February 13, 2009

ペネロピ

彼女を救えるのは誰?Penelope






■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: クリスティナ・リッチ
    ジェームズ・マカヴォイ
    キャサリン・オハラ
    ピーター・ディンクレイジ
    リチャード・E・グラント
    サイモン・ウッズ
    ロニ・アンコーナ
    ニック・フロスト
    リース・ウィザースプーン
監督: マーク・パランスキー
2006年 UK/アメリカ 101分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■

昨年、とても観たかったのに、
結局、時間が合わずに見送ってしまった。
いつものことながら、WOWOWで。



物語は。


英国の名門、ウィルハーン家では、
5代前のある人物の、人でなしの振る舞いの結果、
魔女によって、恐ろしい呪いがかけられた。
「次に生まれてくる女の子は、ブタになる」と。
その後、5代は男の子ばかりが生まれたが、
ついに、その年、ウィルハーン家では、
ペネロピという女の子が生まれた。
言い伝えどおり、彼女の耳と鼻はブタそのものだった。
呪いを解くのはただ1つ。
「同じ種類の人間に愛されること」

以来、母ジェシカはその存在をひた隠しにし、
邸から外へ出ることを禁じ、大人になるまで過ごして来た。
「同じ、名門の男」に愛されれば呪いが解けると、
母は次々に名門出身者とお見合いをさせるが、
花婿候補はペネロピの顔を見ると、全員が逃げ出してしまう。
その度、男たちは他言無用の契約をすることになる。

ある時、その契約を逃れた唯一の男と、
ペネロピの出生に疑問を持つ記者レモンは、
落ちぶれた名門の男、マックスを雇い、
内情を探らせようとするのだが・・・



魔女の呪いで、ブタの鼻を持って生まれ、
人目に触れずに成長した娘が、
やがて、自分の力で自分の生きる道を決めてゆく、
コミカルな中にも寓意も交えた可愛いお伽噺。

彼女のまわりには、思えばいろんな人たちがいて、
良くも悪くも、少なからず影響を与えている。
それが、彼女が生きてゆく方向を見つけ出す、
手助けになってゆくのだが、
いずれにしろ、まぁ何とも賑々しくて個性的な面々だこと。

1人の娘をめぐる両親の愛情の違い、
たくさんの名門の男たちの求愛と逃走、
思い込みの激しい1人の求婚者、
いないはずのペネロピの存在を疑う記者、
いつも無口に従う執事、
そして、
ポーカーに明け暮れる、文無しの名門の男。
25歳になっても、依然、ブタの鼻のペネロピは、
「同類の人間」に愛され、
悲しい呪いから開放される時が来るのだろうか?

その展開も、ブラックユーモアも交えながらも、
あくまでもコミカルに、愉快に、可愛く、ちょっと切ない。
登場する顔ぶれも、なかなかに嬉しい英国俳優たちも多くて
筋書きはわかりやすいのに、
盛りだくさんな映画を観たくらいの満足感。
これって、役者たちがいいのかしら。


主演は、いつまでも少女っぽい可愛さのクリスティナ・リッチと、
いつ観ても、その瞳はどこまでも碧く澄んで、
頬はあくまでも白く、いつも紅い口元のジェームズ・マカヴォイ。
彼って、自分の魅力をよく知ってるんだろうなぁ。
何気ない仕草に、何度もドキッとしてしまうもの。
もう、この人が出てたら、何でも観たい!!と言いつつ、
昨年の『ウォンテッド』だけはパスした(どっちやねん)。
けど、観た作品はどれもハズレなし。
この人、今後ますます、いい俳優になるだろうな…
ホントに、楽しみな俳優さんの1人だ。

最初、出演するのを知っていたのは主演2人だけだったので、
父親の顔を観て、
「まぁ、何てリチャード・E・グラントに似てるのかしらん」
なんて思ってたんだけれど、似てるはずだ。本人だもの。
でも、いつものイメージとは違う笑顔や髪形だったことで、
一瞬、見間違えてしまった。
ここでは、おおらかで楽天的ないいお父さん♪(嬉)

四半世紀昔のスクープを洗い直す記者レモンの
ピーター・ディンクレイジ、いい味だわ。
プライドと偏見』でも名門のMr.ビングリーだった、
サイモン・ウッズはここでは、かなりイカれたお坊ちゃまで、
それがまた、何だか妙にハマってる。
ポーカーに興じる、『キンキーブーツ』のニック・フロストの、
おお、そうでしたか、な役回りも楽しく。


