2008年02月
2008年02月23日
水の会議に参加
〔３月５日更新〕
今日２月２１日は以前からセルビシオパイスのメンバーたちが企画していた、ワスコ谷の水資源を守る会議が開かれました。FORO AGUA Y MEDIOAMBIENTE と題された会議で、コナマやワスコ州知事、市民団体代表などを招いて市民とともに環境の問題について対話する会合です。
このような形の会合は実はこれが初めてなんだということです。水や環境汚染の問題が山積しているこのワスコ谷であっても始めての会合ということに驚きを感じました。なんどか抗議集会というものはありましたが、あくまで政府市民企業とそれぞれの立場の人が介する場は始めてなのです。
午後に会場に着くともう会議自体は半分が終わっていましたが、後半の環境教育部門についての討論会を見学することができました。コナマの環境教育部門を担当するAさんの説明
路上の犬の問題／ごみの不法投棄 ポイすての問題／大量の消費 レシート、ビニル袋の問題／などを指摘していました。ある意味もっともな解説です。こういった問題を環境教育として子供たちを中心に話していきたいと言って
いました。
しかしここで「過剰な鉱山開発が水不足を引き起こしている」という内容の大弾幕を掲げた若者たちの一段が入ってきました。一時会場は混乱します。彼らを排除しようとする運営側とそれを守ろうとする一般聴衆の間で激しい口論となりました。
混乱の後、環境教育についての話を続けると、第３州では環境承認登録を行っているクラブが５４クラブありそのうちの１６クラブがワスコ
州だということです。比較的豊かな自然が残っており、自然保護区へのアクセスがある特性を利用し生徒に対して生物多様性を知ってもらう機会を設けたいというA氏の発言は的を得ていると感じました。
しかしながら、聞いている住民たちの間にはもっと根本的な解決を求めたいという思いが強く、緑の問題よりも環境破壊の問題をどうにかしてほしいといった意見が相次ぎました。
そのご質疑応答となり住民代表からは大気汚染や、見えない開発への不安といった質疑が相次ぎました。
間違いなく今回の機会が正式に水というテーマで環境の問題に扉を開いたことは確かです。しかしながら開発や汚染といった問題について答えを見つけるにはまだまだ話し合いが必要だと感じました。
終了後セルビシオパイスのメンバーにも話を聞いたところ「今回の会合には満足している」とのことでした。とにかくひとつの机に顔をつき合わせて話し合えたことが大きな成果と言えるでしょう。
2008年02月15日
ついてないって言っちゃおうか
運が悪い良いというのは、その人の捉え方のような気がする。周りから見て相当運が悪い人でも明るく楽しく生きている人もいるし、そういう人には運が舞い込んでくるのだと思う。だから俺もどんなに運が悪くても「プラス思考」でがんばってきた。「大丈夫これは運が悪いからじゃなく、きっと良いことが始まる前兆だ！」とか「この事件にはもっとほかの教訓が眠っているはずだ！」とか
できるだけ考えるようにしていたのだ(我ながら偉いもんである)
しかしながら、そう考えたとしてもどうも最近運が悪い。なにかの教訓とか、何とか言うよりも運が悪いと正直に認めちゃったほうがいいのかもしれないので、この運が悪い自慢をどうぞ聞いてください。
��12月には前の家を強制的に出なくてはならず。。。家を探す段階でハプニングがあって村人にののしられたり
��12月から1月はじめには5日間下痢の症状で毎日点滴を打ち
��ようやく住み始めたレストラン2階は居心地が良いものの金土の夜にはレストランでカラオケライブがあり朝の4時過ぎまですさまじい意騒音で眠れず
�い舛覆澆縫譽好肇薀鵑硫�は高校の建築現場で昼間は工事の騒音で休めず
�ゥ戰奪匹離離澆糧鏗欧破萋�体に大きな発疹ができ
