June 21, 2009
2009年夏の映画
わたしは普段、動物と子供が主人公のものは
どうも敬遠する傾向にあって（思い返すとそうでもない気もするけど）
何もなければ、これも案外簡単にスルーしそうな、
『ハチ公物語』のハリウッド版リメイク。
リチャード･ギアには特に思い入れがあるわけでもなく、
題材も「さあ、感動してください」と言わんばかりな気がして、
本当なら最初から敬遠してしまう天邪鬼なのである。
でも。
これは観なくちゃ、と思うのは、ラッセ・ハルストレム監督だから。
以下に、監督作品を挙げるけれど、
どれも、大好きで心に残る作品ばっかりだ。
常日頃、映画は主演男優で選ぶことが多いが（大半か？）
監督の名前で選ぶ時だってある。
その、両方だったのが『カサノバ』だった。
『ブロークバック･マウンテン』の後、
ジェイクは砂漠で海兵隊員になっていた頃、
ヒースはヴェネツィアで稀代の色男になっていた。
最初は、ヒースがカサノバ？と思ったけれど、
観てみて納得。何て可愛くて色っぽくて愛すべき男だったことか。
お陰で、わたしは2週間の上映期間のうち、5回も観に行き、
DVDも買っては、息子や娘や夫にも観せ、
家族じゅうでファンになったロマンティック・コメディだった。
DVDの監督によるコメンタリでは、
奥さんのレナ・オリンがオリヴァー・プラットとキスする場面で、
「妻が他の男とキスするところは見たくない」とか言うから、
「だったら、キスさせないか、別の女優を使ったら」と言いたくなったけど(笑)
その、ラッセ･ハルストレム監督が撮るのなら、
日本人にはよく知られたお話であるハチ公の物語で、リメイクであっても、
やっぱり興味が沸いてくる。
今回は、脚本を読んで幼児のように泣いたリチャード･ギアが
主演だけでなく、製作にも加わった。
こういう作品を撮るならと、彼が監督に指名したのが
愛犬家同士として長い付き合いの、ハルストレム監督だったとか。
既に知る内容と、予告を観ていると、おおよその流れは掴めるが、
とにかく、公開されたら観に行こうと思う。
数年前、東京近辺に暮らす友達2人と、
夏の夕刻に渋谷で待ち合わせをしたことがあった。
日中は野暮用だったが、夜の時間が空いていて、
東京に1泊する予定だった日のことだ。
3人の都合をあわせたら、JR渋谷が全員にとって便利だったのだけど、
「渋谷で待ち合わせるなら、やっぱりハチ公前がわかりやすい」と
友達に言われたものだから、「は〜〜い！」と返事したものの、
「渋谷といえばハチ公、っていうのは知ってるけど、
渋谷駅のどこにハチ公がいるんだろう」と気づいたのは、
勤め帰りのサラリーマンや若い男女が犇く渋谷駅に着いた後だった。
わが家の最寄り駅だって、出口はいくつもあるんだから、
渋谷ならいったいいくつあるのか・・・
と、不安になった頃に見えたのが、「ハチ公出口」という案内表示。
流石。出口の名前にもなってるのね。
以前、娘と東京に遊びに行き、渋谷に寄った時、
「渋谷なら、ハチ公を見て記念写真撮りたい」と娘に言うと、
「ハチ公って？・・・知らんなぁ。で、犬の像の写真？・・・イヤだ」・・・
と、一瞬にして却下されたことがあって。
せっかく、渋谷に来て、ハチ公前で待ち合わせなんだから、
夕方で写りはちょっと不安だけど、
待ち合わせまでの時間に、ハチ公の写真でも撮って・・・と思い、
ハチ公出口から出て、ハチ公はどこだ？とキョロキョロしたところで、
「悠雅〜〜〜！」と友達2人が飛びついて来た。
「すぐわかったわ〜〜」って、迷子にならなくて嬉しかったけど、
あれだけの人混みの夕暮れ時に、それでも目立つくらい、
わたしはデカかったということか。。。喜んでいいのか。
久しぶりに出会った3人のオバサンたち。
一気にその場で盛り上がってお喋りを始め、
以降、5時間半後の終電間近まで、それは続いたものだから、
結局、わたしはハチ公の姿を拝むことなく、
（っていうか、すっかりそんなことも忘れて）
またJRに乗り、宿泊予定のホテルに向かったのでありました。
以降、未だにハチ公の姿をまともに見てはいないのだわ・・・と
リメイク作品のお喋りのはずなのに、
そんなことを思い出してしまいました。
ともあれ。
8月8日。ハチ公だけに、「ハチ」だらけの日に公開の
HACHI 約束の犬 楽しみにしていようと思います。
◆ラッセ･ハルストレム監督作品◆
マイライフ・アズ・ア・ドッグ やかまし村の子どもたち
やかまし村の春・夏・秋・冬 ギルバート・グレイプ
愛に迷った時 サイダーハウス・ルール ショコラ
シッピング・ニュース アンフィニッシュ・ライフ カサノバ
････････････････････････････････････････････････・・・・・・・・・・・・・・・・
