September 02, 2007

ショーシャンクの空に

19年間の投獄の果てに・・・THE SHAWSHANK REDEMPTION



■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: ティム・ロビンス
    モーガン・フリーマン
    ウィリアム・サドラー
    ボブ・ガントン
    ジェームズ・ホイットモア
    クランシー・ブラウン
    ギル・ベローズ
監督: フランク・ダラボン
原作: スティーヴン・キング
1994年 アメリカ 143分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■


ずっと以前から気になりつつ、たくさんの方の大絶賛を知りながら、
何となくタイミングを外し続けて来た。今回、やっとレンタルして観ることに・・・



物語は。


1946年。アメリカ。
大銀行の副頭取、アンディは、妻とその愛人を銃殺した罪で捕えられた。
無実の主張も虚しく、終身刑が確定、ショーシャンク刑務所へ送られた。
刑務所は彼のそれまでの生活とは一転、看守からは非人間的な扱いを受け、
一部の囚人には性的暴力を振るわれる。
そんな中、
彼はアイルランド系という黒人、レッドとその仲間たちと徐々に親しくなり、
一方では、それまで刑務所にはなかった風を送り込んだりもする。
レッドは塀の外から内側の人間へ物資を調達する役割を負っていて、
彼に頼めば、ほとんどの物が手に入る。
アンディも映画女優のポスターを頼んだりした。

やがて、銀行家の知識を力量を買われ、
所長の特別な仕事を任されるようにもなった。
アンディが収監されて19年の月日が流れた頃、
彼の無実が証明される朗報が思わぬところから齎されるが・・・


これまで観た作品の中で、これが一番好きだと仰る方が多いと聞く。
名作だと大絶賛される方も多いようだ。

巧く張られた伏線。アンディが伝えるメッセージ。レッドの人柄。
物語の動き方と終盤の展開。アンディとレッドを演じた2人の魅力と力量。
ところどころに潜む、長く心に残りそうな台詞。
冒頭からラストまで2時間半にも及ぶ長尺を全く感じさせることなく、
とてもわかりやすい展開で引っ張って行く。
実は、あれこれ言いたいことがなくはないけれど、
それは言わなくても済むことかもしれない。

特別、ファンというわけではないけれど、
何だか放っておけない雰囲気のでっかい身体と、
知的なのに、どこか悲しげな様子のティム・ロビンスが、
悲しそうな表情を浮かべると、こちらが勝手に悲しくなったりする。
なので、途中、アンディの不運を悲しんだり、
彼が笑うとほっとしたり、徐々に変化する立場に戸惑ったり、
普段は想像もしない囚人の思いを想像したり、
アンディとレッドの出会いが、塀の外だったらどんなにいいだろう…と
思い巡らしてしまうのだ。

かと思うと、彼であるからこそ、中盤までの展開では予想もできなかった、
あっと驚く出来事がいくつも待っているんだもの。
正直、あの展開には意表を突かれた。

また、レッドを演じるモーガン・フリーマンが、
いい役柄で、要所要所でいい役割なのは言うまでもない。
彼の味のある温かい笑顔と、静かな語り口調に、どれだけ安心するだろう。
また、控えめに登場する脇役たちもいい。


なるほど・・・これはとても面白いお話なのだった。
涙なくしては観られない感動の名作、と言うよりも、
あえて言えば、わたしにとっては、
リアルで重量感のある御伽噺なのだった。

tinkerbell_tomo at 21:44│Comments(9)TrackBack(9) 洋画【さ】 

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この記事へのコメント

1. Posted by cinema_61   September 03, 2007 14:50
お久しぶりです悠雅さま。
「ショーシャック・・・」を今ご覧になったとは!
私も数年前、観た時は重厚な感動を覚えました。
でも悠雅様の解説を読んで、ストーリーを思い出したしだいです。
ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの演技が素晴らしく、名作にしあげていますね。
今週のレディスデイに観る映画を迷っています。
「恋とスフレと娘とわたし」か韓国映画「私のちいさなピアニスト」のどちらにしようか?
2. Posted by ◆cinema_61さま   September 04, 2007 09:11
こんにちは〜♪
ここ数日、映画を観れる時間ができて喜んでます。

