July 12, 2009

『官僚たちの夏』第2話

rose

テレビの、次の時代



先週から始まった、通産省官僚の物語は、
今夜第2話。

前回は、国産自動車の開発に取り組むお話だったけれど、
今回は、国産テレビを取り巻く物語だ。

昭和31年冬。
冷蔵庫の低価格化が進み、家庭にも普及し始めた。
だが、テレビの価格は一向に下がらない。
大蔵省が物品税の引き下げを拒否し続け、
それが価格に反映することで、開発が遅れていた。
アメリカからの輸入に頼ることなく、
国産の安価なテレビの大量生産を実現するため、
通産省はテレビ開発業者30社を選定する。
大手企業が中小企業と連携、合併する道を指導するが、
技術力を信じ、大手銀行のバックアップを受けて
開発を進めている、小さな会社はその選から洩れた。

風越が強く進める指導に、
小さな企業の技術力を信じる庭野は反発の心が隠せない。
選から洩れた企業に、庭野は業種転換を薦める。
そんな時にもたらされたのは、電算機(コンピュータ)だった。


東京タワーの完成が目前、
既にできたテレビ局が気を揉むほど、
家庭用のテレビの普及が進まなかった。
『Mr.通産省』と呼ばれるようになった風越は
先の先を見通し、企業に指導を進めてゆくが、
アメリカとの関係を良好なものにしたい人間たちには、
快く受け入れられるはずはない。

一方では、通産省の選に漏れた企業が
諦めずにテレビ開発に取り組んでいる実情もある。
そんな中で、
まだ到来してもいないテレビの時代の、その先にあるという、
コンピュータへの業種転換を薦められた企業が、
戸惑い、反発するのも頷ける。
少々強引にも見える風越の采配だが、
先を見通し、日本の企業を守るために、
進むべき方向の先に立とうとする意思の反映なのだろう。
そんな風越の方針の下、現場で企業と向き合う庭野。
ここで判断を間違えれば、日本の経済発展は失敗する。
こうした、表に出てこない努力と闘いのおかげで、
その後の日本の発展が進んだのね。

テレビが中心になるのかと思っていたけれど、
コンピュータ開発の礎は、テレビと1セットになっていたとは。
50年の後には、
まさに、一般家庭のフツーのオバサンが
こうして小さなコンピュータを使う時代になるなんて、
誰も予測できない頃のこと。
ここまでの発展を予測できなかったにしろ、
通信、映像配信など、必要不可欠のものになると
当時の企業を説得する材料と先見の明があったことが凄い。
そういえば、わたしが子供の頃のコンピュータといえば、
大きな部屋に置かれた、ロッカーみたいな機械だった。
その当時のSF映画の中で、
電飾が点滅している機械がよく登場したが、
それらは、その当時の最先端技術であった、
巨大なコンピュータのイメージが直結したものだったろう。
テレビの登場で、映画が廃れ、
コンピュータの登場で、テレビの役割が変わり、
そうして、技術と時代は先へ先へと繋がってゆくものなのね。


このドラマは、
とてもわかりやすい脚本だけれども、
展開が速くて、どんどん進んでゆくために、
バタバタと足早な印象がとても強い。
2回を見た限りでは、1回ごとのテーマのある程度の答えが、
その回で見えてくるように作られているせいか、
台詞だけで説明される部分が多いために、
あらすじだけを語られているような気になる。
それも仕方ないことなんだろうけれど。

来週は、繊維業界のお話になるとか。
相変わらず、庭野@堺さんの髪型は不思議なかたち。
わかりやすい脚本のおかげで、わかりやすい演技になってるけど、
岡本信人さん相手に説得しているあたりは、
やっぱりこの人は、理路整然と話ができる人が向いてるな、と思う。
だからこそ、あの髪型が不思議でしょうがないのよねぇ・・・



tinkerbell_tomo at 22:22│Comments(2)│TrackBack(5)│ │テレビ番組のお話 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 「官僚たちの夏」第2話  [ 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常 〜ドラマ編(仮) ]   July 13, 2009 22:52
昭和31年(1956年)。 一般家庭にテレビを普及させたいと考える風越。 第2話『テレビの時代』
2. 官僚たちの夏  [ のほほん便り ]   July 14, 2009 07:46
周囲の評判が上々なので興味を感じ、アンコール放送(初回)と2回目を見てみました。 オープニング。疾走する鹿の大群ならぬ、怒濤の復興をとげていく街並みの早回し図に、景気よくユーモラスな音楽がイイ味だしてます。これは民放ならではの遊び心?ですよね 第一回...
3. 《官僚たちの夏》#02  [ まぁ、お茶でも ]   July 15, 2009 07:08
昭和31年(1956)秋 東京タワーが、2年後に完成。 家電の冷蔵庫、テレビ、洗濯機が値下げされた。 庭野を電気通信課長に抜擢、鮎川を電気機械課長にした。 80社者会社が、こぞって参入で、過当競争になった。 共倒れを懸念した風越は、絞り込みを検討。
4. 「官僚たちの夏」2 ☆☆  [ ドラマでポン! ]   July 15, 2009 22:23
「通産省は味方なんです!」庭野さん@堺雅人、熱いです!!("通産省"とタイプする度に”今ハ経産省デスヨ” とATOKからのメッセージが出る 笑)なるほど先週で車は終わり、今週はテレビと来たるべきコンピュータへの布石なんですね。そして来週は繊維。様々な産業...
5. 官僚たちの夏&ハンチョウ&ブザービート  [ 別館ヒガシ日記 ]   July 16, 2009 14:55
官僚たちの夏は建設で普及に帆走する展開で 今回はで安価普及するため帆走し結末も 前回に比べて官僚たち争いメインだからイマイチな感じで ハンチョウは須田で不倫相手を庇い幼馴染の展開も 今回は須田メインでの不倫と思った相手が幼馴染で 須田の過去を描きつむ滅...

この記事へのコメント

1. Posted by cinema_61   July 13, 2009 10:25
こんにちは。
私もこのドラマ観ていますが、何かドキュメントのようで・・・(昭和史の)
私も知らない時代(子供の頃なので)の官僚主導の日本繁栄物語なので、興味はあるけどドラマとしてのおもしろさは・・・・・・。
ただ中堅の演技派俳優ばかり出演しているので安心して観られますね。
城山三郎原作ですものあまり娯楽性は期待できないかも?しかしどうして堺さんはあんなヘアスタイルにする必要があったんだしょう?
2. Posted by ◆cinema_61さま   July 13, 2009 22:53
こんばんは。
昭和33年生まれのわたしにとって、
30年代でいちばん強い印象なのは、東京オリンピックですから、
まだ生まれてないこの頃に、そういうことがあったのかと、
初めて知ることばかりで、それはなかなか興味深いのですが、
必然的に娯楽性は低くなりますね。
脚本や演出がそれを倍加させている気もします。

若いタレントばかりのドラマはもうどうしても観れないですが、
この顔ぶれなら、やはり安心して観れますね。
それにしても。
本当に、何故、堺さんはあの髪型なのでしょう。
意味がわかりません。。。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔    星