どうも敬遠する傾向にあって（思い返すとそうでもない気もするけど）
何もなければ、これも案外簡単にスルーしそうな、
『ハチ公物語』のハリウッド版リメイク。
リチャード･ギアには特に思い入れがあるわけでもなく、
題材も「さあ、感動してください」と言わんばかりな気がして、
本当なら最初から敬遠してしまう天邪鬼なのである。
でも。
これは観なくちゃ、と思うのは、ラッセ・ハルストレム監督だから。
以下に、監督作品を挙げるけれど、
どれも、大好きで心に残る作品ばっかりだ。
常日頃、映画は主演男優で選ぶことが多いが（大半か？）
監督の名前で選ぶ時だってある。
その、両方だったのが『カサノバ』だった。
『ブロークバック･マウンテン』の後、
ジェイクは砂漠で海兵隊員になっていた頃、
ヒースはヴェネツィアで稀代の色男になっていた。
最初は、ヒースがカサノバ？と思ったけれど、
観てみて納得。何て可愛くて色っぽくて愛すべき男だったことか。
お陰で、わたしは2週間の上映期間のうち、5回も観に行き、
DVDも買っては、息子や娘や夫にも観せ、
家族じゅうでファンになったロマンティック・コメディだった。
DVDの監督によるコメンタリでは、
奥さんのレナ・オリンがオリヴァー・プラットとキスする場面で、
「妻が他の男とキスするところは見たくない」とか言うから、
「だったら、キスさせないか、別の女優を使ったら」と言いたくなったけど(笑)
その、ラッセ･ハルストレム監督が撮るのなら、
日本人にはよく知られたお話であるハチ公の物語で、リメイクであっても、
やっぱり興味が沸いてくる。
今回は、脚本を読んで幼児のように泣いたリチャード･ギアが
主演だけでなく、製作にも加わった。
こういう作品を撮るならと、彼が監督に指名したのが
愛犬家同士として長い付き合いの、ハルストレム監督だったとか。
既に知る内容と、予告を観ていると、おおよその流れは掴めるが、
とにかく、公開されたら観に行こうと思う。
数年前、東京近辺に暮らす友達2人と、
夏の夕刻に渋谷で待ち合わせをしたことがあった。
日中は野暮用だったが、夜の時間が空いていて、
東京に1泊する予定だった日のことだ。
3人の都合をあわせたら、JR渋谷が全員にとって便利だったのだけど、
「渋谷で待ち合わせるなら、やっぱりハチ公前がわかりやすい」と
友達に言われたものだから、「は〜〜い！」と返事したものの、
「渋谷といえばハチ公、っていうのは知ってるけど、
渋谷駅のどこにハチ公がいるんだろう」と気づいたのは、
勤め帰りのサラリーマンや若い男女が犇く渋谷駅に着いた後だった。
わが家の最寄り駅だって、出口はいくつもあるんだから、
渋谷ならいったいいくつあるのか・・・
と、不安になった頃に見えたのが、「ハチ公出口」という案内表示。
流石。出口の名前にもなってるのね。
以前、娘と東京に遊びに行き、渋谷に寄った時、
「渋谷なら、ハチ公を見て記念写真撮りたい」と娘に言うと、
「ハチ公って？・・・知らんなぁ。で、犬の像の写真？・・・イヤだ」・・・
と、一瞬にして却下されたことがあって。
せっかく、渋谷に来て、ハチ公前で待ち合わせなんだから、
夕方で写りはちょっと不安だけど、
待ち合わせまでの時間に、ハチ公の写真でも撮って・・・と思い、
ハチ公出口から出て、ハチ公はどこだ？とキョロキョロしたところで、
「悠雅〜〜〜！」と友達2人が飛びついて来た。
「すぐわかったわ〜〜」って、迷子にならなくて嬉しかったけど、
あれだけの人混みの夕暮れ時に、それでも目立つくらい、
わたしはデカかったということか。。。喜んでいいのか。
久しぶりに出会った3人のオバサンたち。
一気にその場で盛り上がってお喋りを始め、
以降、5時間半後の終電間近まで、それは続いたものだから、
結局、わたしはハチ公の姿を拝むことなく、
（っていうか、すっかりそんなことも忘れて）
またJRに乗り、宿泊予定のホテルに向かったのでありました。
以降、未だにハチ公の姿をまともに見てはいないのだわ・・・と
リメイク作品のお喋りのはずなのに、
そんなことを思い出してしまいました。
ともあれ。
8月8日。ハチ公だけに、「ハチ」だらけの日に公開の
HACHI 約束の犬 楽しみにしていようと思います。
◆ラッセ･ハルストレム監督作品◆
マイライフ・アズ・ア・ドッグ やかまし村の子どもたち
やかまし村の春・夏・秋・冬 ギルバート・グレイプ
愛に迷った時 サイダーハウス・ルール ショコラ
シッピング・ニュース アンフィニッシュ・ライフ カサノバ
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