週刊少年ジャンプ2022年51号掲載の
『HUNTER×HUNTER』連載再開5週目「395◆結成 廚隆響曄

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(前回掲載分まで反映済み)
※画像データは物理的にも容量的にもサイズが大きめです



●シュウ=ウとシャ=アと下層私設兵

ビデオ猫の映像を確認して
エイ=イ一家が船内を「ワープ」で移動していることを確信したヒンリギは
オウと、ツェリードニヒの下層私設兵たちにその情報を共有。

先週の時点で
早急にシュウ=ウ又はシャ=ア一家と接触し〜」と言っていたボークセンらは
HH394-19
既に両マフィア組織と接触して相互協力体制を整えていて、
交渉シーンをすっ飛ばして既に合流済みという展開の速さは良い感じ。

接触→交渉のシーンもそれなりに面白く描くことはできたはずだけど、
双方に利がある取り引きなら合意に至るのは必然だから
そこはあえて描くまでもない、という判断なのかな。

下層私設兵が提示した
代わりに奴等を殺した場合は代役として出頭しよう」という条件も
先週の会話の中で
「マフィアがエイ=イ組員を殺すことの危険性」について言及されていたおかげで
HH394-09
協力の対価として妥当なものであることが理解しやすくなっていて、
様々な点で先週の「情報の詰め込み」を活かした内容になっていたと思う。

個人的に少し意外だったのは
オウが「オレ達はその間にヒンリギが見つけた2人組を追う」と言っていたことで、
エイ=イの始末は全部旅団任せにするつもりなのかと思いきや
必要とあらば自分で動くつもりはあったわけか。

ヒンリギが見つけた2人組=ペリゴル&ビレは既に他のメンバーと合流しているから
彼らを追うことは「隠しアジトに乗り込む」こととイコールになりそうだけど、
少なくとも一度はアジトから出てきて、再びアジトに戻っている以上
「出入り通路」の前で張り込んでいれば発見できる可能性はあるのかもしれない。

ちなみに冨樫先生のTwitterによると
395.1ページ目の4コマ目と6コマ目、生原稿にはちゃんと人物が入っているので
 脳内で合成していただけたら幸いです。
」ということで
HH395-01
ここは確かに人物が描かれていないと意味が通じなくなるシーンだから
合成に失敗(?)してしまったのは勿体ないなあ。

別の日のTwitter投稿では
395…オレの人物、背景に合わせる部分の加筆中」と書いてあったから
HH395-01b
その「加筆」段階でミスが生じてしまったんだろうか。

●文字情報と絵のインパクト

エイ=イの隠しアジトの存在をオウから聞いたノブナガ&フィンクス&フェイタンは
3101号室の隣の3102号室からトイレの壁を破ってアジトへ侵入。

「罠とか関係ない」とは言いながらも
罠の発動範囲が扉だけじゃないかも知れねェ
海に放り出される可能性もゼロじゃねー」と想定していて、
壁を破ったあと3102号室の住人に先を歩かせた点も含めて
大胆さと慎重さを兼ね備えた「百戦錬磨」感が巧く表現されていたと思う。

そして、それ以上に凄いと思ったのが
フェイタンがドアの隙間から刀を刺し込んでいるコマと
ノブナガがトイレの壁を刀で切断したシーンの描写で、
先週の文字情報の詰め込み具合と比較して緩急の差が激しすぎた。

前者のフェイタンは左右に大きな余白を取ったことで
「3102号室のオッサン視点である」ことと
「扉の外にいるフェイタンと目が合った恐怖」が手に取るように伝わってきたし、
ここで扉や壁を描いていたら情報が分散してインパクトが薄れていたと思うから
フェイタンを際立たせる斬新な余白の使い方にシビレた感じ。

後者のノブナガのシーンに関しては
刀を両手で振ったあと不安定な鞘が傾いてもいない、という描写だけで
ノブナガの斬撃スピードの速さを表現していたのが見事。
(これ見よがしに鞘を強調していなかったのも良い)

