その2から続く)
幕内力士の土俵入からは、座席に落ち着いて観戦に本腰を入れる。
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膝の上にはコンビニで買い求めた焼き鳥とビール。コーヒーとスイーツもカバンの中にスタンバイして用意は万全だ。
続いて横綱土俵入り。
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太刀持ちと露払いを従えて四股を踏む姿には、神道的な儀式の厳粛さと様式美が感じられる。客席から上がる「よいしょ!」の掛け声は、祭礼に参加する氏子たちでもあるかのようだ。こうした宗教的な雰囲気が、相撲というスポーツを何か特別なものにしている。国技館で見るべき最大の理由がこれだ。
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客席は八割方埋まり、贔屓力士への歓声も大きくなってきた。
土俵上では人気力士が続々と登場し、熱戦を繰り広げる。何番も見ていると、十両以下の力士とは明かな実力差があることが素人目にも分かる。身体の使い方や技の切れ、そもそも肉体の仕上がりが違う。
この日いちばん盛り上がったのは横綱同士の一番、白鳳対稀勢の里戦。
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稀勢の里があっけなく土俵に転がってしまう凡戦ではあったが、取組中の十数秒間、興奮のるつぼと化した館内の熱気はすさまじいものがあった。
結びの一番を見終えても、まだ席を立つ気にはならない。最後の弓取式を見届けて、ようやく非日常的な宗教空間から離れられる。
まだ18時。良いモノを見たという充足感に満たされ、両国界隈でちゃんこを食べに行くもよし、河岸を変えてもうひと遊びするもよし。東京の夜の楽しみは尽きない。
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