5月24日に放送された
『アメトーーク!』の「HUNTER×HUNTER芸人」を視聴しての感想。

結論から言ってしまうと、予想どおり微妙な内容だった。
まず最初に番組の大まかな流れを書くと
 ●出演者登場 (雛壇ゲスト7人、知りたいゲスト2人)
  ・ハンマーカンマーじゃない、ハンマーカンマーの何万倍も面白い
  ・白い象形文字みたいで読めない→色々あるから後で説明
  ・『アメトーーク!』で放送決定後、ネットでは過去最高の盛り上がり
 ●どんな漫画なの?
  ・基本情報説明(連載開始時期、発行部数等)
    20年で35巻て少なくない?→理由は後々→後ばっかり
  ・作者はあの『幽遊白書』の冨樫先生
    →蛍原「『幽遊白書』は『セーラームーン』みたいなもん?」
     →当たってないけど凄いことを言った、その凄さは後々説明
  ・あらすじ説明
    ハンター試験は『NARUTO』でいうところの中忍試験
    競馬でいうところの調教師試験
    アンガ田中は「ウーマン・エスケープ・アワー」の能力者
 ●なぜハマる?
  ・とにかく複雑
    キャラクターもストーリーもとにかく複雑で一回ハマったら抜け出せない
     ハマる理由 複雑かつ綿密な構成。
  ・キャラクターの相関図パネル登場
    紹介しているキャラはほんの一部(158キャラ)
    護衛軍3人のややこしいフルネームを頑張って覚えたのに
     いつしか登場人物達がピトーとかユピーとかプフって略して呼びだす
    クラピカやレオリオは主要メンバーなのに10年くらい出て来ない
     ハマる理由 リアルに10年間登場せず。
     ハマる理由 (例)ジャイアン、スネ夫なしで10年。
     ハマる理由 空白の10年は描かれず。
     ハマる理由 (例)北の国からでいう正吉  
    ゴンやキルアが念を覚えたらクラピカはもっと強くなってた
     →じゃあレオリオも強いのかなと思ったらレオリオは念を使えない
      →成長はみんな同じじゃない
     いつかレオリオもバーンと強くなる→コレもんで ↓ こう! ↑
  ・冨樫先生は作中のキャラの行動をすべて時系列にして整理している
  ・設定も複雑
    グリードアイランド編のスペルカードまでキッチリ設定している
     ハマる理由 作品内のカードゲームの設定も細かい。
     ハマる理由 使わないカードまで細かく設定。
  ・避けては通れない話題「休載が多い」
    7巻あたりまでは一巻につき1週から3週ペースの休載だったのに
     どんどん休載が増えて最近は一巻描いたら休載
     ハマる理由 近年は1巻ごとに休載アリ。
    漫画家さんてそんな休んじゃいけないんじゃ?
     →これだけ綿密にストーリーを練っているんだからしょうがない
    ジャンプ展で公開された冨樫先生のインタビュー動画によると
     「最終回を迎えるのが先か、俺が死ぬのが先か」
    休載中にその後の展開を予想したりもできる
     ハマる理由 休載中に盛り上がる展開予想。
    下描きのような状態で掲載されたこともあった→白い象形文字はコレのこと
     単行本だとキッチリ修正されるからファンは二度楽しめる
     ネーム掲載は冨樫先生が悪いんじゃなくて欲している自分達が悪い
    かと思ったら暗黒大陸の見開きのような描き込みの凄いコマもある
     見開きは1コマに4日を費やした→キンコン西野の絵より見応えある
 ●具体的なシーンを見ながらハマる理由を熱弁
  ・カイトがピトーに右腕を切断される一連のシーンを紹介
     これが蛍原さんの右手だったら驚かない
    腕を取られた翌週は逃げたゴン達の方から始まる
