September 27, 2009

フィッシュストーリー

「いつか世界を救う」。「誰かに届け」。「礼なら父に」。
Fish Story








■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: 伊藤 淳史   高良 健吾
    多部未華子   濱田  岳
    森山 未來   大森 南朋
    渋川 清彦   大川内利充
    眞島 秀和   江口のりこ
    山中  崇    波岡 一喜
    田村 圭生   恩田   括
    石丸謙二郎   中村 有志
    野中イサオ   大谷 英子
    上田 耕一   草村 礼子
監督: 中村 義洋
音楽: 斉藤 和義
原作: 伊坂幸太郎
2009年 日本 112分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■

本年3月公開の作品だが、
近くで上映がなかったため、DVDが出るのを待っていた。
アヒルと鴨のコインロッカー』の、
伊坂幸太郎原作、中村義洋監督が再びコンビを組んで作られ、
出演者もあちこちに顔を見せている。
なるほど。
あの小説を映像化したら、こんな風になったのね・・・
うん。これも面白い〜♪



物語は。


2012年。彗星の衝突が5時間後に迫った日本のある町。
人々は津波を恐れて避難し、人影も見えない中、
あるレコード店が開店しており、客も2人いる。
かかっている曲は『フィッシュストーリー』
30年以上も昔、全く売れなかったパンクロックバンドの曲だった。

1975年。まだ日本に「パンクロック」という名がなかった頃、
新しすぎて、全く売れなかったパンクロックバンド“逆鱗”が
『フィッシュストーリー』という曲を最後に、その活動を閉じようとしていた。

1982年。
気の弱い大学生は、『フィッシュストーリー』にある無音部分に、
女の悲鳴が入っているという噂を聞きながら、車を運転、
合コンで出会った女の子に予言をされる。
「いつか世界を救う、重要な役割を担う」と。

1999年。
ノストラダムスの大予言で揺れる「7の月」。
何も起こらなかった海辺。

2009年。
修学旅行中の女子高校生は、
ただ1人、居眠りしていてフェリーを降り損ねる。
そこで、シージャックが起き、命の危険にさらされたところで、
1人の若者が立ち上がる・・・



時代も、暮らす町も違う人間たちが、
『フィッシュストーリー』という曲で、
時空を超えて飛び石のように繋がり、転がり、
代替わりなどもして、ちょっと凄い花を咲かせる物語。
世の中とは、知らない間に、微妙かつ劇的に繋がって
だからこそ、成り立っているのかもしれない、と思っちゃう。
つまり、早い話が、
愉快なバタフライ効果、あるいは、
ある場所で風が吹いたので、
37年後に爽やかで大掛かりに桶屋が儲かったのです・・・
という「法螺話」。

あるところに、発端となる人間たちがいて、
彼らが知らない、別の場所と時代にいる人間たちが繋がる。
何故なら、発端にいた人間たちがいた証拠が、
レコードに録音された音楽だったから。
今、ここで消えてゆくものではなく、
年月が経っても再生できるものだったからだ。
そう思うと、録音された音楽や、印刷された文字って
凄い存在よね、なんて思ったりするけど、それはともかく。

伊坂作品にはよく登場する「音楽」。
『アヒルと鴨のコインロッカー』にはボブ・ディラン。
『ゴールデンスランバー』というタイトルはビートルズの曲。
『死神の精度』の主人公は音楽好き・・・なんていう具合だけれど、
登場する音楽が知っている曲ならば、頭の中で早速流れ始めるし、
もし知らなかったら、
レンタルなりセルなりでCDを探してみるという方法がある。
この作品の場合、登場する「早すぎたパンクロックバンド」の曲は
あくまでも、作品の中のオリジナルだから、思い描く以外に方法はない。
どんな曲になってるんだろうと思っていたら、
冒頭からいきなりそれが流れ始める。
「そうそう、これだ!」とまるで、最初から知っていたかのように、
あっという間に耳に馴染むものだから、それだけで嬉しくなってしまう。
ちなみに、音楽プロデュースは斉藤和義さん。
劇中歌とエンディングテーマは斉藤さんの手によるものだ。
これまでの伊坂氏との繋がりを思うと、やっぱり!と納得。

