October 01, 2009

ディア・ドクター

どんな道草にも花が咲く
Dear Doctor




■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: 笑福亭鶴瓶   瑛太
    余  貴美子   井川  遥
    松重   豊    岩松  了
    笹野 高史    中村勘三郎
    香川 照之    八千草 薫
監督: 西川 美和
2009年 日本 127分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■

今年6月公開の作品だが、
普段はあまり利用しない県内のシネコンで
2週間限定上映が最近始まったので、
遅れ馳せながら、観に行くことができた。
上映してくれてありがとう。



物語は。


人口のほとんどが高齢者の山間部の村に、
真っ赤な車で、相馬という研修医がやってきた。
彼を出迎えるのは、
住民から「神様仏様」と信頼される、村でただ1人の医師、伊野と、
しっかり者のベテラン看護師、大竹。
もの珍しげな高齢者だらけの住民たち。
相馬が村に馴染み、仕事にやり甲斐を感じ始めた頃、
伊野が、東京の病院勤務医の娘を持つ鳥飼かづ子を診察、
やがて、思いがけない事件が起こる。
ある日の午後、伊野が突然失踪したのだった・・・



『ゆれる』の西川美和監督、
山あいの小さな村を舞台に、笑福亭鶴瓶主演で描く人間ドラマ。
若い研修医がやってきた時、
それまでの暮らしが変わってゆく、山あいの小さな村。
住民たちに誰よりも信頼されている中年の医師の失踪と、
そこから見えてくる真実の彼の姿。
1つの嘘ともう1つの嘘が、この村の日常を変えてゆくお話だ。

作品の設定を聞き、
「その嘘は、罪ですか」というコピーを目にした瞬間、
物語の外枠が見えた気がした。
きっと、それはほとんどの方がそうであっただろう。
実際、作品が始まっていくらも経たないうちに、
ぼんやりと概略が見えてくるし、
あることに引っ掛けるように言う台詞が、
その証明であるかのような伏線も含みつつ、
さらには、物語の核心たる動かしがたい事実が、
ほどなく明らかになる。
それは、きっと最初の予想を裏切るものではないだろう。
なので、そこまで早々に明かした以上、
お話をどう動かし、どの着地地点へ持っていこうとしているのか、
それが最重要であり、手腕の見せ所でもあるわけだ。
果たしてそれがどうであったかと言うと、
テーマも、それを描くための脚本も、演じた役者さん1人1人が素晴らしく、
物語の発端から最後の最後の笑顔、
エンディングテーマ曲に至るまで、
西川監督は、今回もまたいい作品を作られた、と思う。


お話は、ある事実を基本に、
過去と現在を行ったり来たりさせながら描かれる。
それは、緊張感を保ち続けると同時に、
通り一遍では見えなかった、深い部分に触れてゆくことになる。
時間軸をまっすぐにしてしまう描き方をすれば、
このお話は案外平凡になったかもしれない。

描かれている主人公は、伊野治という男だが、
早々に、核心であるものを持ってきているところで、
それに関わる刑事の目線で検証しながら、
そこに至る経緯を見守ってゆく。
最初、高飛車で、斜に構えて関わったはずの刑事の目線が
ある時を境に変わる。
彼の表情も言葉も変わってゆくことで、
観客たちは、無用な苛々を抱えることなく、
冷静に作品と向き合うことになる。
冷ややかな目で関わっていた彼が、正解のない問題に直面した時、
すなわち、それが観客が考え、迷い始めた時なのだろう。
ほかにも、思わせぶりな台詞を言う人物や、
全てを呑み込んでいる人たちの表情など、
登場する人間たちが見た伊野を描き続けながら、
徐々にテーマを浮かび上がらせる。
あれもこれも、巧いよねぇ・・・


巧いといえば、
登場人物の設定も最低必要限で、巧い構成だが、
それを演じた役者さんたちが、またこの上なく巧いこと!
物語の真ん中にいる伊野の笑福亭鶴瓶。
この人の演技はこれまでいろんな形で観た気がするけど、
住民たちとの気さくな付き合いと、信頼関係など、
演技以前の持ち味を生かした使い方がまず成功している。
大昔のデビュー当時の姿を覚えている関西人としては、
あの時のあの妙〜な兄ちゃんが、
こんな演技のできる「俳優」でもあったことに感動すらする。
一方、
看護師の余貴美子、村長の笹野高史、
刑事の松重豊、岩松了、薬品会社営業の香川照之、
ほんの1シーンに登場の中村勘三郎も含め、
この人たちが巧くないはずがない、という顔ぶれが脇をがっちり固め、
これまでの生い立ちと、都会の風を、
そのまま村に持ち込む異分子である青年研修医の瑛太も、
ちょうどいい塩梅の風貌と雰囲気と言動でそこに居る。
さらに、八千草薫さんが演じたかづ子という人物は、
この人だったから、このお話がここまでいい味になったのだと、
数々の意味の違う笑顔や、可愛い仕草や佇まいを見て思う。
それから、
これまで、いつかどこかで観た記憶があるけど、
ただ、見た目だけで買われているタレントさんだと思っていた、井川遥。
まぁ、今回は何てよかったんでしょう。
ほかにも、僅かな登場ながら、
キムラ緑子、河原さぶ、高橋昌也(この方、またこんな役どころ)など
渋い役者さんたちが贅沢に使われ、作品の層を厚くしている。
ホント、キャストがこんなにいいと、満足度が違うわ。


