週刊少年ジャンプ2022年50号掲載の
『HUNTER×HUNTER』連載再開4週目「394◆想定」の感想。
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(前回掲載分まで反映済み)
※画像データは物理的にも容量的にもサイズが大きめです
術者本人ではなく念能力で具現化された分身のような存在だったらしく、
オウはヒンリギに対して
「エイ=イ一家は幻影旅団に任せないか?」
「先ず旅団にはエイ=イのアジトで暴れ回ってもらおう」と提案。
ジジイの分身は消滅して尋問不可能、部屋に入るのも危険、ということで
現時点でこれ以上何もできないのは理解できるけど、
若頭二人がタッグを組んでカチコミに行く展開は盛り上がりそうだったから
これでアッサリお開きになってしまったのは肩透かしを食った感もあるなあ。
ノブナガが「組員殺し」を始末したことをオウから聞いたヒンリギは
心当たりを調べるためビデオ猫の録画映像をチェックしていて、
エイ=イの始末を完全に旅団任せにするつもりっぽいオウと違って
ヒンリギはまだ多少なりともエイ=イ殲滅に向けて動く可能性があるのかな。
で、ここで気になるのはエイ=イの元当たり屋ジジイの「分身」能力で
非念能力者であろうマイザン伍長や下っ端マフィアにも視認できていた以上
あの分身は具現化(=実体化)していたと考えていいはず。
一般人にも視認可能な「術者本人の分身」を作るタイプの能力としては
カストロの「分身」や

ハンゾーの「分身の術」、タフディーの「幽体離脱」なんかが存在しているけど、


戦闘や隠密、暗殺なんかを目的に作られたであろうそれらの能力とは違い
ジジイは「当たり屋をしたいけど怪我は嫌だ→じゃあ分身にやらせよう」的な発想で
自分の分身を作る能力を発現させるに至ったんだろうか。
しかしヒンリギの投げナイフを右大腿部に受けたジジイ分身は
悪あがきでヒンリギ&オウに襲い掛かったりせずそのまま消滅していたから、
「一定以上のダメージを受けると分身が消滅する」性質だとしたら
相応のダメージを負うことが前提の「当たり屋」とは相性が悪いような気もする。
「いくらダメージを受けても行動可能な分身」だとそれはそれで便利すぎるから
「一定以上のダメージで消滅する」のはあらゆる分身能力に共通する性質で
ジジイはそれを知らずに分身を選んでしまった、と考えられないこともないけど
だとしても「刺されても血が滲みもしない」性質で当たり屋が務まるとは思えない。
「実際には怪我をせず、大袈裟に痛がる演技だけで相手を騙す」ことが
当たり屋としての美学だとジジイが認識しているのであれば
「怪我できない分身」を発現させてもおかしくないのかもしれないけど・・・?
強制転送された先でビレに殺害され、
モンブラン=トトとシフォン=トトの二人(姉妹?)により死体処理された模様。
タッシが若頭の制止も聞かず怪しい部屋に不用意に飛び込んでいったのは
いくらなんでも迂闊すぎる・・・というか
エイ=イの手口を紹介するための話の都合にすら見えてしまったけど、
念能力を知らない下っ端マフィアならこれくらいアホでもおかしくないんだろうか。
フードコートでザクロを襲ったときと同様
「ターゲットの背後から首を切り裂く」手口でタッシを殺害したビレは
レベルアップ直後に水見式をして自身の系統を判別していて、
こうなると先週の感想で
モレナの「予め何系か知る方法」が気になってくる。
ツェリードニヒの私設兵1名を自軍に引き込むことを目論むモレナは
「彼の動向を把握するため
王子側の人間を“恋のエチュード”に感染させたいの」と言っていて
仮にツェリードニヒ私設兵が「恋のエチュード」に感染したところで
それだけではツェリードニヒを裏切ってモレナ側につく理由は無いから、
先週の感想で書いたように「恋のエチュード」はビノールトの「切り裂き美容師」よろしく
唾液を通じて「発症者」の情報を把握できるような性質を備えているのかな。
ただ「対象者の情報」を得られるタイミングが唾液交換時だけでは
「ツェリードニヒの動向を把握する」ことはできないはずだから
パームの「淋しい深海魚」のように

「相手の行動をリアルタイムで監視できる」性質を持っているとも考えられそうで、
だとするとまさに「ゲームマスター」っぽい・・・というか
「一般人に超常的な力を与える」点も含めると
『レベルE』のカラーレンジャー編のバカ王子に近いことをやっているのかも。
「恋のエチュード」発動時に
「モレナに尽くす」ような要請型の操作能力を付与している可能性も無くはないけど

その場合「予め何系か知る方法」はまた別の能力、ということになるんだろう。
そして「オレ変化形だった──」と言ってビレに水見式グラスを渡していたのは
先週の時点でレベル18だった放出系希望のマトベールで、
彼がレベル21に到達している=レベル18から3つレベルを上げているということは
マイザン伍長の他にも最低2人は犠牲者が出ている計算になる。
ボコンテの「扉」は3101号室以外にも
「C扉」や3131号室に仕掛けられているっぽいから
マイザン伍長&タッシ以外にも犠牲者が出ていること自体はおかしくない・・・けど
上記の台詞が「変化系」ではなく「変化形」になっていたり

先週「大学生」だった肩書きが今週は「人材派遣・斡旋業」になっていたり


マトベール絡みでミスに思える描写が目に付いたのは気になるところだ。
「変化形」はともかく肩書きに関しては
そもそも先週紹介されたマトベールが再度紹介されていること自体が不自然だから、
単なるミスではなく何かの伏線になっている可能性も無くはないんだろうけれども。
ビレ (具現化系) レベル20→21
マトベール (変化系) レベル18→21 (大学生→人材派遣・斡旋業)
トレベルム (放出系) 運び屋兼殺し屋 レベル21
モンブラン=トト (具現化系) 死体処理・飼料製造業 レベル3
シフォン=トト (具現化系) 縫製・装飾加工業 レベル6
ギャトーム ※顔不明
ソドム (操作系) 闇医者兼殺し屋 レベル31
オラルジ (強化系) 廃棄物処理業者 レベル21
ヨコタニ (具現化系) 悪専弁護士 レベル27
ノートル (具現化系) 配管工 レベル24
スフレ (変化系) ハッカー レベル28
ドッグマン (強化系) プロレスラー レベル36
の12人。
感想記事の冒頭にリンクを貼っている「キャラクター一覧」の画像は
火曜日以降に更新作業をして翌週の感想記事までに間に合わせているんだけど、
今週はキャラクター把握のため感想記事と併行して更新作業も進めていった。
エイ=イ一家の構成員リストだけ抜粋するとこんな感じで

「ヒンリギを挑発した女」と「分身ジジイ」以外の名前はこれで判明。
名前だけ登場した「ギャトーム」は
文脈から判断する限り分身ジジイでほぼ確定と思われるものの、
あくまで「ほぼ」だから一応まだリストには反映させていない。
念能力が判明している構成員はまだ少ないけど
大半の組員がレベル21に到達して系統まで判明しているから、
今後の展開の中でいずれ全員分の能力を描くつもりなんだろうか。
後方支援に徹してレベルアップを後回しにしていたっぽいモンブラン&シフォンが
まだレベル一桁なのに「具現化系」と紹介されているのは
モレナの「予め何系か知る方法」で教えてもらったからだと考えられそうで、
おそらく姉妹であろう二人がともに具現化系ということは
先週書いたように彼女らは相互協力型の能力を発現させたりするのかも。
そしてモレナの計画では
「王子側の人間を“恋のエチュード”に感染させる」つもりらしいから
パドイユとルイーニーが死んだことで「最大23人」の枠が2つ空いて