1975年を発端に(実は、もう一捻りあるけど)
1982年、1999年、2009年に影響を及ぼし、
2012年に収束してゆく。
というか、映画は2012年を基軸に、行きつ戻りつを繰り返す。
それぞれのエピソードは、ここぞ、というところこそを語らず、
数々の伏線を大胆に張りながら、
『フィッシュストーリー』という曲とともに同時進行してゆく。
そうして、ラストで一気に大きな流れとなるのだが、
それぞれのエピソードは、大袈裟な演出もなく、
何かは潜んでいるぞ、とほのかに匂わす程度で
特別に脈絡を感じさせないまま、ほとんど迷走状態になる。
あるいは、何かが透けて見えてくる・・・
それとも、何かが重なって見えてくる・・・
ふ、とその符合に気づいて妙に感じ入る・・・
または、「あれぇ?」とはぐらかされる・・・
大それているようで、ちっさ〜いものだったり、
侮っていると、一気に大化けしてたり・・・
そもそも感動とは無縁のはずなのに、心のどこかに触れてきたり・・・
それが、伊坂作品の伊坂作品らしいところ。
そんな要素が、軽妙な会話で綴られていく小説なので、
前述の『アヒルと鴨のコインロッカー』といい、これといい、
伊坂作品が好きで、彼の小説を映像化するコツを心得た監督が
上手い具合に映画に再構築してくれた、という感じだ。

登場するキャラクターも、
“逆鱗”のリーダーといい、
気の弱い大学生といい、周囲の強烈なキャラクターに対して、
特別に個性的ではないこともまた、伊坂作品らしい。
“逆鱗”のリーダーの伊藤淳史と
『アヒル〜』の主人公も務めた濱田岳がいい味わいで演じている。
濱田岳くん、こういう役をやらせたら誰にも負けなさそう、
と思うし、
フェリーで眠ってしまった高校生、多部未華子ちゃん、
ふわふわとした雰囲気で、これはこれでアリ。
実は、この彼女は小説では違う設定だったんだけれど、
この展開も映画的になってるってことかしら。
思えば、『ルート225』はこの監督作品だったのよね。
さらに、
『アヒル〜』で観た、「隣の隣」の彼のお顔もあって、
思わず、おおっ、と嬉しい声が出てしまう。

“逆鱗”のヴォーカル、高良健吾くん、
眉が半分なかったから、一瞬誰かと思いました。
彼のヘアスタイルって、『禅 ZEN』の後だったから?
彼の歌声もいいじゃないですか。
また、大森南朋さんはもう、何をどう演じても巧いのね。
ホントに、この人もまた何にでも馴染んでしまうのが凄い。
ちなみに、伊坂作品の『チルドレン』の役柄も面白いのです。

で、今回、最大級にいいのが、森山未來!
これはもう絶対です。
せっかくだから、彼の役柄も役割も伏せておくけれど、
この作品では、是非彼をご覧くださいませ。
この重要パートを彼があんな風に演じてくれたので、
面白いお話が更に魅力あるものになったと言っていいと思います。


監督やキャストたちが、
本当にそれぞれの持ち味を生かして巧く映像化してくれたけれど、
この作品は、やっぱり小説の面白さがあってこそ、だ。
映画は、『終末のフール』か?と思う設定を取り入れ、
多少のアレンジが成されているけれど、
大筋では同じ展開となる小説も、是非ここでおススメしておきたい。
幾重にもダブる主題と巧い伏線と、軽妙な会話で綴る
フィッシュストーリー』。
中篇4篇が収められた中で、映画化されたのは表題作だが、
あとの3篇もまた、他の小説のスピンオフ的なもので、
どれも面白く読めるものばかりだから。

原作者と監督のコンビでいえば、
来年1月末に『ゴールデンスランバー』の公開が控えている。
個人的に好みでない人も出演するけれど、
「堺雅人が演じる青柳」には大きな期待。
また、伊坂作品の映像化、堺雅人が主演ということでいえば、
『ラッシュライフ』のDVDも、来月発売になるらしいので、
こちらももれなくチェックする予定にございます。



