January 14, 2012

ヒミズ

普通。日常。軽口のバラード。
ヒミズ




■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: 染谷 将太  二階堂ふみ
    渡辺  哲   吹越  満
    神楽坂 恵   光石  研
    吉高由里子  窪塚 洋介
    鈴木  杏  西島 隆弘
監督: 園 子温
2011年 日本 129分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■

ヴェネチア国際映画祭で、主役2人が新人俳優賞を受賞した、
この冬最大の注目作が本日公開。
これまで、園監督作品は、
上映はもちろんのこと、レンタルDVDさえ扱われていない田舎町で、
初めてスクリーンで観ることが叶った。



物語は。


貸しボート屋を営む母と2人暮らしの中学生、住田は、
「世界で1つだけの大切な命」や「夢を持て」という教師に対して、
「普通サイコー」と言い、普通の人でありたいと願っている。
そんな住田を慕い、彼を追い続ける同級生の茶沢景子。
住田の父は暴力団に多額の借金をする一方で住田に金をせびり、
「お前は死ね」と言い放って憚らないが、
住田の元には、東日本大震災で被災した男たちが集まり、
穏やかなコミュニティを作っていた。
やがて、住田の母は男を作って家出、
父の借金も返済期限が迫り、
住田はどうしようもない状況に追い込まれて・・・



普通でありたい、と願いながら、どんどん普通ではなくなる中学生と
彼を突き放す大人たちや、
彼を慕い、救おうとする人間たちが織り成す物語。
住田の染谷将太、茶沢の二階堂ふみが、
ヴェネチア国際映画祭で新人俳優賞を受賞した。

これまで、園監督作品については聞き及んでいたが、
実際に作品を観るのは初めて。
スクリーンでの上映が近くでなかったことはもちろん、
レンタルDVDもなかなか見かけない町なので、
この監督の作品を観るのを半ば諦めてもいたのだが、
今回はようやく観ることが叶った。
また、この作品にはコミックの原作があり、
映画化にあたっては、東日本大震災の影響を受けて、
脚本を書きなおして制作したのだということを聞いてはいたが、
原作であるコミックも全く未読であるため、
監督作品も、原作の内容も全く知らずに鑑賞することになった。

そんな初鑑賞の感想を結論から言えば、
「言葉では簡単に言い表せない、なまなかではない作品」であった。
こうして感想を書き始めながら、
自分がいったい何をどうここに書きたいのか、
未だに掴みかねているのである。
まるで、最後まで全く着地点の予想がつかない、この作品のようだ。
「こんな映画は嫌だ」と言うのではない。
「こんな映画が好きだ」とも言い難いものもある。
けれど、一旦これを観てしまったら、
きっと忘れることができなくなるであろうと思う作品を観た。

もし、昨年3月に震災がなければ、この作品の展開や結末は、
とても絶望的だと言う原作に近いものになっていたらしい。
けれど、あの震災を受けて、脚本を書き替えざるを得なくなったというのは、
作品は、時勢と共にあるのだということの証明であろう。
それほどに、安全だと信じていたものに裏切られ、
「普通の生活」を失ってしまったことに打撃を受けた日本。
願うこと、取り戻したいものはただ1つ。
突然奪われた、ごく当たり前にあった普通の毎日である。
暗転してばかりの主人公の状況は、
瓦礫の前に佇む人たちの姿にどうしても重なってしまう。
だからこそ、この作品の結びを、
あの形にされたのだろうと想像する。
原作も園監督作品を知らないから説得力に欠けるだろうけれど。

おそらく、意見が分かれるであろう内容と描写である。
画面に映る光景や、行われる遣り取り、漂う空気は、
心が重くなる、というよりも、観ていて決して楽しいものではない。
美しくもない。
さらに、津波の被害を受けた町が映し出され、
いったい、何をどうしろというのだ、という
光の所在を確認できない絶望感に囚われてしまう。
そんな中で、
とても個人的なものと普遍的なもの、
どうしようもない絶望と、そこにさえ見つけ得た希望・・・といったものを
目を背けたくても逸らさせない圧倒的なパワーで描いてゆく。


感想として、何をどう書けばいいのか、未だにそれが見つからないので、
特に心に残ったことをいくつか挙げようか。
まずは、
住田を慕い、彼の心境などお構いなしに近づいてくる茶沢。
観方によっては、(今風に言えば)相当にウザいかもしれないが、
見た目は違っても、状況として同じものを抱える彼女が、
彼に惹かれ、放っておきたくないと思う気持ちがよくわかる。
映画『カラフル』でも、主人公の近くに変わり者の女の子がいたが、
どちらも、恋というより、彼を失うことが怖くて必死に頑張っているというか。
もし、彼をなんらかの形で失ったら、彼女こそ生きてゆけないのではないか。
住田にとって、鬱陶しく、そうとは気付けないかもしれないが、
彼女が彼の最後の砦であり女神であるのだと、わたしなどは思う。
だからこそ、最後の最後まで、「住田、生きてくれ」と願ってやまなかったし、
祈るような気持ちで見つめ続けた終盤。
金貸しの親分が置いて行ったあるモノを持った住田が
意を決したように取った行動に、闇が開けた気さえした。
川べりが舞台のお話の、特に綺麗とは思えない光景続きの中、
河原に群生するピンクのアカツメクサが可愛らしくて、
茶沢が着てくる赤やサーモンピンクの服が可愛くて、
そんなところに希望や生命力を感じたりもした。

