日本観光ミシュラン

日本国内のあらゆる観光資源を格付けする、旅のガイドブログ。

西町大喜 富山駅前店

【グルメ】西町大喜 富山駅前店(富山県富山市)−
「富山ブラック」なるご当地ラーメンをご存知だろうか。昭和22年、屋台で生まれたブルーワーカー向けの塩辛いおかずラーメン(醤油味)で、発祥の店「大喜」はすでに無い。その味を引き継いだのが、いま富山市内に5店舗を構える「西町大喜」だ。
旅行者には駅から歩いて数分の「富山駅前店」が利用しやすい。20時過ぎに入店すると6割程度の入り。カウンターに席を占めて中華そば(小/750円)とライス (小/120円)を注文した。
清潔な店内といい、きびきびした店員さんの態度といい、今どきの勢いのあるラーメン店、といった風情なのだが、出てきたのはこれ。
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ブラックを謳うだけあって黒い。黒コショウがデフォルトで大量に振りかけてあるのも個性的だ。
麺を手繰ってみると、見事に醤油色に染まっている。恐る恐るすすってみると…。
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確かに塩辛い。しかし暴力的な辛さではない。きちんとダシが取られていて、スープのボディがしっかりしている。WEB上のレビューでは「完食できない」「醤油の味しかしない」等、否定的なコメントが多く身構えていたのだが、少なくともゲテモノではなかった。
特に硬めの太麺とゴロゴロと気前よく盛られたチャーシューは評価できる。それだけに、過剰に塩辛いスープと、醤油で煮締めたように辛いメンマが疑問だ。塩分控え目にすればバランスの良いラ−メンになるのにもったいないと思う。
客の半数以上は飲んだ後の締めに来店したようで、アルコール摂取後にはまた違った、受け入れやすい味に感じられるのかもしれない。
成人病予備軍以外にはいちど試してほしい、記憶に残る味ではある。個人的に再訪はないけれど。

住所:富山県富山市新富町1-3-8
営業時間:11:00〜22:00
定休日:年中無休
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大井川鉄道(その2)千頭〜井川

千頭から先、大井川の谷はいよいよ狭くなり、列車は人跡まれな地帯を走る。駅施設はあっても周囲に人家の見当たらない「秘境駅」が連続し、森林鉄道のようだ。
もともとが電源開発と林産資源の輸送を目的として建設されたので、旅客輸送などオマケ扱いだったのだろう。しかし今は本来の使命を果たし終え、ほぼ観光用の鉄路となった。列車は1日4往復(プラス接阻峡温泉行1往復)、太陽が出ている時間帯しか走っていない。
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車両のドアは手動で、駅に着くたびに女性の車掌さんがホームに下りて乗降確認に走り回る。車掌さんは、観光案内と車窓案内のアナウンスも担当する。ただ、残念なことに騒音でその半分以上は聞こえない。走行中、カーブでは車輪がきしむ音、トンネル内では反響音で隣と会話できないほどうるさいのだ。音に敏感な人には苦行のような乗車体験になるかもしれない。
アプトいちしろ駅に到着。電気機関車を補機として後部に連結する。次の長島ダム駅までが日本唯一のラック式鉄道(アプト式)区間である。
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ラック式鉄道とは、レールの間に歯型を切ったラックレールを敷設し、機関車に設置された歯車とかみ合わせることで登り下りを容易にする仕組みで、かつては信越本線の碓氷峠にも存在した(1963年廃止)。
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井川線では長島ダム建設に伴う線路の付け替えで9%(90パーミル)もの急勾配区間が生じ(下写真の白い標識)、廃止案すら浮上する中、この区間だけを電化しラック式とした。異例ずくめの決断と言ってよい。
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車両が短いこともあり、乗っているとあまり勾配は実感できないが、ダムをぐるりと左に巻いていく雄大な景色が楽しめる。
DSC06679長島ダム駅でアプト式の機関車を切り離し、再びディーゼル機関車の力で谷を遡る。
ダム湖の上にぽつんと浮かぶ島のような奥大井湖上駅で半分以上が下車、次なる見所は尾盛駅− 閑蔵駅間にある「関の沢橋梁」。日本でもっとも高い(70.8m)鉄道橋だ。こうしたスポットでは減速してくれるので写真が撮りやすい。
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千頭から25.5kmに1時間50分を要し、終点の井川駅着。
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集落はもう少し上流にあり、駅周辺には茶屋以外何もない。道に下ると、畑薙第一ダム行のバスが休憩中で、南アルプスに向かう登山客が群れていた。
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周辺に観光スポットがないのがやや残念ではある。終着駅まで乗り通した20人ほどの客は、全員が折り返しの千頭行に乗って井川を離れた。

大井川鐵道(その1)金谷〜千頭

【その他】大井川鐵道(静岡県島田市ほか)☆
JR東海道本線の金谷を起点とし、大井川を遡って井川に至る65.0kmの私鉄。今でこそ珍しくない蒸気機関車の復活運転(動態保存)を最初に始めた鉄道会社としても知られる。
在籍する車両も他社から譲り受けた年代物揃いで、動く鉄道博物館といった趣がある。さらには、長島ダムの建設により井川線の一部が水没することになった際には、廃線を選択せず、アプト式(後述)による新線を建設して営業を継続した。
なんというか、鉄道マニアのような経営方針を持つ鉄道会社である。
今年の春、災害により不通となっていた井川線の一部区間が2年半ぶりに営業を再開したので乗りに行ってきた。
全線フリー切符を購入し、JR金谷駅からひとつめの新金谷で下車。ここに大井川鐵道の本社や車庫、工場がある。この日は「きかんしゃトーマス号」の運転日だったので、出発の2時間近く前にもかかわらず、家族連れの車が構内の広い駐車場に集まり始めていた。これは鉄道衰退の象徴的な光景で、今や観光列車はアトラクションの一種であり、客の大半は、鉄道ではなく車に乗ってやってくる。
車庫や側線にはさまざまな蒸気機関車と旧型客車、電車や機関車が勢揃いしていて壮観だ。トーマス号やジェームス号も顔を見せているが…
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やはり王道のSLが良い。転車台の上のC12。磨き上げられた車体が光っている。
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新金谷は中心駅だけにご覧のような立派な木造駅舎を構えている。カフェなども併設して良い雰囲気だが、ひと気がない。
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にぎわっているのは道を挟んだ向かい側にある「PLAZA LOCO」の方で、チケットカウンターや土産物売り場のほか、子供向けの遊戯場や各種車両の保存展示などが揃い、観光鉄道の玄関口としての役割を果たしている。
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普通列車で千頭へ移動する。駅の最新式LED掲示板には、行先と出発時刻のほか、充当される車両が表示されるのが珍しい。今から乗る千頭行普通列車は「近鉄16002」、元近鉄の特急車両だ。
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島型ホームに入線。
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ゆったりした転換式のクロスシートが並ぶ車内はローカル線とは思えない。
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列車は大井川の脇をそろそろと走る。鈍足でイライラするが、たまにスピードを上げると揺れがひどく、逆に怖いのであきらめるしかない。大井川は流域にロクに平野をつくらず太平洋に流れ下るため、沿線人口は少ない。途中駅はほとんど無人で、乗降客も数えるほどだ。ただ、終始川沿いをゆくので景色は良い。夏は清涼感があって特に良い。
約40kmに1時間以上かかって千頭駅着。広い構内はトーマス関連のイベント会場と化していた。足早にホームを移動して、井川線のトロッコのようなかわいらしい車両に乗り込んだ。ここから先、大井川鐵道はまた違った趣の観光鉄道としての一面を見せる。(その2へ続く)
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