tinkerbell_tomo at 08:15│Comments(16)TrackBack(20) 日本の映画 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. フィッシュストーリー  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   September 27, 2009 08:14
 『きっと、つながる』  コチラの「フィッシュストーリー」は、”発売当時だれにも聞かれなかった曲が、時空を超えて人々をつなぎ、世界を救う!「アヒルと鴨のコインロッカー」のチームが贈る、伊坂幸太郎ワールド第2弾!!”となる3/20公開のヒューマン・ファンタジー...
2. 『フィッシュストーリー』 (2009)/日本  [ NiceOne!! ]   September 27, 2009 10:21
監督:中村義洋原作:伊坂幸太郎音楽プロデュース:斉藤和義出演:伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋試写会場 : 一ツ橋ホール公式サイトはこちら。<Story>1975年、セックス・ピストルズがデビューする1年前。最後のレコーディングで...
3. フィッシュストーリー  [ to Heart ]   September 27, 2009 12:06
きっと、つながる 製作年度 2009年 上映時間 112分 原作 伊坂幸太郎 『フィッシュストーリー』(新潮社刊) 脚本 林民夫 監督 中村義洋 出演 伊藤淳史/高良健吾/多部未華子/濱田岳/森山未來/大森南朋/渋川清彦/石丸謙二郎/草村礼子 『アヒルと鴨のコインロッカー』に続き...
4. 『フィッシュストーリー』  [ ラムの大通り ]   September 27, 2009 12:55
「いやあ、これは涙が出るほどオモシロかったね。 中村義洋監督、 『ルート225』の頃からただ者じゃないと思っていたけど、 やってくれるね」 ----えっ。泣ける映画ニャの? 原作の伊坂幸太郎ってあまりそんな感じしないけど。 「いや、そうじゃないよ。 ここが説明しづらい...
5. フィッシュストーリー  [ Memoirs_of_dai ]   September 27, 2009 13:48
ただでは終わらん大ボラ話(FISH STORY) 【Story】 1975年、鳴かず飛ばずのパンクバンド“逆鱗”のメンバー4人(伊藤敦史、高良健吾、渋川清彦??.
6. フィッシュストーリー  [ 佐藤秀の徒然幻視録 ]   September 27, 2009 14:12
公式サイト伊坂幸太郎原作、中村義洋監督、伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山来來、大森南朋、渋川清彦、大川内利充、眞島秀和、江口のりこ、山中崇、波岡一喜、高橋真唯、石丸謙二郎。末期がん患者(石丸謙二郎)は至福の瞬間が迫り、避難して人気のない町を電動....
7. フィッシュストーリー  [ めでぃあみっくす ]   September 27, 2009 15:58
つながった〜!気持ちいいくらいに1953年〜2012年までひとつにがつながっちゃった〜! 最後に「FISH STORY」がフルで流れるまではどないなるかと思ってましたが、まさか本当に誰にも聴かれなかったパンクレコードが世界を救うなんて、笑っちゃうほど面白かったです。 も....
8. 僕の孤独が??さかなだったら????♪  [ TSUTAYA×枚方駅前 ]   September 27, 2009 16:20
ハイ、Agehaでございます。 20日初日に見て来ましたっ! 「フィッシュストーリー」!! 実は2月にシアターTSUTAYAへ行った話を書いたんですが その前に11月にも実は訪れてまして。 東京ではすでにその段階でチラシが置いてあった
9. フィッシュストーリー/伊藤淳史、高良健吾  [ カノンな日々 ]   September 27, 2009 16:25
『アヒルと鴨のコインロッカー』の伊坂幸太郎さんの同名小説を映画化した作品です。大好きな作家さんですと言いつつも未だに一作品も読まずにいますけど実は一作だけ購入した本があるんです。でも何故か手をつけずに験担ぎを続けてます(笑)。 出演はその他に、多部未華子....
10. [映画『フィッシュストーリー』を観た]  [ 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭 ]   September 27, 2009 19:41
