August 14, 2011

ツリー・オブ・ライフ

神の創造。生命の繋がり。魂の帰るところ。
The Tree of Life




■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: ブラッド・ピット
    ショーン・ペン
    ジェシカ・チャステイン
    フィオナ・ショウ
    ハンター・マクラケン
    ララミー・エップラー
    タイ・シェリダン
監督: テレンス・マリック
2011年 アメリカ 138分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■

2011年度カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作で、
テレンス・マリック監督作品ということで、
とても楽しみにしていた。



物語は。



現代のアメリカ。オフィスビルの一角。
ある男が、人生の道半ばで惑い、答えを求めて過去を回想する。
19歳でこの世を去った弟への思い。
1950年代、厳格な父、愛情溢れる母、弟たちと暮らした日々を。

音楽家の夢を諦め、家族のために働く父は、
長男ジャックに、実業家として成功する夢を託していた。
神への感謝、日々の生活の躾、言葉遣い、強い腕力。
父が息子に要求するものは、次第にジャックに父への反発を植えつける。
そして・・・



実業家として成功したある男の、少年期を通して、
ひいては、人類が宿命的に背負う「喪失」について描き出す作品。
宇宙の創造、生命の誕生、進化の過程、人類の歴史、
その、連綿とした流れの先に在る我々の生命。
その不思議と連鎖を、ある一家の両親と息子たちに焦点を絞り込み、
圧倒的な映像美と、美しく心を揺さぶる音楽で壮大かつ流麗に綴る。
主人公は、一人の男。
彼の個人的な視点は、彼が経験した少年期の日々と、
ある時から思うに任せなくなった、頼りなげな自らの心象の間を揺蕩う。

愛するがゆえに、厳しく育てることで、成功させようとする父、
愛するがゆえに、全てを受け入れ、優しさで包みこむ母。
そんな両親の元で育つ3人の息子たち、
特に、長男と次男は対照的な性格と特性で、
日々を暮らしてゆくことになる。
けれど、人生とは、決して思い通りには行かないもので、
せっかく手に入れたと思ったものが、簡単に手からすり抜けてゆく。
人の財産も、ごく普通の暮らしも。
そんな事態に直面したとき、人はどのように乗り越えてゆくのか。
かつて、最愛の息子を亡くした母は、どのようにそれを乗り越えたのだろう。
そうして、自分はこの先、どの道をどう行けばいいのだろうか・・・
かつて、
父の言う「強さ」が自分の中で消化しきれなかった彼が、
いろんな形で抵抗を試みていたように、
思い惑う岐路に立った時、両親を思い起こすのである。

とは言え、
冒頭から、物語らしきものがほとんど見えてこない。
その反面、映像はあくまでもダイナミックかつ繊細で美しく、
音楽が過ぎるほど効果的あるという印象から始まる。
何も知らなければ、
NHKやBBCが撮影した、ドキュメンタリーにも見えてしまう・・・
かもしれない。
わたしは、自分なりに感じたことを、なるべくそのまま記そうとしているが、
全く見当違いのことを感じ取ってしまったのかもしれない。


ある朝、都会的な部屋で、冷静そうな女と目覚めた男が、
自分の物らしいオフィスで行く先を見据えかねている様子が見える。
かと思うと、おそらく、実家を遠く離れたどこかで亡くなった、
弟の訃報を嘆き、神に問う母の姿が登場する。
そういう状況が、特に何の説明もなく、
ただ、詩のように余韻を残す形で繋がれている。
それは、主人公にとって、
是非必要な部分だけの描写に限定されているからで、
なので、丁寧な部分はとても丁寧に、
自分にとって説明不要な部分には一切触れない。
さらに、
いつ、どこの、どういう状況で、どのように撮影されたのか、と思う、
美しく、激しく、厳しく、繊細な自然の様子が延々と流れる。
宇宙のほんの片隅の、地球という星に
生まれ暮らしているということは知ってはいるが、
もし、これが壮大な偶然の集積でないならば、
どこか、遥かな天空に存在する大いなる意思によって、
わたしたちは生かされているのではないかと思う。
その、大いなる意思を「神」と呼ぶなら、
それはそうなのかもしれず、それならそれでいいではないかとも思う。
大いなる恵みと幸福をもたらす存在ではあるけれど、
気まぐれのように驚くようなタイミングで、
何故、大切なものを奪ってゆくのか・・・
人間は、成す術なく、悩み続ける無力な存在なのか・・・
答えの出ない問いは、これからも続くのかもしれない。

