March 16, 2012

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

今は昔。真珠の首飾り。Shall we dance?
The Iron Lady



■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: メリル・ストリープ
    ジム・ブロードベント
    オリヴィア・コールマン
    ロジャー・アラム
    スーザン・ブラウン
    ニック・ダニング
    ニコラス・ファレル
          ハリー・ロイド
    リチャード・E・グラント
監督: フィリダ・ロイド
2011年 UK 105分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■
    

もし最初に言うとしたら、この作品は、
彼女の政策の数々への賛美、または批判や、
世界中が知る女性の一代記を描くことが目的ではないので、
もし、それを期待されたら落胆される・・・のではないかと思います。



物語は。


政界から退いた晩年のマーガレット・サッチャー
どんな時もよき夫であったデニスが他界した後も彼と語り合いながら、
厳重な警備に守られ、ひっそりと暮していた。
そんな彼女は、ふと若い日の出来事のあれこれを回想する。
地方の名士であり、食料品店を経営していた父の思想を尊敬し、
人並みのお洒落ではなく、自分の内面を磨き名門大学に進学したこと。
生涯の伴侶となるデニスとの出会い、政治家を志し立候補した選挙に落選。
デニスの求婚を受け、幸せに暮らしながらも、政治家として邁進、
やがて、党首となり、誰よりも強い「鉄の女」と呼ばれる首相となってゆく。
出身の階層、女性であることを、いつも特権階級の男たちに侮られながら。
だが、彼女が推し進める政策は、順風満帆ではなかった・・・



老齢に達した、元・英国初の女性首相マーガレット・サッチャーが回想する形で、
彼女の生い立ちから、首相を退くまでの半生を描く。
認知症を患い、他界した夫と語り合いながら生きる現在の中で、
ある時、何かの拍子で過去へのスイッチが繋がり、
夢や希望に満ち溢れた若い日や、苦悩の多かった現役時代が
端的に描かれてゆく。
この演技で、メリル・ストリープは主演女優賞を獲得し、
彼女の老齢を説得力あるものにした、メイクアップも評価された。

この作品は、前述の通り、
彼女の政策の数々への賛美、または批判をしたり、
世界中が知る女性の一代記を描こうとはしていない。
家庭の中で大人しく夫に寄り添うだけの妻にはならず、
夫や子供を愛する気持ちを抑えて政界へ出てゆく女と、
彼女の周囲にいる男たちとの「闘い」は、
彼女が首相として実施した政策とはまた別に存在していた。
特権階級の男たちに支配されていた20世紀の英国議会は、
18世紀の英国議会内で奮闘した男を描く『アメイジング・グレイス』の場面と
ほとんど変わってはいない。
あの、日本人には意味のわからない鬘がないだけである。
紅一点(スーツはブルーが多かったが)の彼女は、
特権階級からすれば、一笑に付される立場の女性であって、
並み居る男たちからの冷遇も、是非はともかく、現実として説得力がある。

首相を退き、厳重な警備に守られてはいても、
温かい家庭の中で暮らしてはいない老齢の女性が
信念の裏側に捻じ伏せていたものに気付いてしまったこと。
それが、彼女をどうしようもない孤独へと追い込んでしまうこと。
老齢の「鉄の女」が直面する、現役時代よりも強い孤独がテーマになっている。
現役時代、どれほど強く、どれほど影響が大きかった人であっても、
老いる日が必ずやってきて、時にはこうして夢現の境界が曖昧になる。
その落差が激しい分だけ、悲しさや孤独が一層際立ってしまう。
もし、彼女だけに見える幻影ではなく、
実際に夫と共にずっと暮らせていたらどうだったのかしらと思わなくはない。
ただ、その描き方に緩急や強弱、起伏が少ないために、
これと言った掴みどころ、というか主張を感じさせないことが残念といえば残念か。
彼女の人生は、幸福だった、のだろうか。


ただ、徐々に立場を確立し、トップに出てゆくところから、
老いた現在までを演じるメリル・ストリープの演技は本当に巧い。
これまで、あれほどノミネートされ受賞を逃しながら、
本作でいよいよ受賞ということになったのだが、
それほど、この作品の演技が突出していたか、と言えば、
正直、この方なら、これは当然の力の範疇にも思える。
いわば、これまでの長年の業績に、今応えました、という気もする。
が、そんなことがあってもなくても、
評価されるに相応しい演技を見せてくれるのは確かである。
また、その演技に説得力を与えるメイクアップももちろん素晴らしい。
夫のジム・ブロードベントもやっぱりいいねぇ。
そういえば、この人は英国の女性作家にして「英国で一番素晴らしい女性」と評された、
実在のアイリス・マードックの夫役だったよね。
ここでも、老齢に達して認知症となった、お花の名前を持つ超有名英国女性の夫。
強い主張を与えないのに、失うとその存在の大きさの分だけ、
計り知れない喪失感を与えてしまう、暖かで優しい人。
この人が演じてよかったよね。