★MOVIX昭島での、最終上映に駆け込んできましたよ^^  明日から、ロードショーがいっぱいだから、上映終了の映画も多いですな。    ◇  簡単に言うと、これは「小エピソード連鎖」の物語である。  とあるパンク(と言うジャンル名さえない頃の)バンドの売...
11. 『フィッシュストーリー』  [ 京の昼寝〜♪ ]   September 27, 2009 22:21
□作品オフィシャルサイト 「フィッシュストーリー」□監督 中村義洋 □脚本 林 民夫 □原作 伊坂幸太郎(フィッシュストーリー」新潮社)□キャスト 伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田 岳、森山未來、大森南朋 ■鑑賞日 3月25日(水)■劇場 チネチッタ■cy...
12. フィッシュストーリー  [ とつぜんブログ ]   September 28, 2009 20:35
監督 中村義洋 出演 伊藤惇史、高良健吾、渋川清彦、大河内利充、多部未華子 「アヒルと鴨のコインロッカ−」に続く、原作伊坂幸太郎、監督中村義洋コンビの映画。この作品も前作同様、紹介するのは難しい。ああなって、こうなって、そしてこうなった、と、ストーリーを...
13. 【フィッシュストーリー】  [ 日々のつぶやき ]   September 29, 2009 12:34
監督:中村義洋 出演:伊藤淳史、森山未來、浜田岳、高良健吾、多部未華子、大森南朋、石丸謙二郎 「1975年セックス・ピストルズがデビューする1年前、「FISH STORY」を最後に出して消えたパンクバンド“逆鱗”。1982年、いつか世界を救うと予言された、同級生の運転
14. *フィッシュストーリー*  [ Cartouche ]   October 01, 2009 23:52
{{{   ***STORY*** 2012年、彗星の地球への衝突が5時間後に迫り世界が終わろうとする中、ターンテーブルから日本のパンクバンド“逆鱗”が1975年にセックス・ピストルズのデビューに先駆けて放った最後のレコード「FISH STORY」が流れる。1982年、その曲を聴...
15. 『フィッシュストーリー』 試写会鑑賞  [ 映画な日々。読書な日々。 ]   October 02, 2009 23:05
1975年、セックス・ピストルズがデビューする1年前。最後のレコーディングで「FISH STORY」を放った、早すぎたパンクバンド“逆鱗”。1982年、いつか世界を救うと予言された気弱な大学生。2009年、シージャックに巻き込まれた女子高生と、正義の味方になりたかったフェリーの
16. 「フィッシュストーリー」:青山斎場バス停付近の会話  [ 【映画がはねたら、都バスに乗って】 ]   October 03, 2009 19:04
{/kaeru_en4/}あと5時間後に地球が滅びるとしたら、俺はここにいたいね。 {/hiyo_en2/}どうして葬儀場なんかに? {/kaeru_en4/}成仏しそうな感じがするじゃないか。 {/hiyo_en2/}辛気臭っ。それより、自分の好きなことをやったほうがいいんじゃないの?好きなアーティスト...
17. 僕の孤独が??さかなだったら????♪  [ TSUTAYA×枚方駅前 ]   November 09, 2009 15:36
ハイ、Agehaでございます。 20日初日に見て来ましたっ! 「フィッシュストーリー」!! 実は2月にシアターTSUTAYAへ行った話を書いたんですが その前に11月にも実は訪れてまして。 東京ではすでにその段階でチラシが置いてあった
18. 映画「フィッシュストーリー」  [ Andre's Review ]   December 26, 2009 00:43
フィッシュストーリー 日本 2009 2009年3月公開 DVD鑑賞 1つ前の原作の感想記事で予告した通り、原作を読み終えてすぐに映画版をDVDで鑑賞。原作は文庫版で追いかけていて、さらに伊坂作品はどうしても原作を先に読みたいので、劇場公開時もできる限り予告編を見...
19. 「フィッシュストーリー」 想いはいつか誰かに届く  [ はらやんの映画徒然草 ]   December 30, 2009 21:53
「アヒルと鴨のコインロッカー」と同じく、伊坂幸太郎さん原作、中村義洋さん監督の本
20. 映画:「フィッシュストーリー」〜録画で  [ David the smart ass ]   March 30, 2013 16:55
先日、ロシアの隕石落下は、実際の上空通過の映像もあって、テレビも、ネットもちょっとした騒ぎでしたね。 あんな隕石(「分解直前……直径は数mから15mと見られている」→Wikipedia)でも、通過落下時の...

