【グルメ】田吾作(島根県益田市)☆☆
県外からの客が引きも切らない、全国的な知名度を誇る居酒屋。今や雪舟庭園と並ぶ益田の名所と言って良いだろう。
店は飲み屋街ではなく、駅から離れた高台の住宅地にある。フリの客など到底望めないロケーションで、よくこんな場所に居酒屋を開いたものだと思う。
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暖簾をくぐって戸を開けると、そこは無人のタタキ。階下からは旨いモノ屋に共通するいい匂いが立ち上り、期待感がいや増す。下足箱に脱いだ靴を入れて階段を降りると、広い生け簀と調理場、カウンター席が見えてくる。
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予約した名前を告げると、申し訳ありませんが、と謝られながら個室に案内された。夜(18時)に入れていた予約を急遽昼下がり(13時30分)に変更したので、これは仕方ない。こんな時間に一人で飲む客などいるはずもなく、話し相手がいないのは無聊だが、カウンター席に長時間独りぼっちにされるよりはマシだ。
テーブルには、おからと炊き合わせが用意されていた。益田の地酒・『扶桑鶴』を燗で二合注文し、チビチビ飲み始める。
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今日は予約の段階でいちばん安いコース(税込4,320円)を予約している。まもなく自家製豆腐、なます、そして店自慢の烏賊の刺身が登場。
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イカは気前よく一人あて一パイがおろされる。さっきまで生け簀で泳いでいたのだろう、ゲソの部分などはまだ動いている。身は透き通り、敷き詰められた氷と見分けがつかないほどだ。身はねっとりとして甘く、食感はコリコリ。旨味が濃厚で、生臭さなど微塵もない。
イカに感銘を受けていると、刺身盛り合わせが運ばれてきた。アカミズ・鰆・ブリ等々、これまた鮮度抜群で、切り身のエッジが立っている。
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続くノドグロの唐揚げにも驚いた。
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この高級魚を一尾丸ごとで、本当にこれは4,000円のコースなのか、心配になったほどだ。上品な脂の香り高く、骨まで食べられる。
締めは五目御飯とアラ汁、漬物。
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御飯はお代わりできます、と伝えられたが、残念ながら満腹で叶わなかった。
この日のお代は〆て6,000円。高いとはまったく思わない。地の素材に圧倒されるばかりの、めくるめく時間だった。
萩や津和野まで来たらぜひとも足を延ばしてほしい、素晴らしい居酒屋だ。

住所:島根県益田市赤城町10-3
営業時間:12:00〜24:00
定休日:無休(不定休)