加えて、トイレの壁は刀のリーチより遠くにある(ように見える)にも関わらず
それなりに厚みのある壁を切断できている、ということで
これはノブナガの念能力を示唆する描写にもなっている・・・のかな。

「太刀の間合い」が4メートルらしいから
HH11-016
能力を使わなくても壁の切断は可能だったとも考えられるけど、
『ONE PIECE』の「飛ぶ斬撃」よろしく
「半径4メートルの『円』内に斬撃を飛ばす」ような能力なのかもしれない。

主に文字情報(台詞)だけで話を進めていた先週から一転して
今週は贅沢なコマの使い方をしながら絵メインで情報を伝えていて、
先週のフキダシの量に若干辟易させられた直後にコレだから
スローボールのあとの剛速球みたいな感じで体感効果が倍増していた気がする。

●隠しアジトは放棄済み

ノブナガ達は3102号室の奥のスペースに進入するも、
そこは既にもぬけの殻になっていた模様。

フェイタンいわく「直前まで使てた感ある」らしいけど
小さい個室の4〜5倍程度の空間では
HH395-04
前回描かれたような様々な処理スペースは到底収まらないから
モレナ達がいた先週の隠しアジトと今週の隠しアジトは当然、別物なんだろう。

しかし「今週のアジト」がダミーだとすると
直前まで使っていた形跡があることに違和感を覚えてしまう。

タフディーの「幽体離脱ザタッチ」の分身が射程距離20メートルらしいから
HH36-034
似たような能力を持つ分身ジジイも射程距離数メートル程度で
ここに隠れながら3101号室に分身を飛ばしていた、とも考えたけど
だとしてもノブナガ達の動きを察知して逃走できた理由がよく分からない。
(単に、ヒンリギ&オウが3101号室に来たから撤退しただけ?)

アジトの引き際に「統率された意志と戦闘慣れした経験」を感じ取ったフィンクスの
ならば何故 無防備なビギナーを窘めもせず
 オレ達に接触させたんだろうな?
」という疑問に対して
ノブナガは
スケープゴートか……
 一人犠牲にする事で他のメンバーの手綱を最大限引き締めた…
 ってのがまぁありそうな理由だな
」と答えていたものの
少なくともルイーニーが死んだ直後の時点ではまだ遊び半分な雰囲気だったし、
先週の描写でもそこまで真剣味は感じられなかったから
仲間殺られてスイッチ切り換えた」も含めて
ノブナガの見解が必ずしも正しいとは限らないはず。

モレナ達のいる真アジトが別の場所に存在しているのであれば
ボコンテの「扉」を経由する以外の方法でたどり着くのは難しそうだから
ノブナガ達はまた「ヒソカ捜し」に戻ってしまう可能性もありそうで、
旅団をエイ=イ掃討に利用できるか否かは
オウ達がペリゴル&ビレらを生け捕りにできるかどうかにかかってくるのかな。

ペリゴル&ビレではなくドッグマン&ソドムの方でもいいけど、
エイ=イの組員を誰かしら生け捕りにすることができれば
リンチの「体は全部知っているボディアンドソウル」でアジト諸々の情報を引き出せるし。

●幻影旅団の過去回想編とメンバー変遷

エイ=イと結成当時の幻影旅団には似たところがある、というノブナガの見解から
まさかの幻影旅団過去回想編に突入。

旅団の過去はいずれ描いてほしいとは思っていたけど
このタイミングで回想に入るのは完全に予想外だったなあ。

回想開始直後に「始めは ただ欲しかった」の前フリが回収された上
HH11-178
劇場版『緋色の幻影ファントム・ルージュ』公開時に掲載された「クラピカ追憶編」と繋がる描写もあって
HH000-01
旅団視点の「追憶編:B面」なんかも含め
ここで旅団絡みの謎や設定が一通り明かされる可能性もありそうだから
非常に興味深い展開になってきた。

