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標題両CD、発売日である5/13まであと数日、一刻も早く「音」を聴きたくてうずうずしています。昨今の新型コロナウイルスの問題で、物流面の影響から実際に手元に届くのが遅くならないか、ちょっと不安な状況ではありますが、期待を込めてじっくり到着を待ちたいと思います。
 
そんな最中、このCDの企画・制作を行った前田健人さんから当ブログにコメントを頂き、その後のやり取りから、直接ご本人にお会いしていろいろとお話を伺うことが出来ましたので、今回は発売記念特別企画として、前田健人さんと私(J)の対談(ほとんど雑談でしたが...笑)という形で纏めてみましたので、お付き合いください。

前田健人さんです。 
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[ J ]
初めまして、なんですが、Facebookで顔写真を見てますので、初対面という感じがしませんね、私とは親子ほどの年齢差がありそうですが...。

[ 前田健人(以下 KENT) ]
生まれは1984年なので35歳になります、旭区の希望ヶ丘の出身、生粋の浜っ子です。

[ J ]
李世福さんの側近というイメージが強いのですが、認識として間違いないですか ?

[ KENT ]
そうですね、本当は「弟子」なんですけど...。
李世福さんのFacebookのページに少し関わらせてもらったり、LIVEやイベントの企画、フライヤーの作成、今回のCDのライナーノートなど、様々な取りまとめを行っています。

[ J ]
この若さでと言ったら大変失礼ですが、李世福さんをはじめ、横浜のロックシーンというディープな世界に足を踏み入れたきっかけというか、単純な言い方をすれば、興味をもったきっかけは何だったのでしょうか。

[ KENT ]
私の父親は1949年生まれなので Beatles 世代なんです。父親が持っていた Beatles の『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』を聴き、音楽面もさることながら、Beatles のようなバンドが出てくる、Liverpool という彼らの出身地に興味を持ったのがスタートとなります。

そして、Liverpool に関しては、興味から憧れに変化していくのですが、2004年に公開されたゴールデンカップスの再結成ドキュメント映画『ザ・ゴールデン・カップス・ワンモアタイム』を見たことで、大きな変化点を迎えます。

ゴールデンカップスやChibo さんなど、素晴らしいバンドが生まれる土壌がある横浜、そして映画の中で各方面の方々が語った横浜の素晴らしさにすっかり魅せられてしまい、自分の地元である横浜はLiverpoolにも負けない、素晴らしい音楽的土壌を持った街なんだということに気がついたんです。

[ J ]
私もあの映画を見たことで、更なる深みに嵌り、完全に抜け出せなくなりました(笑)。自分の住む街がLiverpool にも負けない素晴らしい音楽的土壌がある街なんだということに気がつかれたということは分かりましたが、何故、李世福さんの側近という「シーン」の真っ只中に飛び込むこととなったのでしょうか。

[ KENT ]
簡単に言うと、後悔をしたくなかったんですね。自分のやりたいことを諦めて、後で後悔するよりは、多少無謀でもやりたいことに突き進もうと思いました。そして、この映画の関係者を1人1人訪ねて話を聞き、そして李世福さんに辿り着いたところで、一気に前進、弟子入りとなった次第です。

[ J ]
若さが羨ましい...、私なんか後悔だらけですよ。
さて、今回の発掘LIVE CDですが、発売に至った経緯を教えてください。

[ KENT ]
李世福さんの友達が音源を持っていて、ディスクユニオンへ企画持ち込みました。ディスクユニオンは、「FUJI SUPER DISCS」というレーベルで、ONE STEP FESTIVAL など、日本のロックに関する貴重なLIVE音源を継続的に発掘・発売していますので、スムーズに話が進みました。

そして、『SWINGING YOKOHAMA ! ヨコハマ・ロック・リジェンド・シリーズ』としてシリーズ化することが決定、第2弾として Chibo さんにもご協力いただき、Chibo & The Bayside Street Band の1983年「シェルガーデン」の音源もCD化することが出来ました。

[ J ]
それにしても、李世福コネクションの1976年の演奏、それも村上さんがいる時期の音源、もうこれだけで一ファンとしては驚愕というか絶賛というか、言葉にならないですよ。更にChiboさんの 1983年 シェルガーデンといったら、Bayside Street Band としては絶頂期も絶頂期、もう楽しみでしかたないですね。改めてKENTさんの偉業に拍手を送りたいと思います。もちろん、第3弾、第4弾と続きますよね。

[ KENT ]
もちろん、お任せください。
今はまだ言えませんが、いろいろと計画してますので、期待してください。

[ J ]
心強いお言葉、楽しみにしてますよ。
せっかくお会いできましたので、超私的好みによるリクエストを図々しくお願いします。まずは、Chibo さんのパワーハウスブルースバンド、からすの羽根の時期の柳ジョージ & レニーウッド、1977年頃、陳信輝さんとChibo さんが一緒に組んでいたバンド、そして南無、これらの音源のCD化を是非ともお願い致します。

[ KENT ]
おー、ディープなリクエスト、100%期待にお応え出来るか分かりませんが、全力で頑張ってみます。

[ J ]
あと、ゴールデンカップス解散以降の横浜のロックシーンに関する情報が少ないと感じていませんか ? 1972年から1975年位まで、エディ藩さんはじめ、横浜の主要ミュージシャンが離合集散による新たなシーンが形成されて、横浜野音を中心とした活動があり、更に横浜市内のナイトクラブやキャバレーにおける「箱バン」の動き。自分の体験や諸先輩からの断片的な伝聞でも、大変興味深いことが多く、誰かが記録として纏めてくれないか、KENTさん如何ですか。

[ KENT ]
私もこの時期の横浜のシーンに注目しています。特に J さんのブログでもよく出てくる「からすの羽根」や「カトレア音楽産業」といったキーワードに関しては分からないことが多く、しっかり調べてみようと思っていました。

[ J ]
それは楽しみですね、微力ながら協力させて頂きます。
大変な仕事かと思いますが、李世福さんを中心とした動きに関する取りまとめ、今回のようなCDの企画、そしてロックライターとして、今後のKENTさんの益々のご活躍を期待しております。今日はありがとうございました。

実際は雑談が中心でしたが、こんな感じでまとめてみました。
KENTさん、Facebookでも様々な情報を発信してますので、良かったら覗いてみてください。

それにしても、今回の発掘LIVE CD発売、偉業だと思いませんか。
1976年の李世福コネクション、この時期の演奏をCDで聴けるとは思ってもみませんでした。改めて感謝したいと思います、ありがとうございました。

 最後は宝物のアルバムで締め...。
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