週刊少年ジャンプ2023年2号掲載の
『HUNTER×HUNTER』連載再開8週目「398◆探索」の感想。
◆過去の感想記事の一覧はこちら→■
◆王族とその同行者達のキャラクターまとめ画像はこちら→■
◆王族以外の王位継承戦関連のキャラクターまとめ画像はこちら→■
(前回掲載分まで反映済み)
※画像データは物理的にも容量的にもサイズが大きめです
場面は再び「エイ=イのアジト」を捜索中のノブナガ&フィンクス&フェイタンに。
先週の感想でも書いたように
断片的に描かれてきた幻影旅団の過去エピソードにはまだまだ謎も多いから
その全てが明らかにならなかったのはちょっと残念・・・だけど
BW1号船内にクラピカがいる以上
「クルタ族虐殺」の真相に関してはそのうち明かされる機会が来るんだろう。
三人は引き続き3102号室の住人を使って「3101号室の罠」を検証していて
「瞬間移動は放出系の能力で具現化系とは相性が悪い
分身じゃなく本人がそこにいるなら話は別だがな」
「具現化系は特殊空間に複雑なルールのある部屋を作る事には向いてるが
人間を飛ばす能力との併用はほとんど無理だろ」というノブナガの台詞は
久々に「念能力のルール」が解説されていて興味深い内容だった。
先月行ってきた「冨樫義博展 -PUZZLE-」では
今まで登場したキャラクターのうち何人かの念系統が紹介されていて、
具現化系だと思っていたノヴが放出系に分類されていたことに驚いたんだけど

今週のノブナガの説明と合わせて考えると
「4次元マンション」の本質は「マンション=念空間」の部分ではなく

「出入口を通じて人や物を転送する」部分にあったわけか。
「放出系の能力は具現化系とは相性が悪い」のに
4階建て全21室もの念空間を創れているのは

ノヴ本人のポテンシャルが高かったことに加えて
「空間自体に複雑なルールを設けていない」ことも影響しているのかな。
フィンクスの台詞からすると
特質系なら「具現化」と「瞬間移動」を両立できる可能性もあるようで、
冨樫展の情報が無ければノヴは特質系と判断されていたのかもしれない。
術者本人や他人と念獣の位置を入れ替える
「白の賢人」「黒い賢人」の能力を持つゴレイヌに関しては


残念ながら「冨樫展」でも系統情報は明らかにならなかったけど、
白と黒のゴリラ念獣がトチーノの「縁の下の11人」と同種の存在と考えれば


放出系能力者ということで特に違和感や矛盾は無い・・・はず。
ちなみに「冨樫展」で公開された情報には他にも色々と興味深いものがあったから
そのへんは改めて(冨樫展の東京開催が終了する来年1月以降に)記事にする予定。
「隣り部屋の壁を破って押し入ろうとした場合の時間稼ぎ」と推測したノブナガ達は
「壁から突入しても罠は発動しない」「トイレの扉を開けて中に入っても同じ」と判断。
ジジイの分身はヒンリギのナイフを食らった直後に消えているから

「分身を使って鍵をかけた」という推測が正しいとすると
・一度消えたあと「鍵をかける」ためだけに再び3101号室に分身を飛ばした
・ヒンリギ達のカチコミ時点で既に鍵は閉まっていた
のどちらかになるはずで、
分身がトイレに入ろうとしていた以上

あの時点では鍵は開いていた=再び分身を飛ばした、と考えるべきなんだろうか。
(「トイレに入ることをヒンリギ達が許すはずがない」と判断していたのなら
施錠済みのトイレに入るフリをしたとしてもおかしくはないけど)
3102号室の住人と他の部屋の住人も使ってさらに検証を進めたノブナガ達は
部屋の罠が「地雷形式」であることと「連続発動」することを確認していて、
操作系能力の「強制型」「半強制型」「要請型」の分類が説明されたときと同じく
念能力の体系や設定をさらに深堀りしてくれるのは面白かった。
補助道具を要する「結界形式」は
「札や縄など、念を込めた道具で能力発動をサポートし、
より広域で複数の罠を張る事が出来る。」、
出入り地点のどこかに術者本人が居る縛りが必要になる「地雷形式」は
「特定の場所に念で直接発動スイッチを設ける。
強制力が強い分、2〜3か所が限界。」とのことで
この説明を聞く限りでは
出入口の設置に補助道具を用いない「4次元マンション」は

「特定の場所に念で直接発動スイッチを設ける」地雷形式に思えるけど
それだと「出入り地点のどこかに術者本人が居る縛り」が必要だったり
「2〜3か所が限界」な設定と辻褄が合わなくなる気がするなあ。
↑の画像のように「出口」設置時に
念を補助する「神字」っぽい技術を用いていたものの

「長時間」というほど時間はかかっていない(せいぜい十数秒〜1分程度?)っぽいし、
札や縄などの目立つ痕跡を残すことも無く
ノヴが出入り地点にいなければならない制約も(おそらく)無く
一回ごとにスイッチの入れ直しが必要な単発発動でもなく
三つどころじゃない数の「入り口」「出口」を設置可能、ということで

「4次元マンション」は「地雷形式」「結界形式」の概念を超越している感じ。
前述の「マンションの具現化」と「瞬間移動」の両立も含めて
ノヴの規格外なスペックの高さが改めて浮き彫りにされた印象で、
これだけイレギュラーな能力者なら


