯父ポールは、
ベトナム戦争では特殊部隊の一員だった。
自分に、自分の所属する国に、
誇りと自信を持って任務に当たっていた。
それは今も変わっていない。

9・11のテロが発生。
それまで眠っていた記憶が呼び覚まされたポールは、
苦しい時こそ自分の出番だと、
誇り高い自由の国、愛するアメリカをテロから守るため
たったひとりで監視活動を続けていた。

常に周辺を監視できるランドクルーザーには
各種機材を搭載、怪しい事態には即刻対応できる。
他人とその行動をまずは疑い、記録する。
彼の生活の場と寝所はその車で、
彼の現在の人生そのものでもある。

やがて、
ラナとポールは伝道所付近の、
アラブ系の男の射殺現場で再会する。

以前から「怪しい」行動をしていた男が殺され、
それに意味を感じるポールは、
彼の遺体を遺族に返したいと願うラナに頼まれ、
例のランドクルーザーで彼の兄が住むトロナまで
ラナを連れて向かうことになる・・・



たった16日間の撮影期間、
驚くばかりの低予算で作られたということが、
俄かには信じられないくらいの、完成度の高さ。
ラナの聞くBGMの形で流れる音楽も、
ロサンゼルスからの長距離移動の風景も、
交される言葉のひとつひとつも、
どれもがそれぞれの主張をもって胸に迫る。


物語の冒頭では、
どんな機関のどんな任務についている男だろうと
注意深く彼を見つめているのだが、
ふと、不審に感じはじめ、
それが決定的になった時から、
そんな風にしか生きられなくなったポールを
滑稽だと笑えなくなってくる。

むしろ、
一見、普通に暮らしている、普通の中年男の、
彼にとって、救いのない過去を、
痛々しく悲しく見つめ、彼から目が離せなくなる。
携帯の着信音が国歌であることも、
哀しみを増す一因であったりする。


彼にこんな生き方をさせたのは誰?
彼を救えるのは誰?
この国に本当に必要なのは?


その彼に遣わされたのは
天からの贈り物のような、姪ラナ。
彼を否定も非難もせず、ただ、
彼のあるがままをを受け入れ、寄り添い、
「伯父さんが好きだ」と言う。

森に棲む妖精のような、
あどけない静けさと柔らかさ。
時にしっとりとした母性を漂わせるラナに、
物語が進むにつれ、
ポールの救済を、ひいては全てを託しながら、
ふたりの行動を見守っている自分に気付く。


彼女のような人がそこにいる限り、
この国は、人々は
やがて、
見失ったものと、間違えたものに気付き、
向うべき場所=本当のランド・オブ・プレンティを
正しく見据えられるのではないか…

いくら何でも飛躍のしすぎ、
すぐには出ない答えなのだから、と思いつつ、
僅かに希望を持ってみたりする。


◆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近、作品以外で見かける彼女は
隣にいるヒース・レジャーを
うっとり見上げたり、
子供を抱いている写真が多いのだけれど。

この作品では瑞々しい質感で登場した、
ラナのミシェル・ウィリアムズ。
どこか頼りなげな、少女っぽい体型に、
全てを優しく包み込むような目、
木立を渡る風の囁きのような言葉遣い。
彼女の柔らかな存在感が素晴らしい。

『ブロークバック・マウンテン』のアルマに
彼女をキャスティングした方の慧眼に
ただただ感心するばかりだ。


また、
あくまでも真剣に生きてきたばっかりに
世間からドロップアウトしている中年男、
ポールのジョン・ディール。

きりりとした渋い男である一方
狂気に走る危うさも見せ、
子供のような純真さが前面に出たり…
1人の男の顔が、場面によって
こんなに違って見えるのだろうかと思うくらい、
細かい表情の変化が見事だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◆