この記事へのコメント

1. Posted by miyu   September 27, 2009 08:15
そうそう、伊坂作品と言えば、映画と音楽がよく登場しますよね〜♪
これも面白かったですね〜。
やっぱり森山くんはオイシイ役どころでしたが、
個人的には高良くんLOVEでした( ´艸`)
でもって、多部ちゃんの可愛さ炸裂!
この映画以降、たまらなく可愛くって好きになっちゃいましたヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ
2. Posted by rose_chocolat   September 27, 2009 10:25
悠雅さんお気に入りになられたようで嬉しいですね。
中村監督、ちょっと見直してしまいました。。。 って言ったら怒られちゃうかな。
この映像化はうまかった。 タイムラグをどういう風に処理するのかと思ったんですが、これが実にどんぴしゃというか。。。 最後の3分間くらいは目から鱗ですね。
今年は面白い邦画がたくさんで、これもたぶん自分の中では年間ベスト10に入ってくると思います。

ところで。。。『ラッシュライフ』は観てきました。 DVDまで出てしまうんですね。
これも堺さんがいらしたから成立した様な感じでしたが。。。 また悠雅さんのご感想を楽しみにしております。
3. Posted by kira   September 27, 2009 12:20
こんにちは♪
パソコンの処理能力が悪いためかとても重いときがあり、
コメント出来ないことが続いていましたが、今日は調子がいいです〜^^;
コチラの作品、私も好きでした♪
平凡な人間にスポットを当て、優しい何かを手渡してくれる。
そんな始まりとフィニッシュが、期待通りでした☆

井坂作品に欠かせない音楽、ここでも成功してましたね♪
厳しい現実の中にも、もしかしたら想いはどこかで、誰かに繋がっていくかも知れない。
ささやかに夢がもてる、優しい作品でした。
4. Posted by ◆miyuさま   September 27, 2009 12:58
伊坂作品にはつき物の音楽と映画、
この作品では特に重要な音楽が良くて、そのおかげで余計楽しめちゃいますね〜

わたしね、森山くんを初めてまともに観たと思うんです。
機会は何度もあったのに、これまで何故か無縁だったんですよ。
彼のパートが楽しかったわ〜。
それとは逆に、高良くんは今年3本目。そのどれもが全く違う役柄なのに、
どれも好演していて、今後は注目することになると思いますわ。
未華子ちゃん、設定にもぴったりで(役を彼女に振るための設定変更?)
ふわわわ〜んとしてて可愛かったです♪
5. Posted by ◆rose_chocolatさま   September 27, 2009 13:05
是非観たかったのに、近くで上映がなくて寂しい思いをしてたんですよ。
待っていた作品がうまく纏められていて嬉しかったです。

中村監督は、わたしは『チーム・バチスタ』が全く×だったのですけど、
『ルート225』や『アヒルと鴨〜』『ジャージの二人』はOK。
思えば、バチスタだけが違うのかな・・・と。
この作品の面白さや愉快さは、小説の力によるものが大きいと思うんですが、
巧く映像化されていて、わたしも今年公開の邦画の中では上位だと思いますわ。

『ラッシュライフ』、DVDまで出てしまう・・・っていうか、
出てくれなくちゃ寂しいですよ〜ぉ。
小説も主役も大好きなのに、東京1館でしか上映がなかったんですから、
学生たちが作った作品でも、特に地方の人間は是非観たいですもん。
実は、黒澤と堺さんのイメージは違うんですが、
堺さんが演じる黒澤がどう描かれているのかが一番の楽しみ。
また観たらお邪魔に上がりますね。
6. Posted by ◆kiraさま   September 27, 2009 13:12
こんにちは〜♪
こちらこそ、お邪魔したらTBだけで失礼しててごめんなさい。
我が家のPCも、あるサイトへ行くと必ず固まってしまう、ってことがあって、
実はとっても困ってたりします。
TBだけでも(なくても)全然OKですから、調子のいい時に立ち寄って下されば嬉しいです。

誰も最終着地地点を目指してないのに、
長くて広い範囲で、それぞれが自分のパートを生きていて、
気がついたら、こんなことになってましたわ〜、っていう感じ。
小説を読んだ時、
人間誰しも、知らず知らずに何かの影響を与えていたり、
偶然と思っていたことが実は必然だったのかも、と思ったりもしました。

伊坂作品には欠かせない音楽。ここでは何より重要な要素でしたが
その曲自体がよかったので、物語もいいものになりましたよね。
ホント、ささやかな夢を与えてくれる、爽やかなお話でした。
7. Posted by にゃむばなな   September 27, 2009 15:57
普通5つもエピがあれば、観客の頭の中もこんがらがるものなんですが、この映画は巧くまとめてましたよね〜。

