【その他】豊中町の両墓制墓?(香川県三豊市)☆
下は三豊市内、本山寺近くの遍路道沿いで見かけた墓地の写真。一般的な墓石に囲まれて、積石墓のようなものがある。
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最初はたんなる土葬墓と思ったが、これは両墓制の埋め墓ではないだろうか。帰宅後、香川県内の高見島や佐柳島の墓地の写真を見返してみると、やはり似ている。こうした埋め墓は四国では島にしか残っていないものと思いこんでいたので、ちょっとした発見の喜びを感じた。
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両墓制とは、故人ひとりに対し遺体を埋葬する「埋め墓」と、墓参りのための「詣り墓(マイリバカ)」を別々に設ける葬制をいう。埋め墓は基本的に土葬である。
現代ではほぼ失われた風習だが、墓はそのままに残されていることが少なくない。私は塩飽諸島の本島や奈良県柳生で見たことがある。
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三豊市内のこの墓には花が供えられていて、埋め墓と詣り墓の区別が無くなっていると考えられる。二十年、三十年先には改葬されてしまうかもしれない。民俗習慣が変容していく、過渡期の光景に接していることを思うと感慨深い。
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