流星街で暮らすただの少年に過ぎなかったクロロ達が
どういう経緯で幻影旅団を結成するに至ったのかは気になるところで、
ノブナガきっかけで回想に突入しているにも関わらず
少年時代のノブナガが今週の段階では登場していない理由も合わせて
来週以降の展開には俄然注目しておきたいと思う。

詳細が明らかになっていない旅団関連の設定やエピソードとしては
・幻影旅団によるクルタ族虐殺の真相(ヨークシン編の約5年前)
HH09-148
・シルバが殺した旅団員とその暗殺の依頼者(ヨークシン編の約3年前)
HH09-138
・シルバとクロロの関係性(3年前の団員暗殺時に接触?)
HH11-116
・クロロの「自分を掴むカギ」発言の意味
HH12-116
あたりが挙げられるのかな。

ちなみに今週の内容を読んだ段階で
幻影旅団のメンバー変遷についてもざっくり纏めて、
出来上がった一覧がこんな感じ。

HH-G-20221121

シャルナークとパクノダは「6」「9」のどちらか確定できないから
暫定的にシャルナークを6、パクノダを9に置いている。

結成当初から13人だったとすると「4」「8」「10」「12」の初期メンツが不明で、
仮にシーラ&サラサを加えてもまだ2人足りないから
結成メンバーとして他にも新キャラが登場する可能性があるんだろうか。

前述の劇場版『緋色の幻影ファントム・ルージュ』では
ヒソカの前に「4」を担当していたオモカゲというオリジナルキャラも登場したけど、
アレはあくまで劇場版設定だから本編でも同様の設定とは限らないし
そもそもオモカゲが結成メンバーと言及されていたかどうかも覚えていない。

ウボォーギンが「11」のタトゥーを入れている以上
「番号入りタトゥーを入れた時点で12人以上いた」ことまではほぼ確実だとしても、
結成直後に番号入りタトゥーを入れたという確証は無いから
そもそも「結成時にメンバー数13人だった」とは限らないんだろう。

クロロを頭にノブナガ、フェイタン、マチ、シャルナーク、
フィンクス、フランクリン、パクノダ、ウボォーギンという8本の手足があって
結成当初は9人でクモだったから普通の8本足の蜘蛛のタトゥーを入れていたけど
その後、メンバーを増員して13人体制になった時点で
蜘蛛の足を4本増やして番号も入れるようになった・・・とも考えられるはず。

番号決めが公平にジャンケンとかなら
パクノダやウボォーギンの番号が1〜8じゃないのも不自然ではないのかも。
(ウボォーギンの場合、「1」が良かったけど取れなかった
 →じゃあ「1」を二つ並べて「11」だ、という可能性もありそう?)


そしてヨークシン編の開始時点で「13人が一堂に会する」のは3年2ヶ月ぶり、
HH08-148
その間に4番(ヒソカ)と8番(シズク)が別人に替わっていて
シルバが仕事で旅団員を殺したのが「3年位前の話」であることを踏まえると
シズクは「シルバが殺したメンバー」の欠員補充だと考えられる。
(「3年位前の話」が3年2ヶ月以上前という可能性も無くはないけど)

しかしマフィアンコミュニティーがクロロ達の偽死体を調べた際
シズクの死体も「あらゆるデータに該当無し」と描写されているため
HH11-166
彼女も流星街出身であることはほぼ確定済み。

ウボォーギンの性格をよく知らなかったあたり
HH10-184
幼少期からクロロ達と知り合いだったわけではなさそうだけど、
「清掃戦隊カタヅケンジャー」にはクリンパープルという女隊員が登場するらしいから
シズクのフルネームが「シズク=ムラサキ」でデメちゃん=掃除機を具現化するのは
今回のビデオテープの影響だったりするのかもしれない。

生年月日や血液型を知らないフィンクス&フェイタンと同様
「データ不足」でクロロの占いを受けられなかったコルトピも
HH12-024bHH12-046
流星街出身者である可能性が無くはないし、
ギュドンドンド族(=流星街出身ではない)と確定しているボノレノフも
1コマくらいは加入経緯が描かれたりするのかも?