そうなのです。これを今頃、なのです。
まだまだそんな作品がごろごろ・・・です^^;
わたしは、多くの方が仰るような感想にはならず、
面白いお話だった、なんて思っただけでしたが…
特に、終盤からラストへの展開は、多くの方の心を捉えたことでしょう。

せっかく時間が空いていても、観たい作品がない…と
今月の映画の日と、レディスデーに悔しい思いをしています。
近くで上映されてる観たい作品は時間が合わないし…
もちろん、県外遠征すればいいんですけど、
今は、ちょっとその元気がありません。
わたしはもうしばらく、家でDVDとTV放送の映画を観てることにします。
3. Posted by なな   September 05, 2007 01:23
悠雅さん こんばんわ
すばらしい作品はいつ見ても古さを感じさせないですわ。
この映画のエンドロールに流れていた音楽,BBMの予告編でも使われていましたね。
すべてにおいて完成度の高い作品ですし,ラストのカタルシスが半端じゃないので,この作品を褒めない人って,あまりお目にかかったことがありません。公開当時は話題にならなかったのに,ビデオで世に出てから口こみでブレイクしたのもわかります。
4. Posted by ◆ななさま   September 05, 2007 17:31
こんにちは〜♪
いつも立ち寄ってくださってありがとうございます。
仰るように、ラストのカタルシスは満点だし、
そこに至る経緯も、伝えられるメッセージも、
どれも多くの方の心を捉えるだろうと思います。

この作品を絶賛される方があまりにも多いのに、
わたしの感想がそのテンションまで上がっていないので、
とても申し訳ない思いでいっぱいです。
5. Posted by miyu   June 17, 2009 20:13
お出かけのところ失礼します。
あたしも今さら過ぎるほど、今さらなのですが、
それでもこれだけの評価を受けているこの作品を
いつまでも観ないワケにはいかずに、
やっと観てしまいました。
なるほど、これはみなさんがお褒めになるのも
納得の素晴らしい映画でしたね。
おっしゃるように涙、涙ではないけれど、
そしてティムに対する思いもとてもあたしも悠雅さんと
近いものがありました。
6. Posted by ◆miyuさま   June 18, 2009 19:02
すっかりお返事が遅くなってごめんなさい。
また後ほど、ゆっくりお邪魔しますね。
お陰様で無事に帰って来ましたので、また明日は映画館です。

まぁ、miyuさんがこれをご覧になってないって、ビックリだけど、
誰にでも、そういうことってありますよね。
今更、と思うけど、明日よりも今日が早いから、
思い立ったらその日がいちばんいいんだと思います。

この作品をお好きな方がとても多くて、皆さん号泣されると聞くのですが、
わたしは何故か、ちょっと冷静に一歩引いて観てたところがあって、
涙が一気に溢れてくるということがなかったんですが、
大人気の理由がわかる作品でした。
ディム・ロビンスを見てると、つい応援したくなるのは
何でなのでしょうねぇ。。。
7. Posted by de-nory   June 22, 2009 07:27
5 TBありがとうございます。
墨映画(BOKUEIGA)のde-noryです。
墨彩画とレビューを描いてます。

重厚な社会派映画だと思います。
いろいろと考えさせられます。
私も、足利事件で思い返したということもそうなのですよ。同じです。

また寄せてもらいます。

8. Posted by ◆de-noryさま   June 22, 2009 08:39
こちらこそ、TBとコメントありがとうございます。
先日は、TBのお返しだけで失礼しました。
どうぞ、これをご縁に仲良くしてくださいね。よろしくお願いします。

この映画は描かれているものがいくつもあるだけに、
観る方によって、心に響くところ、感じるものが多様ですね。
男の友情であったり、揺るがない信念であったり、
感動的なラストであったりしますが、
足利事件から、この作品を連想されるものがありますね。
犯人の特定、拘束、真実、失われた時間と幸福…
どう考えても、やりきれないものがあります。
9. Posted by rose_chocolat   March 12, 2010 21:40
こんばんは。
映画鑑賞空白期間が約10年ほどありましたので、その間に何とたくさんの映画を観送ってきたことだろうかと考えてしまいますが、せっかくの機会なので行ってきました。

特に、子どもたちが小さかったころは、やはり『ドラえもん』と『ハム太郎』しか観ませんでしたからねえ(笑)
こういうじっくり系の映画は、当時はたぶん落ち着いて観れなかったと思いました(笑) ラストの爽快感はじっくりと味わいたいものです。

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