もう15年以上もドイツと日本を行き来していて、
私が心そこ羨ましいなと思うのが、ドイツのクラインガルテン(小さい庭)。

これは街の郊外でよく見かける集合型の市民農園。
200年の歴史をもつ農地の賃貸制度なのである。

一度、契約すると20年以上借りることができると聞いたことがある。
それも年間たった数万円で。

野菜や果樹、草花が育てられているだけでなく、
芝生をしき、子ども用の遊具までおいてあるところもある。

一区画なんと100〜400平方メートルもあり羨ましいくらい広い。
私が最初見たときは、なんとドイツにも小さくてかわいい家に
住んでいる人がいると思いっきり勘違いしたくらい素敵なのだ。

それにしても借りている人は熱心に管理してる。
4月〜9月ごろまでお天気の良い日には、
たくさんの人が自分の農園で大いに太陽と自然を楽しんでいる。

この制度は19世紀、都市化に伴う劣悪な環境下に置かれた
労働者や子どもたちのために自然と触れ合う必要性を
お医者さんが提唱したことから広まった。

なんという素晴らしい提唱なんだろう、それも19世紀の初頭に。
日本もいちおう先進国なのに、労働者と子どもたちの住環境のことを
真剣に考えたことがあるのだろうか。

「自然と触れ合う」ということがいかに人間の心と体にとって大切かということを、
ここドイツにいると思い知らされる。

2016年に撮ったウッパタールのクラインガルテン

D397936E-328E-4276-98F8-71D9364D88AC