July 10, 2010

マイ・ブラザー

自分の居場所。
Brothers




■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: トビー・マグワイア
    ジェイク・ギレンホール
    ナタリー・ポートマン
    サム・シェパード
    クリフトン・コリンズ・Jr
    メア・ウィニンガム
    テイラー・ギア
    ベイリー・マディソン
    キャリー・マリガン
監督: ジム・シェリダン
2009年 アメリカ 105分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■

スザンネ・ビア監督、2004年デンマーク作品『ある愛の風景』の、
舞台をアメリカに移したリメイク版。
『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』のジム・シェリダン監督、
トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンという
豪華顔合わせの作品。
6月初旬に日本初公開ながら、わが町では本日より公開。



物語は。


米軍大尉のサムは、美しい妻グレースの良き夫であり、
可愛い盛りの2人の娘の優しい父だが、
まもなくアフガニスタンの任地に戻ろうとしている。
そんなある日、サムは弟トミーを刑務所へ迎えにゆく。
銀行強盗を犯し、仮出所して来たのだ。
家族が揃った夜の食事の席で、父は兄サムを誇りであると言い、
家族の厄介者のトミーに何かと辛く当たり、
グレースもトミーを避けたがっている。
そして、2人の兄弟が入れ替わるように、サムは戦地へと旅立った。

だが、2人の娘と留守を守るグレースの元に届いたサムの訃報。
悲嘆に暮れるグレースと娘たちを力づけようと、
トミーは3人が暮らす家に出入りするようになるうち、
トミーとグレースの心は近づき、一家に穏やかな空気が満ち始めていた。
そして、グレースは驚く報せを受け取ることになる。
死亡したと思われたサムが帰還してきたのだった・・・



戦死寸前、敵の捕虜となり、極限状態の選択ののちに帰還した男と、
彼を迎える家族たちの物語。
愛する夫であり父であり、兄である男を失ったと信じた家族たちは、
どのように悲嘆から立ち上がり、前を向こうとしていたのか。
敵に撃墜され、死亡する寸前に捕虜となり、
ただ、家族に会いたい一心で生き抜いた末に、
家に帰って来た男が見たもの、感じたものは何だったのか。
それ故に、静かに揺れ続け、壊れ、崩れ始める家族の形を描いていく。
残念ながら、オリジナルの『ある愛の風景』は未見だが、
筋書きに大きな変更はないと聞く。
もし、オリジナルもこの焦点の当て方で描いているならば、
世界各国、どの戦争の時にあったこととして描いても、
お話の骨格は変わらないだろうと思われる、普遍的な主題である。

戦死の知らせを受けたばっかりに、
夫の兄弟と結婚してしばらくのちに、夫が帰って来たという話は、
日本の太平洋戦争の時にもあったらしいと聞いたことがある。
たぶんそれは、きっと世界中にたくさんあることなのだろうが、
その状況に置かれた人間たちは、その後の人生をどう生きただろう。
どんな葛藤や苦悩の中で張り裂けそうな胸を抱えたのだろう。
おそらく、その多くの人のうちの1組が、今回の主人公たちである。

この物語の主人公は誰か1人ではなく、
家族たち全員であると主張するかのように、
戦地で彼の「闘い」を続けるサムと、それ以外の人たちの日常が
時系列どおりに、律儀なほど同時進行で描かれてゆく。
サムが捕らえられ、長い月日の監禁や拷問に耐え、
過酷な選択を迫られている頃、
妻や弟は、ようやく彼を失った痛みや悲しみを乗り越えようとしている。
もちろん、お互いに連絡の手段もないのだが、
残酷といえばこれほどはない残酷なことが起こりつつある。
また、生きて帰る望みを繋ぐためには、選択の余地がない立場にもなる。
それらが、鮮明な対比となる同時進行は
テーマを伝えてゆく上で、とても効果的であり、
それが1つになってからは、その相乗効果のように、
どちらの苦悩もストレートにぶつかってくる気がする。

