May 29, 2013

『雲の階段』第7話

最後は医者らしく・・・無謀なオペで大失態
雲の階段2




「君はもう、階段を昇り始めている」
その、院長であり義父の言葉に縛られる三郎。
さて、第7話は。


著名な大学病院の名誉教授の診断に納得しない患者の
セカンドオピニオンを自ら買って出た三郎。
医局内の反対を押し切っての開腹手術を行った結果は、
三郎の診断通りであり、それは同時に、
名誉教授の診断を誤診であるとするもので、
院長は、思い上がるなと三郎に釘を刺す。

怪文書の出処を明子だと思った三郎は明子の部屋を訪ねるが、
明子は自分が疑われたことに釈明はせず、
「これから起こることは、自業自得だ」と言うだけで、
病院で会ってもそれ以上は何も言ってこない。
一方、高岡の仕業だと勘づいた明子は、
高岡の三郎への恨みの強さを知る。
高岡は、三郎の古い友人に三郎を強請らせる。

亜希子が妊娠し、ショックを受けながらも、
亜希子の元を看護師たちと訪ねて祝う明子。
少しも楽しめない三郎。
それは、亜希子も明子も同様だった。

緊急搬送されて入院中の患者が腹痛を再発、
専門の野上の手が空かず、緊急手術を強硬する三郎だが、
全く手に負えないことが判明。
過剰な自信で乗り切ろうとする三郎を守るため、
明子は野上を呼び、野上の判断と執刀で事なきを得る。
その夜、ユウジが三郎の自宅を訪ねてきて、
500万を強請にかかる。
自由になる金はないと突っぱねても納得しないユウジに
殴りかかった三郎は、逆にユウジに殴り倒される・・・




「俺は、俺の、傍観者に なっていた」
そんなナレーションで、
戸外のベンチにしどけなく四肢を投げ出した姿で始まった今回。
冒頭のその姿が今後を示唆するようで、
これまでの激変してきた経緯のあと、
三郎は開き直って堂々たる医師の顔をし、
一方でどんどん表情は荒み、憔悴していく。
それは、「今日一日、医者でいられるのか」とどこかで怯えながら、
明子の存在を恐れ、看護師長の絶対の信頼や期待を受け止め、
亜希子の明子への複雑な思いを感じ取り、
院長に対し、また、理事長に対し、
あるいは、野上はじめ、医師たちに対しての強気な態度など、
突然現れたユウジの言葉ではないが「悪い冗談」を始めたばっかりに、
明子の言う通り、「自業自得」な状況に追い込まれているからで。
でも、それは、わかっていたはず。
わかっていたはずでも、大胆な夢を見てしまった男の
終わりの始まりなのだろう。

前回、いったい何を考えているのか、怖いほどだった明子は、
(「逃げてあげる」という言葉も嫌だったのよ)
今回は、
患者の命、というよりも、三郎を守るために、
野上を手術室へ連れてゆくということをして、
でも、それ以外の本心は、三郎には見せなくて、
三郎が、縋るような目で見てももう声もかけなくて。
やっと、本来の明子に戻った気がして、
前回の怖さや嫌悪が消えたのです、わたし。
どんだけ単純なんだ自分。

野上に、医者のスキルも考え方も完璧と言わせるほど、
自信と実力がある(ように見える)かっこいいところもいいけれど。
ドラマとしては、
急激な上昇から急降下へと転じることになるに違いなく、
それが、どんな落ち方なのかを描くことになるよね。
それを大いに予感させる冒頭の姿に目が奪われたよ。
何か、あの身体のそれぞれの角度が良かったのね・・・
って、どこ観てる、とか言わないの。

そして、
明子の部屋で、明子を見据えてコーヒーを飲む時の顔や、
ユウジなる昔の仲間に脅迫されてトイレで顔を覆う時や、
自信や付け焼刃の知識だけで乗り切れなかった手術の後、
廊下の椅子で悄然と座り込んだ時の何とも言い難い目や、
ユウジに自宅で殴られるがままに床に転がる姿や・・・
そんな、ズタボロ寸前の三郎、っていうか、
長谷川さんが滅茶苦茶いいよね。
もちろん、
セカンドオピニオンを買って出るところも、
自宅に帰って歩きながら上着を脱ぐところも、
患者さんに優しく声をかけながら包帯巻くところも、
「副院長命令」も、
かっこいいのはかっこいいんだけどね。
傍観者であった自分が、今の自分をわかっていたはずという独白の通り、
順境のかっこよさと、苦悩や転落の差異が大きいほど、
いい男を観る甲斐も楽しみもあるというものなのですよ。
なので、
予告が終わった直後から、もう1回観てしまったのでありました。

今回は、こんな感想になってしまった。。。
っていうか、毎回、こんな感想ばっかり?



☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆* これまでのお話 *゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚

『雲の階段』第1話   『雲の階段』第2話   『雲の階段』第3話
『雲の階段』第4話   『雲の階段』第5話        『雲の階段』第6話


☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆**゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚☆*゚


tinkerbell_tomo at 23:55│Comments(8)│TrackBack(3)│ │テレビ番組のお話 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 雲の階段 第7話  [ レベル999のgoo部屋 ]   May 30, 2013 07:31
『最後は医者らしく…無謀なオペで大失態 内容 田坂(内藤剛志)に呼び出された三郎(長谷川博己) 様々な状況を見て田坂は、三郎の真実を秘密にすることを告げる。 「君はもう、階段をのぼり始めている。そこからおりることは許されない」 そんなある日のこと。 大学病..
2. 雲の階段 (第7話・5/29) 感想  [ ディレクターの目線blog@FC2 ]   May 30, 2013 21:16
日テレのドラマ『雲の階段』(公式)の第7話『最後は医者らしく…無謀なオペで大失態』の感想。なお、渡辺淳一氏の原作小説は未読。 主人公の試練をもっと丁寧に描けば面白くなると思うが… 先週に...
3. 「雲の階段」7 ☆☆☆  [ ドラマでポン ]   May 31, 2013 18:05
脅迫、来たー!! 挙げ句に自宅で揉み合いの大喧嘩になって妻が目撃、通報。妻が贈ったあの高価な時計(ミューラー?)を持ち去ってるし馬乗りで殴ってたしで傍目には強盗ですけど ...

この記事へのコメント

1. Posted by RYO   May 30, 2013 01:48
興奮冷めやらず…ですね
三郎さんがなんだかどんどん荒んで怖くなっていく
対して明子は今回表情が変わっていました
悠雅さんのおっしゃる通り、前回と違って
私もなんか落ち着いて明子を観ていられました
そして、これを演じている稲森いずみさんが最近では一番いいと思う
照姫はさほど出番がないし、クレオパトラの時は酔っ払いの演技や純愛っぽいしぐさにどうも違和感あって(笑)
あれがコメディだったらよかったんだろうけど…
あっ、すみません、最近リピしてたら違う感想になっちゃいました(^^ゞ
2. Posted by 偽は事実ですけど・・・   May 30, 2013 08:17
田坂総合病院に、横浜中央医大の坂井沢教授の「セカンドオピニオン」(反旗を翻す)

現実には東大閥に‘帝京大医学部`(3流医大)がタテを衝くことは許されないわけで。

坂井沢教授は結果的に、誤診。こりゃあーーもめるぜ(笑い)
3. Posted by gurico   May 30, 2013 18:43
ほら〜ほらほら
ホラー…ではなくて

ほらね、ばれるまでが怖いのではなくて
ばれてから、が怖いのですよ
ホント、日常の小さなウソも
反省しないと、ばれてからが怖いのですよ

しかし、三郎に背を向けたとたんに
B'zのギターが鳴って
アキコの切ない表情をみたとたんに
はぁ〜って…息もせずに見ていたことに
気が付き、我に返りました

4. Posted by ◆RYOさま   May 30, 2013 21:25
これまで、危なっかしくても上昇傾向だった三郎が、
今回はその反動のような荒んだ表情が多くて、
一緒になって怯えたりすればいいものを、
「こんな表情の長谷川さんもいいなぁ・・・」と何故かそんなことばっかり思って(^^ゞ
それは、明子が落ち着いていたおかげが大きかったと思います。
ただ、もう亜希子と三郎の家にまで行かないほうがいいよ・・・と思ったり。

そうですよね。稲森さん、最近の中ではこれが一番でしょうね。
『クレオパトラ〜』ではわたしもちっともいいと思わなかったもの。
ま、裕が良すぎたんだけど(笑)

わたしが最近録画を何度も観てるのは、『鈴木先生』で・・・
オドオドしたりブラックだったり、な三郎を観ていると、
明快で闊達な鈴木先生が無性に観たくなって、
つい、何度も観てしまってます。
5. Posted by ◆ 偽は事実ですけど・・・ さま   May 30, 2013 21:28
すみません。
Livedoorブログには、件名の欄がないので、
いつも件名を書いてくださるところには、
お名前をお書きいただくと嬉しいです。
6. Posted by ◆guricoさま   May 31, 2013 00:24
今回は、それぞれのシーンでそれぞれごとに違う表情を見せてくれる長谷川さんの
演技力の高さを愛でていたような回でした。
当初はどうなるのか、全く予測もつかなかったけれど、
舞台が東京に移ってからは、今の流れをぼんやり予感していたので、
そこを、長谷川さんがどう演じて見せてくれるかが一番楽しみだったというか。

B'zの音楽をバックに明子が立ち去る時、
廊下の向こうでぼやけていく三郎の表情を、それでもずっと観ていたワタシでした。
7. Posted by 偽は事実ですけど・・・   June 06, 2013 01:15
渡辺淳一(原作)は、あくまでも無資格がバレないストーリーだったんだけど。

「日本医師会」から‘無資格が英雄になって外科医してくれては・・・‘とクレームがあったりしてね。

初期の段階で「三郎は医学部中退」でスタートしてくれたら、多少なりとも、ドラマかな。(小野寺昭のテレビは、中退となっていた)

個人的なことですが・・・・

高校の教師は「名大医学部5年中退」で生物担当。ふと思い出したね。
8. Posted by 事実は嘘ですけど…   June 20, 2013 12:04
大変 

不愉快なので

「事実は嘘…」のコメント
すべて削除してください

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔    星