●クラピカ追憶編のシーラと新キャラ・サラサ

今週ラストでクロロとパクノダの友達として登場したシーラとサラサ。

このうちシーラは前述の「クラピカ追憶編」に登場しているキャラクターで
HH000-10
彼女が幻影旅団と繋がっていた以上
クルタ族の虐殺にも何らかの形で関与していた可能性が高いんだろう。

しかしシーラは子供の頃から歩き読書で怪我しがちだったようで、
クラピカ追憶編で「治りかけるとまた転んでケガをいくどもくり返した」のは
HH000-11
クルタ族の村に長く居続けるための口実作りではなく
純粋に彼女が注意力散漫なのが原因だったのかな。
(ただ、そんなんでどうやってクルタ族の村まで来たんだという疑問はある)

絶対これだけでハンターになる」と宣言するほど
「冒険活劇ディノハンター」を繰り返し読んで大切にしていたシーラが
命の恩人とはいえクラピカ&パイロにその本をあげたのも若干不自然だけど、
大人になって流星街の外に出たシーラなら
予備に何冊か「ディノハンター」を購入して持っていたとしてもおかしくはない。

シーラはクラピカ&パイロに書き置きだけ残して姿を消しているから
HH000-12
彼女が村の場所等の情報を外部に漏らすことを懸念したクルタ族の誰かが
村から出ようとするシーラを始末して口封じした・・・とかなら
旅団がクルタ族を虐殺して
HH000-99
「だから我々から何も奪うな」のメッセージを残した理由になり得るんだろうか。

ただ、その場合でも残虐な方法で「緋の目」を奪う正当性は無いから
どんな事情が隠されていたのかは気になるところ。

幻影旅団がクルタ族の殺害を実行しているところまではほぼ確定で
HH12-012
「団長がいたく気に入ってた」のも「緋の目」のことだと考えるのが自然だから
HH09-184
当時の団長はクロロではなかった、みたいなオチにならない限り
「クルタ族を殺したのは実は旅団ではない」とか
「旅団は殺しただけで目を奪ったのは第三者の仕業」という線は考えにくいはず。

誤解や、第三者による誘導(陰謀)でクルタ族を襲ったんだとしたら
それはそれで幻影旅団の格が落ちてしまいそうな気もするけど
HH09-088
旅団なら自分達のミスは「勘違いは誰にでもあるさ」で片付けてしまう・・・のかな。
(誰かに踊らされたのなら、その相手には落とし前をつけるとしても)


そして少なくとも「クラピカ追憶編」までの生存が確定しているシーラに対して
サラサは完全に初登場のキャラクターということで、
彼女は「幻影旅団の初期メンバーだった」という設定にすることも
「サラサが悪党の『狩り』の犠牲になったことがきっかけで
 幻影旅団が結成された」という設定にすることもできそうな感じ。

住人を狩りにやってくる悪党〜」という表現を使っているあたり
流星街の住人を「狩る」悪党は「狩人=ハンター」で
幻影旅団はその狩人を狩る者・・・「ハンターのハンター」になりそうだけど、
さすがに敵役で作品タイトルを回収する可能性は低い気もする。

●過去(未来)の描写とのリンク

子供時代の幻影旅団メンバーの描写には
過去(作中の時間軸では未来)の設定や展開を彷彿とさせるシーンが散見された。

自分が気付いた範囲では
・シャルナークのやられ方が同じ
HH395-10HH34-144
・昔から投擲が得意だったウボォーギン
HH395-11HH09-028HH09-028b
・放出系なのに仲間とは殴り合いしがちなフランクリン
HH395-12HH08-150
・昔から二人でつるんで行動していたフィンクス&フェイタン
HH395-12bHH13-114
・パクノダは何でもお見通し→偽証不可能な念能力を発現
HH395-15HH12-142
という感じ。

そしてクロロはVHSビデオテープに録画されていた「カタヅケンジャー」の吹き替えを
パクノダ・シーラ・サラサが担当する女隊員役以外すべて一人で演じるようで、
これはクロロが他人の念能力を使う「盗賊の極意スキルハンター」を修得することだけでなく
「幻影旅団団長」の役を演じている、という流れにも繋がってくるのかも。
(前述の「自分を掴むカギ〜」発言も
 色々な役を演じ過ぎたせいで「本当の自分」が分からなくなっている、とか?)