こういう作品に出会うと、いつもそれぞれの立場を想像してしまう。
全く同じ経験をしていないから、それも限界があるとは思うけれども、
それでも、もし自分がどれかの立場ならどうなんだろうと
思い巡らさずにはいられない。
もし、サムのような経験をすることがあったとして、
彼と同じ選択をしただろうか。挫けただろうか。
もし、トミーであったなら、もし、グレースの立場なら、
目の前にいる相手に、心が揺れないでいられるだろうか。
もし、長女の立場なら、わたしはどんな反応を見せる子供であっただろうか。
もちろん、どれもその立場でなければわからないことなのに、
まるで自分のことのように、いくつもの葛藤でいっぱいになる。


『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』の印象がとても強く、
あの作品を作った監督であるならば、と大きな信頼感で観に行ったが、
『君のためなら千回でも』『ステイ』のデヴィッド・ベニオフの脚本も良く、
キャストたちの演技も申し分ないこともあって、
題材の重さは覚悟の上だったので、期待を裏切られることはなかった。
『イン・アメリカ〜』は二人の可愛い姉妹の目を通して、
アイルランド移民のアメリカでの生活と家族の様子を描いていたが、
こちらにも、誰にでも愛される可愛い次女と、
家族の様子を冷静に見つめている、甘え下手な長女が登場してくる。
誰かが起爆剤とならなければ、事態が打開の道を行かないと思うところで、
長女が果たす役割(今回はかなり過激だけれど)が重要なのも、
思い起こす材料の1つかもしれない。
誰1人欠けても成り立たないお話であるけれども、
この長女の視点と役割と、心の動きにとても共感してしまったわたしは、
この年齢になっても共通する思いを持つ「長女」であるからだろうか。
また、この彼女が天才的に巧いので、どのシーンにも説得力が生まれる。
彼女の気持ちを、トミー@ジェイクがわかってくれたことが
本当に嬉しくて、「ジェイク、好きだよ」と思ってしまう(何か違うけど)。

先日、『プリンス・オブ・ペルシャ』を観た時、
「彼が若くてかっこいい間に、こんな作品があっていいじゃない」と喜んだが
同時に「でも、アクションばっかりは嫌だからね」とも思った。
この作品を観ても、やっぱりそう思う。
ジェイクは、こんな作品での繊細な感情の動きの表現が巧いよね。
台詞はもちろんだけど、あえて言葉にしない場面のほうが、
よりしっかりと感情が伝わるんだもの。
そして、ところどころで、楽しそうな笑顔を見て、
何だか、ジャック・ツイストの笑顔を思い出してしまった・・・
だって、「豆は嫌いだ」とか言うんだもの・・・(以下略)

ナタリー・ポートマンがこんな大きな子供たちの母親?とも思ったけど、
彼女の綺麗さや表情の演技を観ていたら、いいチョイスだったと思う。
いいねぇ・・・巧い人たちで作られる作品、って。
本当は、苦手な1人である(けど、演技力は信じている)トビーも、
もちろん、予想通り、ぎりぎりのところで苦悩し、
壊れてゆく男に怖いほどほどハマっている。
また、「この顔は、キャリー・マリガンにしか見えない」と思った彼女、
本当にキャリー・マリガンだったので、かえってビックリだった。


日本の大人気刑事モノ、アメリカの長年にわたる大人気アニメーション、
お子様向けアニメ・・・などでいっぱいのシネコンの
いちばん小さなハコで細々と公開になったこの作品。
けれど、それなりに席が埋まっていたことが、とても嬉しかった。
今年もまだこの後、たくさんの作品を観ることになるだろうが、
きっと年末のまとめには、上位にあると思う作品だった。
これからでもご覧になれる方は、ぜひ。

tinkerbell_tomo at 17:26│Comments(12)TrackBack(18) 洋画【ま】 

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昨日の記事にも少し書きましたが、昨日2011年5月4日(緑の日・水曜日)は、大分県九重(くじゅう)にある“九重夢大吊橋(ここのえおおつりばし)”って所に行ってきました。 北九州からこの場所に行くには大まかに以下の二コースがあります… 九州自動車道で福岡方面に.