新たに2人、別の人間を「発症者」にできるようになったと考えられる。
エイ=イ一家はモレナを含めて23人だから
「空いた枠を補充する」ことまでは考えが及んでいなかったけど、
前述のとおり味方を強化するだけでなく敵に対しても使い道があるとしたら
「22人を発症させたらそれで終わり」じゃないのは地味に厄介だなあ。
しかし、たまたまパドイユとルイーニーが死んで枠が空いていたからよかったものの
彼らが生きていたら「ツェリードニヒ私設兵を感染させる」ことはできなかったはずで、
その場合モレナはツェリードニヒにどう対応するつもりだったんだろう?
「王子側の人間を感染させる」のは
「ツェリードニヒの動向を把握する」ことが目的らしいから
枠が空いていなければ操作系の能力者に「人間操作」能力を取得させて操ったか、
あるいはそれこそパームのような千里眼能力でも取得させていたのかな。
ルイーニーの行動が「行きあたりばったり」「テキトー」と言われていたように

モレナも思慮深いようで意外と考え無しだったりするのかもしれない。
(「臨機応変」という見方もできるのかもしれないけど)
強化系レベル36のドッグマンが「一番大切な役割」を担っている模様。
エイ=イ一家の中でも一際目立つビジュアルだったドッグマンは
肩書きが「プロレスラー」ということで、
額の「犬」や口元はマスクマンの覆面(というより仮面?)だったわけか。
肩書きといい系統といい見た目といい
ドッグマンはシンプルに肉体強化の能力を取得した武闘派タイプ・・・と思わせて
意外と「嗅覚」を強化した感知タイプだったりするのかも。
ドッグマンはモレナに「必ず見つけ出してちょうだいね」と頼まれていたから
期待されているのは「捕まえる」ことより「見つけ出す」ことのようで、
強化した嗅覚を使って人を捜す警察犬みたいな能力だとすれば辻褄は合う。
対して、彼のフォロー役に関しては
マトベールが嫌がったあと「ならばオレが」とソドムが買って出た形だから、
特定の能力が必須というわけではなく、わりと誰でもいい役割なんだろう。
強化系レベル36のドッグマンと操作系レベル31のソドムは
モレナを除けば現在判明している中では最もレベルが高い2人だから、
ここでどんな働きを見せてくれるのか注目しておきたいところだ。
レベル29だったパドイユがヒンリギに瞬殺されている以上
31や36程度ではまだ大した脅威ではないと推測できるけど、
「レベルもう少し要るな」と判断しているドッグマンに
モレナが「新しい処理場で優先して50以上に上げると良いわ」と言っていたから
レベル50を超えるとオーラの総量や威力はかなり上昇するのかな。
(レベル36で見つけ出せないものがレベル50で見つけ出せるようになるとしたら
オーラの総量・威力の上昇に伴って「発」の性能自体も向上すると考えられるし)
あとは、フォロー役を断ったマトベールの
「出来れば『器官』の方をやりたい」という発言も気になるところで、
この「器官」というのは何を指しているんだろう?
エイ=イの組員は基本各自バラバラに行動しているのかと思いきや
誘拐→殺害→死体処理と役割分担をして
流れ作業的にレベルアップできる環境を整えていたようで、
着替えんのメンドー=「器官」なら着替えなくて済む、ということは
「器官」は一連の殺人システム(あるいはその中の一部署)の名称なんだろうか。
タッシの死体をモンブラン&シフォンに渡したトレベルムが
「この廃棄物でラストな」
「ボコンテが処理場とココ直接繋げたそうだ」と言っていたのも
最初に読んだときは意味がよく分からなかったんだけど、
「ボコンテが処理場とココを直接繋げたから
二人に死体処理を頼むのはこれがラストになるよ」という意味ではなく
二つの台詞は独立していて、繋がっているわけではないっぽい。
ノートルが「死体処理室」と「処理室」という単語を使ってくれたおかげで
トレベルムやモレナの言う「処理場」が死体処理室のことではなく
タッシが殺された「待ち伏せ殺害用の部屋」であろうことが推測できたけど、
「死体処理室」と「処理室(処理場)」が別物なのは分かりにくかったと思う。
今まで「処理室」と「死体処理室」が直接繋がっていなかったことと
「処理室」に「シャワールーム」というルビが振られていること、
モレナが「新しい処理場で〜」と言っていたことを踏まえると
「新しい処理室」は従来は文字どおりシャワールームとして使われていて、
ルイーニーが死んでボコンテの「扉」の能力で人を拐うようになった時点から
その部屋を待ち伏せ殺害用として使い始めた、みたいな経緯があるのかな。
「処理室」へと繋がる3101号室を見張っていた以上
分身ジジイも殺人システムに組み込まれているはずだし
ヒンリギを挑発した女も元々はペリゴルと一緒に行動していたから、
「ゆっくり行くよ…レベル上げも能力の願いも」と考えて単独行動していたカシューは

エイ=イ一家の中でも異質な立ち位置のキャラと言えそうな感じ。
ギッパー伍長を隊長とする下層エリア担当のツェリードニヒ私設兵軍団が登場。
彼らは単なる「名もなき私設兵」ではなく
「ツェリードニヒの友達」というバックボーンを持っているようで、
これは正直「さらに登場キャラ数を増やすのかよ」と思ってしまうなあ。
ツェリードニヒの私設兵が下層にもいることは既に明かされていたけど

そこに「ツェリードニヒの友達」なんて要素を足してくるとは思わなかったし、
彼らが長文でアレコレ思索するタイプのキャラクターなのもなかなか厳しい。
今週はヒンリギ&オウvsエイ=イ一家の念バトルが見られると思っていたから
カチコミがアッサリ流されてしまっただけでも残念なのに、
新たなキャラが登場してそいつらが延々しゃべり倒している・・・というのは
お世辞にも「面白い!」とは思えない内容だった。
せめて必要な新情報だけを端的に説明してくれるならまだしも
読者の立場では既に分かっている情報の推論まで織り交ぜながら喋るせいで
こっちで情報の取捨選択をする負担も強いられていて、
362-363ページの見開き2ページを最初に見たときは
『名探偵コナン』も顔負けのフキダシ比率にちょっと辟易してしまったくらい。
シュウ=ウ、エイ=イ、シャ=アのマフィア三組織が登場した時も
「こんなのいいから早く本筋を進めてくれよ」的な感想を抱いたものの
なんだかんだで今はマフィア関連の展開も気になってきているから、
この「下層私設兵」パートもそのうち面白く感じるようになるんだろうか。
現時点で下層私設兵たちのキャラには特に魅力を感じないけど
少ない出番でも魅力的なキャラ立てをしてくれるはず、という信頼感はあるし
これで上層と下層のストーリーが繋がると考えれば
「サブイベントが増えた」のではなく「メインイベントが進行した」と解釈できるかも。
「もしも空気を読めないキャリア官僚候補の判断で〜」とか
「中央警察署の若手キャリアが判断を誤れば〜」なんて言っていたあたり
その「警察の若手キャリア」もいずれ登場することになりそうだし、
もし本当に国対マフィアの戦争になったりしたら
さらに多くの新キャラクターが登場することは避けられないんだろうけれども。
情報提供者のボークセン一等兵が情報顧問として第3層に転属になり、
代わりにギッパー伍長が第1層に配置移動になった模様。
オトシンいわくボークセンは「王子居住区の周辺警護担当準協会員」とのことで
以前から気になっていた「150名近い臨時の準協会員」のうちの一人が

