日本観光ミシュラン

日本国内のあらゆる観光資源を格付けする、旅のガイドブログ。

馬場温泉

【温泉】馬場温泉(宮城県大崎市)☆☆
泉質のデパート・鳴子温泉郷でも図抜けた個性を持つのがここ。二つ星はあくまでマニア向けの評価で、知人や家族には決してすすめない。
東鳴子温泉の東端に位置する一軒宿の温泉旅館で、母屋にも内湯はあるものの、農家の中庭のような場所に建つ湯小屋(共同浴場)こそが、鳴子の至宝だ。
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泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(重曹泉)に分類されるが、ここの湯の性質を表現するにはいかにも不十分だ。
まず、浴室内に入ると強烈な匂いが鼻をつく。「油臭」「コールタール臭」などと表現される、炭化水素と硫黄化合物がない交ぜになった、名状しがたい臭気だ。
そしてこの色。
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黒オリーブのような色味で、湯舟の底が見えない。実際にお湯が真っ黒なのかというとそうではなく、かけ湯のためすくってみるとこのとおり。薄褐色といったところか。
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湯温はとんでもなく熱く、軽く45℃を超えている。歯を食いしばって浸かると、湯舟の中は微細な泡が充満していて、見る間に体中にびっしと泡が付く。なぜ高温にもかかわらずこれほどのガスが溶け込んでいるのか、理解しがたい。
もはやキワモノの域にある『魔湯』だが、重曹泉らしいつるスベ感がしっかりとあって、浴後は肌がさらさらになる。
こういうお湯に出会えるから、温泉巡りはやめられない。もはやレジャーや観光といった次元ではなく、自然科学的な興味の対象といって良い。未知の泉質に接する旅には、フィールドワークのような面白さがある。

住所:宮城県大崎市鳴子温泉馬場102
営業時間:10:00〜15:00
入浴料:300円(30分以内)
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福田パン

【グルメ】福田パン 長田町本店(岩手県盛岡市)☆
盛岡の地でコッペパン一筋に数十年。今や市民のソウルフードとして親しまれ、全国的な知名度をも獲得しつつあるパン屋さん。
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行列ができることもあるこの店、平日の開店直後に訪ねると他には地元客2人だけ。正面のカウンター右端で注文し、店員さんに調整してもらった商品を左端で受け取り、会計を済ませる流れになっている。そのまま店内で食べることも可能だ。
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売っているのはほぼコッペパンだけなのだが、中に挟む具材が50種類以上もあり、組み合わせ次第で数百通りのオリジナルメニューが生まれる。
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初めてなので店内をキョロキョロと見回し、パンフレットや人気ランキングを参考にしながら、以下の4個に決めた。朝・昼食用にと考えてこの数にしたのだが、受け取ってみるとずっしり重い。4個は明らかに買いすぎだった。

・あんバター(159円)…福田パンの代名詞にして一番人気のメニュー(写真はザックの中で潰れた後なので参考まで)。この店のコッペパンは子供の靴ほども大きく、厚い。見た目、口の中の水分を全部持っていかれそうだがさにあらず。しっとりとしていて軽く、水なしで1個ペロリといけてしまう。あっさりとした甘さの餡と、しっかりしたバターとのバランスも素晴らしい。
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・オリジナル野菜サンド(286円)…総菜系のベースとしても使われるようだが、個人的にはあんバターに勝るとも劣らぬ、単体でバランスに優れた一品。カットされた野菜の大きさが最適で食感が心地よく、ドレッシングもクセがない。毎朝これでも良いと思った。
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・タマゴ(226円)…ボリュームに圧倒される。コンビニの卵サンド3個分の食べ応えがある。DSC07928

・ずんだあん+ホイップクリーム(163円)…その場で考えたオリジナルの組み合わせ。ずんだあんのモッサリ感をクリームで隠すつもりが、優しい甘みまで消してしまった。自己採点は55点。次回の訪問に雪辱を期している。
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住所:岩手県盛岡市長田町12-11
営業時間:7:00〜17:00
定休日:無休
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角打ち礼賛(長野編)

【グルメ】信州くらうど(長野県長野市)☆
街の酒屋ではなく、駅に直結した長野県産品のセレクトショップなので、厳密には角打ちとはいえない。しかし便利な立地で品揃え豊富、かつコストパフォーマンスにも優れた、旅人にとってはまことに理想的な一軒だ。
味噌や漬物といった信州お得意の発酵食品もいいが、何よりのお目当ては県内の80を超える酒蔵と20以上のワイナリーから集めた日本酒、ワインそしてビール!
よなよなエールがサーバーで飲める店は貴重だ。ワインは素人目にも珍しい銘柄がグラスで試せるので、半数を占める女性客に人気だった。
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おじさんの狙いは『日本酒利き酒セット』(600円)。12種類用意された地酒から3種類を選ぶシステムで、マイチョイスは『透の音』(純米吟醸)、『今錦』(純米吟醸)、そして『大信州』(純米吟醸)。
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セットには簡単なお通しが付くが、長野県らしい一品として『おたぐり』(馬のもつ煮)(280円)を注文した。セルフサービスなのでカウンターで一式を受け取り、立ち飲みの小さなテーブルに運んだのがこれ。
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『透の音』『大信州』ともに良かったが、『今錦』が抜群に旨くて陶然となった。千円以下でこんなに幸せな気分になれるとは。
サラリーマン、旅人、外人さん、買い物帰りの奥さん−いろいろな人が出入りするこの店は、明るく開放的で英国のパブのような雰囲気がある。各県庁所在地にこんな店があれば、国内旅行はもっと楽しくなるだろう。

所在地:長野県長野市南千歳1-22-6 MIDORI長野2F
営業時間:9:00〜20:00
定休日:無休

関連記事:角打ち礼賛INDEX
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