物語は、正解のない問いを投げかけながら、
暗くなりすぎない、というよりも、光さえ感じるラストを迎える。
2人の笑顔を見ながら、泣き笑いの気持ちのまま、
エンディング曲を聴いていて、不意に涙がこみ上げた。

tinkerbell_tomo at 08:00│Comments(14)TrackBack(32) 日本の映画 

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この記事へのコメント

1. Posted by miyu   October 01, 2009 08:10
あれれ?てっきり悠雅さん瑛太さんばりばりのレビューかと思ったら
全然触れてない。わざとですか?
「ゆれる」はすごかったけど、本作でやっぱり西川監督はホンモノだわと
思っちゃいましたよね〜。
2. Posted by Ageha   October 01, 2009 08:44
売れたら本業ほったらかしの人が多いなかで
落語家としても
今真剣に芸と向き合ってるし、
トーク番組はお手のもの
ドラマにでれば悪役さえこなすひとで

今まで鶴瓶が積み上げてきたキャリアを
監督がうまく映像化した結果でしょうね。

ストーリーのオチは
見る前からわかってたし前半で観客にバレバレな展開にも関わらず、
問題提起し、感動を残す。
この辺はなんだか古畑みたいな作りだったけど
最後まで飽きさせないのは鶴瓶もそうだったけど役者さん達の力が大きかったですね。
3. Posted by ◆miyuさま   October 01, 2009 19:57
んんん?
何か、わたしが瑛太大好き、と思わせてしまってました?
もちろん、好きな1人だけど、彼目当てに観に行ったんじゃないですよ〜
もし、書きたいことがあったら、本筋から外れても、どんどん書いちゃいますから、
何かの意図でわざと書かないなんてこともしないし、
一応、チラッとだけど、彼についても触れたつもりなの。
それが目立たないくらい、脚本やテーマや他の出演者がよかったのね。

『ゆれる』とは切り口が違うけれど、
これもまた、その路線上にある、人間の心理を描くいい作品でしたよね。
観れてよかったです。
4. Posted by ◆Ageha さま   October 01, 2009 20:05
わたしの年代は、鶴瓶のデビュー時代の髪型や服装までも覚えてますから、
本業はもちろん、求められるいろんな仕事をして、キャリアを積んで、
なんといい役柄を演じられる人になったんだろうと、
妙に感慨深く感じてしまいます。

設定とキャッチコピーでおおよそがわかるし、
本編でも早々にそれが暴露されてしまうんですものね。
じゃあ、どういう結論に導くつもりなんだろう、と最初は思ったんだけれど、
気がついたら、すっかりお話の流れに乗ってしまってました。

役者さんたちがまた、これ以上ないほどいいキャスティングで説得力があって、
1人1人が演技賞ものの演技ばかり。
観た後、時間が経ってもあれこれお考えてしまう内容といい、
役者さんたちの力量といい、いつまでも心に残り続ける作品になりそうです。
5. Posted by にゃむばなな   October 01, 2009 20:25
香川照之さんと余貴美子さんの演技はさすが!としか言い様のない素晴らしさでしたね。

特に2人だけで車の中で暗い顔をしながら話すシーン。
この2人の真実を知っているがゆえの苦悩というものが滲み出ていましたよ。
6. Posted by SOAR   October 01, 2009 22:04
TBありがとうございました!
何が嘘なのかをじわじわと盛り上げながら明かしていくようなミステリー仕立てを想像していたので、いい意味で裏切られました。見応えありました〜。

どちらかというと脇役で本領発揮するタイプの俳優さんたちばかりなので、鶴瓶の脇を固めるその名バイプレーヤーぶりはさすがでしたね。
7. Posted by ◆にゃむばななさま   October 01, 2009 23:54
本当に、流石〜、と思わずにいられない、説得力のある脇役たち。
そうそう。あのシーンは、多くを語らないのに、
全てを物語る場面でありました。
それも、この方たちの力があってこそですね。
いい脚本と巧い俳優陣、とても長く心に残るでしょうねぇ。
8. Posted by ◆SOARさま   October 02, 2009 00:00
こちらこそ、TBとコメントをありがとうございます。