そのボークセンということになるんだろう。
しかしツェリードニヒが準協会員として送り込んだ私設兵は全部で5人で


テータ、サルコフ、ミュハン、ダンジン、もう一人(↑画像左端)で確定している。
準協会員を送り込んだ王子はカミーラ、チョウライ、ツェリードニヒ、ツベッパの4人で
それぞれ5人ずつだから4×5=20人、
つまり準協会員150人のうち約130人が所属不明だと解釈していたけど
ボークセンが準協会員だとすると色々話が変わってくる気がするなあ。
ボークセンが「ツェリードニヒの私設兵」ではなく
「ツェリードニヒと仲が良いだけの一般兵」という立場なら話は別だけど、
彼女自身が「私設兵に〜」と言っている以上
ボークセンの立場は「ツェリードニヒの私設兵」で間違いないはず。
ムリヤリ解釈するとしたら
準協会員には元々「王子の指示を優先していい契約の準協会員」と
「ハンター協会の指示に従わなければいけない契約の準協会員」の二種類があって
前者の人数上限が王子一人につき5人まで、
後者はまた別に上限が設けられていて試験も別々に行われたから
テータは前者の試験終了後に「5人全員〜」と報告した・・・とも考えられるけど、
ボークセンが「ハンター協会の指示に従わなければいけない契約の準協会員」なら
念の情報を得るためにテータ&サルコフの様子を探り回ったり
ギッパー伍長が独断で配置交代できているのが不自然になってしまう。
プロハンターの警護募集でも
「身分を隠して応募すると王子の身辺から離れた任務になる」らしいから

準協会員も同様に「身分を隠して応募」できた可能性はある・・・けど
その場合でもクラピカの「鎖」によるチェックは行われるはずだし
「王子の身辺から離れた任務」の担当になるはずのボークセンが
側近護衛のテータと接触できていることが腑に落ちない。
「150名近い臨時の準協会員」の事情はかねてから気になっている部分だから
いずれしっかりとした説明を入れてもらいたいところだ。
「準戒厳令により2層と3層をつなぐ通路は完全に管理され
自由な往来は不可能」な状態になっていることを考えると

ボークセンとギッパー伍長が簡単に配置転換できていることにも違和感があったけど
「掃討作戦は必ず国家機密扱いで企画され
私設兵には時期も内容も全く知らされないでしょう
作戦実行の際は予め第2と3層の連絡階段が何らかの理由をつけて遮断され
正規国王軍のみ通行が許される…」
「つまり我々の立場では移動申請が却下もしくは保留扱いされたタイミングを以て
『作戦実行』と判断するのが現実的に最も早い方法となる」らしいから
裏を返せばそういった事情が無ければ兵士の配置移動申請は許可されるわけか。
(つまり配置移動しようとする兵士を発見して成り代われば階層移動可能?)
彼らは本気を出せば王子の側近や正規王立軍になれる優秀さを持ちながら
「ツェリードニヒの友達」で居続けるためにあえて一番下の階級に甘んじている模様。
オトシンいわく「地位が近づく程『友達』から遠くなる」ようで
これは単純に地位(=階級)が上がって王子との物理的な距離が近づけば近づくほど
ツェリードニヒを呼び捨てにしたり、タメ口を利いたり、
ましてや反対意見を言うことなんて許されなくなっていく、という意味なのかな。
王立軍学校4期出身の彼らは
ツェリードニヒの学生時代のエピソードを知っていて、
オトシンに至っては「王子にタメ語で口ごたえして撃たれない」らしいから
ツェリードニヒも彼らと同級生の「王立軍学校4期出身」と考えていいんだろう。
その「王立軍学校」とやらが彼らで4期目なのは歴史が浅すぎる気もするけど、
「第4」王子のツェリードニヒが「4期」出身ということは
通常の学校のように一年ごとに1期ずつカウントされる仕組みではなく
ベンジャミンが1期、カミーラが2期、チョウライが3期、みたいな感じで
王子一人につき1期ずつカウントされるシステムになっているのかも。
ギッパー伍長とオトシンの糞合戦が「4期出身名物」ということは
オトシンだけでなくギッパー伍長も「4期出身」だという解釈もできそうだし、
「上位5人の私設兵は幼少から王子の為に身を捧げる訓練を受けている」らしいから

「将来的にツェリードニヒの私設兵になる」ことが決まっている人間は
年齢に関わらず「4期」として王立軍学校に入学していた、とも考えられるはず。
あとは、ボークセンと仲が良いらしいテータと
そのテータと親しげだったサルコフも「4期」の同級生だった可能性がありそうで、
サルコフがツェリードニヒを「アイツ」と呼んだり

王子の名前を略して呼んじゃダメなのにテータが「ツェリード様」と考えていたのも

元々は同級生だったことに起因しているのかもしれない。
しかしテータがツェリードニヒを暗殺しようとしたのに対して
オトシン達は「お前ホントに それでいいのかよ…!?」という認識のようで、
ツェリードニヒが女を殺しまくっている事実を知っているか知らないかで

オトシン達に対する印象は大きく変わってきそうな感じ。
知っていてそのスタンスならモレナ達に殺されても同情できないレベルだし
知らなかったとしたらそれはそれで上辺だけの友情に見えてしまいかねないから、
どういう落としどころに持っていくのかは興味深いところだ。
彼らの登場をきっかけに
「ツェリードニヒは実は良いヤツ」的な展開に持っていかれるのも嫌だけど、
いくらなんでもその可能性は低い・・・と思いたい。
「よって我々は自身の生命を守る為 全力で彼女を回避する!!!」と決断。
ボークセン達はエイ=イ一家23人のうちモレナの顔しか知らないのに対して
エイ=イ一家はツェリードニヒ私設兵のリストを持っているようで、
私設兵に部隊印を入れて王子に引き抜かれたという「彫り師」は

以前1シーンだけ登場しているコイツなんだろうか。
そもそも私設兵に部隊印が入っている情報自体が初出のはずで
やや強引というか唐突な設定にも思えてしまうけど、
目立つところに部隊印を入れてしまうと実務上の不都合が多々ありそうだから
目立たない場所に入れていること自体は不自然とは言い切れないのかな。
王子側の人間を「恋のエチュード」に感染させたいモレナに対して
下層私設兵たちは「全力で探すフリしつつ逃げる」ようで、
いくら下層私設兵が「モレナに捕まった場合」の対応マニュアルを想定したとしても
念能力者とそうでない者とでは「大人と子供以上の差」があるから