     →バトルは描かれず、ラストはカイトが首を斬られて死んでいる
     ハマる理由 描かれないまま衝撃の結末
    カイトの死体が横たわっているコマから8ヶ月放置される
     →ゾンビみたいに操られている状態から今度は6年放置される
     ハマる理由 6年間、登場せず
    6年後「彼は もう死んでいる」とアッサリ説明される
     →みんな心の中で「いや死んでんのかい」
     ハマる理由 6年待ってサラッと記載。
  ・クイズ「カイトが死んだことを知ったゴンはどうなる?」
    蛍原の回答は「ヒゲが伸びてくる」
     →正解は髪の毛が伸びる、蛍原は未来が見える能力がある
 ●急な新キャラ
  ・ジャイロは突然登場したものの今のところまだ出てきていない
     ハマる理由 20巻で登場後、14年出ず。
  ・1コマだけ出てきたキャラ→兵器ブリオン
    『アメトーーク!』の漫画企画では出演ゲストがコスプレしたりする
     →ケンコバはどうしてもブリオンがやりたい、ブリオン以外はやらない
      →「じゃあ今回は皆さん衣装で」となった
 ●単行本でも伏線を張っている
  ・内通者はサイユウ
    →30巻の表紙でパリストンとサイユウだけ「裏で手を組んでいる」
     ハマる理由 休載中に考察が出来る。
  ・単行本折り返しの作者コメント→結婚しました
    結婚相手は『セーラームーン』の作者→蛍原の伏線がスゴい
  ・31巻「柿の種 最強。」→32巻「ピーナツが支えていればこそ。」→柿ピーの伏線
     ハマる理由 柿ピーでも伏線を。
 ●人気悪役の名シーン
  ・最強の敵の死の演出→メルエムと最期のシーンの紹介
    真っ黒に台詞のみのページが続く→倒れたメルエムとコムギの演出
     途中で字が見えづらいと思ったらいつの間にか泣いてた→そんなのある?
     ハマる理由 悪役の死でも泣かせる演出。
  ・イカルゴはカッコいい→心はイカだからタコ扱いしちゃダメ
 ●念能力
  ・六性図と水見式の紹介
    蛍原の念の系統は?→水見式がMr.マリックのやり方
     水見式の結果、甘くなっていたから変化系→元から砂糖水をぶち込んでた
    アンガ田中が水の味を確認→「ウーマン・エスケープ・アワー」発動
  ・クラピカの「絶対時間」は全ての念系統が強化される
    →アンガ田中も水中に入ると
     「お笑いエンペラータイム」で全てのお笑い能力が強化される
 ●ヒソカvsクロロ
  ・共に悪役なのに人気があり、単行本34巻で丸一冊かけて対決した
    絵も説明も量が凄まじい→前の巻に比べて34巻は売上が20万部も増えた
     ハマる理由 売り上げ20万部増の悪役対決
 ●劇場版アニメの特典「0巻」
  ・作者によるQ&Aの衝撃の回答「全員死にます。」
     ハマる理由 作者がネタをバラしても面白い!!
 ●ストーリーの中で芸人も出てくる
     ハマる理由 芸人らしきキャラも登場!!
  ・ウッディーはウド鈴木、マッシュルは日村
  ・実はケンコバも出てる
    →単行本23巻の作者コメント「大阪のTVおもしれぇ〜〜」の
     挿絵で描かれた「復讐」と書かれたパンツはケンコバのネタ
 ●感謝の正拳突き一万回
  ・ネテロは何故ここまで強くなれたか→一日一万回感謝の正拳突き
    『アメトーーク!』という番組に感謝が足りていないヤツがいたから
     呼び出して収録開始直前から「感謝の正拳突き」をやらせていた
    収録中ずっとやらせていたからそろそろ音を置き去りにしているはず
     →「感謝の正拳突き」をしていたのはコロチキ・ナダル
      2時間15分に及ぶ収録中に4200回の正拳突きをしていた
という感じ。