「同レベルの類似能力者」がそうそう見つからないのも当然なんだろう。
ボコンテの「扉」の能力の場合
「3101号室」「C扉」「3131号室」の三か所に罠を設置しているっぽいから


それが設置上限なら典型的な「地雷形式」になるけど、
その他に「処理場」と「死体処理室」を直接繋げたりもしているらしいから

「扉」の上限が三つだと判断するのは早計なはず。
一人で「結界形式」と「地雷形式」を併用できるとしたら、
罠として設置する扉は対象に警戒されないよう「地雷形式」を用いて、
仲間の移動用に使う扉なら目立っても強制力が弱くても問題ないから
「結界形式」を用いて沢山設置する、という使い分けもできるのかな。
100本のゲームソフトすべてに
「発を行ったプレイヤーを島へ飛ばす」効果を付与していたグリードアイランドは

当然「結界形式」のはずで、
ゲームソフト自体が「念を込めた補助道具」になっているのかもしれない。
「発」を行った時点でワープに同意しているようなものだから、
「強制力」の部分に割くリソースはほぼ皆無なんだろうし。
「扉の罠」への特攻を試みようとするフェイタン達に
「敵の本拠地の場所が分かるかもしれない方法」を引っ提げたヒンリギが合流。
ヒンリギは挨拶もそこそこに
「てのひらを太陽に」で発信器を生牡蠣に変えて自ら飲み込んでいて、
「機械を生牡蠣に変えて丸飲みする」なんていうぶっ飛んだ発想にまず驚いたし
「オトリは用意してる オレだ」と言って単身罠に飛び込んでいく姿も格好よかった。
連載が再開された391話以降、ヒンリギの株は上がり続けている印象で
同じ「若頭」なのにオウはずいぶん水をあけられてしまっているなあ。
ヒンリギは色々やっているのにオウは今のところ目立った動きが無く
今回も「罠に飛び込む」よりは安全な「2人組を追う」仕事を選んでいるから、
オウを見送るヒンリギの「‥‥」は

「コイツ何もしねーな」という思いが込められていたように見えなくも無い。
まあ実際のところは「何もしねーな」と思っていたわけではなく
オウが立ち去るまで話を進めるのを待っていた可能性が高そうで、
いくら「てのひらを太陽に」が応用力の高い能力だとしても
シュウ=ウ一家とシャ=ア一家は本来なら商売敵だから
そう易々と自分達の手の内を晒すわけにはいかないんだろう。
それをあえてノブナガ達に披露したのは、
「旅団に対して敵意が無い」ことを示すのと同時に
「隠し事をせず手の内をすべてオープンにする」姿勢を見せることで
ヒソカと接触したことを悟らせないようにする意図もあったと考えられるのかな。
ノブナガ達がヒソカの居場所を知ったら
エイ=イ一家の殲滅を後回しにしてヒソカを殺しに行きかねないから、
その事態を避けられるなら
「てのひらを太陽に」が知られるくらいは安いもの・・・なのかもしれない。
そしてヒンリギによると「てのひらを太陽に」で生牡蠣に変えた発信器は
「オーラを使い切ると元の発信器に戻る」
「体積が大き過ぎても小さ過ぎても燃費が悪くなる…
この大きさだとおそらく2時間程だろう」ということで
胃液で牡蠣が消化されないのか?という部分はちょっと気になるけど
手錠鳩にオーラを纏わせていたのと同じ要領で

飲み込んだ生牡蠣も念でガードしていれば胃液の影響は受けないんだろうか。
ヒンリギの「生牡蠣」を見たノブナガ&フェイタンの
「一度ド当たりしてから 口に入れただけで吐いちまう…」
「他人が触たモノ食べる無理ね 他人が喋た真下にあたモノとかもうゼタイ無理」
というリアクションも意外性があってちょっと面白かった・・・けど
そもそも彼らならエイ=イ一家に易々と殺されるはずがないから
「二人なら普通に発信器を持っていけばいいんじゃないの?」とも思ってしまった。
あとフェイタンの「他人が触たモノ食べる無理」は
潔癖症というほど極端な拘りではないとはいえ、
流星街時代からそのスタンスだったら食べ物に困ったんじゃないかという気もする。
(フェイタンがヒンリギ相手に配慮する必要は無いから
「ヒンリギの提案を体よく断るための方便」という可能性も低いはず)
教会の定期集会で配られていたお菓子も

手作り&剥き出しっぽい食べられなかった可能性が高そうだし、
ひょっとしたらフェイタンの背が低いのは子供時代の栄養不足が原因で
「カタヅケンジャー」で食いしん坊のクリンイエロー役を演じていたのも
なんでも美味しそうに食べるイエローに憧れていた影響なのかもしれない。
「はっきりした位置を特定出来るわけではなく
発信器までの距離とおおまかな方向を教えてくれる」
「最大半径1kmから受信可能だが 高低の判定機能が無いので注意してくれ
音は近いのに方角が不安定な場合は上か下に発信器があるって事だ」とのこと。
最近話題の「Air Tag」のように
もっとダイレクトに位置情報を教えてくれれば手っ取り早いはずなんだけど、
ゾルディック家ですらGPSは使わず映像をチェックしながらの追跡だったし