念の知識も無い一般人では念能力に対応するのは難しいはず。
それでも想定しないよりは遥かにマシだし
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の川尻早人のように
一般人が知恵を振り絞って未知の力に抗おうとする展開自体は熱いんだけど、
特に思い入れの無い新キャラでやられてもイマイチ盛り上がれないから
来週以降も下層私設兵パートが続くのであれば
せめてスピーディーに話を展開させてもらいたいと思う。
下層私設兵の誰かが捕まってエイ=イ側に引き込まれた場合、
その私設兵が配置移動でツェリードニヒの近くに行くようなことがあれば
ツェリードニヒの守護霊獣に「敵意あり」と見做される可能性もあるから
最悪、彼らの誰かが「人間ではない何か」に変えられる展開になるのかも?
(もしくは、その誰かを庇ってテータが変えられるとか?)
ヒンリギのような念能力者を「超能力者」と認識しているのか
・アクティブなヒンリギと違ってオウはまだ何もやっていないような気がする
・「左ききに具現化系が多い」のが事実だとしたら
「オーラ別性格分析」と合わせて考えると「左利き=神経質」ということ?
・死体処理室のモンブランは右手で骨切包丁(?)を持っていたから
少なくとも彼女は右利きっぽい
・ツェリードニヒとの連絡を任されていた音信不通の「V2エリアの執事」は
裏切りがバレて処分された「モレナに抱き込まれた執事」のことなんだろうけど

結局その執事がどういう立ち位置だったのかよく分からない
(元々モレナの執事だとしたら「抱き込んで〜」という表現はしっくりこないし
「23人」縛りの制約がある以上
ツェリードニヒの執事を「恋のエチュード」で引き込んだわけでもないはず)
・「オラルジとヨコタニは引き続き扉の見張りをお願い」ということは
分身ジジイが見張っていた3101号室以外の
「C扉」と「3131号室」の扉の前にオラルジとヨコタニがいたのかな
・オラルジいわく「第一王子の兵士が来たら厄介」らしいから
ベンジャミン私設兵は下層にいる兵士でも念能力を使える可能性があるのかも
(下層兵士が死んでも条件を満たしていれば「星を継ぐもの」で能力継承可能?)
・ヨコタニの肩書き「悪専弁護士」は悪人御用達の弁護士のこと?
・ノートルとスフレのやり取りから察するに
ボコンテの「扉」はゲームのワープギミックのように入口と出口が決まっていて
どこでも自由に移動できるわけじゃないのか
(ノヴの「4次元マンション」を現実空間のみでやっているイメージ?)
・エイ=イ一家の公式な事務所で発見されたシャ=ア一家構成員の死体は
このシーンで描かれていた死体と同一っぽいから


このとき殺された倉庫番は「死体処理室」で処理されていないのか
・「エイ=イ一家は公安に構成員リスト出してないので〜」と言っていたけど
以前の描写では構成員リストの提出先は「司法局」だったから


「司法局」と「公安」は同一組織ということ?
(ここで言う「公安」は「警察内の公安部署」ではなく「司法局内の公安部署」?)
・「問題は自称一般人の方に死人が出た場合だ…
警察が『抗争事件』として処理してくれるかどうかが全くの未知数で
もしも空気を読めないキャリア官僚候補の判断で
『マフィアによる一般人殺害事件』なんて事にされちまったら
収拾がつかなくなる」ということは
ヒンリギがパドイユを殺害した際にミーシャの「Zombie Girl」が無かったら
その時点で国vsマフィアの戦争に繋がっていてもおかしくなかったわけか
・ギッパー伍長は「シュウ=ウとシャ=アの協力もとりつけて〜」と言っていたけど
シュウ=ウはともかくシャ=アは旅団任せだからあんまり協力してくれない気もする
・ギッパー伍長の逆鱗は「ツェリードニヒの名前を略して呼ぶ」こと?
・「H協会側が王族とマフィアとの血の癒着…
『二線者』に気付いたら…!」なんて言っていたあたり
ハンター協会は「二線者」の事情を把握していないんだ
(カキンマフィアの組長はどいつもこいつも顔に二本傷があるな、という観点から
プロハンターの調査力なら「二線者」に辿り着けそうな気もするけど)
(渡航にあたってカキン国については念入りに調べているはずだから尚更)
・独立組織としての地位を固めているという「司法省」は

おそらく「司法局」と同一組織なんだろうけど
混乱を招くからできれば呼称は統一してもらいたいところ
(かと思えば「死体処理室」と「処理室」が別物だったりするし)
・「マフィア退治は第一王子にとっても好都合」なのは
マフィアが壊滅すれば間接的にケツモチ王子の戦力諸々が弱体化するから?
・ミザイストムも「暴動」を懸念していたとおり

軍・司法局・ハンター協会の連合チームをもってしても
「マフィアが手を組んだ上 4・5層の底辺階級民を引き入れて結託されでもしたら
数で圧倒されてジ・エンド」なくらい一方的な暴動になるのか
(彼らは念能力の知識が無いからそのへんは計算に入れていないんだろうけど)
・ツェリードニヒが7年生の時の銃分解・組み立て演習の計測試験で
軍学校の最速記録を塗り替えたということは
学生時代のベンジャミンの記録をも上回ったということなのかな
・寝食忘れて銃分解・組み立ての練習をしていたときのツェリードニヒは

テータが言うところの「スイッチが入った」状態になっていたっぽい
・「オレの記録超えたら言い返していいよ」事件で足を撃たれたらしい「同級生」も
現ツェリードニヒ私設兵の中の誰かだったりするのかも?
・以前描かれた「緊急放送」のシーンではボークセンらしき人物は登場していないけど
「描かれていないだけで実はボークセンも近くにいた」という設定なのか
(あのシーンでは一応

「護衛全員集合」していることになっているし)
・ボークセンが「まだキャリア志向を捨てていない」ということは
彼女は「ツェリードニヒの友達でい続ける」ことを選ばなかったのかな
・元エイ=イ構成員だった「彫り師」は
ツェリードニヒに引き抜かれたことで「モレナ襲名の際の虐殺からは逃れた」ようで
以前ヒンリギが言っていた「大量虐殺」は

やはりモレナ襲名時の「古参組員の抹消」だったのかも
・しかし「古参の組員を抹消して〜」と一口に言っても
旧エイ=イ組員の中にも何人かは念能力者がいたはずで
モレナ一人でどうやってその念能力者たちを片付けたのかは気になるところ
(以前書いたように「モレナに念を教えた人物」が関わっている?)
・「私達の誰かがモレナに捕まった場合…個々に対応する?」というのは
「捕まったのがボークセンの場合」「オトシンの場合」「モーモリーの場合」と
誰が捕まったかによって個別に対応を考えるということ?
『HUNTER×HUNTER』連載再開4週目「394◆想定」の感想。
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※画像データは物理的にも容量的にもサイズが大きめです
目次
●ヒンリギとオウと分身ジジイ
●レベルアップと系統判別
●エイ=イの構成員リスト
●モレナの計画と殺人システム
●下層のツェリードニヒ私設兵
●「準協会員」の謎
●王立軍学校4期出身
●生存ルートを拓くは思考。
●その他
●ヒンリギとオウと分身ジジイ
●レベルアップと系統判別
●エイ=イの構成員リスト
●モレナの計画と殺人システム
●下層のツェリードニヒ私設兵
●「準協会員」の謎
●王立軍学校4期出身
●生存ルートを拓くは思考。
●その他
●ヒンリギとオウと分身ジジイ
3101号室で待ち構えていたエイ=イのジジイは元当たり屋で術者本人ではなく念能力で具現化された分身のような存在だったらしく、
オウはヒンリギに対して
「エイ=イ一家は幻影旅団に任せないか?」
「先ず旅団にはエイ=イのアジトで暴れ回ってもらおう」と提案。
ジジイの分身は消滅して尋問不可能、部屋に入るのも危険、ということで
現時点でこれ以上何もできないのは理解できるけど、
若頭二人がタッグを組んでカチコミに行く展開は盛り上がりそうだったから
これでアッサリお開きになってしまったのは肩透かしを食った感もあるなあ。
ノブナガが「組員殺し」を始末したことをオウから聞いたヒンリギは
心当たりを調べるためビデオ猫の録画映像をチェックしていて、
エイ=イの始末を完全に旅団任せにするつもりっぽいオウと違って
ヒンリギはまだ多少なりともエイ=イ殲滅に向けて動く可能性があるのかな。
で、ここで気になるのはエイ=イの元当たり屋ジジイの「分身」能力で
非念能力者であろうマイザン伍長や下っ端マフィアにも視認できていた以上
あの分身は具現化(=実体化)していたと考えていいはず。
一般人にも視認可能な「術者本人の分身」を作るタイプの能力としては
カストロの「分身」や