それにしても。
主人公たち2人は、評価されただけのことはある演技を見せる。
まるで、2人の人格が乗り移ったかのようだ。
また、主軸を支える物語の「夜野」の渡辺哲、
光石研や、窪塚洋介はもちろん、手塚とおるも全くそれらしくていいよね。


決して楽しく美しい映画ではなく、何度も観たいとは思えないかもしれないが、
観た人の心に、何か強いものを残すであろうこの作品。
ご覧になれる方は、是非。
ちなみに、
「ヒミズ」とは「日不見」。
モグラ科の小さな哺乳類だそうだ。


tinkerbell_tomo at 16:04│Comments(12)TrackBack(30) 日本の映画 

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ランキングクリックしてね ←please click 原作は「行け!稲中卓球部」で人気を獲得した漫画家・古谷実が、2001年から2003年にかけヤングマガジン誌上で連載し、“終わりなき日常”を生きる若者の閉塞感を容赦なく描ききった超問題作、 ...
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劇場にて鑑賞 こちらには来ないとあきらめていた映画だったが、ネットで観ると 近くの劇場でやっていた。 ずっと観たかった映画である。 解説 『恋の罪』などの鬼才園子温が監督を務め、古谷実原作の人気漫画を 映画化した衝撃作。 ごく平凡な15歳の少年
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恐るべき園子温監督の世界で恐るべき輝きを放つ染谷将太と二階堂ふみ。 トコトン絶望的だと言われている古谷実先生の原作を東日本大震災と絡めることで、絶望・暴力・でんでん親 ...
27. ヒミズ(映画)  [ 映画とライトノベルな日常自販機 ]   March 13, 2012 08:52
★★★★“絶望に追い込まれながらも生きようとするパワーそして映画のパワーにやられました”映画は、震災で被災しがれきだらけとなった街で住田が洗濯機の中から見つけたピストルを使って自殺する夢の場面から始まります。ゴミ処理場なのかなと思ったら実際に被災した場所
28. 映画:ヒミズ  [ よしなしごと ]   April 15, 2012 12:11
 かなり暗いとは知ってはいたが…。と言うわけで、ヒミズを見てきました。
29. ヒミズ  [ 銀幕大帝α ]   July 04, 2012 02:50
11年/日本/129分/青春ドラマ/PG12/劇場公開(2012/01/14) −監督− 園子温 過去監督作:『恋の罪』 −アクション監督− 坂口拓 −原作− 古谷実 −脚本− 園子温 −出演− *染谷将太…住田祐一 過去出演作:『フレフレ少女』 *二階堂ふみ…茶沢景子 *渡辺哲…
30. ヒミズ  [ いやいやえん ]   July 20, 2012 09:39
古谷実さんの同名コミックを実写映画化。原作は未読ですがかなり暗い内容らしい。当然かなり暗い映画だとは知っていましたが、評判良さそうなので借りてみました、園子温監督ですしね。 しかし私には微妙に合わなかった。ぐっとくるところもあったが手放しで受容できな

この記事へのコメント

1. Posted by AKIRA   January 14, 2012 16:54
好きや嫌いではくくれない。
「ガツン」でも「しんみり」でも無い。

でも,心にたしかに残る。

作品の質はもちろんですが,
それ以上に,
主演の二人の魅力がそうさせたのかもしれませんね。

観て良かったと思える今年最初の1本でした!
2. Posted by ノラネコ   January 14, 2012 18:47
これはもう今年最初の衝撃作で、決して忘れられない作品になりました。
気が早すぎるかもしれませんが、私の映画に関する今年一番の関心事は、果たしてこれを超える日本映画が出てくるだろうか?という事です。
それほどまでに強烈で、特にラストの失踪は魂を鷲掴みされた気分でした。
3. Posted by ◆AKIRAさま   January 14, 2012 22:15
新年早々、凄い作品を観ましたよね。
仰る通り、好き嫌いでは括れないし、どんな風に心を掴まれたかもわからない。
でも、これは観ると観ないでは絶対に何かが違うと思わせられました。
そんな風に思う作品は珍しいですね。