ハンター世界がメビウス湖の中央に位置する小島に過ぎない設定上

「人工衛星」が存在していないっぽいからそもそもGPS自体が作れないんだろう。
その上、現在の海域では携帯の電波も通じないらしいから
こういうシンプルな機器しか使用できない、ということなのかな。
そしてフィンクス達によるとブラックホエール1号のサイズは
「長さ1500m 高さ800m 幅800m」ということで


以前描かれた見取り図と合わせると大体の延床面積が算出できそうな感じ。
一番広い4層下部と一番狭い5層下部では結構な差があるし
船自体がクジラ型になっていて正確な数字の出し方は分からないけど
長さ1500m×幅800mで1,200,000平方メートル=1.2平方キロメートル、
見取り図を見ると5層が12フロア、4層が13フロア、3層が10フロアあるから
1.2平方キロメートル×35フロア=42平方キロメートルということで
船が四角形でないことや船体の壁に相応の厚みがあること、
5層が少し狭くなっていること等も加味して小さめに見積もると

東京でいえば葛飾区、杉並区か板橋区くらいの広さの延床面積になる・・・はず。
三区の人口はそれぞれ40万〜50万人オーバーらしいから
東京には高層マンションが多いことを差し引いても

BW1号の収容人数20万人(大半が3層以下)は何とか収まるんだろう。
ただ、見取り図を見ると第2層は6フロア構造になっていて
2〜5層が計41フロアで高さ800mだとすると
単純計算で1フロアあたりの高さが20メートル弱になってしまうから
見取り図のフロア数は正確ではないのかもしれない。
サンシャイン60でも高さ約240メートルらしいから、
各層の間の壁が相当にぶ厚かったとしても
高さ800メートルのBW1号で41階建てというのは考えにくい気もするし。
(上記画像の2つの見取り図はフロア数も一致しているから
適当に描いているわけではないはずだけど)
「必要な事だけ喋って即実行」な姿勢に一目置いたノブナガは
自らも「扉の罠」に飛び込んで「協力プレイ」を提案。
改めてヒンリギの名前を聞いたり
「見」か「動」かの主導権をヒンリギに委ねたり
「動だ 根拠はない」に「いいねェ 最高だ」と返したり
「ノブナガだ 呼び捨てでいい」と言ったり、
ノブナガがヒンリギの気概を認めて対等に接しているのはなんか良いなあ。
ヒンリギはヒソカと接触した際も
物怖じせず本音をぶっちゃけることで交渉を成功させていたから、
格上相手に気に入られるタイプの性格をしているのかな。
転送された直後に身を屈めて振り返りながらナイフを構えていたのも
タッシのように「背後から襲われる」危険性を想定しての対応で

このへんの抜け目無さも高評価という感じ。
ヒンリギはオトリ役を買って出る際に
「運悪くオレが殺られて解剖されたら失敗だ…
そうなる前に発信器だけでも残せる様努力はする」と言っていたし
ノブナガと合流したあともノブナガ任せにせず
「オレが開けるから様子を見ててくれ」
「オレが罠にかかる瞬間を見てれば発動条件がわかるかも知れないしな」
「……あんたならオレが死んでも発信器は守ってくれるだろ」と
引き続き積極的に危険な役回りを請け負っていて、
このへんは『ジョジョの奇妙な冒険』第五部のブチャラティの

「『自分の命』をも含めて物事を平等に決断できる男」を彷彿とさせた。
(ヒンリギもブチャラティと同じ「マフィアの幹部」という立場だし)
ただ、そんなヒンリギもノブナガが転送されてきた際には
「ノブナガさ…」とつい「さん」付けで呼ぼうとしていて、
以前の感想で
やはり根っこの部分ではツドンケと大差ない「旅団ファン」なのかもしれない。
ノブナガに改めて名前を聞かれた時も、表情に出さなかっただけで
実は内心「名前を憶えてもらった!」と喜んでいたりするんだろうか。
あとヒンリギいわく
「床の血が新しい…要厳戒!!
先にここへ飛んだ連中を訊問し追手の存在を知ったんだ…!!」とのことで
ノブナガ達の「検証」でワープさせられた3102号室ともう一部屋の住人は
エイ=イ一家に拷問されたのちに殺されていると考えていいんだろう。
フィンクス達も
「飛んだ先で連中がやってるのは100%虐殺」だということは理解していて、
それでも自分らの身の安全の為に無関係な人間を犠牲にして「検証」を行ったのに
悪びれている様子すら全く無い、ということで
これは「幻影旅団は正義の味方じゃない」ことを改めて強調した描写なのかな。
先週までの過去回想編によって
幻影旅団が必要以上にヒーロー視されてしまうことを危惧した作者が
「結成までの経緯はともかく今の彼らは基本的にはただの無法者ですよ」と
間接的に釘を刺しているようにも感じられた。
(フィンクスがノブナガやフェイタンと口論して喧嘩になりそうだったのも
「幼馴染の仲良し集団ではない」という描写?)
まあ3102号室の住人は
「金が払えなきゃ手前の女を〜」とか言っていた闇金の元締め(?)だし