ハンゾーの「分身の術」、タフディーの「幽体離脱」なんかが存在しているけど、


戦闘や隠密、暗殺なんかを目的に作られたであろうそれらの能力とは違い
ジジイは「当たり屋をしたいけど怪我は嫌だ→じゃあ分身にやらせよう」的な発想で
自分の分身を作る能力を発現させるに至ったんだろうか。
しかしヒンリギの投げナイフを右大腿部に受けたジジイ分身は
悪あがきでヒンリギ&オウに襲い掛かったりせずそのまま消滅していたから、
「一定以上のダメージを受けると分身が消滅する」性質だとしたら
相応のダメージを負うことが前提の「当たり屋」とは相性が悪いような気もする。
「いくらダメージを受けても行動可能な分身」だとそれはそれで便利すぎるから
「一定以上のダメージで消滅する」のはあらゆる分身能力に共通する性質で
ジジイはそれを知らずに分身を選んでしまった、と考えられないこともないけど
だとしても「刺されても血が滲みもしない」性質で当たり屋が務まるとは思えない。
「実際には怪我をせず、大袈裟に痛がる演技だけで相手を騙す」ことが
当たり屋としての美学だとジジイが認識しているのであれば
「怪我できない分身」を発現させてもおかしくないのかもしれないけど・・・?
●レベルアップと系統判別
ヒンリギが投げたドスを回収しようと3101号室に足を踏み入れた組員・タッシは強制転送された先でビレに殺害され、
モンブラン=トトとシフォン=トトの二人(姉妹?)により死体処理された模様。
タッシが若頭の制止も聞かず怪しい部屋に不用意に飛び込んでいったのは
いくらなんでも迂闊すぎる・・・というか
エイ=イの手口を紹介するための話の都合にすら見えてしまったけど、
念能力を知らない下っ端マフィアならこれくらいアホでもおかしくないんだろうか。
フードコートでザクロを襲ったときと同様
「ターゲットの背後から首を切り裂く」手口でタッシを殺害したビレは
レベルアップ直後に水見式をして自身の系統を判別していて、
こうなると先週の感想で
レベル21に達した時点でと書いたように
能力を獲得していなくても念能力者にはなっていて「練」が可能になり
水見式によって系統が判別できるようになる・・・という可能性もあるけど、
だとするとモレナの「予め何系か知る」方法が気になるところだ。
モレナの「予め何系か知る方法」が気になってくる。
ツェリードニヒの私設兵1名を自軍に引き込むことを目論むモレナは
「彼の動向を把握するため
王子側の人間を“恋のエチュード”に感染させたいの」と言っていて
仮にツェリードニヒ私設兵が「恋のエチュード」に感染したところで
それだけではツェリードニヒを裏切ってモレナ側につく理由は無いから、
先週の感想で書いたように「恋のエチュード」はビノールトの「切り裂き美容師」よろしく
唾液を通じて「発症者」の情報を把握できるような性質を備えているのかな。
ただ「対象者の情報」を得られるタイミングが唾液交換時だけでは
「ツェリードニヒの動向を把握する」ことはできないはずだから
パームの「淋しい深海魚」のように

「相手の行動をリアルタイムで監視できる」性質を持っているとも考えられそうで、
だとするとまさに「ゲームマスター」っぽい・・・というか
「一般人に超常的な力を与える」点も含めると
『レベルE』のカラーレンジャー編のバカ王子に近いことをやっているのかも。
「恋のエチュード」発動時に
「モレナに尽くす」ような要請型の操作能力を付与している可能性も無くはないけど

その場合「予め何系か知る方法」はまた別の能力、ということになるんだろう。
そして「オレ変化形だった──」と言ってビレに水見式グラスを渡していたのは
先週の時点でレベル18だった放出系希望のマトベールで、
彼がレベル21に到達している=レベル18から3つレベルを上げているということは
マイザン伍長の他にも最低2人は犠牲者が出ている計算になる。
ボコンテの「扉」は3101号室以外にも
「C扉」や3131号室に仕掛けられているっぽいから
マイザン伍長&タッシ以外にも犠牲者が出ていること自体はおかしくない・・・けど
上記の台詞が「変化系」ではなく「変化形」になっていたり

先週「大学生」だった肩書きが今週は「人材派遣・斡旋業」になっていたり


マトベール絡みでミスに思える描写が目に付いたのは気になるところだ。
「変化形」はともかく肩書きに関しては
そもそも先週紹介されたマトベールが再度紹介されていること自体が不自然だから、
単なるミスではなく何かの伏線になっている可能性も無くはないんだろうけれども。
●エイ=イの構成員リスト
今週判明、あるいは情報更新されたエイ=イ一家の構成員はビレ (具現化系) レベル20→21
マトベール (変化系) レベル18→21 (大学生→人材派遣・斡旋業)
トレベルム (放出系) 運び屋兼殺し屋 レベル21
モンブラン=トト (具現化系) 死体処理・飼料製造業 レベル3
シフォン=トト (具現化系) 縫製・装飾加工業 レベル6
ギャトーム ※顔不明
ソドム (操作系) 闇医者兼殺し屋 レベル31
オラルジ (強化系) 廃棄物処理業者 レベル21
ヨコタニ (具現化系) 悪専弁護士 レベル27
ノートル (具現化系) 配管工 レベル24
スフレ (変化系) ハッカー レベル28
ドッグマン (強化系) プロレスラー レベル36
の12人。
感想記事の冒頭にリンクを貼っている「キャラクター一覧」の画像は
火曜日以降に更新作業をして翌週の感想記事までに間に合わせているんだけど、
今週はキャラクター把握のため感想記事と併行して更新作業も進めていった。
エイ=イ一家の構成員リストだけ抜粋するとこんな感じで

「ヒンリギを挑発した女」と「分身ジジイ」以外の名前はこれで判明。
名前だけ登場した「ギャトーム」は
文脈から判断する限り分身ジジイでほぼ確定と思われるものの、
あくまで「ほぼ」だから一応まだリストには反映させていない。
念能力が判明している構成員はまだ少ないけど
大半の組員がレベル21に到達して系統まで判明しているから、
今後の展開の中でいずれ全員分の能力を描くつもりなんだろうか。
後方支援に徹してレベルアップを後回しにしていたっぽいモンブラン&シフォンが
まだレベル一桁なのに「具現化系」と紹介されているのは
モレナの「予め何系か知る方法」で教えてもらったからだと考えられそうで、
おそらく姉妹であろう二人がともに具現化系ということは
先週書いたように彼女らは相互協力型の能力を発現させたりするのかも。
そしてモレナの計画では
「王子側の人間を“恋のエチュード”に感染させる」つもりらしいから
パドイユとルイーニーが死んだことで「最大23人」の枠が2つ空いて

