【その他】高野大橋住宅(大阪府大阪市)−
観光資源として「団地」を取り上げるのは3回目になる。
白髭団地は防火壁としての機能、芦屋浜シーサイドタウンは住棟のデザインが見どころだった。高野大橋住宅で注目すべきは「給水塔」である。
給水塔マニア、またはマニアならずともその独特な造形に魅かれる人は世界中に存在する。どこかの現代美術館で海外の写真家の連作を見たことがあるが、実に面白かった覚えがある。
国内では『日本給水党』という素晴らしいブログがあり、今回取り上げるのはその中でひときわ眼を引いた物件である。
府営高野大橋住宅の中央広場にスックと立つ給水塔。スカーフを巻いたような虹色のタイル貼りが、シンプルながらアクセントが利いていて実に愛らしい。


住棟の側面もタイルパターンによる装飾が施されている。モンドリアンのコンポジションを想わせるような作品もあって、微笑ましい。




『日本給水党』氏によると、これらは全て1980年代後半から90年代初頭にかけて行われた「府営住宅景観改善事業」によるものだという。
この団地、訪ねてみればわかるが、大和川の堤防と墓地に挟まれた実に殺風景な場所にある。約50年前(昭和37年)の竣工とあって老朽化も相当なもので、自治会も機能していないのか、団地内の舗道といい、公園といい雑草が伸び放題であった。
それだけに、やや場違いにも見えるカラフルな装飾の数々は、暗い雰囲気を打破しているという意味で、ここでは大いに救いになっている。お役所もたまにはいい仕事をする。
所在地:大阪府大阪市平野区瓜破東7丁目
⇒日本給水党…写真が上手い。
観光資源として「団地」を取り上げるのは3回目になる。
白髭団地は防火壁としての機能、芦屋浜シーサイドタウンは住棟のデザインが見どころだった。高野大橋住宅で注目すべきは「給水塔」である。
給水塔マニア、またはマニアならずともその独特な造形に魅かれる人は世界中に存在する。どこかの現代美術館で海外の写真家の連作を見たことがあるが、実に面白かった覚えがある。
国内では『日本給水党』という素晴らしいブログがあり、今回取り上げるのはその中でひときわ眼を引いた物件である。
府営高野大橋住宅の中央広場にスックと立つ給水塔。スカーフを巻いたような虹色のタイル貼りが、シンプルながらアクセントが利いていて実に愛らしい。


住棟の側面もタイルパターンによる装飾が施されている。モンドリアンのコンポジションを想わせるような作品もあって、微笑ましい。




『日本給水党』氏によると、これらは全て1980年代後半から90年代初頭にかけて行われた「府営住宅景観改善事業」によるものだという。
この団地、訪ねてみればわかるが、大和川の堤防と墓地に挟まれた実に殺風景な場所にある。約50年前(昭和37年)の竣工とあって老朽化も相当なもので、自治会も機能していないのか、団地内の舗道といい、公園といい雑草が伸び放題であった。
それだけに、やや場違いにも見えるカラフルな装飾の数々は、暗い雰囲気を打破しているという意味で、ここでは大いに救いになっている。お役所もたまにはいい仕事をする。
所在地:大阪府大阪市平野区瓜破東7丁目
⇒日本給水党…写真が上手い。