さてみなさん!神沢利子(かんざわとしこ)さんと聞くとどんなお話が浮かびますか?

今日は日本児童文学の先駆者のお一人、神沢利子さんのお話をさせて頂きます。

1924年に福岡県で生まれた神沢利子さんは、今年の1月29日で99歳を迎えられます!白寿なんですよ(^_-)-☆

そこで神沢利子さんと親しい関係の方々が1月11日に北海道旭川の老舗の書店「こども冨貴堂」の2階で神沢利子さんのお祝いのイベントを開催しました。私も絵本仲間と駆けつけました。この日は神沢利子さんの長女の山田ルイさんも来られていました。

神沢利子さんは幼少の頃に札幌(中島公園の近くに)に住んでいて北海道が大好きだそうで、北海道は第二の故郷と言ってくださっています。

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さて、そのイベント様子をお伝えしますね。

 

子ども冨貴堂の1階奥のスペースはまさに神沢利子ワールドで、世に出た絵本の数々と直筆の詩、思い出の写真、くまの子ウーフのグッズ(神保康子さんの私物)が所狭しと並べられていました。あべ弘士さんと合作の『くじらのあかちゃんおおきくなあれ』の原画も飾られていました。
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⁂神沢利子さん直筆のウーフやグッズがいっぱい!

 

2階では座布団が敷かれていて、足が痛い人用には椅子が用意されていて、13時を過ぎるとぞくぞくと人が集まってきました。

ここでは「TOSHIKO ワールド お話会」と題して4人の読み手が神沢利子さんの絵本の読み聞かせと神沢利子さんとの出会いのきっかけなどを話してくれました。

 

読み手は、まず長女の山田ルイさんがこの度のお祝い会のお礼を述べ『くじらのあかちゃんおおきくなあれ』(神沢利子:文・あべ弘士:絵を読んでくださいました。次にやえもん文庫主宰:神保康子さん『ぽたんぽたんはなんのおと』(神沢利子:作・平山英三:絵/福音館書店1985年2月)。次は、元のら書房の恵良恭子さんが『子どものための詩の本』の中から「ゆき」など4篇。最後にあべ弘士さんが神沢利子さんとの楽しいエピソードを完璧なまでの北海道弁で語り会場を沸かせ、『水上カーニバル』(あべ弘士/のら書房2020年11月)の読み聞かせをしてくださいました。(*氷上カーニバルは、札幌市民が大正時代から昭和にかけて札幌市の中島公園内の池が凍ると雪に閉ざされた冬の終わりを祝うために様々な手作りの衣装を着てスケートリンクで楽しんでいたそうです。この絵本は、あべ弘士さんが神沢利子さんの思い出を取材して夢のような楽しい夜の記憶を絵本に描いたものです。)あべ弘士さんは「神沢さんはオノマトペの天才だ!今まで聞いたことがない不思議なオノマトペが出てくる。面白いけど読み辛い。全然読み手のことを考えていない(笑)」そうおっしゃっていましたが、確かに神沢利子さんが生み出すオノマトペを声に出して読むとスーッとイメージが湧いてきて耳に面白い音として残りませんか?



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もうこれで充分贅沢な時間でしたが、さらにサプライズがありました。なんと神沢利子さんご自身の声で『鹿よ おれの兄弟よ』の録音したものを聞かせていただきました。10分以上の読み聞かせでしたが、パヴリーシンの壮大で美しい細密画に力強い詩にシベリアの厳しい環境と生き物たちの神秘に引き込まれました。涙する人もいました。

『鹿よ おれの兄弟よ』神沢利子:作・G・D・パヴリーシン/福音館書店2004年

 

それからもうひとつ!長女の山田ルイさんが電話越しに『ぐうぐうごりら』を読む神沢利子さんの声をご自身の携帯に2日前に録音したと披露してくださいました。神沢利子さんは、読み間違うと3回もやり直しをして最後まで読み切った声には張りがあり、まだまだお元気な様子が伺えました。皆さんに届けたいという思いが伝わってきました。

『ぐうぐうごりら』神沢利子:文・あべ弘士:絵/福音館書店2012年

 

神沢利子さんは絵本や児童書だけではなく自伝や詩集、そして幼年向けの歌も書いていらっしゃいます。イベントの最後に「あら どこだ」をみんなで合唱してお開きとなりました♫皆さん、歌えますか?

 

神沢利子さんの白寿のイベントに参加して

 

 

神沢利子さんは1958年から活動を始め今年で65年目。あらためて手に取りたくなる作品が沢山ありますね。

我が家の一番人気は『くまの子ウーフ』。ウーフという名前の由来を知ってますか?それはね、「誰かの本は忘れちゃったけど、翻訳絵本でクマが「ウーフー」って言うというようなのが書いてあってそれがいいな!」と思ったそうです。ツネタはキツネらしい名前だからそうです。ウーフは1969年生まれ!さて何歳でしょうか?答えは54歳爆  笑ラブラブ

『くまの子ウーフ』神沢利子:作・井上洋介/ポプラ社2001年9月

 

 

『あひるのバーバちゃん』神沢利子:作・山脇百合子:絵/偕成社1974年9月

それから『あひるのバーバちゃん』。これは本当に娘たちに何度も何度もせがまれて読みました。バーバちゃんがいつも背負っているポケットいっぱいのリュックに何がはいっていたのかな?元気いっぱいのバーバちゃんが繰り広げるお話の世界で我が家の娘たちも元気いっぱいに育ててもらったんだなぁって今日のイベントに参加して感謝の気持ちでいっぱいになりました。皆さんの好きな作品はなんですか?日本の子どもたちには、こんなに楽しいお話が山ほどあって幸せですね。それにしても神沢利子さんの頭の中、いいえ好奇心と探求心がいっぱいの心の中を覗いてみたいですね照れラブラブ


お知らせ

 

今回の白寿を記念して、14歳から書いていたという神沢利子さんのはじめての句集『冬銀河』が刊行されます。現在、子ども冨貴堂では予約受付中です。(0166-25-3169 子ども冨貴堂)2023年1月29日発売。

 

おめでとう!神沢利子さん白寿&句集刊行記念展~新保コレクションとあべ弘士絵本原画展~は1月4日~1月15日まで開催中

 

来年は、100歳(百寿)になられる神沢利子さん。

旭川の子ども冨貴堂さん達は、今から楽しい企画を考え始めて動き出しているんですって!

とっても楽しみです。さぁ、この冬休みに神沢利子さんの作品を是非手に取ってください。