日本観光ミシュラン

日本国内のあらゆる観光資源を格付けする、旅のガイドブログ。

鳥取城跡

【史跡】鳥取城跡(鳥取県鳥取市)☆☆
鳥取に城下町のイメージはないかもしれない。城跡には建物のひとつも再建されず、石垣だけが旧態をとどめているに過ぎない。しかし、そうであっても鳥取を訪ねたら必ず足を向けるべきスポットとしておすすめしたい。
戦国時代、市街北側に盛り上がる久松山(263m・下写真)山頂に築かれた当時はただの出城だったらしい。その後、山麓部に郭が整備され、有名な秀吉の兵糧攻めの舞台にもなった。
DSC07443
平和な江戸期に入るともはや山頂の天守は維持されず、二の丸、三の丸が政務の場所となるに至った。今、その跡地は久松公園となり、文化施設が立ち並ぶ市民の憩いの場となっている。
鳥取に滞在中、空が晴れていたら必ず山頂に上ってほしい。30分におよぶ急登はキツいが、その苦労は必ず報われる。
DSC07458
写真奥の天守台の跡に立つと、鳥取に城を築くならここしかない、ということがよく分かる。千代川ほかの河川が形成した沖積地に市街が広がり、日本海に注ぐ河口近くには鳥取砂丘が指呼の間だ。
DSC07454
朝早くから砂丘に上っている元気な観光客の姿が見える。
DSC07451
敵が谷筋から侵入しても、海岸線から上陸してもすぐに発見できる、これ以上はない見張り台だ。国境を画する山々−氷ノ山や那岐山、そしてひときわ堂々とした国主のような大山の眺めもよい。
DSC07457
景色を堪能したら、山裾に複雑に張り巡らされた城郭を散策してみよう。中でも必見なのが天球丸。城主池田長吉の姉・天球院の居所があったことから名付けられた。
DSC07467
直線と角ばかりが目立つ城内で、異物のような球状の石垣が目を驚かす。近年復元されたものだが、こんな形状の石垣は国内では唯一無二で、これを見るだけも城跡を訪ねる価値がある。土圧で膨張する石垣の崩落止めとして施工されたもので、思い切ったデザインは石工のセンスか当時の土木工学的必然か。権威の象徴のような城内で、許可した役人側も大したものだと思う。
DSC07449


所在地:鳥取県鳥取市東町
24時間開放

津山まなびの鉄道館

【博物館】津山まなびの鉄道館(岡山県津山市)☆
津山駅構内に2年前にオープンした、小さな鉄道館。17もの機関車収容線を擁する津山扇形庫が展示の中心で、自分もそれが目当てで見に行った。
DSC07506
扇型庫は全国に14棟しか現存せず、津山の車庫は京都の梅小路に次ぐ日本第二位の規模を誇る。
DSC07507
建造は1936年。戦中戦後の鉄路で活躍した13両の車両がずらりと留置された様は壮観だ。旧国鉄色(肌色+オレンジ)のボディが目立つ中、蒸気機関車「D51」の2号機がひときわ目を引く。やはり扇形庫にはSLがいないとサマにならない。
学術的に貴重なのはこの「DE50」1号機。
DSC07511
量産されることなく、この1両だけて製造中止となった幻のディーゼル機関車だ。
駅のホームではなく、同じ地平に立って見上げる機関車や鉄道車両はびっくりするほど大きい。そうした視点を得るだけでもここをはじめとする鉄道博物館を訪れる価値はあるだろう。
施設内には他に鉄道の歴史を展観する「あゆみルーム」、鉄道の構造を解説する「しくみルーム」、運行システムを紹介する「まなびルーム」、津山の町をジオラマ化した「まちなみルーム」がある。
もし「まなびルーム」で急行「砂丘」の記録映像が上映されていたら、興味がなくても足を止めて見てほしい。駅を通過しながらタブレットを授受する妙技はスリリングで、一見の価値がある。

所在地:岡山県津山市大谷
開館時間:9:00〜16:00
休館日:月
入館料:300円

酒肴処しもむら

【グルメ】酒肴処しもむら(鳥取県鳥取市)☆
鳥取市街の裏通りにぽつんと佇む小さな居酒屋。
開店時刻早々に訪ねると、先客はいなかった。常連を気遣ってカウンターの端っこに座ると、ご主人に「誰もいないんだからもっと真ん中に座れば…」と促された。パッと見、気難しそうな方なので入店早々緊張していたのだが、こんなひと言がきっかけで打ち解け、くつろいだ時間を過ごすことになった。
菜の花の苦味が快いお通しに、鳥取の地酒「諏訪泉」でスタート。ゴツゴツとした土の匂いのする酒器は、ご主人のお手製。人柄が反映されている。
DSC07433
日本海に面した街に来たからには刺身は外せない。数ある中から選んだイワシは大正解で、こんなに美味い魚だったか、と眼から鱗が落ちる思いだ。
DSC07434
気分が良くなって、イカの麹漬けと店の名物、カニみそを注文、。酒はやはり鳥取の日置桜(純米)。肴はどちらも酒泥棒そのもので、どっしりと旨い日置桜の杯がすすんで仕方ない。特にシャーベット状で供されるカニみそは、その口溶けの食感までが味わい深い逸品で気に入った。
DSC07436
店内はわずかにカウンター8席のみ。主人がたった一人で切り盛りしているのでこれが限界なのだろう。店内は片付けが行き届かず、おいしいものが出てくる雰囲気ではない。ご主人のキャラクターも客を選ぶかもしれない。
しかし、ここは実直そのものの酒と肴をお手頃価格で楽しめる店だ。鳥取の夜、入るべき店に悩んでいる諸兄の参考まで。

住所:鳥取県鳥取市弥生町271
営業時間:18:00〜23:30
定休日:月
DSC07432 (2)
月別アーカイブ
プロフィール

てつ

格付け基準
☆☆☆
泊りがけの旅をする価値がある

☆☆
日帰りの旅をする価値がある


寄り道をする価値がある


ヒマだったら…
記事検索
最新コメント