流石に、評価されただけのことがある若い2人の演技と狂気を孕んだ純粋さ、
絶望の中に見出せた希望・・・
これはやっぱり凄いと思います。
4. Posted by ◆ノラネコさま   January 14, 2012 22:21
>果たしてこれを超える日本映画が出てくるだろうか?
まさに、仰る通り。
わたしも同じようなことを感じながらEDを観ていました。
再生不可能にも思える、どうしようもない状況の数々は、
あのラストのために用意されたものだったかのように、
全てがあの力強いラストにダメ押しされたような衝撃でありました。
凄い作品を観た・・・とばかり思うのです。
5. Posted by rose_chocolat   January 14, 2012 23:06
初の園作品はいかがでしたでしょうか。
私はこれで4作目ですが、どれ観ても思いっきり全力で直球過ぎるくらいの(笑)作風です。
よかったら過去作もご覧ください。
そしたらどうしてここまでオールスターキャストなのかがわかると思います。 みんな園監督がお好きなんでしょうね。 そして彼の、メッセージを伝えたいという気持ちに応えたんだろうと思いました。
6. Posted by ◆rose_chocolatさま   January 14, 2012 23:29
原作がある作品で、原作も未読なので、
どこまで監督の個性を感じ取れたか不安ですが、
とてもパワフルで容赦ない表現だと感じるところが多かったと思います。

わたしは決して園作品を避けてきたのではないのです。
園監督作品にお詳しいrose_chocolatさんにとっては
きっと信じられないことでしょうし、繰り返しになりますが、
田舎では園作品の上映はおろか、レンタルDVDも見つけられなくて、
ネットレンタルも契約するには無理も無駄もある状況にあるので、
他の作品も、いずれ機会があれば、ということになりそうです。
7. Posted by KLY   January 16, 2012 02:13
私はあの震災を経験した作り手が、それを自分の作品の中に反映させないことはありえないと思うんです。もちろん作品の内容的に難しい場合もあるでしょうが、シーンやセリフの量の問題ではなく想いとして。やはりあの震災以前と以後では日本は違う国になってしまったのだと思うから。
今回監督は被災地での撮影に際してかなり悩まれたそうです。今映画なんか撮ってよいのかと。しかし自分自身へのその問いかけに、自分の作品で答えたのがこの作品だと思います。それは同時に監督の自然な感情の発露であったように思えてなりません。
8. Posted by ◆KLYさま   January 16, 2012 22:24
原作や、この監督作品を全く知らないので、偉そうには言えないんですが、
わたしも、KLYさんが仰るように感じずにはいられませんでした。
おそらく、台詞の嵩を増したとかではない脚本の変更、
ひいては、テーマへの迫り方がすっかり変わったのだろうと、
勝手に想像していました。

被災地に直面すれば、カメラを回していていいのか、と思われるでしょう。
けれど、まさに仰る通りだったのだろうとわたしも想像します。
作品は、時代と共に在るのだと思います。
9. Posted by えい   January 16, 2012 22:31
こんばんは。

この映画を観るだいぶ前ですが、
「希望の力に負けた」という
監督の言葉を新聞で読んだことがありました。
それまで、
園監督は闇の放つ魅力、
そしてその引力を描いていました。
ところが、ここでは一変、
「希望」をたぐり寄せようとします。

前作『恋の罪』と併せてご覧になることをおススメいたします。
10. Posted by ◆えいさま   January 17, 2012 22:40
こんばんは。

「希望の力に負けた」というお言葉、わたしも何かの機会に知りました。
余計に作品に対して興味がわいたのでしたが、
悲しいかな、田舎ではなかなか園作品に触れる機会がなく、
これ以前の作品との対比などを知ることは今はまだ叶っていません。
えいさんがそう仰るのですもの、きっとそう感じることができるのでしょう。

『恋の罪』、近くの店がレンタルDVDを置いてくれることを祈りつつ、
いつかきっとなんらかのかたちで観れることを願っています。
11. Posted by にゃむばなな   January 18, 2012 18:00
園子温監督の作品って好き嫌いを超えたところにある「忘れられない映画」だと思うのですよね。
他の作品についても常にそう感じます。

この映画に関しても本当に忘れられないあの「住田!頑張れ!」のラスト。
こんなにも暴力的で優しさ溢れる映画はそうは出逢えないですよ。
12. Posted by ◆にゃむばななさま   January 19, 2012 22:43
わたしは全く初めてでしたが、これから先はきっと観る機会も増えるでしょう。
仰るように、タイプは違っても、きっと忘れられない作品を
世に送り出し続けてくれる監督さんだと思います。
若い2人の演技が評価されたおかげでしょうか、
やっと田舎でも園作品が観ることができました。

ラストの、2人のこれまでを思い出させるような長回し。
授業中の教師の言葉には反発した彼が、
あの局面になって、その言葉を信じようとした・・・どうしても頭に焼き付いて離れません。

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