そのまとめ上手があったからこそのラストでの全てのエピが一つの話に繋がる爽快感。
これは本当に気持ちよかったです。

ちなみに私は伊坂作品といえば、音楽よりも映画が引用されている方にどうしても注目してしまいます。
8. Posted by ◆にゃむばななさま   September 27, 2009 20:15
それぞれの年代や登場人物に特別な関連性がなく、それぞれが面白かったことが
5つもあるエピソードを混乱させなかった理由の1つにも思いますが、
時代があちこち飛ぶのに、うまく同時進行させてくれたのは流石でした。

ラストは、パズルのピースが小気味よく収まっていき、
あっという間に大きな絵が完成したような爽快さでしたね。
小説を読んでいて知っているのに、あの映像は何やら嬉しかったです。

伊坂作品をかなり読んだのですけど、わたしは映画の引用の印象が薄いのですよ。
音楽は、それそのものが重要な扱いになっていることが多いので、
引用されている映画を観てないと、1シーンの引用に気づけないこともあって、
どうしても、音楽や台詞の印象が強く残っています。
9. Posted by 葉月   September 30, 2009 09:45
この映画は南朋さんと若い女優さんで一番良良いなと思ってる多部未華子ちゃん〜に惹かれて観ましたが、伊坂作品の中では「チルドレン」とこの「フィシュ・ストーリ」が好きです、音楽が良かった。
先日の「ボクらの時代」でも一緒に演奏してた斉藤和義さんとは音楽仲間なんだったのですね、
仰る通り南朋さんは何をしても(特にナレーション等は秀逸)いいですね。
未華ちゃんが主役と言うので、久しぶりに観た朝ドラマでしたが〜彼女は可愛くて良かったけど、
ストーリが?でやっぱり2カ月位で挫折〜に終わりました。
10. Posted by ◆葉月さま   September 30, 2009 13:06
これを映画館でご覧になれたのですね〜。いいなぁ…
わたしはようやくDVDで観れたんですけど、待っててよかったと思いました。

『チルドレン』も『フィッシュ・ストーリー』も、
伊坂作品の中では犯罪の色が薄い作品ですから、観てて辛くないのですよね。
でも、『チルドレン』は小説のほうが断然面白いです。
作品としては、やはり『アヒルと鴨のコインロッカー』や『重力ピエロ』が
小説の世界を巧く映像化していると思いましたが、
これも、多少のアレンジはあるものの、面白い映画になっていましたものね。

『ボクらの時代』、楽しく観ましたわ♪
南朋さん、ってもちろん演技力は当然なのだけれど、
声や話し方がとってもいいんですよね。ナレーションがいいのも頷けます。

NHKのサイトをよく観るので、未華子ちゃんが朝ドラやってるのか、と思いましたが、
朝ドラのストーリーは・・・仕方ないのでしょうねぇ・・・
昔は、『オードリー』で初めて観た堺雅人&佐々木蔵之介が観たくて、
毎日観てはいたんですが、今なら脚本や筋書きに飽きて観てないかも。
でも、人気があるから続いてるんでしょうね。。。
11. Posted by Ageha   September 30, 2009 21:46
スタッフブログにも来ていただきありがとうございます。

エンタメやマンガ
ティーンズは読むものの活字ばなれから助けてくれた作家さんなんで
ついつい伊坂さんの記事が多くて。(笑)

中村監督と伊坂作品の相性はよさげなんで
ゴールデンスランバーも楽しみ。

大森さんと高良くんと言えば
ハゲタカも良かった。
チルドレンの時の
大森さんが大好きだったんだけど
ハゲタカはかっこ良かったし
コレはまた違うイメージで色んな彼をみれて
もっとファンになりました。☆
12. Posted by ◆Agehaさま   September 30, 2009 23:49
今回は、いきなりお店のほうにお邪魔してしまいました。

ケータイ小説もいいけれど、
若い人にこそ、たくさんの読書をしてもらいたいと思う人間なので、
伊坂作品が若い層に本の面白さを知る入り口になってくれたら
わたしも影ながら嬉しいですわ。