tinkerbell_tomo at 21:52│Comments(22)TrackBack(22) 洋画【ら】 

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この記事へのコメント

1. Posted by kimion20002000   July 31, 2006 00:29
TBありがとう。
本当に、この中年男に憐れを感じ、ロスのホームレスと同じく、救済を求めるように、映画を見ていました。
こちらからも、TBさせていただきます。
2. Posted by 真紅   July 31, 2006 01:46
悠雅さま、こんにちは。TBさせていただきました。
この作品、とてもいいですよね。主演の二人もいいし、ラストの曲もとてもいいし。
監督のやさしい視線が心に沁みます。
ラナって、監督の分身なのかな?と思って。ポールはアメリカそのもの、かな?
監督の、アメリカへの愛を感じます。
ではでは、またお邪魔しに参りますね。
3. Posted by 武田   July 31, 2006 07:49
悠雅さま、おはようございます。
TBありがとうございました。
レビューを読ませていただきながら、自分も同じような感想を持てて良かったと思いました。
狂信的なアメリカ万歳男かと思い、そのうち心配でハラハラさせられてしまったポールが、あのようなラストを迎えられてほんとホッとしました。
希望、救いのある物語ですね。じわ〜と胸が温かくなりました。
天使のようなミシェル・ウィリアムズには吃驚です!
4. Posted by seagreen   July 31, 2006 11:34
劇場公開時に見られなかったので、つい先日レンタルで見ました。
ミシェル・ウィリアムズは、この髪型だと、すっごくかわいらしいですね。現在はお母さんだなんて、信じられないくらい。
5. Posted by D   July 31, 2006 15:56
またひとつ秀作を教えていただいて嬉しいです♪

こういうところがブログの良いところですね!

探してみようと思います!
6. Posted by 悠雅   August 01, 2006 00:05
kimion20002000さま
こちらこそ、『プライドと偏見』にもTBありがとうございました。

ベトナムで従軍し、誇りを持って闘ったという経験がなければ、
彼の人生はきっとこうではなかっただろうと思うと、
せめてここで救済してあげたいとばかり思いました。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
7. Posted by 悠雅   August 01, 2006 00:12
真紅さま
こんばんは。残念ながら、真紅さんからのTBが届いてないようです。
わたしもTBさせていただいたら、届かないんです。
この記事同士、何か相性が悪いのかしら?まさかね。

寓話的な作品に出会うと、あれこれ自然に考えますよね。
きっと監督はラナの姿を借りて、
問題は数々あっても、愛して止まないアメリカを温かく見つめ、
違う方向を見せようとしていると思えました。

いい作品に出会えて、よかったです。
8. Posted by 悠雅   August 01, 2006 00:20
武田さま
こちらこそ、TBとコメントありがとうございました。
こちらからTBだけして、コメントをしないままでごめんなさいね。
昨夜は、急に睡魔に襲われてしまいました(-_-;)

ポールは真面目で純粋ゆえに、あのような生き方になってしまい、
ラナは持って生まれた慈愛と、育った環境からの偏見のない思想を持つ…
ポールもラナも、脚本の段階でふたりを想定して書かれたというだけあって、
この人たち以外では、この作品はないと思えました。
特に、ミシェルがとってもいいですよね。
そうとしか表現できないのがお恥ずかしいですが…

ほんと、いい作品を紹介してくださってありがとう。

9. Posted by 悠雅   August 01, 2006 00:30
seagreenさま
ミシェルは、美人というのではないけれど、
独特の質感と、不思議な魅力を持った人ですねぇ。
益々これからが楽しみです。

年齢から言ってもとってもいいタイミングでママになれて、
あんなに楽しそうにパパしてるヒースがいて、
次の仕事はまたヒースと共演だなんて、いいなぁ。。。
10. Posted by 悠雅   August 01, 2006 00:33
Dさま
わたしも、これは武田さんちで読むまで全くノーマークでした。
今なら、新作と準新作の境目くらいでしょうか。
ミニシアター系を置いているお店にはあるんじゃないかしら。

これはDさんもきっとお気に召すはず。
どうか見つかりますように。
11. Posted by jamsession123go   August 02, 2006 20:50
こんにちは、jamsession123goです。
ブログにTBありがとうございました。
TBのお返しが遅くなりましたが、TBさせていただきます。
12. Posted by 悠雅   August 02, 2006 22:01
jamsession123goさま
こんばんは。
こちらこそ、TBとコメントありがとうございます。
13. Posted by aki   August 15, 2006 23:38
悠雅さん、コメント遅れてすみません。
ミシェル、純粋な女の子を全く違和感なく演じていましたね。たとえ汚れた世界でも、自分を変えずに生きて行けそうな…でも、意識せずに淡々と。
あと、最初探偵ごっこをしているように見えて、何だか滑稽にさえ見えた、ジョン・ディールが話が進むにつれて、段々切なくなってしまいましたね。なにかに一途に信じた道を走っていた人が、行く道を間違ってしまったかな?と立ち止まった時、純粋な人ほど感じる、強い孤独感。手紙とラナの存在が生かされた瞬間ですね。素敵な映画でした。
ヴィム・ヴェンダース監督は相変わらず、広がりのある風景画像が美しいのに嬉しくなりました。
14. Posted by 悠雅   August 16, 2006 09:53
akiさま
ご覧になれたんですね、ヨカッタヨカッタ♪
ミシェルの質感というか、存在感というか・・・
いい意味で派手さがなく、鼻につく嫌味もなく、
そんな彼女を選んだヒースは偉いぞ!(そっちに繋がるんかぃ!)