そういえばパクノダは「記憶弾メモリーボム」という記憶を消す能力を持っているのに
HH12-024
設定だけで本編では一度も「記憶を消す」用途では使用されなかったから、
クロロが何からの事情で「自分の記憶を消してほしい」と思うようになって
パクノダはその願いを叶えた、という展開もありえるのかな。

ただ、自ら望んで記憶を失ったんだとしたら
「自分を掴むカギは〜」とか言っているのは不自然にも思えるから、
クロロが『幽遊白書』の仙水ばりにショッキングな出来事を目撃あるいは体験して
それを忘れさせるために記憶を消してあげた可能性もあるのかもしれない。

クロロがパクノダによって記憶を消されていた、という設定なら
記憶弾メモリーボム」をクロロが知っていたことも説明がつく・・・けど
HH12-042
記憶を引き出された本人がこの弾で撃たれると、その人は記憶を失う」という説明は
「一部分の記憶」ではなく「すべての記憶」を失うと解釈できるから
さすがにこの線は薄いんだろうか。

●流星街の歴史と「報復の掟」

1500年以上前から廃棄物の処理場になっていた流星街が
HH11-172
マフィアとの蜜月関係を築いて「人員と引き換えに安全を得る」ようになったのは
幻影旅団が結成される少し前の時期だったことが判明。

もっと何世代も昔からマフィアと手を組んでいるのかと思っていたから
予想以上に最近の話だったのはちょっと驚きで、
マフィアとの繋がりが増していくのと時を同じくして
 流星街の長老の中に念能力を覚醒させる者が現れ
 “報復の掟”の元となった誓約も生まれた
」ということは
今は亡き長老の念能力である「番いの破壊者サンアンドムーン」の
HH34-036
命は命でしか贖えない」や
我々は何も拒まない だから我々から何も奪うな」を基にしたらしい掟も
この時点ではまだ存在していない、出来てから日が浅いルールだったわけか。

しかしマフィアンコミュニティーが「ゴミと称して武器や貴金属を援助」する以前から
HH12-022cHH12-022b
流星街にもそれなりに立派な建物や機器(鑑賞室)が存在していたようで、
これらの出所がどこなのかも気になるところ。

フィンクス&フェイタンがバイクに乗っていたように
ゴミの中からまだ使える物を探し出して外で売って金に換えたり
ジャンク品をかき集めてテレビやバイクくらいは修理できたとしても、
教会や長老会のある建物の豪華さはそれだけでは説明できないレベルだから
一部の人間(長老会?)が子供達を売って富を得ていた可能性もありそうな感じ。

クロロが世話になっていたリゾルは教会の神父ということで、
そのリゾルが悪党相手に人身売買をしていたとすれば
「逆十字」を背負うことになった理由付けにもなりそうだけど
HH12-098
「人の好さそうな神父が実は黒幕だった」なんて展開は
新人作家の読み切りにありがちなベタ中のベタと言っていいオチだから
そんな単純なストーリーにはしてこないのかな。

いずれにせよ、クロロ達に何らかの辛い展開が訪れることはほぼ確定だし
ノブナガの言う「諦めと怒りが原動力」にどう繋がってくるのかも含めて
来週以降の展開に注目しておきたいところだ。

「クラピカ追憶編」も含めて
以前は「我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな」だったから
HH11-172b
今回「我々は何も拒まない」になっていたのもちょっと引っかかるけど
HH395-14
「命は命でしか贖えない」「我々は何も拒まない〜」が
「“報復の掟”の元となった誓約」だとすれば
「元となった誓約」と「現在の掟」に若干の差異があってもおかしくはないのかも。

「仲間一人が3年間不当に拘束された」だけで
31人が命を投げ出して31人の命を奪っていることを考えると
HH11-174b
「命は命でしか贖えない」どころの話じゃないとも思うんだけれども。
(「流星街の住民の命を奪った奴は命をもって贖え」という掟ではなく
 「命は命でしか贖えないから
  報復の際も一方的に殺すんじゃなく自爆して贖いますよ」という意味?)