わたし、『ハゲタカ』は全くノーチェックのままスルーだったんですが、
高良くん、そこにもご出演でしたか。
大森さんは、本当に何をされても巧いですよね〜
いい人もイヤな奴も演じられる、信頼できる演技者という感じ。
『チルドレン』は、やっぱり小説のほうが面白いと思うけれど、
大森さんを起用するなら、あの作りがいちばん良かったかな。
今後もやっぱり注目せずにはいられない人ですよね。
13. Posted by ANDRE   December 26, 2009 00:55
そんなわけでこちらにも
お邪魔させていただきます。

まさかの『終末のフール』的な冒頭に驚きつつ、
本当に適材適所なキャスティングで、
『アヒルと鴨』同様に原作の良さを最大限に
引き出していて大満足の映画化でした。

小説を読んでいても、
やっぱり最後につながっていく様は
とても爽快で気持が良いですね〜。

『ゴールデンスランバー』も楽しみですが、
次は一体何を映画化してくれるのだろうか、と
あれこれと想像して楽しんでます。
14. Posted by ◆ANDREさま   December 26, 2009 08:31
というわけで、こちらにもありがとうございます。
お待ちしておりました。

そうそう!『終末のフール』?と思いましたよね。
あれ?フィッシュストーリーにこの場面あったっけ?と
ちょっと迷ったりしたものの、やっぱりこれは『終末のフール』じゃないの、って(笑)
そのあたりが、伊坂作品を映像化することに長けた監督らしい。

そうなんです。よくわかっているはずなのに、
こんなふうに巧い具合に作ってくれると、まるで初めて作品に触れたような
ある意味、新鮮な思いで観ることができるのが嬉しかったです。
キャスティングもいいし、配分も分量もちょうといいのがいいんでしょうね。

キャスティングがちょっと・・・と思っていた『ゴールデンスランバー』の期待値が
これを観て一気に上がりました。
音楽も斉藤さんが担当だし、やっぱり観たい作品の1つです。

そうですよね…これだけの人気の作家の作品、まだ映像になりそうですが、
じゃあ、何ならいいだろうな、と楽しく想像できますね。
15. Posted by SOAR   February 05, 2012 18:20
「終末のフール」か!?と思わせるような設定を巧く原作に混ぜ込みましたよね。
中村監督ってホント伊坂作品をわかってらっしゃる!
基本は原作に従いながらも、けっこう思い切った追加要素やアレンジも多くて、でもそれが伊坂作品の世界をちっとも壊してないんですよね。
むしろ井坂さんが書き込みきれなかった部分を見事に補完してるかのような感じすらします。
例えば岳くんが意を決して暴漢に立ち向かう心理など、直前のコンパ→ホテルのエピによって動機付けがより確立してくるんですよね。

エンディングで“大風”から“桶屋儲かる”までを時系列どおりに見せるのもウマイです。で、これ既出映像のダイジェストじゃないのがすごい。
森山くんが駆け出す直後に響く銃声などもここできちんと明かされる仕掛けになってて、凝ってるなあと感心しました。

あえて言うならひとつだけ。
多部ちゃん生存のカギを握る“正義の味方”ですが、彼が現れなければ確実に全員死亡事故になったであろうハイジャックのほうが、シージャックより説得力があったんじゃないかな〜と。

とにかく、中村監督と斎藤和義の音楽による伊坂映画化はもはや完璧の域でしょう。
『ポテチ』も大いに期待したいと思います!
16. Posted by ◆SOARさま   February 05, 2012 22:16
SOARさん、ここに書いていただいたコメントだけで、
1つの記事になったくらい、仰ることがいちいち的を射ていらして、
まるでわたしがSOARさんちにお邪魔して感想を拝読して、
さて、どうコメントを残そうか、と考えてる感じ。
ちょっと筋から外れますが、昨年カズオ・イシグロ氏が来日した時、
最近観た日本映画では、『フィッシュストーリー』が面白かったと仰っていて、
大好きな作家が大好きな作品を好きって言われたのがまた嬉しかったです(^^♪

ああ、確かにそうですね。
何故かハイジャックが多少のんびり感があるシージャックになってましたが
言われてみればその通り。何の都合で空から海になったのかしら・・・

中村監督+斎藤和義+濱田岳といえば鉄板の伊坂映画ですね。
『ポテチ』、楽しみですわ〜
岳くんなら、また忘れられないキャラクターになるでしょうね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