新たに2人、別の人間を「発症者」にできるようになったと考えられる。
エイ=イ一家はモレナを含めて23人だから
「空いた枠を補充する」ことまでは考えが及んでいなかったけど、
前述のとおり味方を強化するだけでなく敵に対しても使い道があるとしたら
「22人を発症させたらそれで終わり」じゃないのは地味に厄介だなあ。
しかし、たまたまパドイユとルイーニーが死んで枠が空いていたからよかったものの
彼らが生きていたら「ツェリードニヒ私設兵を感染させる」ことはできなかったはずで、
その場合モレナはツェリードニヒにどう対応するつもりだったんだろう?
「王子側の人間を感染させる」のは
「ツェリードニヒの動向を把握する」ことが目的らしいから
枠が空いていなければ操作系の能力者に「人間操作」能力を取得させて操ったか、
あるいはそれこそパームのような千里眼能力でも取得させていたのかな。
ルイーニーの行動が「行きあたりばったり」「テキトー」と言われていたように

モレナも思慮深いようで意外と考え無しだったりするのかもしれない。
(「臨機応変」という見方もできるのかもしれないけど)
●モレナの計画と殺人システム
そんなモレナの「王子側の人間を“恋のエチュード”に感染させる」計画は強化系レベル36のドッグマンが「一番大切な役割」を担っている模様。
エイ=イ一家の中でも一際目立つビジュアルだったドッグマンは
肩書きが「プロレスラー」ということで、
額の「犬」や口元はマスクマンの覆面(というより仮面?)だったわけか。
肩書きといい系統といい見た目といい
ドッグマンはシンプルに肉体強化の能力を取得した武闘派タイプ・・・と思わせて
意外と「嗅覚」を強化した感知タイプだったりするのかも。
ドッグマンはモレナに「必ず見つけ出してちょうだいね」と頼まれていたから
期待されているのは「捕まえる」ことより「見つけ出す」ことのようで、
強化した嗅覚を使って人を捜す警察犬みたいな能力だとすれば辻褄は合う。
対して、彼のフォロー役に関しては
マトベールが嫌がったあと「ならばオレが」とソドムが買って出た形だから、
特定の能力が必須というわけではなく、わりと誰でもいい役割なんだろう。
強化系レベル36のドッグマンと操作系レベル31のソドムは
モレナを除けば現在判明している中では最もレベルが高い2人だから、
ここでどんな働きを見せてくれるのか注目しておきたいところだ。
レベル29だったパドイユがヒンリギに瞬殺されている以上
31や36程度ではまだ大した脅威ではないと推測できるけど、
「レベルもう少し要るな」と判断しているドッグマンに
モレナが「新しい処理場で優先して50以上に上げると良いわ」と言っていたから
レベル50を超えるとオーラの総量や威力はかなり上昇するのかな。
(レベル36で見つけ出せないものがレベル50で見つけ出せるようになるとしたら
オーラの総量・威力の上昇に伴って「発」の性能自体も向上すると考えられるし)
あとは、フォロー役を断ったマトベールの
「出来れば『器官』の方をやりたい」という発言も気になるところで、
この「器官」というのは何を指しているんだろう?
エイ=イの組員は基本各自バラバラに行動しているのかと思いきや
誘拐→殺害→死体処理と役割分担をして
流れ作業的にレベルアップできる環境を整えていたようで、
着替えんのメンドー=「器官」なら着替えなくて済む、ということは
「器官」は一連の殺人システム(あるいはその中の一部署)の名称なんだろうか。
タッシの死体をモンブラン&シフォンに渡したトレベルムが
「この廃棄物でラストな」
「ボコンテが処理場とココ直接繋げたそうだ」と言っていたのも
最初に読んだときは意味がよく分からなかったんだけど、
「ボコンテが処理場とココを直接繋げたから
二人に死体処理を頼むのはこれがラストになるよ」という意味ではなく
二つの台詞は独立していて、繋がっているわけではないっぽい。
ノートルが「死体処理室」と「処理室」という単語を使ってくれたおかげで
トレベルムやモレナの言う「処理場」が死体処理室のことではなく
タッシが殺された「待ち伏せ殺害用の部屋」であろうことが推測できたけど、
「死体処理室」と「処理室(処理場)」が別物なのは分かりにくかったと思う。
今まで「処理室」と「死体処理室」が直接繋がっていなかったことと
「処理室」に「シャワールーム」というルビが振られていること、
モレナが「新しい処理場で〜」と言っていたことを踏まえると
「新しい処理室」は従来は文字どおりシャワールームとして使われていて、
ルイーニーが死んでボコンテの「扉」の能力で人を拐うようになった時点から
その部屋を待ち伏せ殺害用として使い始めた、みたいな経緯があるのかな。
「処理室」へと繋がる3101号室を見張っていた以上
分身ジジイも殺人システムに組み込まれているはずだし
ヒンリギを挑発した女も元々はペリゴルと一緒に行動していたから、
「ゆっくり行くよ…レベル上げも能力の願いも」と考えて単独行動していたカシューは

エイ=イ一家の中でも異質な立ち位置のキャラと言えそうな感じ。
●下層のツェリードニヒ私設兵
モレナがツェリードニヒ私設兵を引き込もうとしている中、ギッパー伍長を隊長とする下層エリア担当のツェリードニヒ私設兵軍団が登場。
彼らは単なる「名もなき私設兵」ではなく
「ツェリードニヒの友達」というバックボーンを持っているようで、
これは正直「さらに登場キャラ数を増やすのかよ」と思ってしまうなあ。
ツェリードニヒの私設兵が下層にもいることは既に明かされていたけど

そこに「ツェリードニヒの友達」なんて要素を足してくるとは思わなかったし、
彼らが長文でアレコレ思索するタイプのキャラクターなのもなかなか厳しい。
今週はヒンリギ&オウvsエイ=イ一家の念バトルが見られると思っていたから
カチコミがアッサリ流されてしまっただけでも残念なのに、
新たなキャラが登場してそいつらが延々しゃべり倒している・・・というのは
お世辞にも「面白い!」とは思えない内容だった。
せめて必要な新情報だけを端的に説明してくれるならまだしも
読者の立場では既に分かっている情報の推論まで織り交ぜながら喋るせいで
こっちで情報の取捨選択をする負担も強いられていて、
362-363ページの見開き2ページを最初に見たときは
『名探偵コナン』も顔負けのフキダシ比率にちょっと辟易してしまったくらい。
シュウ=ウ、エイ=イ、シャ=アのマフィア三組織が登場した時も
「こんなのいいから早く本筋を進めてくれよ」的な感想を抱いたものの
なんだかんだで今はマフィア関連の展開も気になってきているから、
この「下層私設兵」パートもそのうち面白く感じるようになるんだろうか。
現時点で下層私設兵たちのキャラには特に魅力を感じないけど
少ない出番でも魅力的なキャラ立てをしてくれるはず、という信頼感はあるし
これで上層と下層のストーリーが繋がると考えれば
「サブイベントが増えた」のではなく「メインイベントが進行した」と解釈できるかも。
「もしも空気を読めないキャリア官僚候補の判断で〜」とか
「中央警察署の若手キャリアが判断を誤れば〜」なんて言っていたあたり
その「警察の若手キャリア」もいずれ登場することになりそうだし、
もし本当に国対マフィアの戦争になったりしたら
さらに多くの新キャラクターが登場することは避けられないんだろうけれども。
●「準協会員」の謎
オトシン二等兵がギッパー伍長に「念」の存在を伝えたことで情報提供者のボークセン一等兵が情報顧問として第3層に転属になり、
代わりにギッパー伍長が第1層に配置移動になった模様。
オトシンいわくボークセンは「王子居住区の周辺警護担当準協会員」とのことで
以前から気になっていた「150名近い臨時の準協会員」のうちの一人が

