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2007年12月09日09:46サイバニクス(山海嘉之による定義)の不可思議
「サイバネティクス、メカトロニクス、情報科学を中心として、ロボット工学、脳・神経科学、IT技術、感性・人間工学、生理学、社会科学、倫理学などの異分野を融合複合した新領域」のことを、サイバニクスとよぶらしい。(出典は www.tsukuba.ac.jp/public/press/070618press-1.pdf)
しかし、この山海教授の説明は、語義的には奇妙である。サイバーとニクスの合成語であるので、「コンピュータ[テクノロジー]を使った技術および学知」である。実際先の説明には、サイバネティクス(サイバー工学)とメカトロニクス(機械工学)があげられ、第三項に情報科学がきちんと書いてあるからである。
ははん、これは、高度なロボット工学をきちんと社会の中に送り戻す(=アンダーグラウンドな科学ではなく、きちんと公の承認を得る)ために、諸学の知識を動員する前者の学者のたくらみであるなあ?という教授の意図が見え隠れする。
実際、連携研究者には大阪大学の外科などが入っているからである。
これをたくらみとみるか、公的な正統的手続きとみるかは、解釈次第である。