きっと、そういう描き方もできたのでしょうが、
こういう筋立てにしてくれたことで、人間の心により深く触れられたのでしょうね。
ホント、いい意味で裏切られて、大正解でしたね。

いつも、一定以上の力量を見せてくれる方々が、
今回も素晴らしい演技を見せてくれました。
殊に、含みのある脚本の演技は難しいものも多いだろうと想像しますが、
難なくこなしている感じがするのですよね。
もちろん、テーマも描き方もいいのですが、
それをきちんと体現してくれた方々があってこそ、のこの作品だったと思います。
9. Posted by rose_chocolat   October 02, 2009 09:03
『ゆれる』と比較してしまいますと、着地点は本当に観客に委ねられてしまう部分が大きくて、それぞれの感じ方があったように思います。
そういう意味で、西川監督が描きたいタッチにより近づいていた作品と言えるのではないでしょうか。

白黒ハッキリ、勧善懲悪、そういう映画もいいんですが、自分の周りにもケースは違えどそんな身近な話があったかもしれない。。。 などと想いを巡らせながら、じっくりと余韻に浸るのもまた、映画の味わい方の1つではないかなと思いました。
10. Posted by ◆rose_chocolatさま   October 02, 2009 18:00
観た人の数だけ感想が違う作品を作りたいと言う監督の目標は達成されてますね。
どうしても、『ゆれる』の衝撃が忘れられないと、
観客の「もっと、もっと」と望む気持ちも期待もわからないではないですが、
この人は、実はこのような作品を作りたいのだろうな、と
なんとなく感じるものがありました。

人間が1人1人、顔も名前も性格も暮らす場所も違うように、
映画にもいろんな形があっていいし、
作るタイミングや年齢や環境で、同じ人が作っても違うタイプもある。
その時作られたものとは、何を目指したんだろうな、と考えて観るもよし、
描かれた内容を自分の周囲に置き換えて観るもよし、
全く想像の世界で捉えるもよし。
いろんな可能性を感じさせる監督であり、作品であると思いました。
11. Posted by 真紅   October 03, 2009 00:43
悠雅さん、こんにちは。コメントとTBをありがとうございました。
『ゆれる』もそうでしたけど、最後の笑顔とエンディングテーマがとってもよかったですね。
すんごい心に残るメロディで・・・。♪どんな道草にも花は咲く〜って。
井川遥さんがよかったのは、やっぱり監督の演出力のたまものでしょうか。
八千草さんもかわいらしかった。。
しかしあの三姉妹はリアルでしたわ(笑)。
ああいうところって、西川監督の本領発揮、って感じがします。
原作は映画とは全く違う、というかスピンオフのような短編集です。
観てから読んだのですが、映画より好きなくらい、よかったです。
機会がありましたら是非、読んでみて下さいませ。
12. Posted by ◆真紅さま   October 03, 2009 08:16
こんにちは。こちらこそありがとうございます。

どんな内容が描かれていても、エンディングテーマで読後感が違うというか、
心のどこかに涼風が立つような気がするものですよね。
選曲も含め、いい閉じ方を知っている監督なのでしょう。
「どんな道草にも花が咲く」、っていうくだりで涙が溢れて困りました。
本編終わってるし(笑)
井川遥さんは本当に意外でした。
監督が、彼女が元々持ってたものを引き出したのかもしれませんね。

他人なら何とか別の付き合いがあるものを、
絶対に選べないで生まれてきた親や兄弟っていうのは、
リアルに描くとああなるんでしょうねぇ。
優しさも甘さも毒も全部一緒くたですから。

わたしもちょっと原作に興味が引かれているところ。
覚えておきますね。
13. Posted by D   January 10, 2010 09:33
観ました!

最後の二人の笑顔とエンディング・・・
涙が出ました

余貴美子さんと香川照之さんのキャスティングが素晴らしかったですね
この二人と伊野がそれぞれ二人だけで話すシーンで
完全に二人が伊野の真実を知っているとわかります

善と悪は紙一重
彼らの人間臭さが優しくもあり、悲しくもあり・・
そんな作品でした

この監督さんのほかの作品
観たくなりました!!
14. Posted by ◆Dさま   January 10, 2010 21:38
ご覧になったんですね〜。
これもまた、いい作品でしたよね。

最初から、ネタバレしているような設定だったので、
どう転んでどう閉じるのかと想ってたんですけど、
そういう結びでしたか〜〜という感じでした。

余さん、香川さん、八千草さん…周りを固める役者さんたち、
それぞれ皆さん、流石の演技でしたよねぇ。
それだけでも、観る価値十分にあり、ですね。
人間たちに対する愛情と、冷静な目線が同居して、
観客に問いかけてくる、力のある作品でした。

『ゆれる』は観たんですが、そういえば『蛇イチゴ』は録画したまま、
まだ観てないことを思い出しました。
わたしも近いうちに観たいと思います。

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