もう一人の犠牲者も「オレがシャ=アに一声かけたら〜」なんて言っていたから

どちらも「何の罪も無い善良なカタギ」というわけではないんだろうけれども。
指で壁を触っただけで「ヤツらの本拠地だ 間違いねェ」と看破。
事実、ノブナガが刀で壁を斬り付けても
念でガードされているため切断できない(というより切断しても再生する?)ようで、
旅団の手に掛かればエイ=イのアジトなんて簡単に瓦解すると思っていたから
思っていたより手こずりそうな流れになっているのはちょっと驚いた。
「検証」の二人が飛ばされてからさほど時間は経っていないはずなのに
既にシャワールームから撤退している動きの速さを考えると、
3101号室の奥のアジトの引き際を見たフィンクスが察知していた

「統率された意志と戦闘慣れした経験」は偶然ではなく本物だったのかな。
ノブナガいわく
「具現化系…変化系…特質もありうるな
能力者が用意した舞台はカンタンに壊せないってのはまぁ定番でよくある」
「舞台が頑丈な程 術者が近くにいる…ってのも制約でのあるあるだ
オレの刀で切れねーんだ 術者は必ずこの舞台のどこかにいる…!!」とのことで
このアジトの「壊せない壁」はヂートゥの「鬼ごっこ」の念空間や


モラウの「監獄ロック」と同じような性質を持っていそうな感じ。
ノブナガが具現化系・変化系・特質系を想定しているのに対して
モラウは操作系能力者でありながら「壊せない舞台」を実現できているものの、
「監獄ロック」は見た目が明らかに「普通の壁」とは違うから
今回のケースには当てはまらないということなんだろう。
(ヂートゥもモラウも「舞台」内に術者がいたという点では当たっているし)
「破壊不可能な壁」がボコンテの能力の一環で、彼のレベルが26のままだとしたら

レベルのわりには性能が高いような気がしないでもないけど、
人間の能力の限界を超えていて実現不可能な「何でも切れる刀」と違って
ナックルのポットクリンのように「無害」を筆頭とした条件さえ揃えば
「壊れない壁」を実現するのは比較的容易なのかもしれない。
最後にヒンリギ&ノブナガは洗濯室に足を踏み入れようとしていて、
ノートルとスフレの会話を見る限りでは
「死体処理室」や「処理室」は「扉」で繋がっている可能性があるし

こういう不気味な雰囲気の場所に乗り込む展開はこの作品では珍しいから
ヒンリギ&ノブナガvsエイ=イ一家のバトルは注目しておきたいところだ。
幻影旅団とエイ=イ一家の実力差を考えると
フィンクス&フェイタンが発信器の場所を特定して合流する前に
ノブナガ一人でエイ=イを殲滅できてもおかしくないと思っていたけど、
「初心者であろうが
能力の性質次第では上級者の脅威になり得るのが念能力」だから

敵陣に乗り込む戦いではそれなりに苦戦させられる可能性もありそうな感じ。
さすがにノブナガがここで死んでしまうようなことはないと思うけど、
ルイーニー相手には使うまでもなかったノブナガの念能力が
今度こそは披露されると期待しておきたいところだ。
フランクリンによるとノブナガの能力は
「タイマン専門ってゆうか 限定条件付きみてーなとこがある」らしいから

集団で襲ってくるであろうエイ=イ一家相手には使いづらいのかもしれないけど・・・。

今週の1コマ目を見り限りでは

3101号室よりもさらに奥まで繋がっているっぽい?
・念についての知識といい「アジトが反対側の端っこにあったら〜」といい
フィンクスが急にアホっぽくなったのは単に説明の都合なのかな
・「次くだらない確認したらケツの穴2つにするOK?」
「次はこち戻るOK?」「右と左…どちらか選ぶOK?」
「……もうお前たちのどちらか消えるOK?」と
フェイタンが急に「OK?」を連発し始めたのもちょっと気になる
・分身ジジイは自分の感想記事でも「分身ジジイ」と呼称していたから
ノブナガ達も「分身ジジイ」と呼んでいたのはなんか嬉しい
(「分身ジジイ」以外に呼び方が無いから当然といえば当然なんだけど)
・3102号室の住人が逃走を試みてフェイタンに回り込まれてしまったシーンは


サザンピースオークション会場でのゴン&キルアを思い出した
・BW1号の全長が1500メートルということは
「一部分ならば2kmほども延ばせる」ピトーの「円」なら

船の端にいても船体すべてを「円」に収めることができたのか
・エイ=イのアジトに公衆便所みたいな落書きがあるのは
構成員がチンピラと大差ないから?
・女用のトイレにだけ花が飾ってあるのは描写が細かい
・ノブナガの「いいねェ 最高だ」は
『アンデッドアンラック』のアンディの決め台詞っぽいけど特に関係は無いのかな
(そういえばアンディのキャラクターデザインはフィンクスと似ているけど)
・最後のコマのヒンリギが