そう。
このお話の悲しさと真実味はそこにあるのですね。
ふと立ち止まると、哀れに見えるのは一生懸命だからこそ、なんですね。
彼の姿から、はっ、と気付くことがたくさんあって、
同様に、気付いてもらいたい国を思いました。
小さいけれど、いい作品に出逢えたことを感謝しています。
15. Posted by David Gilmour   August 30, 2006 00:52
こんばんは、返信トラバありがとうございました。

この映画は、アメリカを愛するがゆえに同国を批判・追及したヴェンダースの姿勢が見受けられました。

それでは、またよろしくお願いします。
16. Posted by 悠雅   August 31, 2006 09:46
David Gilmourさま
はじめまして。
TBとコメント、ありがとうございました。

登場人物の姿形、印象的な台詞から伝わるメッセージ、
直接的ではないほうが、心に深く残る気がします。
この監督さんの作品は初見でしたが、
これから観て行きたいと思います。

物語の筋書きを追い、感想を言うばかりの我が家ですが
今後ともどうぞよろしくお願いします。
17. Posted by マダムS   September 11, 2006 19:29
ず〜っと気になっていたのですが、やっとDVDで鑑賞出来ましたのでTBさせて下さいね
感想が”今日”に間に合って良かったです。
 >木立を渡る風の囁きのような言葉遣い
いい表現ですね〜!私も思っていたことそのまま代弁して下さったようで嬉しい♪ 本当にラナの声は静かで優しさに満ち溢れていましたね。彼女の行いを見ているだけで自分が恥ずかしくなりました。
18. Posted by 悠雅   September 12, 2006 00:51
マダムSさま
こんばんは。TBとコメント、ありがとうございました。
せっかく“今日”いただいたコメントに、
翌日の日付でお返事してて申し訳ないです。
もう5年が経つのですね。

短絡的だとは思いつつ、
ラナのような人がいる限り、きっといつかは方向性を正せるのではないか。
彼女の個性と相俟って、とても強いメッセージが
自然にこちらの胸に響き、訴えかけるような作品でした。

ミシェルの質感が存分に生かされ、低予算も撮影日数も嘘の様な、
本当に多くの方に観てもらいたい作品でした。
19. Posted by とりこぷてら   November 17, 2006 14:51
TBありがとうございました。
タイトルは豊穣の土地という感じでしょうか。
広い土地がありながら、人は狭く生きているという思いを感じ取った映画でした。

>見失ったものと、間違えたものに気付き、
向うべき場所=本当のランド・オブ・プレンティを
正しく見据えられるのではないか…

最後のランド・オブ・プレンティのBGMが流れるシーンでは、“今からでも遅くない、向かうべき場所へ行けるんだ”という暖かな希望が読み取れ、とっても感動しました。
TBありがとうございました。
20. Posted by 悠雅   November 18, 2006 01:00
とりこぷてらさま
こんばんは。TB返しとコメント、いつもありがとうございます。
お名前を平仮名にされたんですね。やっと正しい読み方がわかりました(恥)

わたしは、ミシェル・ウィリアムズを観ようという動機だったので、
大した予備知識もなく観たもので、
アメリカの抱える問題と、まだ間に合いそうな希望を
こんな形で表現されるとは、思ってなかったので驚きました。
撮影期間や予算を含め、
いろんな意味で映画の可能性を感じた作品でした。

またお邪魔させてくださいね。
21. Posted by fizz♪   May 25, 2007 00:59
悠雅さん、こんにちは♪
悠雅さんの先日のお言葉に甘え、拙blogのURLを入れさせて頂きました。
その上、今日はTBをさせてください。すみません。
最近やっといつものペースで映画が観られる様になり
気になっていたこの作品も観ました。
期待以上の感動でした。
>彼女のような人がそこにいる限り
そうですよね、私も彼女ラナに明るい未来を感じました。
彼女に託した監督の思いみたいなもの、アメリカへの愛情が、現実で冷えた胸を暖めてくれた様な気がしました。
22. Posted by 悠雅   May 25, 2007 09:26
◆fizz♪さま
こんにちは!
また来てくださって、TBもいただいて重ね重ねありがとうございます♪
TBいただいて、そんなお言葉をいただくには及びませんので、
今後は、TBだけでもご遠慮なくいらしてくださいね。
今は時間がないので、今夜にでもゆっくりお邪魔させていただきますね。

予算も日程もかかってなくても、いい作品は作れるのだと、
これを観たらよくわかりますね。
外国人の目が映すアメリカ、愛があるからこその描き方、
本当に、期待以上のものがありました。
ラナが灯す小さな火は、いつかこの国を温める気がします。

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