多感な少年期を過ごすジャックは、
自分に辛く当たる父への愛が消えかかり、反発心ばかりが膨らんでゆく。
長い年月を経た今なら、父の言動の意味も理解できるのではあるが、
気がついた時には自分は両親の長男として生まれ、
どれだけの愛を一身に受けて成長したにせよ、
徐々に関係は変化して行ってしまう。
自分が長男であることも、父の素質を受け継がなかったことも、
必要以上の期待を背負っていることも、
自分にないものを全部受け継いだような弟の存在も、
どれも、自分では選べなかったものであることの理不尽さと、
孤独に闘っていたジャック。
弟に対する複雑な心境と所業の中、ふと我に返る一瞬に、
言い様のない涙を一気に誘われた。
これまで、たくさんの作品に涙したけれど、
こんな、自分でも説明できないような心の掴まれ方は珍しい・・・


何だか、言葉を繋ぐだけ繋いでいるのに、
ちっともこの作品に近づけていない気がする。
(いや、何も今回に始まったわけではないが)
的外れかもしれない言葉の羅列も大概なので、
これだけは、ということをいくつか。
*映像、音楽(特に、ここぞ、という時の『モルダウ』は反則気味)は
 言うに及ばず
*ブラッド・ピット、演技も存在感もいいなぁ。
*少年たちの母の存在も欠かせないが、
 あえて言うなら、母の着ているAラインのワンピース。
 どれも、個性に合っていて、とっても可愛くて素敵。
 もし再見する機会があるなら、それだけに注目してもいいくらいだ。

閑話休題。

この作品をご覧になった方は、どんな感想をお持ちだろうか。
これは、相当に感想が分かれるだろうとは予測するが、
わたしはかなりこの作品が好きだ。
だからこそ、何だかわけがわからない言葉を連ねて終われなくなっている。

荘厳、雄大にして、繊細な映像美で綴られた、揺蕩うような抒情詩。
未見の方は、是非、なるべく大きなスクリーンで。


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ツリー・オブ・ライフ  原題:The Tree Of Life 【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】 シン・レッド・ラインのテレンス・マリックが放つ、50年代のアメリカの家族を題材にし、訴えかける...
29. 映画:ツリー・オブ・ライフ 宗教観を語った内容に、感性が合うか合わないか、がポイントか  [ 日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜 ]   September 26, 2011 21:08
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『 ツリー・オブ・ライフ 』 (2011)  監  督 :テレンス・マリックキャスト :ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン、フィオナ・ショー、ハンター・マクラケン、ララミー・エ...
31. ツリー・オブ・ライフ  [ 銀幕大帝α ]   March 07, 2012 22:22
THE TREE OF LIFE/11年/米/138分/ドラマ/劇場公開 −監督− テレンス・マリック −製作− ブラッド・ピット −脚本− テレンス・マリック −出演− ◆ブラッド・ピット…オブライエン 過去出演作:『イングロリアス・バスターズ』 ◆ショーン・ペン…ジャック 過
32. ツリー・オブ・ライフ  [ いやいやえん ]   March 13, 2012 14:31
苦痛・難解というより睡魔との闘い。 父息子の葛藤と生命の繋がりを同一哲学視し、要するに難解すぎて意味が解らないといったような作品^;観る人を選ぶよ〜気をつけよう。 前半のドキュメンタリー映像(生命誕生から進化していく映像)でどうしようかと思ったのです

この記事へのコメント

1. Posted by cinema_61   August 14, 2011 21:30
こんばんは。
カンヌでパルムドール賞を取る映画というのは、やはりこういう作風なのでしょうか?
とても観念的ですが映像と音楽がすばらしく、見終わったあと説明がつかない感動を覚えました〜
父と息子の軋轢というテーマだけではなく、生命の根源や宗教といったテーマに踏み込んで映像化した点が他と一線を画しているのでしょうか?
好き嫌いの分かれる映画だと思いましたが、ブラピのオーラを消し去った渋い演技が光っていました。
2. Posted by rose_chocolat   August 15, 2011 08:19
わたしもかなりこの作品が好きです。
何でかは今一つわからないですが・・・

この作品って、あれこれ書き連ねるよりも、
直接言葉で語る方が似合う感じがします。
その時に思いついたフレーズを出す。 この映画もそうでしたね。
3. Posted by にゃむばなな   August 15, 2011 13:50
私はこの映画から神様の偉大さと人間の小ささを感じました。
人の死でさえ、神様の気まぐれ。そんな気まぐれに左右されながら人は生きていなかければならない。
そんな哲学的なことを感じましたね。
4. Posted by ◆cinema_61さま   August 15, 2011 20:44
こんばんは。
流石に、いろんな意味でパルム・ドール受賞作だと思いました。
とにかく、映像が素晴らしかったですね。
音楽も、ここぞというところで滅茶苦茶効果的に使う『モルダウ』など、
印象的なものがとても多かったです。