髪が透けているように見えるのは何故なんだろう?
・巻末の作者コメント
「掲載分とその後の30話は全て4年前に書いた物で早く今書い」ってことは
ネームだけなら現時点で430話まで完成しているということ?
『HUNTER×HUNTER』連載再開8週目「398◆探索」の感想。
◆過去の感想記事の一覧はこちら→■
◆王族とその同行者達のキャラクターまとめ画像はこちら→■
◆王族以外の王位継承戦関連のキャラクターまとめ画像はこちら→■
(前回掲載分まで反映済み)
※画像データは物理的にも容量的にもサイズが大きめです
●念能力のルール
幻影旅団の回想編はやはり先週で一区切りついたらしく、場面は再び「エイ=イのアジト」を捜索中のノブナガ&フィンクス&フェイタンに。
先週の感想でも書いたように
断片的に描かれてきた幻影旅団の過去エピソードにはまだまだ謎も多いから
その全てが明らかにならなかったのはちょっと残念・・・だけど
BW1号船内にクラピカがいる以上
「クルタ族虐殺」の真相に関してはそのうち明かされる機会が来るんだろう。
三人は引き続き3102号室の住人を使って「3101号室の罠」を検証していて
「瞬間移動は放出系の能力で具現化系とは相性が悪い
分身じゃなく本人がそこにいるなら話は別だがな」
「具現化系は特殊空間に複雑なルールのある部屋を作る事には向いてるが
人間を飛ばす能力との併用はほとんど無理だろ」というノブナガの台詞は
久々に「念能力のルール」が解説されていて興味深い内容だった。
先月行ってきた「冨樫義博展 -PUZZLE-」では
今まで登場したキャラクターのうち何人かの念系統が紹介されていて、
具現化系だと思っていたノヴが放出系に分類されていたことに驚いたんだけど

今週のノブナガの説明と合わせて考えると
「4次元マンション」の本質は「マンション=念空間」の部分ではなく

「出入口を通じて人や物を転送する」部分にあったわけか。
「放出系の能力は具現化系とは相性が悪い」のに
4階建て全21室もの念空間を創れているのは

ノヴ本人のポテンシャルが高かったことに加えて
「空間自体に複雑なルールを設けていない」ことも影響しているのかな。
フィンクスの台詞からすると
特質系なら「具現化」と「瞬間移動」を両立できる可能性もあるようで、
冨樫展の情報が無ければノヴは特質系と判断されていたのかもしれない。
術者本人や他人と念獣の位置を入れ替える
「白の賢人」「黒い賢人」の能力を持つゴレイヌに関しては


残念ながら「冨樫展」でも系統情報は明らかにならなかったけど、
白と黒のゴリラ念獣がトチーノの「縁の下の11人」と同種の存在と考えれば


放出系能力者ということで特に違和感や矛盾は無い・・・はず。
ちなみに「冨樫展」で公開された情報には他にも色々と興味深いものがあったから
そのへんは改めて(冨樫展の東京開催が終了する来年1月以降に)記事にする予定。
●結界形式と地雷形式
3101号室のトイレと隠し部屋に鍵がかけられていた理由を「隣り部屋の壁を破って押し入ろうとした場合の時間稼ぎ」と推測したノブナガ達は
「壁から突入しても罠は発動しない」「トイレの扉を開けて中に入っても同じ」と判断。
ジジイの分身はヒンリギのナイフを食らった直後に消えているから

「分身を使って鍵をかけた」という推測が正しいとすると
・一度消えたあと「鍵をかける」ためだけに再び3101号室に分身を飛ばした
・ヒンリギ達のカチコミ時点で既に鍵は閉まっていた
のどちらかになるはずで、
分身がトイレに入ろうとしていた以上

あの時点では鍵は開いていた=再び分身を飛ばした、と考えるべきなんだろうか。
(「トイレに入ることをヒンリギ達が許すはずがない」と判断していたのなら
施錠済みのトイレに入るフリをしたとしてもおかしくはないけど)
3102号室の住人と他の部屋の住人も使ってさらに検証を進めたノブナガ達は
部屋の罠が「地雷形式」であることと「連続発動」することを確認していて、
操作系能力の「強制型」「半強制型」「要請型」の分類が説明されたときと同じく
念能力の体系や設定をさらに深堀りしてくれるのは面白かった。
補助道具を要する「結界形式」は
「札や縄など、念を込めた道具で能力発動をサポートし、
より広域で複数の罠を張る事が出来る。」、
出入り地点のどこかに術者本人が居る縛りが必要になる「地雷形式」は
「特定の場所に念で直接発動スイッチを設ける。
強制力が強い分、2〜3か所が限界。」とのことで
この説明を聞く限りでは
出入口の設置に補助道具を用いない「4次元マンション」は

「特定の場所に念で直接発動スイッチを設ける」地雷形式に思えるけど
それだと「出入り地点のどこかに術者本人が居る縛り」が必要だったり
「2〜3か所が限界」な設定と辻褄が合わなくなる気がするなあ。
↑の画像のように「出口」設置時に
念を補助する「神字」っぽい技術を用いていたものの

「長時間」というほど時間はかかっていない(せいぜい十数秒〜1分程度?)っぽいし、
札や縄などの目立つ痕跡を残すことも無く
ノヴが出入り地点にいなければならない制約も(おそらく)無く
一回ごとにスイッチの入れ直しが必要な単発発動でもなく
三つどころじゃない数の「入り口」「出口」を設置可能、ということで

「4次元マンション」は「地雷形式」「結界形式」の概念を超越している感じ。
前述の「マンションの具現化」と「瞬間移動」の両立も含めて
ノヴの規格外なスペックの高さが改めて浮き彫りにされた印象で、
これだけイレギュラーな能力者なら


「同レベルの類似能力者」がそうそう見つからないのも当然なんだろう。
ボコンテの「扉」の能力の場合
「3101号室」「C扉」「3131号室」の三か所に罠を設置しているっぽいから