この記事へのコメント

1. Posted by にゃむばなな   July 10, 2010 20:37
私はジム・シェリダン監督といえば『父の祈りを』が一番印象的ですね。
『イン・アメリカ』はちょっと作風が変わったなといった感じでした。というか、娘さんが映画製作に加わったから当然なんですけど。

そんなジム・シェリダンのアイルランドに対する思いが感じられた映画でしたよ。
2. Posted by ◆にゃむばななさま   July 10, 2010 21:09
『父の祈りを』、レンタル落ちビデオを格安で大量購入した中で、
何年間も眠らせてしまってる1本だったと、今気がつきました…
わたしは、『イン・アメリカ』しか観てないので
何とも言い難いのではありますが、
あれは監督一家の実話に基づいているお話でしたものね。
感じが変わるのも当たり前かもしれません。

この作品を通じて、アイルランドへの思いの一端を重ねながら、
普遍的なテーマを描き上げたのかもしれませんね。
3. Posted by rose_chocolat   July 10, 2010 21:16
この直前に『ある愛の風景』をDVDでおさらいしておきましたので、
両者の違いはよくわかりました。
オリジナルでもたついた部分が、こちらではすっきりと仕上がっているのもよかった。

そしてお書きの通り、3人がうまい。
それぞれの思惑もきちんと丁寧に描かれていました。
ハリウッドリメイクの成功例になったように感じます。
4. Posted by めえめえ   July 10, 2010 21:21
こんばんは。

私は先月見逃しました(汗)
色々な記事で、オリジナルの方がいいと書いてあるのを読んで、
先にオリジナルを観たいと思っていたら、
こちらの上映が終わってしまいました(涙)
DVDが出たら絶対観ようと思います!
5. Posted by SOAR   July 10, 2010 22:58
この3人がこの手の作品で堂々と主役を張ること自体がまず新鮮でした。と同時に観る前には若干の不安もあったのですが、観終えてみればやっぱり彼らは巧い!
これを映画界の世代交代と考えると、おじさんとしては一抹の寂しさも覚えますがね(笑)

長女役の少女も完璧の域でしたね。彼女の感情表現がドラマをリアルに盛り上げていたと思います。

>日本の大人気刑事モノ、アメリカの長年にわたる大人気アニメーション

前者はもとよりスルーのつもりでしたので、今日は後者を観て来ましたよ。不覚にも終盤で涙を流してしまいました(^^ゞ
6. Posted by KLY   July 11, 2010 02:27
このぐらいの若い世代にいい俳優が多いですよね。他にもコリン・ファレルやジェイクの姉さんマギーとか。
それにしても長女役の子ときたら。あの3人の向こうを張って、食卓シーンなんか堂々彼らを食ってましたもん。単なる子役じゃないですよ。

残念ながらどうしても今の日本では興行収入が見込めるものを最優先してしまいますから、この3人クラスが出演していても地味な公開になってしまっているのがね、実に勿体無い。
7. Posted by ◆rose_chocolatさま   July 11, 2010 10:05
オリジナルにはオリジナルの、リメイクにはリメイクの、
面白さや難しさがあって、表現や手法の違いがあるだろうと
想像はできるのですが、、やはり両者を見比べると
その違いによく気づけることでしょう。
またいずれ機会もあることでしょうから、
その時はオリジナルも観てみたいと思います。

思えば、普遍的なテーマの作品をリメイクして成功させるには、
役者たちの魅力や力量を前面に押し出すというのも
効果的な方法でしょうね。
彼らの力があってこそのこの作品だったと思いました。
8. Posted by ◆めえめえさま   July 11, 2010 10:11
先月、お近くで上映があったのですね。
こちらではやっと細々の公開でしたが、
わたしはオリジナルを先に観ておこうとも思わなかったものだから、
能天気にこれだけを楽しみに待ってたのでした。

オリジナルとリメイク、どちらがいいかどうかは、
明らかな力量の差だとか、大いなる勘違いの結果であるとか以外は、
どちらも多くの人の心を打つものであれば、
それは観る側がどちらが好きか、なのではないかと思います。
わたしも、できたらオリジナルも観てみたいと思いますが、
さて、わたしのことだから、いつになることやら…
9. Posted by ◆SOARさま   July 11, 2010 10:19
わたしはかなり(ほとんど?)ミーハーの要素が多いオバサンなので、
ジェイクが出るなら何でも観るわ、みたいなところもあったんですが、
個人的な好みはともかく、本当に巧い3人がメインだったこと、
観るまで期待も予想もしてなかった、長女があまりに巧かったことで
1人1人の立場をできり限り想像しながら観ることになりました。