生命の根源や宗教に踏み込んだ、というよりも、
わたしは、宇宙の誕生から現在にまで繋がる命の不思議を思う時、
人は神の存在を信じることになるのだなぁ、と感じる描き方だったと思います。
何か、特定の宗教よりも、人類共通の思いを表現した気がしました。

輝くように美しかった青年も、とても巧く年齢を重ね、
強くあろうとした男をとても説得力ある演技で見せてくれたブラッド・ピット。
これから益々、素晴らしい作品を世に送り出してくれるでしょうね。
5. Posted by ◆rose_chocolatさま   August 15, 2011 21:35
そうなんです。
かなり好きなんだけど、どこがどういう風に、と言うのが難しい。

この作品の感想は、仰るように観て感じて思い至ったことを、
そのままに書くしかないように思います。
わたしも、何とか理路整然と書きたいと思いながら、
結局、何だかぐずぐず、あれこれ、思うままに書いてしまいました。

おそらく、この作品の流れや構成とは、
中年に達した長男の心象をそのまま映像にした、ということなのでしょうね。
6. Posted by ◆にゃむばななさま   August 15, 2011 21:40
何か、特定の1人というのではなく、
この宇宙の全てを創造できるのは、神と呼ばれる存在以外にはいないだろうと、
めくるめく素晴らしい映像を観ながら感じました。
本当に、それに比べて人間とは、如何に小さいものなのでしょう。
それでも、幸福を追求し、これ以上ない悲しみを乗り越えて生きている人間は、
やはり、神に愛されてしかるべき存在だと思えます。

こういう作品を観ると、自分の中に眠っていた何かが揺り起こされ、
突如として哲学的な考えが降りてきたりします。
7. Posted by mig   August 15, 2011 22:44
TBありがとうございます、
ちゃんと入っています。認証制にしてるので、、、ごめんなさい。
8. Posted by ◆migさま   August 15, 2011 23:19
こちらこそ、ありがとうございます。

ですが…
まぁ、そんなに何通もTBを送っていましたか。
大変ご迷惑をおかけしました。
TBを送る際、エラーメッセージが出ることが多くて、
今回も何も確認せずに再送信してしまいました。
大変失礼しました。
9. Posted by KLY   August 15, 2011 23:58
こんばんは。

私ぐらいでの年でもそうですが、ジャックぐらいの年になり、ある程度の成功もおさめた時に、弟の訃報を聞いてふと少年時代を思い出すって、実は案外多くの人が経験してるんじゃないかなと。良い思い出も嫌な思い出もそれぞれあるでしょうけど。

悠雅さんが仰るように、自分にないもの全てを持っていて父にも可愛がられた弟、でも私は生き方としてはジャックが1番父の意に沿っていたのではないかと思うんですよ。もちろん人生に正解なんてないですから、どっちが良い悪いじゃないんだけど。

結局、生命誕生の昔から一つの命は様々な分岐点を経てそのうちの一つがジャックに連なっている、ジャックの回想もそのほんの一部でしかない、だからツリー・オブ・ライフなのかなーなんて思ったりもしました。
10. Posted by ◆KLYさま   August 17, 2011 22:48
こんばんは。
すっかりお返事が遅れました。

若い頃には考えられなかったことも、
年齢を重ねると、自分でも驚くようなことを考えたりしますよね。
ジャックはまさに、ふと人生を思い惑い、こんな風に考えたのでしょうが、
彼にとっては是非必要な回想であったことでしょう。

こんな人にはならないでおこう、自分は違う道を行くのだ、と思っても
気がついたら、親が望んだ通りの行き方をしていることもありますね。
あれだけ反発していたのに、結局は父が望んだ道を行ったジャック。
けれど、その分、欠落しているものを取り戻そうとしたのでしょうね。

この作品の内容、タイトルなど、
語らずにはおけない作品だったと思いますが、
観た方1人1人の視点と言及が違うのがとても興味深いです。
皆それぞれに感じ、何かを重ね、何かを観る。
こういう作品は、時々是非必要ですね。
それが、この作品でよかったと思いました。
11. Posted by ひらで〜   August 18, 2011 09:27
こんにちは♪