そのボークセンということになるんだろう。
しかしツェリードニヒが準協会員として送り込んだ私設兵は全部で5人で


テータ、サルコフ、ミュハン、ダンジン、もう一人(↑画像左端)で確定している。
準協会員を送り込んだ王子はカミーラ、チョウライ、ツェリードニヒ、ツベッパの4人で
それぞれ5人ずつだから4×5=20人、
つまり準協会員150人のうち約130人が所属不明だと解釈していたけど
ボークセンが準協会員だとすると色々話が変わってくる気がするなあ。
ボークセンが「ツェリードニヒの私設兵」ではなく
「ツェリードニヒと仲が良いだけの一般兵」という立場なら話は別だけど、
彼女自身が「私設兵に〜」と言っている以上
ボークセンの立場は「ツェリードニヒの私設兵」で間違いないはず。
ムリヤリ解釈するとしたら
準協会員には元々「王子の指示を優先していい契約の準協会員」と
「ハンター協会の指示に従わなければいけない契約の準協会員」の二種類があって
前者の人数上限が王子一人につき5人まで、
後者はまた別に上限が設けられていて試験も別々に行われたから
テータは前者の試験終了後に「5人全員〜」と報告した・・・とも考えられるけど、
ボークセンが「ハンター協会の指示に従わなければいけない契約の準協会員」なら
念の情報を得るためにテータ&サルコフの様子を探り回ったり
ギッパー伍長が独断で配置交代できているのが不自然になってしまう。
プロハンターの警護募集でも
「身分を隠して応募すると王子の身辺から離れた任務になる」らしいから

準協会員も同様に「身分を隠して応募」できた可能性はある・・・けど
その場合でもクラピカの「鎖」によるチェックは行われるはずだし
「王子の身辺から離れた任務」の担当になるはずのボークセンが
側近護衛のテータと接触できていることが腑に落ちない。
「150名近い臨時の準協会員」の事情はかねてから気になっている部分だから
いずれしっかりとした説明を入れてもらいたいところだ。
「準戒厳令により2層と3層をつなぐ通路は完全に管理され
自由な往来は不可能」な状態になっていることを考えると

ボークセンとギッパー伍長が簡単に配置転換できていることにも違和感があったけど
「掃討作戦は必ず国家機密扱いで企画され
私設兵には時期も内容も全く知らされないでしょう
作戦実行の際は予め第2と3層の連絡階段が何らかの理由をつけて遮断され
正規国王軍のみ通行が許される…」
「つまり我々の立場では移動申請が却下もしくは保留扱いされたタイミングを以て
『作戦実行』と判断するのが現実的に最も早い方法となる」らしいから
裏を返せばそういった事情が無ければ兵士の配置移動申請は許可されるわけか。
(つまり配置移動しようとする兵士を発見して成り代われば階層移動可能?)
●王立軍学校4期出身
ボークセンを含む下層私設兵6人はツェリードニヒの身を案じているらしく、彼らは本気を出せば王子の側近や正規王立軍になれる優秀さを持ちながら
「ツェリードニヒの友達」で居続けるためにあえて一番下の階級に甘んじている模様。
オトシンいわく「地位が近づく程『友達』から遠くなる」ようで
これは単純に地位(=階級)が上がって王子との物理的な距離が近づけば近づくほど
ツェリードニヒを呼び捨てにしたり、タメ口を利いたり、
ましてや反対意見を言うことなんて許されなくなっていく、という意味なのかな。
王立軍学校4期出身の彼らは
ツェリードニヒの学生時代のエピソードを知っていて、
オトシンに至っては「王子にタメ語で口ごたえして撃たれない」らしいから
ツェリードニヒも彼らと同級生の「王立軍学校4期出身」と考えていいんだろう。
その「王立軍学校」とやらが彼らで4期目なのは歴史が浅すぎる気もするけど、
「第4」王子のツェリードニヒが「4期」出身ということは
通常の学校のように一年ごとに1期ずつカウントされる仕組みではなく
ベンジャミンが1期、カミーラが2期、チョウライが3期、みたいな感じで
王子一人につき1期ずつカウントされるシステムになっているのかも。
ギッパー伍長とオトシンの糞合戦が「4期出身名物」ということは
オトシンだけでなくギッパー伍長も「4期出身」だという解釈もできそうだし、
「上位5人の私設兵は幼少から王子の為に身を捧げる訓練を受けている」らしいから

「将来的にツェリードニヒの私設兵になる」ことが決まっている人間は
年齢に関わらず「4期」として王立軍学校に入学していた、とも考えられるはず。
あとは、ボークセンと仲が良いらしいテータと
そのテータと親しげだったサルコフも「4期」の同級生だった可能性がありそうで、
サルコフがツェリードニヒを「アイツ」と呼んだり

王子の名前を略して呼んじゃダメなのにテータが「ツェリード様」と考えていたのも

元々は同級生だったことに起因しているのかもしれない。
しかしテータがツェリードニヒを暗殺しようとしたのに対して
オトシン達は「お前ホントに それでいいのかよ…!?」という認識のようで、
ツェリードニヒが女を殺しまくっている事実を知っているか知らないかで

オトシン達に対する印象は大きく変わってきそうな感じ。
知っていてそのスタンスならモレナ達に殺されても同情できないレベルだし
知らなかったとしたらそれはそれで上辺だけの友情に見えてしまいかねないから、
どういう落としどころに持っていくのかは興味深いところだ。
彼らの登場をきっかけに
「ツェリードニヒは実は良いヤツ」的な展開に持っていかれるのも嫌だけど、
いくらなんでもその可能性は低い・・・と思いたい。
●生存ルートを拓くは思考。
モレナが念能力者であると結論付けたボークセンらは「よって我々は自身の生命を守る為 全力で彼女を回避する!!!」と決断。
ボークセン達はエイ=イ一家23人のうちモレナの顔しか知らないのに対して
エイ=イ一家はツェリードニヒ私設兵のリストを持っているようで、
私設兵に部隊印を入れて王子に引き抜かれたという「彫り師」は

以前1シーンだけ登場しているコイツなんだろうか。
そもそも私設兵に部隊印が入っている情報自体が初出のはずで
やや強引というか唐突な設定にも思えてしまうけど、
目立つところに部隊印を入れてしまうと実務上の不都合が多々ありそうだから
目立たない場所に入れていること自体は不自然とは言い切れないのかな。
王子側の人間を「恋のエチュード」に感染させたいモレナに対して
下層私設兵たちは「全力で探すフリしつつ逃げる」ようで、
いくら下層私設兵が「モレナに捕まった場合」の対応マニュアルを想定したとしても
念能力者とそうでない者とでは「大人と子供以上の差」があるから