世代交代はいつの世もどこにでもあることではありますが、
それをまざまざと実感するところに直面すると、
交代される側の立場に自分たちが位置するのだという事実に
愕然としてしまうものもあるんですよね。
でも、我々も自分が気づかないうちに、前の世代を押しのけたかもしれず
こうして歴史は続くのだと思うばかりです。
できたら、いつまでも心だけは若い部分を温存しておいて、
若くていい男たちに心ときめかせたいとも思います(笑)

わたしはそのシリーズを1つも観てないので、これもスルーかな、ですが
もし観続けてきたら、きっとそうだったんじゃないかと想像してます。
不覚、ではなく、それが心が瑞々しい証拠ではありませんか。
アニメーション作品に、涙を流せる感性を持ったオジサンオバサンたち、
大好きです。
10. Posted by ◆KLYさま   July 11, 2010 10:29
ホント、この世代はいい俳優たちの宝庫かと思いますね。
ああ、その筆頭格に、ヒース・レジャーがいたのにな…と
未だにヒースのことを真っ先に思い出してしまうワタクシであります。。。
それはともかく。

そうなんです!あの彼女。
確かに子供だろうに、熟練者のような力量と信頼を感じます。
この作品はある意味、彼女がキーパーソンですものね。
あの食卓の場面は、彼女が支配したようなものですから。
あの時の、痛々しい思いで彼女に目を配るジェイクがまたよくてね…

細々であろうが、この時期、この田舎で上映してくれたシネコンに
本当に感謝するものなのですが、同時に人気の大作がある中、
この作品にもそこそこ人が入っていたことがとても嬉しかったです。
もっとも、絶対数としては僅かなのは間違いないのですが…
もっとこういう作品に注目する人たちが増えてほしいなぁ、と
大人気シリーズのハコに入ってゆく人を観ながら思いました。
11. Posted by メグ   July 12, 2010 15:13
悠雅さま こんにちは。
私もトビー&ナタリー&ジェイクの共演が心から嬉しいです。
『プレステージ』のヒュー・ジャックマン&スカ嬢&クリスチャン・ベイルの共演も魅力的でしたが、この作品キャストはそれを超え、『明日に向かって撃て』のポール・ニューマン&キャサリン・ロス&ロバート・レッドフォードに匹敵する‘夢の共演’だと感じています。三者それぞれ作品の魅力は違いますが、きら☆スター達の共演はほんとに映画ファンには嬉しいですね。

トミーが仲間たちとキッチン改造している場面で、グレースの娘が彼らのことを「アミーゴ」と呼んでいましたが、このスペイン語はもうアメリカでも一般的な言葉なのでしょうか(笑)。少女の台詞が微笑ましかったです。重いテーマの静かな作品の中で明るさをみせるトミー(というよりジェイク)の優しさがひときわ光っていました。
いい弟で、自らすすんで強盗するようにはとても見えませんでした。友達が悪かったのかな・・・
12. Posted by ◆メグさま   July 12, 2010 21:15
こんばんは〜♪
誰もが人気者だけれど、人気や見た目だけで選ばれたわけじゃない、
それぞれに魅力と実力のある人ばっかりのコンビネーション、
素晴らしかったですよね。
見た目は一瞬似てるかな?と思う、トビー&ジェイクの兄弟だけど、
それぞれの持ち味と演技にはそれぞれらしさがはっきり出ていて、
何とも心憎くも正しい判断のキャスティングだと思いました。

そうなの。あの仲間たちは「friends」よりも「アミーゴ」が似合う♪
わたしも、わざわざそう言ってるのが巧い!と思いました。

ジェイク@トミーは、優等生の兄と比較されて腐ってしまうところがあって、
拗ねて素直になれない分、銀行強盗なんぞに手を染めたけれど、
本当は、傷つきやすい優しい人間なのですよね。
兄という、愛しくも重い存在が居なくなったとわかった時、
彼は呪縛から解き放たれたように、自分らしくなれたような気もして、
そんな複雑さが兄弟や姉妹の間にはあるものなぁ、と思ったり…
なので、いつも人気を集める妹と自分を比べる長女の気持ちがわかって
彼女の信頼と期待を一心に集めたのでしょう。
ジェイクにぴったりの、とてもいい役どころだったのが嬉しいです。

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