本当は、もっと本作について語ってもいいはずなのだけど、
何だかこれ以上、言葉が出て来なくなってしまったので。
とっても我が家らしい、独自の視点からのもう一言。

若き日のデニスを演じたハリー・ロイド。なのですが。
大きな黒縁めがねをかけていて、お顔全体が見えないんだけど、
それでも、彼はきっと男前だぞ、とは全身からわかるものがあって、
要チェックだわ、と思いながら帰宅。
早速調べてみたら、まぁ、なんと。
彼は英国の小説家、チャールズ・ディケンズの曾曾曾孫!
オックスフォード大学卒の28歳。
どうやら、ジェレミー・アイアンズ、トム・ヒドルストンが出演の、
TVシリーズ『ヘンリー6世』にも出演中らしく、要注目。
どんな英国美青年が潜んでるかわかんないんだもの。
これだから、英国作品は侮れない。

なんて、
そんな風にこの作品の感想を閉じていいのかどうか・・・

tinkerbell_tomo at 16:23│Comments(14)TrackBack(37) 洋画【ま】 

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□作品オフィシャルサイト 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」□監督 フィリダ・ロイド□脚本 アビ・モーガン□キャスト メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント、オリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、       スーザン・ブラウン、ニック・ダ
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アイアン・レディ(鉄の女)と呼ばれ、チャーチルに並んでイギリスの名宰相と言われる
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その強い信念により強力なリーダーシップを発揮した英国史上初の女性首相“鉄の女”マーガレット・サッチャーの姿を描く「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド監督作。出演は「恋するベーカリー」のメリル・ストリープ、「家族の庭」のジム・ブロードベント。 あらすじ:.
30. マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙  [ だらだら無気力ブログ! ]   March 25, 2012 00:37
メリル・ストリープの演技が全て。
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32. マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙  [ 映画とライトノベルな日常自販機 ]   March 27, 2012 09:10
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 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。 (1)クマネズミは、元来、伝記物は嫌いですが(取り上げる人物を美化するだけに終わってしまいますから)、この作品は、長年見続けてきているメリル・ストリープ(注1)がアカデミー賞主演女優...
34.  『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』 ('12初鑑賞33・劇場)  [ みはいる・BのB ]   April 01, 2012 13:29
☆☆☆☆− (10段階評価で 8) 3月17日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター6にて 12:00の回を鑑賞。
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Data 原題 THE IRON LADY 監督 フィリダ・ロイド 出演 メリル・ストリープ  ジム・ブロードベント  オリヴィア・コールマン  ロジャー・アラム  スーザン・ブラウン 公開 2012年 3月
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この記事へのコメント

1. Posted by にゃむばなな   March 16, 2012 17:14
別にマーガレット・サッチャーを美化しようが批判しようが、その判断を観客に委ねようと構わないのですが、そういうことを監督がしていないので、全体的に中途半端というか、盛り上がりに欠ける映画になってましたね。
この女性監督こそ「鉄の女」になるべきですよ。
2. Posted by AKIRA   March 16, 2012 17:15
あまり感想が湧いてこない映画でありました。。

散漫というか何というか。。

メリルのみが印象に残る。それだけ・・・


ハリー・ロイドすごい!
ディケンズの血を引くとは!
3. Posted by ◆にゃむばななさま   March 16, 2012 21:27
この監督はサッチャリズムに対するなんらかの意見を作品にしたのではなく、
晩年の彼女が何を観て考えていたのか、その暮らしぶりや心の中を
描きたかったのではないでしょうか。

この監督が「鉄の女」になるべきかどうかもわかりませんが、
もっと違うところに、視点があるような気がします。
4. Posted by ◆AKIRAさま   March 16, 2012 21:32
英国作品らしく、淡々とした描写が続くので、
最初は暫く考え込んでしまったんですが、
鉄の女の晩年について、心を寄せた作品なのだと思いました。
なので、どうしても華やかさや盛り上がりには欠けるんとしても、
こういう作りになったのかもしれません。