観た人が、それぞれに想いに浸れる、
そんな雰囲気の作品でした。
でも、そんな想いを文字にしようとすると
違う方向へ行ってしまいそう・・・

私が語れるのはやっぱり、“いい男たち”だけ(笑)
この、ブラッド・ピット素敵でした♪
最近、ワザと外したような、壊れたような役が続いていたので、
やっとキタ〜!って感じでした♪

12. Posted by ◆ひらで〜さま   August 18, 2011 23:04
こんばんは。

描かれている内容が、自分の記憶や経験と重なると、
物語はそこから自分のものとして動き出したりするので、
そういう時は、作品とは違う方向へ行ってしまうということになるでしょうか。
でも、それもこの作品を観たからこそ、の心の動きだから、
わたしは別に、それでもいいんだと思います。
何をどう受け取ってもいいのではないでしょうか。
映像が綺麗だった、というだけの感想よりずっといいかと。

ブラッド・ピットには長らく興味もなかったのだけれど、
『バベル』以降、やっと注目したり過去作品を観たりして、
いい役者さんだなぁ、と思うようになりました。
今回もまた、巧かったですねぇ。
13. Posted by 葉月   August 21, 2011 15:02
誰もが賞賛する映像美と音楽が素晴らしかった、壮大な宇宙の中悠久の営みを続ける地球も人間も〜スケールが大きくて引き込まれる、突然出現の恐竜の姿に驚くが何となくユーモラスで笑いを誘う。
ブラピ〜良かったですね、20年近く前に観た大好きな映画「リバー・ランズ・スル・イット」と重なったりする、あの時は厳格な父と敬虔で穏やかな母(ブレンダ・ブレッシン)に反抗して破天荒に生きる次男が魅力的でしたが、時を経てその彼が今や厳しい父親を演じて息子との葛藤を描いてる(ジャック少年痛々しく上手かった)ですね。
父と弟が音楽を奏でる時、優しい母が風にそよぐ樹々の中で蝶と舞う姿(そう、あのエレガントなAラインのドレスで)共に好きなシーンです。
ラスト海辺で、今までに関わった懐かしい人達との再会〜皆んなあの日のままの姿で、もし叶う事なら過去になった人に会いたいな〜と思ったら急にこみ上げるものが、余韻を残すいい映画観て良かったです。
14. Posted by ◆葉月さま   August 21, 2011 23:25
意見が大きく分かれている作品ですが、
映像や音楽はもちろんのこと、描かれているたくさんの情報や思いを
自分のものとして感じることができる素晴らしい作品だったと思います。
あの映像や構成が語るものの一部にでも、感じるものがあった方にとっては、
思わぬところで涙腺が刺激されて、深く心に染み入る作品になったと思います。
アカデミー賞とは違う、流石、パルム・ドール受賞作だと思いました。

『リバー・ランズ〜』は最近になってやっと観たのでしたが、
とっても綺麗な青年で、あの役柄をとても公演していましたよね。
年月が経つと、青年も親父になるのですものね。
何だか感慨深いものがあります。
現在、若手で頭角を現している俳優さんたちも、
20年経ったら、今では考えられない役柄をこなすことでしょうね。
15. Posted by えい   August 29, 2011 19:14
こんにちは。

この映画、好きなのですが複雑です。
『2001年宇宙の旅』のように、
もともとが大きな話だったらいいのですが、
この「一家族」にしたことによって、
他の家族、他の人生だったら、
どうだったんだろうと?
ほんとうは、このビッグバンに始まる壮大な映像と「一家族」とを
キチンと結び付けて考えなきゃいけないのかもしれないのですが、
そこまで踏み込もうとまで自分で思わない。
そのあたりが、なんとも、もやもやしています。

16. Posted by ◆えいさま   August 29, 2011 23:03
この作品は、こうして語り合うことを目的に作られたのだろうか、と
最近、穿って考えてしまうほど、評価や感想が様々ですね。

わたしは、「たとえば、この家族の場合」、この長男はこう生きて、
こんな考えに達したけれど、あなたはどうですか、と
普遍的に大多数に問いかける作品だったように感じるようになりました。
別に、このささやかな一家族とビッグバンを無理矢理結びつける必要はなく、
誰の意図だか、何の偶然だか、宇宙の片隅にあるこの地球の歴史の中の、
ほんの僅かな時間に存在した、名もない人間であるわたしたちの不思議を
こんなに壮大な映像を使って描いたというか・・・
そんな風に捕らえているので、割合明快な印象になっています。

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