【その他】花見潟墓地(鳥取県東伯郡琴浦町)☆
日本海を目の前にした海岸線に、二万基もの墓石が並ぶ墓地がある。ここは霊園などではない。成立は実に中世にまでさかのぼるという、赤碕集落に土着の墓場だ。
高台から見下ろすと、実に壮観。立地といい、その規模といい、類例が他に見当たらない。
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幅は東西が約350m、南北に約20m〜80m、面積は約二万平方メートルという。
写真奥(東側)が正式な入口で、六地蔵や延享4年(1747年)造立の巨大な河原地蔵尊がある。墓地内部は、東西に走る道が一本ある他はまったくの迷路。海岸線に出ようとしても、あみだくじの線上を進むような具合で、なかなかたどり着けない。
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墓所内には鎌倉末期に築造された赤碕塔や、1820年に再建された赤碕殿塚などがあり、土地の歴史を物語る。しかし、ここはあくまでも現役の墓地であり、今も分譲されている。墓石は新旧さまざまで、正面が向いている方角もバラバラ。統一感のなさが、ここではいっそ好ましい。
お盆や年の暮れはさぞや華やぐことだろう。季節を変えてもう一度訪ねたい墓地など、日本にそうはあるまい。

所在地:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕
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