それが設置上限なら典型的な「地雷形式」になるけど、
その他に「処理場」と「死体処理室」を直接繋げたりもしているらしいから

「扉」の上限が三つだと判断するのは早計なはず。
一人で「結界形式」と「地雷形式」を併用できるとしたら、
罠として設置する扉は対象に警戒されないよう「地雷形式」を用いて、
仲間の移動用に使う扉なら目立っても強制力が弱くても問題ないから
「結界形式」を用いて沢山設置する、という使い分けもできるのかな。
100本のゲームソフトすべてに
「発を行ったプレイヤーを島へ飛ばす」効果を付与していたグリードアイランドは

当然「結界形式」のはずで、
ゲームソフト自体が「念を込めた補助道具」になっているのかもしれない。
「発」を行った時点でワープに同意しているようなものだから、
「強制力」の部分に割くリソースはほぼ皆無なんだろうし。
●発信器を生牡蠣に
飛んだ先にコンボで次の罠が待っていることを覚悟の上で「扉の罠」への特攻を試みようとするフェイタン達に
「敵の本拠地の場所が分かるかもしれない方法」を引っ提げたヒンリギが合流。
ヒンリギは挨拶もそこそこに
「てのひらを太陽に」で発信器を生牡蠣に変えて自ら飲み込んでいて、
「機械を生牡蠣に変えて丸飲みする」なんていうぶっ飛んだ発想にまず驚いたし
「オトリは用意してる オレだ」と言って単身罠に飛び込んでいく姿も格好よかった。
連載が再開された391話以降、ヒンリギの株は上がり続けている印象で
同じ「若頭」なのにオウはずいぶん水をあけられてしまっているなあ。
ヒンリギは色々やっているのにオウは今のところ目立った動きが無く
今回も「罠に飛び込む」よりは安全な「2人組を追う」仕事を選んでいるから、
オウを見送るヒンリギの「‥‥」は

「コイツ何もしねーな」という思いが込められていたように見えなくも無い。
まあ実際のところは「何もしねーな」と思っていたわけではなく
オウが立ち去るまで話を進めるのを待っていた可能性が高そうで、
いくら「てのひらを太陽に」が応用力の高い能力だとしても
シュウ=ウ一家とシャ=ア一家は本来なら商売敵だから
そう易々と自分達の手の内を晒すわけにはいかないんだろう。
それをあえてノブナガ達に披露したのは、
「旅団に対して敵意が無い」ことを示すのと同時に
「隠し事をせず手の内をすべてオープンにする」姿勢を見せることで
ヒソカと接触したことを悟らせないようにする意図もあったと考えられるのかな。
ノブナガ達がヒソカの居場所を知ったら
エイ=イ一家の殲滅を後回しにしてヒソカを殺しに行きかねないから、
その事態を避けられるなら
「てのひらを太陽に」が知られるくらいは安いもの・・・なのかもしれない。
そしてヒンリギによると「てのひらを太陽に」で生牡蠣に変えた発信器は
「オーラを使い切ると元の発信器に戻る」
「体積が大き過ぎても小さ過ぎても燃費が悪くなる…
この大きさだとおそらく2時間程だろう」ということで
胃液で牡蠣が消化されないのか?という部分はちょっと気になるけど
手錠鳩にオーラを纏わせていたのと同じ要領で

飲み込んだ生牡蠣も念でガードしていれば胃液の影響は受けないんだろうか。
ヒンリギの「生牡蠣」を見たノブナガ&フェイタンの
「一度ド当たりしてから 口に入れただけで吐いちまう…」
「他人が触たモノ食べる無理ね 他人が喋た真下にあたモノとかもうゼタイ無理」
というリアクションも意外性があってちょっと面白かった・・・けど
そもそも彼らならエイ=イ一家に易々と殺されるはずがないから
「二人なら普通に発信器を持っていけばいいんじゃないの?」とも思ってしまった。
あとフェイタンの「他人が触たモノ食べる無理」は
潔癖症というほど極端な拘りではないとはいえ、
流星街時代からそのスタンスだったら食べ物に困ったんじゃないかという気もする。
(フェイタンがヒンリギ相手に配慮する必要は無いから
「ヒンリギの提案を体よく断るための方便」という可能性も低いはず)
教会の定期集会で配られていたお菓子も

手作り&剥き出しっぽい食べられなかった可能性が高そうだし、
ひょっとしたらフェイタンの背が低いのは子供時代の栄養不足が原因で
「カタヅケンジャー」で食いしん坊のクリンイエロー役を演じていたのも
なんでも美味しそうに食べるイエローに憧れていた影響なのかもしれない。
●ブラックホエール1号の大きさ
ヒンリギが飲み込んだ発信器の場所を探知する「受信器」は「はっきりした位置を特定出来るわけではなく
発信器までの距離とおおまかな方向を教えてくれる」
「最大半径1kmから受信可能だが 高低の判定機能が無いので注意してくれ
音は近いのに方角が不安定な場合は上か下に発信器があるって事だ」とのこと。
最近話題の「Air Tag」のように
もっとダイレクトに位置情報を教えてくれれば手っ取り早いはずなんだけど、
ゾルディック家ですらGPSは使わず映像をチェックしながらの追跡だったし

