【自然】堺田分水嶺(山形県最上郡最上町)☆
陸羽東線の堺田駅前に、珍しいスポットがある。通称「堺田分水嶺」、ひとつの水路が二方向に分岐し、それぞれが太平洋と日本海とに流れ込む、きわめて稀な分水界だ。
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写真の左側へ向かう流れは、小国川、最上川を経て102km下流の酒田市で日本海へ注ぐ。右は江合川、旧北上川を経て116km下流の石巻市で太平洋へと注いでいる。どちらを選んでも100km超の長旅だ。
標高は338m。宮城県と山形県の県境に近く、街道の峠には堺田越という立派な名前がある。しかし、乗り越えるべき自然の障害は見当たらず、なだらかな土地に豊かな湧水が流れる田園風景が広がるのみである。
なお、「分水嶺」という呼び名は一種の誤用で、この場所の特質を十分に伝えていない。水系を太平洋と日本海に分ける、中央分水界という表現こそがふさわしい。

所在地:山形県最上郡最上町堺田

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