�Ε�レンダー展では展示後のカレンダーを抽選により贈呈するといったら皆個人的なお願いをしてきて、ダメだといいたらほぼ全員から批判され、カレンダーをもらったらもらったで希望と違うと文句を言われ
�Д�レンダー展をがんばった最終日(2月12日)にサッカーをやっていて、後ろからスライディングを受け、コンクリートに頭を強打。脳震盪で意識を失い。日付を忘れ、協力隊でチリに来ていることも、自分が大人であることも一時的に忘れ
�┐�けつけた病院では4時間ベッドに寝かされたまま診察をしてもらえず(これでも診察とみなし金を取るという、ひどいはなしだ)
��次の日サンチアゴにすぐ上がりCTスキャンの結果は良かったものの、一緒に携帯電話をズボンに入れていたため電磁波で携帯が完全に壊れ
��そのほかにもあんなことやこんなことがあり
とまあ、簡単にあげただけでもこれだけ・・・すごい。やっぱり俺あるいみすげえな。でもこうやって元気に生きているのが唯一の救い。運がいいのか悪いのか、いや悪いだろうな。
2008年02月08日
カレンダー展開催中！
展示した物は �‘�本のカレンダー２５枚 ��日本の地図・アイウエオ表 �Ｆ�本の文化・料理のパンフレット �ご超�絵画コンクールの作品８０枚 �セ笋裡映�間の活動記録 等です。今日は日本語に興味があったりアニメに興味があったりする『日本びいき』の若者が多くやってきてくれたのが印象的でした。
エステバン君という高校生は朝一で来てくれたのですが、自作のアニメや折り紙を持ってきて見せてくれました。今日にかけていろいろ用意して朝早くから待っていてくれたようです。こんな地球の裏側にも日本ファンの人はいるんだね。
明日はビデオの上映（『おしん』や『チリでの協力隊の活動集』上映など）を新たに行います。文化センターの人からは「とてもいい展示だから来週一週間のばしてやったらいいのでは」などと提案されているので来週もやるかもしれません。
＊昨日の準備にはセニョリタＭさん。（日本の大学でスペイン語を勉強中で現在はチリで短期語学留学中）、そして今日からは第５州から同期隊員ＴＯＭ君がやってきて手伝ってくれました。みなさんいろいろありがとう。
2008年02月01日
レストラン2階での暮らし
レストランを取り仕切っているのは40代くらいのおばさんで、けっこうしっかりした人だ。本を読むのが趣味らしく博学だしいろいろ頼りになる。1月の始めも体を壊しているといったら胃に優しいメニューを作ってくれた。しかし、たまに気分を悪くすると子どものようにふてくされるのであまり怒らせないようにしないといけない。
この間料理が遅かったから催促に行ったらそれで気分を害してしまったらしい。それから目もあわせてくれないのだ。あきらかに彼女のテンションが下がっていた。そこで次の日の朝、家賃を払ってから日本から持ってきた和紙の人形をあげたらすごく機嫌が良くなった。本当に・・・なんなんだこの変化は。
まあちょっと難しい人だが、悪い人ではないので上手くやっていけるだろう。
食事は1日3回。朝はパン2個で、それぞれにハムとチーズが挟まっているもの。そして紅茶。昼はカスエラがまず出てきて、次に米と鶏肉トマトサラダが付く。夜は基本的に昼と一緒。味付けが少し違う。日によってスープはない。ちなみにチリでは喫茶店に行っても紅茶といったら『ＴＥＡ ＢＡＧ』の紅茶が出てくる。日本なら、ほらちゃんとポットに葉を入れてやるでしょ？そんなこと一回もない。
そしてコーヒーも『ネスカフェ』のインスタントコーヒーが主流。
でももうコレには慣れてきた。
シャワーとトイレは共同だ。僕の住む2階には唯一シャワー室がありその中にトイレもある。基本的に狭い部屋なので誰かがシャワーを使った後は部屋の中は便器等も含めびしょびしょになる。仕切りのカーテンでも取り付ければいいのだがそうはしないようだ。