お気に入り(?)俳優たちはたくさん登場するし、
色使いはヴィヴィッドで絵本のようだし、
筋書きもお伽噺なんだけれども、
大人にとって、耳の痛い箇所があったり、
あらら、それってそうでしたか!!な捻りもいくつもあって、
小粒だけれど、案外濃い味がするチョコレートのように、
まだなら、一粒如何?と
他人様にもオススメしたくなる味なのでございます。

tinkerbell_tomo at 08:53│Comments(6)TrackBack(14) 洋画【は】 

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この記事へのコメント

1. Posted by seagreen   February 13, 2009 10:00
映画館へは見に行けず、レンタルで見ました。
呪いの解け方がよかったですね。
マックスは、落ちぶれたとはいえ、おぼっちゃん育ちに見えないなと思ったら...
納得。マカヴォイさんて、役作りがしっかりしているんでしょうね。

>昨年の『ウォンテッド』だけはパスした

まあ、監督が、彼は外見を変えなくても主人公の内面の変化を表現できたという演技力が見られるのに。それを中心に鑑賞されては?
ドイツ人のイケメン俳優、トーマス・クレッチマンも出ていますので、いかがでしょうか。^^
2. Posted by みみこ   February 13, 2009 15:38
お邪魔します〜
まあ、インフルエンザもパソコンも大変でしたね。
くるときは色々きてしまいますよね。
体調の方は、もうすっかりなのかしら〜〜ご無理せずにね。で・・・こちら。
「つぐない」とはまた違った感じの彼・・・でしたよね。前髪がキュートでした★
色々な顔がありそうで今後楽しみ。
そうそう・・リチャード・E・グラント。私も良いパパで驚きました。いつも眉間にしわ寄せている
イメージだったので。
3. Posted by ◆seagreenさま   February 13, 2009 22:14
そうか、そう来るのか、という呪いの解け方、
なるほど、そういう意味かと納得。

ジェームズ・マカヴォイは、自分の魅力を良く知っていて、
その作品の中で自分をどう表現するのか、しっかりわかってるんでしょう。
どの役柄を観ても、彼でよかった、と思えますものね。

『ウォンテッド』は、嫌になるくらい予告を観て、
アンジーのコワ〜〜い表情におののいてしまって(笑)
こういうアクション物はパスだわ、と思ったんですけど
たぶん、早晩、放送になるでしょう。
トーマス・クレッチマンにも期待して、放送を待つことにしますわ。
4. Posted by ◆みみこさま   February 13, 2009 22:21
こんばんは〜♪
そうなの。飼い犬は飼い主に似るとか言うけれど、
パソコンまでこちらの体調に合わせて小休止になるとは。
でもおかげで、いつも以上に録画した映画をたくさん観ることができました。
また、ぼちぼち再開していきますね。

ジェームズ・マカヴォイ、いいですねぇ…ホント、よすぎ。
そうそう。前髪が額にかかって、青い目が余計気になって、
お話もお話なんだけど、彼が気になって仕方なかったわ(またか)。
『ビカミング・ジェーン』、いったいいつまで待たせるんだ、と思うけれど、
それも含めて、今後が楽しみでならない人になりましたわ。

なぁ〜んだ。リチャード・E・グラント、こんな役も素敵じゃないの!と
気づいてからは、密かにパパを応援したりして(笑)
たまにこんな役で登場してくれると、やたら嬉しくなります。
5. Posted by 武田   June 09, 2009 22:33
こんばんは〜♪

と・・・
実はちょっと敷居が高うございます(>_<)
「贖罪」上巻でいまだ止まったままなんです。それでまだヨーロッパから帰りたくないものだから、あっちふらふらこっちふらふら・・・
で、(あ、これがあった)と、喜んで一粒ぱくついてしまいました。

いやぁ、ほんまに絵本のような色彩でした♪
独特の質感で素敵ですね。
へぇ、そうくるか・・と面白かった大人のための絵本でしたが、お目当てのマカヴォイ君よりもレモンとアホ坊ちゃんのことばかり気になってしまいました(あれ?)
6. Posted by ◆武田さま   June 09, 2009 23:23
こんばんは〜♪

あら…そうなのですか。それじゃあまるで、わたしとおんなじ!?
わたしもそうして積読と化した本が数知れず、
1つの世界から抜け切れずに、あっちこっちふらふらふらふらが日常なものですから、
何にも珍しいことではありません。

ほんとに、絵本みたいな色彩、まさに大人の絵本でした。
あれだけの個性の色を使って、賑やかになりすぎないのは、
深みのある色合いと質感のお陰なんでしょうね。

マカヴォイ観るならペネロピ、と思ったんですが…
まぁ、お目に止まったのは、レモンとあの突拍子もないあほぼんですか。
それは愉快、愉快。
あのあほぼん、よう似合うてましたわねえ。
『プライドと偏見』の、お隣のピングリーさんよりも、
ずっとずっと楽しそうに演じてましたもん。
わたしは、マカヴォイくんがいい、いい、と言いつつも、
この中では、リチャード・E・グラントが大好きでございます。

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