ハンター世界がメビウス湖の中央に位置する小島に過ぎない設定上

「人工衛星」が存在していないっぽいからそもそもGPS自体が作れないんだろう。
その上、現在の海域では携帯の電波も通じないらしいから
こういうシンプルな機器しか使用できない、ということなのかな。
そしてフィンクス達によるとブラックホエール1号のサイズは
「長さ1500m 高さ800m 幅800m」ということで


以前描かれた見取り図と合わせると大体の延床面積が算出できそうな感じ。
一番広い4層下部と一番狭い5層下部では結構な差があるし
船自体がクジラ型になっていて正確な数字の出し方は分からないけど
長さ1500m×幅800mで1,200,000平方メートル=1.2平方キロメートル、
見取り図を見ると5層が12フロア、4層が13フロア、3層が10フロアあるから
1.2平方キロメートル×35フロア=42平方キロメートルということで
船が四角形でないことや船体の壁に相応の厚みがあること、
5層が少し狭くなっていること等も加味して小さめに見積もると

東京でいえば葛飾区、杉並区か板橋区くらいの広さの延床面積になる・・・はず。
三区の人口はそれぞれ40万〜50万人オーバーらしいから
東京には高層マンションが多いことを差し引いても

BW1号の収容人数20万人(大半が3層以下)は何とか収まるんだろう。
ただ、見取り図を見ると第2層は6フロア構造になっていて
2〜5層が計41フロアで高さ800mだとすると
単純計算で1フロアあたりの高さが20メートル弱になってしまうから
見取り図のフロア数は正確ではないのかもしれない。
サンシャイン60でも高さ約240メートルらしいから、
各層の間の壁が相当にぶ厚かったとしても
高さ800メートルのBW1号で41階建てというのは考えにくい気もするし。
(上記画像の2つの見取り図はフロア数も一致しているから
適当に描いているわけではないはずだけど)
●ヒンリギとノブナガの協力プレイ
自らオトリ役を買って出たヒンリギの「必要な事だけ喋って即実行」な姿勢に一目置いたノブナガは
自らも「扉の罠」に飛び込んで「協力プレイ」を提案。
改めてヒンリギの名前を聞いたり
「見」か「動」かの主導権をヒンリギに委ねたり
「動だ 根拠はない」に「いいねェ 最高だ」と返したり
「ノブナガだ 呼び捨てでいい」と言ったり、
ノブナガがヒンリギの気概を認めて対等に接しているのはなんか良いなあ。
ヒンリギはヒソカと接触した際も
物怖じせず本音をぶっちゃけることで交渉を成功させていたから、
格上相手に気に入られるタイプの性格をしているのかな。
転送された直後に身を屈めて振り返りながらナイフを構えていたのも
タッシのように「背後から襲われる」危険性を想定しての対応で

このへんの抜け目無さも高評価という感じ。
ヒンリギはオトリ役を買って出る際に
「運悪くオレが殺られて解剖されたら失敗だ…
そうなる前に発信器だけでも残せる様努力はする」と言っていたし
ノブナガと合流したあともノブナガ任せにせず
「オレが開けるから様子を見ててくれ」
「オレが罠にかかる瞬間を見てれば発動条件がわかるかも知れないしな」
「……あんたならオレが死んでも発信器は守ってくれるだろ」と
引き続き積極的に危険な役回りを請け負っていて、
このへんは『ジョジョの奇妙な冒険』第五部のブチャラティの

「『自分の命』をも含めて物事を平等に決断できる男」を彷彿とさせた。
(ヒンリギもブチャラティと同じ「マフィアの幹部」という立場だし)
ただ、そんなヒンリギもノブナガが転送されてきた際には
「ノブナガさ…」とつい「さん」付けで呼ぼうとしていて、
以前の感想で
・ヒンリギは幻影旅団を箱推し(=グループ全体が好き)ということでと書いたとおり
「アンタと旅団の因縁に割って入る気は毛頭無いんだ
むしろ邪魔したくないと思ってる
同世代の怪物対決を間近で見れるチャンスを逃したくないんでな」が本音なら
意外と根っこはツドンケと同レベルだったりするのかも?
やはり根っこの部分ではツドンケと大差ない「旅団ファン」なのかもしれない。
ノブナガに改めて名前を聞かれた時も、表情に出さなかっただけで
実は内心「名前を憶えてもらった!」と喜んでいたりするんだろうか。
あとヒンリギいわく
「床の血が新しい…要厳戒!!
先にここへ飛んだ連中を訊問し追手の存在を知ったんだ…!!」とのことで
ノブナガ達の「検証」でワープさせられた3102号室ともう一部屋の住人は
エイ=イ一家に拷問されたのちに殺されていると考えていいんだろう。
フィンクス達も
「飛んだ先で連中がやってるのは100%虐殺」だということは理解していて、
それでも自分らの身の安全の為に無関係な人間を犠牲にして「検証」を行ったのに
悪びれている様子すら全く無い、ということで
これは「幻影旅団は正義の味方じゃない」ことを改めて強調した描写なのかな。
先週までの過去回想編によって
幻影旅団が必要以上にヒーロー視されてしまうことを危惧した作者が
「結成までの経緯はともかく今の彼らは基本的にはただの無法者ですよ」と
間接的に釘を刺しているようにも感じられた。
(フィンクスがノブナガやフェイタンと口論して喧嘩になりそうだったのも
「幼馴染の仲良し集団ではない」という描写?)
まあ3102号室の住人は
「金が払えなきゃ手前の女を〜」とか言っていた闇金の元締め(?)だし

