October 31, 2014

フランケンシュタイン

ナショナル・シアター・ライヴ2014
ベネディクト as フランケン版
 ntlive frankenstein


■・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演: ジョニー・リー・ミラー
    ベネディクト・カンバーバッチ
    ナオミ・ハリス
監督: ダニー・ボイル
原作: メアリー・シェリー 
2011年 UK 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・■


 ロンドンのナショナル・シアターで上演された舞台の映像化作品。
今年春に上映されたが、「遠く」て「夜の上映のみ」ということで、
鑑賞は完璧に諦めていたのだが、半年遅れで近くで観る機会ができたので、
大喜びで馳せ参じて来た次第。
いや、もう・・・・・・ 素晴らしかった。
 
英国の19世紀の女流作家メアリー・シェリーの原作を、
おそらく、原作に近い形で脚本化、
アカデミー賞監督で、ロンドン・オリンピックの開会式の演出を担当した、
ダニー・ボイルが監督。
さらに、この数年、世界中で大ブレイクしたベネディクト・カンバーバッチと、
ダニー・ボイル監督『トレインスポッティング』にも出演した、
ジョニー・リー・ミラーのWキャスト。
というか、「科学者フランケンシュタイン』と、「彼が創った怪物」を、
公演ごとに2人が入れ替わって演じていて、
2人はロンドンでは非常に高い評価を受けた作品だ。
相対する立場であり、写し鏡のような存在である人物を、
連日、入れ替わって舞台で演じた2人の役者は、
お互いの役と役者に、どれだけの刺激を受けたことだろう。
監督の着想も凄いが、
それに応えて余りある2人の役者も天晴というほかない。

 
フランケンシュタイン、と聞くと、
古い映画のイメージがどうしても思い浮かぶのだが、
それは映画のための創作であって、
実は死体を繋ぎ合わせて創られた、醜い男の苦悩の物語で、
視点は常に「怪物」にある。
物語は、1人の科学者の理想の追求の結果である男が、
生まれ、畏れられ、見捨てられるところから始まる。
その初っ端から強い力に圧倒され、魅入らずにはいられない。
最初から最後まで、演技、演出、音楽、どれも凄い。凄い。
ダニー・ボイル監督の映像作品の魅力のいくつかは、
スタイリッシュな映像と音楽、心地よいスピード感だが、
舞台作品を演出しても、その持ち味は少しも変わらない。
 
今回観ることができたのは、
ジョニー・リー・ミラーが「怪物」を演じたバージョンだったが、
一旦この作品を観てしまったら、
では、ベネディクト・カンバーバッチならばどう演じるだろう、という興味が
一気に噴き出してくる。(いいに決まってるけど)
そのバージョンは来週上映があるらしいので、
これもまた、絶対に都合をつけて観に行こうと思う。
(ついでに言えば、その翌週は、 
トム・ヒドルストン主演の『コリオレイナス』で、これも観たいわけだ)
 
普段、シネコンの各種サービスを駆使して、
なるべく安い鑑賞料金で映画を観ているので、
それに比べたらかなりの割高料金にはなるけれども、
いや、ロンドンに行って、ナショナル・シアターでチケットを買って、
日本語字幕がない舞台を観ることを思えば、この値段は絶対に価値がある。
この春の上映では、チケットが完売や抽選になったというが、
シネコンの小さなハコでもガラ空き状態で観れたわが地域ヾ(;´▽`)``
それでも、上映があったことに感謝が止まないのでありました。


tinkerbell_tomo at 21:26│ 洋画【は】 | お芝居のお話