●その他

・オウ達が広げている船内見取り図は各マフィア事務所に印が付いていたけど
 その周りに貼ってある付箋には何がメモしてあるんだろう?

・オウ達が「自称一般人」を殺してボークセンらが身代わり出頭しても
 「襲われたのでやむなく発砲〜」とか言い訳すれば大した罪に問われないのかな
(殺し方にもよるんだろうけど)
・「警察がどう動くかわからない現状では生け捕りが理想」ということは
 当然ながらヒンリギは「ミーシャ」の存在をシャ=アにも明かしていないわけか
・エイ=イ組員を殺してもボークセン達が身代わり出頭してくれるなら
 「Zombie Girlラ・ヴィアン・ローズ」で穏便に死体処理をする必要も無くなるけど
 処理が不要な場合「ミーシャを呼ばない」ことも可能なのかは気になるところ
(自動発動ならヒンリギが殺したらミーシャの存在がバレてしまうし)

・3101号室は「一等客室エリア」で
 「ここなら成金 水商売 山師 ヤカラっぽいのも目立たない」と言われていたから
HH393-16
 3102号室にいたのもそんな感じの闇金業者なのかも?
・その3102号室の住人は
HH395-06HH14-082
 グリードアイランド編の「ハメ組」メンバーを思い出した
・ノブナガ達はルイーニーとのたったあれだけのやり取りで
 「能力覚醒直後のハイ丸出しのど素人」だったことを見抜いたのか

・「どっちも文法がすごく似てるから
  ゲルマ語覚えたらジャンナ語は方言を覚える感覚
」なのに
 ゲルマ語をジャンナ語で解説する外国語講座のビデオが全20巻もあるんだな
(むしろ、普通の人ならビデオ20巻分の勉強が必要なところ
 クロロは頭がいいから「方言を覚える」感覚で済んでいるだけ?)
・「公用語」に「ゲルマ」というルビが振ってあったということは
 ハンター世界で一般的に使われている言語や文字はゲルマ語なのか

・フィンクス&フェイタンが「外国語講座」に興味を持つとは思えないけど
 フィンクスがエジプトっぽい恰好をしていたり
HH22-010HH22-092
 フェイタンが普段カタコトで、キレると謎の言語を使うのは何が原因なんだろう?
・神父の説教が嫌で教会には近付かないフィンクス達が
 VHSテープを持って行ったということは
 「鑑賞室」以外の場所にもビデオデッキ&テレビが存在しているわけか

・フランクリンは昔から一貫して良い奴だったようで
 クロロが最もショックを受けるのは「フランクリンの死」なのかも
・昔からクロロ&フランクリン&シャルナークの3人でつるんでいたっぽいから
 ヒソカにシャルナークを殺されたのが相当ショックだったことも想像に難くない
(特にクロロは「確実にヒソカを殺しておけば〜」という後悔もあるだろうし)

・流星街の長老が
 「マフィアとの繋がりが増していくのと時を同じくして念能力を覚醒」させたのは
 因果関係があるわけではなく、ただの偶然なのかな

・シーラは子供の頃から歩き読書で転びまくっていたらしいから
HH395-18
 左足にギプスを巻いているように見えるのも怪我のせいなのかも
(流星街の環境からして左右同じ靴が希少なだけかとも思ったけど)
・「全宗教会の講堂」の「全宗教会」は
 「すべての宗教の会」なのか「全宗教会」で一つの固有名詞なのか・・・?