冒頭で触れたように、個人的には微妙に感じてしまう内容だったけど
尺の問題や、原作を知らない人への配慮を考えると
こういう良くも悪くも無難な内容に落ち着いてしまうのは仕方ないんだろう。

事前の記事でも書いたように
『H×H』は「んなアホな」的なブッ飛んだ展開が比較的少ない作品だから
『魁!男塾』や『キャプテン翼』『北斗の拳』のような
ツッコミどころの多い作品の回と比べると笑えるシーンは少なめで、
それが今一つハジケきれなかった原因になっているのかもしれない。

ちなみに自分が笑ったのは
カイトが腕を斬られたシーンでの「蛍原さんの右手だったら驚かない」と
レオリオの念能力の「コレもんで ↓ こう! ↑」、
あとは「ブリオン以外のコスプレはやらない」宣言のあたり。

逆に、残念だったのはカイト死亡に至るまでの説明が下手すぎたせいで
カイト死亡シーンを見せても客のリアクションがほとんど無かったことと
カイトの生死が不明なまま6年放置されたような説明になっていたこと。

カイト死亡シーンに関しては
「バトルシーンが描かれていないのに死んでいた」ことが衝撃的だったわけじゃなく
ゴンが「カイトは生きてる!」とキルアや読者に前向きな希望を与えた直後に
「カイトは死んだ」という無慈悲な現実を突きつけた演出が衝撃的だったわけで、
もう少し上手い話の持って行き方があったような気がするなあ。

「カイトの生死」に関しては
シュートが「暗い宿」で捕えた時点で彼の状態はほぼ明らかになっていて
「ピトーなら元に戻せるかも?」というのは一縷の望みに過ぎなかったから、
「死んでるならもっと早く言ってくれ」的な説明には違和感があった。

ストーリー展開の上手さを説明するなら
287期ハンター試験の三次試験「トリックタワー」での
「全員で進めるが長く困難な道」と「三人しか進めないが短く簡単な道」の二択で
ゴンが思いついた「第三の選択肢」とか、
グリードアイランド編でのレイザーとのドッジボール対決で
ヒソカの「伸縮自在の愛」によって二転三転する攻防とかを紹介した方が
シンプルで分かりやすくて良かったんじゃないだろうか。

その他に気になったり驚いた点は
 ・能力がカタカナ表記だと違和感があるから
  「ウーマン・エスケープ・アワー」には適当な漢字も割り当ててほしかった
 (『絶対時間』が元ネタなら「絶叫時間」とか?)
 ・各キャラの行動を整理した時系列表は『ジャンプ流!』で紹介されたもの?
 ・「最終回を迎えるのが先か、俺が死ぬのが先か」は初耳だったから驚き
 ・全体的に「このキャラが○年間登場しない」という切り口が多すぎた印象
 ・「休載中に色々考察できて有意義」というフォローがあったけど
  連載中でも考察しながら読めるから的外れな擁護になっていた感じ
 ・暗黒大陸の見開きで右下に描かれたキャラとして
  「リンネ」「ZZIGG」「ネテロ」と表記されていたから
  さすがに冨樫先生に「ZZIGG」の読み方を聞くことはできなかったのか
 ・メインキャラのキルアについてすらほとんど言及していないのに
  ジャイロについて触れてきたのは予想外
 ・「気付いたら泣いてる」に対して「そんなことある?」はよく言ってくれた
 ・単行本0巻って別に貴重なモノではないような気がする
 ・「全員死にます。」は作者によるネタバレだと断定してしまっていいのか?
 ・「芸人らしきキャラ」ではゴレイヌも紹介されると思ってた
くらい。

好きな作品だからもっと面白くできたんじゃないかと思ってしまうし
水見式や感謝の正拳突きのくだりは不要だった気もするけど、
原作ファン以外を無視してディープなネタばっかりやるわけにもいかないから
このテーマでやってくれただけ有難いと考えるべきなのかな。

決してつまらなかったわけではなく、なんだかんだで楽しい一時間だった。