もう一人の犠牲者も「オレがシャ=アに一声かけたら〜」なんて言っていたから

どちらも「何の罪も無い善良なカタギ」というわけではないんだろうけれども。
●切れない壁
ヒンリギの意向により「動」を選んだノブナガは指で壁を触っただけで「ヤツらの本拠地だ 間違いねェ」と看破。
事実、ノブナガが刀で壁を斬り付けても
念でガードされているため切断できない(というより切断しても再生する?)ようで、
旅団の手に掛かればエイ=イのアジトなんて簡単に瓦解すると思っていたから
思っていたより手こずりそうな流れになっているのはちょっと驚いた。
「検証」の二人が飛ばされてからさほど時間は経っていないはずなのに
既にシャワールームから撤退している動きの速さを考えると、
3101号室の奥のアジトの引き際を見たフィンクスが察知していた

「統率された意志と戦闘慣れした経験」は偶然ではなく本物だったのかな。
ノブナガいわく
「具現化系…変化系…特質もありうるな
能力者が用意した舞台はカンタンに壊せないってのはまぁ定番でよくある」
「舞台が頑丈な程 術者が近くにいる…ってのも制約でのあるあるだ
オレの刀で切れねーんだ 術者は必ずこの舞台のどこかにいる…!!」とのことで
このアジトの「壊せない壁」はヂートゥの「鬼ごっこ」の念空間や


モラウの「監獄ロック」と同じような性質を持っていそうな感じ。
ノブナガが具現化系・変化系・特質系を想定しているのに対して
モラウは操作系能力者でありながら「壊せない舞台」を実現できているものの、
「監獄ロック」は見た目が明らかに「普通の壁」とは違うから
今回のケースには当てはまらないということなんだろう。
(ヂートゥもモラウも「舞台」内に術者がいたという点では当たっているし)
「破壊不可能な壁」がボコンテの能力の一環で、彼のレベルが26のままだとしたら

レベルのわりには性能が高いような気がしないでもないけど、
人間の能力の限界を超えていて実現不可能な「何でも切れる刀」と違って
ナックルのポットクリンのように「無害」を筆頭とした条件さえ揃えば
「壊れない壁」を実現するのは比較的容易なのかもしれない。
最後にヒンリギ&ノブナガは洗濯室に足を踏み入れようとしていて、
ノートルとスフレの会話を見る限りでは
「死体処理室」や「処理室」は「扉」で繋がっている可能性があるし

こういう不気味な雰囲気の場所に乗り込む展開はこの作品では珍しいから
ヒンリギ&ノブナガvsエイ=イ一家のバトルは注目しておきたいところだ。
幻影旅団とエイ=イ一家の実力差を考えると
フィンクス&フェイタンが発信器の場所を特定して合流する前に
ノブナガ一人でエイ=イを殲滅できてもおかしくないと思っていたけど、
「初心者であろうが
能力の性質次第では上級者の脅威になり得るのが念能力」だから

敵陣に乗り込む戦いではそれなりに苦戦させられる可能性もありそうな感じ。
さすがにノブナガがここで死んでしまうようなことはないと思うけど、
ルイーニー相手には使うまでもなかったノブナガの念能力が
今度こそは披露されると期待しておきたいところだ。
フランクリンによるとノブナガの能力は
「タイマン専門ってゆうか 限定条件付きみてーなとこがある」らしいから

集団で襲ってくるであろうエイ=イ一家相手には使いづらいのかもしれないけど・・・。
●その他
・以前のアジト予想図ではこんな感じになっていたけど
今週の1コマ目を見り限りでは

3101号室よりもさらに奥まで繋がっているっぽい?
・念についての知識といい「アジトが反対側の端っこにあったら〜」といい
フィンクスが急にアホっぽくなったのは単に説明の都合なのかな
・「次くだらない確認したらケツの穴2つにするOK?」
「次はこち戻るOK?」「右と左…どちらか選ぶOK?」
「……もうお前たちのどちらか消えるOK?」と
フェイタンが急に「OK?」を連発し始めたのもちょっと気になる
・分身ジジイは自分の感想記事でも「分身ジジイ」と呼称していたから
ノブナガ達も「分身ジジイ」と呼んでいたのはなんか嬉しい
(「分身ジジイ」以外に呼び方が無いから当然といえば当然なんだけど)
・3102号室の住人が逃走を試みてフェイタンに回り込まれてしまったシーンは


サザンピースオークション会場でのゴン&キルアを思い出した
・BW1号の全長が1500メートルということは
「一部分ならば2kmほども延ばせる」ピトーの「円」なら

船の端にいても船体すべてを「円」に収めることができたのか
・エイ=イのアジトに公衆便所みたいな落書きがあるのは
構成員がチンピラと大差ないから?
・女用のトイレにだけ花が飾ってあるのは描写が細かい
・ノブナガの「いいねェ 最高だ」は
『アンデッドアンラック』のアンディの決め台詞っぽいけど特に関係は無いのかな
(そういえばアンディのキャラクターデザインはフィンクスと似ているけど)
・最後のコマのヒンリギが

髪が透けているように見えるのは何故なんだろう?
・巻末の作者コメント
「掲載分とその後の30話は全て4年前に書いた物で早く今書い」ってことは
ネームだけなら現時点で430話まで完成しているということ?