たまに断水があり、そういう時は便器の中のモノが流れないので、うかつに蓋を開けるとびっくりする。シャワーはお湯が出ないときがある。
僕の住む2階には10名近くの人が住んでいて、皆工事現場の作業員達だ。人のいいおっちゃん達で毎日顔を合わせるのでもうすっかり友達である。今日も部屋に帰る途中で「タケ、カンフーで対決だ！」と3人のおっちゃんたちが『ベストキッド』ばりの技で襲い掛かってきたのでしばし戦った。みな少年である。
彼らは近くの工場建設を請け負っているビーニャ・デル・マルの工事会社のスタッフたちだ。24歳から50代まで幅広い年代で構成されていて、よく働く。毎朝電気コードや長靴やらを沢山持って仕事場に行く。昼に戻ってまた仕事。夜9時前にぼろぼろの格好で足を引きずりながら帰ってくる。日によっては深夜働き朝ごはんを食べてから寝ている。皆一生懸命だ。
彼らと仲良くなったのは、日本語を教え始めた頃からだ。といっても10日前くらいだが「家族の皆の名前を日本語で書いてくれ」と言われて書いたのである。全員の名前をひらがなで書いた後、どうするんだ？ときくと「体に家族の名前を刺青するんだ」と大変嬉しそうである。「スペイン語で入れても当たり前すぎるだろ？日本語がかっこいいぜ」とのことらしい。
でも彼らは体中のいたるところにもう刺青を入れまくっているのでいったいどこに入れるんだろうか？
それはまあいいか、彼らに考えてもらおう。ちなみに「ひらがな」の刺青だとガイジンの名前だから日本人からしたらかっこ悪いかな？あとでまた「カタカナ」で書いてあげようと思う。ただ名前を教えただけだが刺青となると一生ものだし、、、、なんか責任を感じてきた。
そうそう、この一団のなかにスワッソという苗字の男がいた。目が細く体はがっちりしていて、声が体の割りに甲高い。仲間の一人が「チリ代表のスワッソと親戚だよ」と教えてくれた。本人に確かめると自分の父親の妹がスワッソの母だという。ということは従兄弟か、、僕はスワッソのファンなのでいろいろ聞いてみた。親戚でよく集まるのか、かれは良いやつか？等
聞いていくうちにどうやら彼自身もプロのサッカー選手だったらしい事が分かった。11年前にユニオン・エスパニョラという一部のチームで中盤を任されていたらしい。「ゴールもあげたさ」と遠くをみて答える彼。
僕は自分の家でプロのサッカー選手にあえるとは思わなかったので相当興奮していたが、彼は「もう今は老いぼれさ、態度が悪くってさクビになったんだ。これが人生なんだよ」と切なそうに答えて行ってしまった。
きっと彼はこの10年間の間に人生の栄光やら挫折やらいろいろ味わったんだろうな。などと感じた。
さて、家の話に戻ろう。
今唯一の問題点がある。それは金曜日と土曜日の夜は次の日の朝までライブがレストランで繰り広げられるということだ（しかも毎週もれなく）。これについては情報不足だった。なにせ今回は緊急で探さなくてはいけなかったから。。。
この騒音がさすがにすさまじい。毎週バジェナールからアマチュアの歌手を呼んで歌わせて客寄せしているようである。夜12時くらいに始まるライブは5時近くまで行われることもあり、音だけでなく震動さえ部屋まで響き睡眠どころじゃない。そして音楽は決まって「クンビア」というコロンビアのクンビアとは一味違うベース音とドラムが調うるさく、サビばかり繰り返されるご機嫌な曲である。
自分が楽しみたいときはいいけど、休みたいときだってあるからなあ。これは今後どうなるか、耳栓を先日購入したからこれでしばらくはだいじょうぶかな。。
とまあこんな感じである。何はともあれあと残りの活動も10ヶ月ちょっとだ。この場所で良い関係をつくれたらなあと思う。そしてご飯の心配をしなくて済むのはなにより助かっている。