念の知識も無い一般人では念能力に対応するのは難しいはず。
それでも想定しないよりは遥かにマシだし
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の川尻早人のように
一般人が知恵を振り絞って未知の力に抗おうとする展開自体は熱いんだけど、
特に思い入れの無い新キャラでやられてもイマイチ盛り上がれないから
来週以降も下層私設兵パートが続くのであれば
せめてスピーディーに話を展開させてもらいたいと思う。
下層私設兵の誰かが捕まってエイ=イ側に引き込まれた場合、
その私設兵が配置移動でツェリードニヒの近くに行くようなことがあれば
ツェリードニヒの守護霊獣に「敵意あり」と見做される可能性もあるから
最悪、彼らの誰かが「人間ではない何か」に変えられる展開になるのかも?
(もしくは、その誰かを庇ってテータが変えられるとか?)
●その他
・念を知らないマフィアの下っ端はヒンリギのような念能力者を「超能力者」と認識しているのか
・アクティブなヒンリギと違ってオウはまだ何もやっていないような気がする
・「左ききに具現化系が多い」のが事実だとしたら
「オーラ別性格分析」と合わせて考えると「左利き=神経質」ということ?
・死体処理室のモンブランは右手で骨切包丁(?)を持っていたから
少なくとも彼女は右利きっぽい
・ツェリードニヒとの連絡を任されていた音信不通の「V2エリアの執事」は
裏切りがバレて処分された「モレナに抱き込まれた執事」のことなんだろうけど

結局その執事がどういう立ち位置だったのかよく分からない
(元々モレナの執事だとしたら「抱き込んで〜」という表現はしっくりこないし
「23人」縛りの制約がある以上
ツェリードニヒの執事を「恋のエチュード」で引き込んだわけでもないはず)
・「オラルジとヨコタニは引き続き扉の見張りをお願い」ということは
分身ジジイが見張っていた3101号室以外の
「C扉」と「3131号室」の扉の前にオラルジとヨコタニがいたのかな
・オラルジいわく「第一王子の兵士が来たら厄介」らしいから
ベンジャミン私設兵は下層にいる兵士でも念能力を使える可能性があるのかも
(下層兵士が死んでも条件を満たしていれば「星を継ぐもの」で能力継承可能?)
・ヨコタニの肩書き「悪専弁護士」は悪人御用達の弁護士のこと?
・ノートルとスフレのやり取りから察するに
ボコンテの「扉」はゲームのワープギミックのように入口と出口が決まっていて
どこでも自由に移動できるわけじゃないのか
(ノヴの「4次元マンション」を現実空間のみでやっているイメージ?)
・エイ=イ一家の公式な事務所で発見されたシャ=ア一家構成員の死体は
このシーンで描かれていた死体と同一っぽいから


このとき殺された倉庫番は「死体処理室」で処理されていないのか
・「エイ=イ一家は公安に構成員リスト出してないので〜」と言っていたけど
以前の描写では構成員リストの提出先は「司法局」だったから


「司法局」と「公安」は同一組織ということ?
(ここで言う「公安」は「警察内の公安部署」ではなく「司法局内の公安部署」?)
・「問題は自称一般人の方に死人が出た場合だ…
警察が『抗争事件』として処理してくれるかどうかが全くの未知数で
もしも空気を読めないキャリア官僚候補の判断で
『マフィアによる一般人殺害事件』なんて事にされちまったら
収拾がつかなくなる」ということは
ヒンリギがパドイユを殺害した際にミーシャの「Zombie Girl」が無かったら
その時点で国vsマフィアの戦争に繋がっていてもおかしくなかったわけか
・ギッパー伍長は「シュウ=ウとシャ=アの協力もとりつけて〜」と言っていたけど
シュウ=ウはともかくシャ=アは旅団任せだからあんまり協力してくれない気もする
・ギッパー伍長の逆鱗は「ツェリードニヒの名前を略して呼ぶ」こと?
・「H協会側が王族とマフィアとの血の癒着…
『二線者』に気付いたら…!」なんて言っていたあたり
ハンター協会は「二線者」の事情を把握していないんだ
(カキンマフィアの組長はどいつもこいつも顔に二本傷があるな、という観点から
プロハンターの調査力なら「二線者」に辿り着けそうな気もするけど)
(渡航にあたってカキン国については念入りに調べているはずだから尚更)
・独立組織としての地位を固めているという「司法省」は

おそらく「司法局」と同一組織なんだろうけど
混乱を招くからできれば呼称は統一してもらいたいところ
(かと思えば「死体処理室」と「処理室」が別物だったりするし)
・「マフィア退治は第一王子にとっても好都合」なのは
マフィアが壊滅すれば間接的にケツモチ王子の戦力諸々が弱体化するから?
・ミザイストムも「暴動」を懸念していたとおり

軍・司法局・ハンター協会の連合チームをもってしても
「マフィアが手を組んだ上 4・5層の底辺階級民を引き入れて結託されでもしたら
数で圧倒されてジ・エンド」なくらい一方的な暴動になるのか
(彼らは念能力の知識が無いからそのへんは計算に入れていないんだろうけど)
・ツェリードニヒが7年生の時の銃分解・組み立て演習の計測試験で
軍学校の最速記録を塗り替えたということは
学生時代のベンジャミンの記録をも上回ったということなのかな
・寝食忘れて銃分解・組み立ての練習をしていたときのツェリードニヒは

テータが言うところの「スイッチが入った」状態になっていたっぽい
・「オレの記録超えたら言い返していいよ」事件で足を撃たれたらしい「同級生」も
現ツェリードニヒ私設兵の中の誰かだったりするのかも?
・以前描かれた「緊急放送」のシーンではボークセンらしき人物は登場していないけど
「描かれていないだけで実はボークセンも近くにいた」という設定なのか
(あのシーンでは一応

「護衛全員集合」していることになっているし)
・ボークセンが「まだキャリア志向を捨てていない」ということは
彼女は「ツェリードニヒの友達でい続ける」ことを選ばなかったのかな
・元エイ=イ構成員だった「彫り師」は
ツェリードニヒに引き抜かれたことで「モレナ襲名の際の虐殺からは逃れた」ようで
以前ヒンリギが言っていた「大量虐殺」は

やはりモレナ襲名時の「古参組員の抹消」だったのかも
・しかし「古参の組員を抹消して〜」と一口に言っても
旧エイ=イ組員の中にも何人かは念能力者がいたはずで
モレナ一人でどうやってその念能力者たちを片付けたのかは気になるところ
(以前書いたように「モレナに念を教えた人物」が関わっている?)
・「私達の誰かがモレナに捕まった場合…個々に対応する?」というのは
「捕まったのがボークセンの場合」「オトシンの場合」「モーモリーの場合」と
誰が捕まったかによって個別に対応を考えるということ?
冨樫先生が《名前ありのキャラ数がキャプテン翼を越える 漫画史上最大の登場人物にしたい》と話している、という何かのインタビュー記事は見た事がありますが、この施設兵達の登場は若干唐突感を感じざるを得ませんでした…。
最初はモブ同様の印象だったキーニがカチョウフウゲツの為に自害するシーンなどグッと来ましたし、仰る通り《良いキャラになるだろう》という信頼感はあるのですが、いかんせん10週で終わるかもという前提になると微妙に感じる週でした。
冨樫先生は、吹き出しは定石より遥かに多い15〜20吹き出し近くなっても苦もなく読める圧倒的な読み易さがあって、それをこのレベルで保てるのは凄い技量だと常々思っていたので、選挙編付近から若干その辺りが薄れて来ているのが気になります。(宮崎駿監督の様に、定石に飽きてキャラの思考を見せたいという新しいチャレンジをしたい気持ちになって来ているのかもしれませんが…)
先週もフィンクスとフェイタンの顔が、モノローグで隠れてたのも、残念でしたし…。
キャプテン翼を越えるとなると300名以上らしいので、現在200名以上だとして、まだまだ出そうなのが怖いですが…。
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