で、若い男前に目を引かれて調べたら、そんなことが書いてありました。
5. Posted by KLY   March 17, 2012 00:23
監督が何を考えたのか、いずれにしても認知症の彼女をあんなにフィーチャーするのが私には好きになれなかった部分です。ありきたりでもいいから現役時代の類稀な政治家としての彼女を見たかったというか。
メリルの演技は流石だと思います。オスカーは周囲との兼ね合いもありますから、今回はメリルの番だったのかなとも思いますが、そうだとしても彼女の力が素晴らしいことは疑う余地はないですし、オスカーに相応しい女優さんですよね。
6. Posted by メグ   March 17, 2012 20:59
悠雅さま こんにちは。
私もKLY様と一緒で、「現役時代の稀有な政治家としてのサッチャーの姿」をもっと見たかったです。だからちょっと残念でした。
でもそれでも「サッチャーの時代はこうだった」ということを知るための入門編としてこれは良い映画だと思いました。あのIRAのテロ事件のニュース映像は今でも鮮明に記憶に残っています。

そうそう。「面白いなぁ」と思ったのは、娘さんがサッチャーの襟元に抜けた睫毛を見つけて、サッチャーが眼を閉じて何か祈りごとをしてからふっと息を吹きかける場面。
あれは・・・何か英国の“おまじない”なのかしら。
メリルのスーツ姿は上品で凛々しく、夫デニスのクローゼットも英国紳士らしい素敵なスーツがいっぱい!服装に関しましては私はコンサバなのでその衣装も堪能できた作品でした。
7. Posted by ◆KLYさま   March 18, 2012 13:38
監督の意図が伝わりにくい作品でした。
確かに、観客はありきたりでも、全盛期の彼女が観たかったのでしょう。
でも、あえてそうしなかった、というか、それは監督の意図ではなく、
気の毒なくらいに老齢期を中心に描いているということは、
あの「鉄の女」の異名の裏と後にあった、真実の彼女の姿をこそ、
今描きたかったのかもしれないと思いました。
いつまでもついて回る夫の幻影というのは、
本当に彼女が唯一選ぶとしたら、彼の愛だったということに、
自ら蓋をして生きて来たから、かもしれない、なんてね。
業績云々より、そちらを強く感じました。

何にせよ、受賞というのはタイミングもあるものですから、
もっと早く貰っていていいはずの人を、うんと待たせた結果にも思えます。
何度受賞しても足りないくらいの方ですものね。
8. Posted by ◆メグさま   March 18, 2012 13:54
きっと多くの方が、現役時代の彼女のことを描いたものだと想像した分、
落胆が大きかったのだと思います。
ただ、それでも敢えてこういう形を取ったということは、
きっと描きたいのは過去の栄光ではなくて、
その陰にあって、(ご本人も)忘れられてゆくものではないか、と
観終わってから時間が経つにつれて思うようになりました。
歴史や政治の勉強なら、ほかでいくらでも機会があるのだから、
映画の役割は、テキストに残らない部分だと判断したのではないか、と。
なので、そういう意味では、これはこれで成功だと思えます。

そうそう。あの睫毛のシーン。わたしはとっても単純に
そんなことさえ気づかない母と、そんなところに気付く娘の対比かと思ってましたが
何かおまじないでもあるのかもしれませんね。
常に注目を浴びる、地位のある英国女性のファッションは
やはり正統派のものだな、と『クィーン』もチラっと思い出しましたが、
年齢や風格にぴったり合うデザインのものがたくさん登場してましたね。
気品あるデザインは、安定や安心、余裕を感じますよね。
9. Posted by 佐藤秀   March 18, 2012 15:22
なぜかこちらには「シャーロックホームズ」がきました。誤爆乙。
10. Posted by ◆佐藤秀 さま   March 18, 2012 21:34
ごめんなさい。ご迷惑かけました。
改めて送りなおしました。
11. Posted by 風子   March 23, 2012 15:23
わたしもハリー・ロイドをチェックしました♪
「ジェーン・エア」でどんな役を演じているのか楽しみです。
12. Posted by ◆風子さま、   March 24, 2012 19:30
やっぱり、ハリー・ロイドにお目が留まりました?ですよね。
『ジェーン・エア』はこちらで上映されるかどうかわからないけど、
それも含めて、今後の出演作や演技や役柄がとても楽しみな人ですね。
13. Posted by えい   April 03, 2012 19:15
いま、振り返るに
エピソードの一つ一つに掘り下げが泣く
ぶっちぎれのイメージが強いのは、
もしかして
後年、認知症に悩まされているサッチャーの
切れ切れの記憶、回想だからかも…。
どんな人間も最後は…
という、せつない映画ということもあり、
楽しい映画とはいかなかったですね。
14. Posted by ◆えいさま   April 05, 2012 23:42
ああ、そういうことかぁ・・・
過去の姿が時系列順だったので、つい、全体の回想と思ってしまうけれど、
時々、何の脈絡もなく過去のどこかの瞬間が甦っては消えることを
表現していたのかもしれませんね。
そういう意味では、再見してみたい気もしますが、
やはり、楽しい内容ではないだけに、辛くなってしまうかもしれませんね。。。

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